2019年08月28日更新
在来工法からユニットバスにリフォームする費用や価格の相場は?
古い在来工法のお風呂をユニットバスにリフォームする場合は、浴室サイズや構造の条件によって工事費用が異なります。さらに、ユニットバスのグレードによって商品価格も変わるため、リフォームを検討する前に、まずは費用の相場を知っておきましょう。
目次
在来工法のお風呂とユニットバスの特徴
在来工法の浴室をユニットバスに交換するために、まずはそれぞれの、長所と短所を把握しておきましょう。
リフォーム前にこれらを知っておくことで、現在のお風呂が抱えるお悩みを解決することができます。

在来工法のお風呂とは
在来工法のお風呂とは、壁や床、浴槽などの部材を、現場の空間に合わせて組み立てて作るお風呂です。
在来工法のお風呂の長所
部材を自由に選ぶことができ、お風呂スペースの空間に合わせて設計できる点が、在来工法の最大の長所です。
ユニットバスでは選べないヒノキ風呂や猫足バスタブなど、自由なカスタマイズも楽しむことができます。
在来工法のお風呂の短所
古い在来工法のお風呂は、断熱材が少なく、浴槽の保温力も低いため、何度もお湯を温めなくてはなりません。
また、部材の隙間に継ぎ目が生じ、隙間風や水漏れによる部材の腐食が生じていることもあります。
在来工法のお風呂のメリット・デメリットに関するより詳しい記事はこちら
ユニットバスのお風呂とは
ユニットバスとは、壁や床、扉や浴槽などの部材が予め工場で作られており、現場で組み立てるだけで施工できる、規格品のお風呂です。
ユニットバスの長所
既に部材が完成しているユニットバスは、短い工期で施工することができ、機密性と防水性にも優れています。
さらに床や壁、浴槽裏の断熱材や、機能的な水栓など、カタログの中から様々なパーツを揃えることができます。
ユニットバスの短所
規格品のユニットバスは、設置するスペースに適合するサイズを選ばなければ、施工ができない恐れがあります。
さらに、全てのパーツの組み合わせが決まっているため、特注品のバスタブなどは設置できません。
ユニットバスのメリット・デメリットに関するより詳しい記事はこちら
在来工法のお風呂をユニットバスにするメリット
古い在来工法のお風呂をユニットバスにリフォームすると、以下のようなメリットを受けることができます。
古い在来工法のお風呂の寒さ解消
壁と床を現場で一から作る在来工法のお風呂は、経年劣化で隙間風が生じ、寒い浴室になっていることがあります。
気密性に優れたユニットバスにリフォームすることで、隙間風がなく暖かいお風呂になります。

保温性に優れたユニットバス
ユニットバスは、浴室周りの壁だけでなく、床や浴槽の裏側、さらに天井まで施された断熱材が特徴です。これによって、冬でもお湯が冷めにくく、追い炊きの回数を減らすことができるため、光熱費の節約も期待できます。
お手入れしやすいお風呂が手に入る
ユニットバスの壁や床、浴槽などの部材は、抗菌性・防汚性に優れた素材が使われています。
少ないお手入れで汚れが落ちるため、リフォームによって毎日の家事の負担が軽減し、清潔な浴室を保ちやすくなります。
ユニットバスの価格相場を知る
在来工法からユニットバスへのリフォームでは、費用相場を知ることはもちろん、ユニットバスのサイズを慎重に調べておくことが大前提となります。
既存の浴室に合うユニットバスのサイズ選び
各メーカーのユニットバスには、通常、0.75坪・1坪・1.25坪などのサイズが用意されています。
既存の浴室よりも坪数の大きな物を選ぶと、壁の解体が生じ、事費用が高額になってしまうため、慎重に選びましょう。
グレードによって価格が倍になるユニットバス
ユニットバスは、選んだグレードによってリフォーム費用が異なります。
最も低価格なグレードが約50万円程度で購入できる一方で、ハイグレードランクの物は、ユニットバスの価格だけで約150万円になることもあります。
人気メーカーのユニットバス価格相場
ここでは、標準的な機能が揃った、一般的な価格帯で購入できるミドルクラスの商品を使って価格相場をご紹介します。
なお、売値は7割としていますが、施工業者によって値引き率は異なるため、参考価格とお考えください。
ミドルクラスの価格相場
定価(税抜):約50~145万円
売値7割:約35万~101万5000円
在来工法からユニットバスにリフォームする工事費用
続いて、在来工法からユニットバスにリフォームする際の、工事費用の内訳をご紹介します。
在来工法のお風呂の解体処分費用
ユニットバスに取り換えるため、在来工法のお風呂の床や壁を撤去します。
ユニットバスのサイズに合わせて他の壁を解体するなど、工事が大掛かりになるほど、処分費用も高額になります。
・解体処分費用:約8万~15万円
ユニットバス取付費用
ユニットバスを組み立てて設置する費用です。
・取付費用:約8万~13万円
電気配線費用
ユニットバスを電気系統配線と接続します。
・電気工事費用:約3万~5万円
給排水管工事費用
ユニットバスと給排水管を接続します。
・給排水管工事費用:約5万~9万円

その他付随工事の費用1:洗面所壁増築
既存の浴室よりも大きなユニットバスを設置する場合、洗面所側の壁解体と、クロス張替えが発生します。
・壁解体、増設費用:約10万円
・洗面所の壁クロス張替え:約10万円
合計:約20万円
その他付随工事の費用2:基礎補修
既存の浴室の基礎部分が、水漏れや湿気で腐食している場合は、補修工事を伴います。
・基礎補修費用:約5~10万円
在来工法からユニットバスへの交換工事費用総額
・工事費用合計:約24万~42万円
・付随工事1を含む合計額:約44万~62万円
・付随工事2を含む合計額:約29万~52万円
・付随工事1,2を含む合計額:約49万~72万円
在来工法のお風呂をユニットバスにリフォームする費用
商品代と工事代の相場価格を元に、リフォームの合計費用例を計算してみましょう。なお、商品代は実際の購入金額となる売値で計算しています。
リフォーム費用の合計例
例)メーカー商品を設置、付随工事なし
・商品代:約63万~91万円
・工事代:約24万~42万円
合計:約87万~133万円
リフォーム費用の合計例

例)メーカー商品を設置、付随工事1,2を含む
・商品代:約63万~91万円
・工事代:約49万~72万円
合計:約112万~163万円
こんな在来工法のお風呂は要注意
上記が在来工法からユニットバスへのリフォーム費用相場です。
しかし、在来工法のお風呂では以下の点に注意しなければ、さらに費用が高額になり、工期も長くなってしまいます。
解体できない柱や梁の存在
在来工法で組み立てる際、構造上必要な柱や梁を避けて特殊な形状で仕上げられていることがあります。
このような障害物がある浴室では、規格品のユニットバスは設置することができません。
特注品のユニットバスをオーダーする方法
変則的な形状の浴室に対応するために、オーダーメイドのユニットバスも販売されています。
しかし、通常品よりも費用は高額になり、注文から納品まで1カ月以上かかることもあるため、計画の見直しが必要です。
お風呂・浴室リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきたお風呂・浴室リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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