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2020年08月27日更新
一戸建てのお風呂・浴室のリフォーム費用は?
一戸建ての浴室をリフォームする際の、ユニットバスと在来工法の違い、費用や工期の相場、利用できる補助金などについて紹介します。
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- 監修者下久保彰
快適なセカンドライフを迎えるにあたり、お風呂のリフォームを検討されている方も多いのではないでしょうか。一戸建ての浴室をリフォームする際の費用の相場や工期、注意すべきポイントなどについて、ご紹介していきます。
目次
一戸建ての浴室には在来工法とユニットバスの2種類が存在
お風呂のリフォームにあたり、まず知っておかなくてはいけないのが、一戸建ての浴室には「在来工法」と「ユニットバス」という2種類が存在するということです。
在来工法とユニットバスの違いとは
まずユニットバスとは、壁や床、浴槽などのパーツが全てセットになった規格品の浴室で、システムバスと呼ばれることもあります。
一方、在来工法とは、壁や床、浴槽、シャワーなどのパーツを1つずつ組み合わせて作られた浴室になります。

現在の浴室の主流はユニットバス
15~20年以上前の一戸建て住宅では、在来工法の浴室が主流でした。一般的に、お風呂場の壁などがタイル張りであれば、在来工法の浴室と考えられます。しかし、一見タイル張りであっても、仕様自体はユニットバス(システムバス)だったという場合もありますので、改めて確認が必要です。
現在の浴室の主流はユニットバスになっていますので、一戸建てでお風呂のリフォームを検討する場合、在来工法からユニットバスへ入れ替えるケースが多くなると考えられます。
在来工法からユニットバスへの浴室リフォーム
まず、在来工法のお風呂場をユニットバス(システムバス)へリフォームする際の費用や工期について、ご紹介します。
ユニットバスの価格相場は約40万~120万円
ユニットバスへのリフォームを行う場合、費用は「ユニットバスの価格」と「工事費用」の大きく2つに分けられます。
ユニットバス本体の価格は、浴槽、壁、床といった浴室の設備一式がセットになった価格で表されます。価格相場はメーカーや商品のグレード、サイズによって大きく異なりますが、平均すると標準グレードで約50万~70万円、ハイグレードで約120万~150万円が本体価格の定価となります。
多くの場合、メーカーの定価から約3割程度の割引が行われるため、
・標準グレード:約40万円
・ハイグレード:約120万円
がユニットバスの価格相場となっています。
ユニットバスの素材はFRP樹脂(繊維強化プラスチック)製と人工大理石製が多く、この2つは比較的手頃な価格から導入できるようになっています。一方、鋳物ホーロー製の浴槽やヒノキ製の浴槽は、大量生産が難しいことから、価格も高めとなっています。
ユニットバスのリフォーム工事費用の相場は約30万円~
在来工法のお風呂場をユニットバスへリフォームする場合、まず既存の浴槽や床、壁などを撤去し、床面にコンクリートを打って、ユニットバスを安定して設置する土台をつくります。その後、給排水管や電気配線などの工事を行い、新しいユニットバスの組み立てが行われます。
各工程の費用の目安は以下の通りです。
・既存浴室の解体処分費用:約8万~15万円
・給排水管工事費用:約5万~9万円
・電気配線工事費用:約3万~5万円
・ユニットバス取り付け費用:約8万~13万円
これらの基礎的な工事で必要な金額の相場は約30万~40万円になります。
既存浴室の状態により追加費用が必要な場合も
基礎的な工事費用の他に、既存の浴室の基礎部分が水漏れや湿気で腐食している場合には、補修工事が必要になります。基礎的な補修工事であれば約5万~10万円の追加費用ですが、腐食が土台や外壁など広範囲に広がっている場合には、さらに大がかりな工事が必要となります。
また、各メーカーのユニットバスには、通常0.75坪・1坪・1.25坪などのサイズが用意されていますが、現在の浴室よりも坪数の大きな物を選ぶと、壁の解体・増設費用やクロスの貼り替え費用などで約10万~20万円が追加で必要になります。
さらに、新たに浴室暖房乾燥機などを設置する場合には、分電盤から新たに専用の電気回路を引き直す工事が必要になる場合もあります。
ユニットバスの方が在来工法より工期は短め
ユニットバスへのリフォームの場合、各パーツは工場であらかじめ作られているため、在来工法の浴室を完成させるよりも工事期間は短くて済みます。
とはいえ、在来工法からユニットバスへの変更の場合には、既存の浴室の解体や土台作りに工事期間を要するため、平均して5日~7日の工期となる場合が多いようです。加えて腐食対策など追加工事が必要な場合には、さらに数日の工期が必要となります。
在来工法からユニットバスへの浴室リフォームの費用はこちら>>
ユニットバスからユニットバスへの浴室リフォーム
次に、既存のユニットバス(システムバス)から新しいユニットバスへリフォームする際の費用や工期についてご紹介します。
ユニットバス同士のリフォームの場合、前述の「在来工法→ユニットバス」の工程のうち、「既存浴室の解体処分費用」が安く抑えられますので、20万~30万円程度が基礎的な工事費用の目安となります。
また、ユニットバス同士のリフォームの場合には、工事期間も3日~4日程度で済むことが多くなります。
ユニットバスからユニットバスへの浴室リフォームの費用はこちら>>
在来工法から在来工法への浴室リフォーム
現在ではユニットバスが主流になっているとはいえ、自分好みのパーツを組み合わせて理想の浴室を作り上げることのできる在来工法を選択する方もいるでしょう。
また、浴室に屋根の傾斜や柱があったり、お風呂場のサイズの問題などで、標準型のユニットバスが取り付けられない場合にも、在来工法でのリフォームが選択肢となります。
在来工法浴室の場合、浴槽や壁、シャワーといった各パーツを自分で選んで組み合わせていきますので、ユニットバスと比べ、費用は割高になります。また、合計費用の算出も、ユニットバスの場合より複雑になります。
また、在来工法の場合、浴室の部材を一からつくる必要があるため、ユニットバスと比べ工期は長くなります。工事期間は工事内容によって異なりますが、2週間以上かかる場合もあります。
在来工法での浴室リフォームの部材価格の相場
一戸建てで浴室を在来工法でリフォームする場合、部材の合計費用は約30万~400万円まで、非常に幅広くなります。
在来工法の浴室に必要な基本パーツの相場は以下のようになります。
・浴槽:約20~50万円
・床材:約3万~8万円
・壁材:約5~10万円
・水栓:約5~10万円
・シャワー:約10~20万円
・鏡:約1万~8万円
・ドア:約7万~10万円
・照明:約5万~8万円
合計:約60~120万円
加えて、リフォーム内容によっては以下のパーツ代金も必要になります。
・洗い場カウンター:約2万円
・浴室窓設置:約10~20万円
・小物収納棚:約5千~1万円
・手すり:約1万~3万円
・浴室暖房乾燥機:約10~20万円
・ミストサウナ:約3~10万円
合計:約30~50万円
在来工法での浴室リフォームの工事費用の相場
在来工法で浴室をリフォームする場合、古い在来工法の浴室を解体し、新たな在来工法浴室を取り付けていきます。
これらの基本工事に掛かる費用の目安は以下の通りとなります。
・既存浴室の解体処分費用:約5~10万円
・在来工法浴室の取り付け費用:約10~20万円
合計:約15~30万円
加えて、古い在来工法の浴室は断熱材が入っていないことが多く、リフォームの際に断熱改修工事が必要になることがあります。また、浴室の床下への漏水や床下地のカビや腐食、シロアリの発生などが確認されれば、追加の工事が必要になります。
これらの追加工事に掛かる費用の目安は以下の通りとなります。
・浴室断熱改修工事:約20~50万円
・床下地補修工事:約10~40万円
・防虫処理費用:約3~10万円
戸建て住宅の浴室リフォームの種類
戸建て住宅の浴室リフォームで多いのが、従来の浴槽からシステムバスへのリフォームです。システムバスには主に4つの種類があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介していきます。
FRP製の浴槽のシステムバスにリフォーム
ユニットバスに用いられている素材の中で人気があるのがFRP素材です。
FRPとはガラス繊維に樹脂を混ぜた素材で、防水性が高く軽いため、ユニットバス以外にもヨットの船体や貯水タンク、大型のプールで見られるウォータースライダーなどにも用いられています。
FRPがユニットバスに使われることのメリットは、防水性の高さや軽さ、そして耐久性に加えて、加工のしやすさがあります。
後からバブルバスの機能を付けたいといった場合には、FRP素材だとお使いの浴槽に穴を開けて加工することができます。新しい浴槽に買い替える必要がないため経済的です。
またFRP製の浴槽は表面が塗装されているため、浴槽を使っているうちに色が褪せてきたり、表面がざらざらしてきたりしたなどの劣化を見つけた場合にも、浴室塗装によってリフォームすることができます。
浴室塗装によってリフォームを行えば、浴槽を買い替えるよりも安上がりに済むだけでなく、施工期間も短いため、FRP製の浴槽は長く愛用できる浴槽と言えるでしょう。
なお、カラーバリエーションも多い使いやすいFRP製の浴槽の費用は、約10万円~20万円です。
ホーロー製の浴槽のシステムバスへリフォーム
ホーロー製の浴槽は耐久性と美しさが優れています。鋳物や銅板の表面にガラス質の釉薬を塗りつけて焼いた素材のため、保温性にも優れている点も特徴です。
また表面を覆うガラス質が浴槽を守るため、カビが生えにくいというメリットもあります。
しかしながら、ホーロー製の浴槽は耐久性が優れているものの経年劣化は避けられず、表面のガラス質にひびが入る、または剥がれ落ちるといったことが起こりえるというデメリットがあります。
ガラス質が剥がれるとそこから錆が発生し、錆が出ると簡単には補修できません。
そうしたトラブルも表面塗装でメンテナンスができるので、錆が発生する前に補修を行う必要があります。
もう一つのホーロー製の浴槽のデメリットは、ホーロー製の浴槽は他の浴槽よりも重いということです。
特に鋳物ホーローの浴槽は厚みがあるため重くなります。
戸建てによっては2階にある浴室には設置できないことがあるので、2階の浴室に設置を検討している場合には、ホーロー製の浴槽が設置できるかどうかを業者に確認しましょう。
長く使えて美観もあるホーロー製の浴槽の価格は、約20万円~50万円です。
人工大理石製の浴槽のシステムバスへリフォーム
人工大理石とは、ポリエステルやアクリルなどの主成分を用いて自然石の大理石に似せた作った人工的な素材ですが、その質感は本物の大理石に近く、そのぬくもりも感じられるほどです。
その上、人工大理石の浴槽は加工しやすいため、デザインやカラーバリエーションが多く、さまざまなタイプの浴室にも合った浴槽を見つけることができるでしょう。
耐久性や耐熱性にも優れているので、汚れが内部にしみ込みにくく、黄ばみしにくいというのが人工大理石の浴槽のメリットです。
しかし、人工大理石の浴槽は傷つきやすいため、研磨剤が配合された洗浄剤などは使えません。また可燃性なので、直火を近づけないようにすることも大切です。
とくに人工大理石でもポリエステル素材の浴槽は熱や紫外線に弱いため、直射日光が当たるような浴室には向いていません。
人工大理石の浴槽は、FRP製の浴槽に次いで人気があり、その価格は約10万円~100万円です。
安価なものからハイグレードなものまで価格帯に大きな幅があるのが特徴です。
ヒノキ製の浴槽のシステムバスへリフォーム
木製の浴槽にこだわられる方がとくに好まれるヒノキ製の浴槽は、お湯を入れたときに匂い立つヒノキの香りと、浴槽の表面が肌に触れたときの温かい感触が特徴です。
浴槽に使われる木の素材のなかでも、ヒノキは湿気に強く耐久性があるので、手入れさえ行き届けば長く使うことができるのがメリットです。
しかしヒノキに限らず木製の浴槽はカビが発生しやすいため、入浴後には毎回、きちんと掃除することが必要です。風呂掃除の手間が面倒だという方には、ヒノキ製の浴槽は向いていないでしょう。
ヒノキ製の浴槽の価格は約30万~100万円ですが、水漏れやカビを防ぐなどの加工をすると、100万円以上になることもあります。
床材やタイルのみの簡易リフォームも可能に
在来工法浴室の内装をリフォームする場合、以前はタイル壁の貼り替えや塗装などが発生し、工期・費用共にある程度の規模を要していました。
しかし、最近では上から重ね貼りできる浴室専用の化粧フィルムや床シートが普及したため、工事期間はわずか1日と大幅に短縮され、費用も約5万円~と割安になっています。
浴室のリフォームで利用可能な補助金とは
リフォームに掛ける費用はできる限り抑えたいものです。浴室リフォームの場合、省エネ化やバリアフリー化といった条件を満たすと、さまざまな補助金や減税制度を利用することが可能になります。
リフォームで所得税や固定資産税が減税 に
バリアフリー、省エネ、同居対応、長期優良住宅化リフォームを行った場合、工事費の10%分が施工した年度の所得税から控除されます。5年以上のリフォームローンを利用してリフォームを行った場合には、毎年ローン残高の1%が控除されるなどの優遇があります。
また、要件を満たすリフォームを行った場合には、家屋の固定資産税が2分の1~3分の1減額されるという制度もあります。
要支援・要介護認定者がいる場合、介護保険の補助金が利用可能
リフォーム予定の一戸建て住宅に、要支援もしくは要介護の認定を受けている家族がいる場合には、介護保険から最大20万円の補助金を受け取ることができます。
対象となるリフォーム内容は手すりの取り付け、段差の解消、滑りにくい床材への変更などで、これらのリフォームに付帯して必要となる壁の下地補強や給排水設備工事なども含まれます。
介護保険を利用したリフォームには、必ず事前申請が必要になるため、担当のケアマネジャーなどに相談してみるのがよいでしょう。
自治体のリフォーム支援制度をチェック
各自治体では、リフォームに関する補助金や融資などさまざまな支援制度が設けられています。支援内容や対象条件は自治体により異なりますので、お住まいの自治体の制度を確認してみてください。
自治体によっては、都道府県内または市町村内の施工業者を起用してリフォームを行うことを、補助金適用の条件にしているところもあります。

現在の浴室の状態によって費用が大きく変わることに注意
一戸建ての浴室リフォームの場合、現在の浴室の状態によってリフォームの内容や費用が大きく左右されることに注意が必要です。
築年数やメンテナンスの頻度にもよりますが、一戸建ての在来浴室の場合、床やタイル壁のヒビや、浴槽とタイルの目地などから土台に浸水しているケースが多いのが現状です。特に脱衣所と浴室間の間仕切り部分の土台などは腐食が進んでいることが多く、入れ替えとなるケースが目立ちます。
この際に注意しなければならないのが、腐食がどこまで進んでいるかをきちんと調べることです。浴室以外の土台や外壁にまで腐食が進んでいることに気づかず、浴室部分のみの最小限のリフォームをしてしまうと、後々さらに大掛かりなリフォームの必要に迫られることになってしまいます。
最後に、給湯設備について。
浴室のリフォームを考えているということは給湯設備もかなり古くなっていると思います。
熱源はガス、灯油、電気、太陽熱などあります。一般的にはガス給湯器が多いでしょうが最近は熱効率もよく、長い目でコストパフォーマンスの良いシステムもあるので一括工事で取り替えればトータルで安上がりでしょう。もちろん後日の別途工事でも問題ありません。
お風呂・浴室リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきたお風呂・浴室リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
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