2018年11月30日更新
戸建ての給湯器を交換する費用・価格は?
戸建て住宅の給湯器を交換する場合、費用はどれぐらいかかるのでしょうか?給湯器を交換する時期の見分け方と、給湯器の種類とそれぞれの特徴、工事を依頼する際に注意すること、そして交換にかかる費用についてご紹介していきます。
給湯器を交換する目安はどれぐらい?

戸建て住宅などによく設置されている給湯器ですが、どれぐらいの頻度で交換が必要となるのでしょうか?
一般的なガス給湯器や石油給湯器などの場合、内部配管へのミネラル分の付着による効率低下、ゴム製のパッキン類の劣化、そして部品の供給などを考慮すると、約15年が寿命だと言われています。
特に部品の供給についてはある程度の年数が経つとちょっとした部品すら入手が困難となる場合が多いため、修理が困難となる前に新しいものに交換してしまった方が良いでしょう。
性能的な交換時期の目安については、給湯器周囲の水漏れ、温度が安定しない、想定より低いまたは高い温度が出るなどの症状が出た場合です。
また、給湯器のスイッチを入れた際に小さな爆発音がするような場合についても、ガスや空気取り入れ口に何らかの問題があり、ガスが正常に燃焼していない可能性があるため、メンテナンスを行った方が良いでしょう。
ただ、ガスの不完全燃焼については、冬場の気温低下によってガスが十分に気化しないなどの理由もあるため、一概に寿命とは判断することができません。
戸建て用給湯器にはどんな種類がある?
一般家庭向けに使用されている給湯器は、ガスを用いてお湯を沸かすもの、電気の力でお湯を沸かすもの、灯油を燃やしてお湯を沸かすものの3つが中心です。
ガス式は都市ガスやプロパンガスを燃料として利用するタイプの給湯器で、ガスさえ用意できれば設置することができ、火力も強いため扱いやすいと言われています。
電気式はオール電化住宅などで良く用いられている方式で、夜間の安価な電力を利用してお湯を沸かすため、ランニングコストが抑えられるのが特徴です。
石油式は灯油を燃料とする方式で、ランニングコストが安く、火力も安定しているという特徴がありますが、定期的な燃料補給が必要となります。
また、給湯器は給湯方式にも違いがあり、利用時に随時お湯を沸かして供給を行う瞬間式と、あらかじめ沸かしたお湯をタンクに貯蔵しておく貯湯式の2種類が一般的に用いられています。
ガス式給湯器と石油式給湯器については瞬間式が多く、電気式では安価な深夜電力を用いる都合上貯湯式が多いのが特徴です。
瞬間式についてはいつでも気軽にお湯が使えるというメリットがありますが、冬期などの水が冷たい時期では十分に温まるまで時間がかかってしまうことがあります。
貯湯式の場合は、タンクにあらかじめ温水を溜める仕組みが用いられているため、冬期でも最初から湯温が安定している点がメリットです。
しかし、タンク内のお湯を使い切ると温水を沸かす必要があるため、利用状況次第では連続使用が難しくなるというデメリットがあります。
給湯器ごとにさまざまなメリットやデメリット、特徴がありますので、交換の際にはご家庭の環境に合わせて選ぶと良いでしょう。
給湯器の号数は何を表している?
給湯器には給湯能力を表す単位として「号」というものが設定されています。
この「号」は、1分間に水温を25度上げたお湯をどれだけ供給できるかを表す単位で、15号なら1分間に水温+25度のお湯を15L供給することが可能です。
この号数が大きければ大きいほど同時に利用した際に温度が下がるのを防ぐことができますし、水温が低い時期に安定した湯温を確保することができます。
目安としては、10号が1カ所で給湯するのに向いたサイズ、20号なら水温が暖かい時期なら2カ所での利用が可能、24号なら真冬でも安定して複数の箇所にお湯を供給することが可能です。
家族の人数が多く、お風呂と台所で同時にお湯を使う機会が多いという場合には、24号サイズの給湯器を設置すると良いでしょう。
これ以上のサイズ、例えば28号などの場合は、厨房などの業務用に用いられることが多いようです。
二世帯住宅などで浴室が複数ある場合など、通常より給湯能力が必要な場合にはこのサイズの給湯器を選ぶのも良いでしょう。
給湯器の交換にかかる費用はどれぐらい?

給湯器の交換を行う場合、費用はどの程度が目安となるのでしょうか?
まず、ガス給湯器の場合ですが、自動で浴槽へのお湯張りができる自動タイプなら約19万円、保温機能まで備わっているものなら約22万円が相場です。
電気式の場合は同様にお湯張りが可能なタイプが約24万円、保温機能付きのものは約30万円となります。
夜間電力を用いて給湯を行うエコキュートについては、約60万円が相場です。
石油式については本体工事費込みで約20万円が相場となっています。
ガス式や石油式給湯器は、リンナイ、パロマなど、さまざまなメーカーから給湯器が販売されていますが、基本的には同じ燃料で給湯能力と付加機能が似ているものならそれほど価格に違いはありません。
設置費用については、壁掛けタイプなら約3万円、屋外据え置きタイプ等については約4万円が工事費の目安となります。
一つ穴タイプや二つ穴タイプの風呂釜を交換して給湯器を設置する場合については、壁の穴埋め工事等が必要となりますので、施工価格は約6万円が相場です。
給湯器の交換工事で注意することは?
給湯器の故障などで交換工事を行う場合にはどのような点に注意する必要があるのでしょうか?
まず、工事を依頼する前に、あらかじめ見積りを依頼し、提出された見積り内容の確認を行いましょう。
本体価格が高すぎないか、工事費用は適正か、割引はどうなっているかなどを見て不必要な項目がないか確認しておくことで費用の高騰を防ぐことができます。
この時、追加工事の有無や工事保証についても確認しておきましょう。
また、施工の際には、施工担当がきちんと資格を持っているかどうかについても確認しておくと良いかもしれません。
特に気をつけたいのは、突然の電話や訪問によるしつこい営業で安さを強調する業者の殆んどは外注に丸投げの営業専門業者で、あまり信頼できないので注意してください。
市や県などの指定工事会社ならまず問題はありませんが、格安工事業者による無資格者の施工が行われた事例も報道されているため、確認して損は無いでしょう。
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