2024年01月24日更新

監修記事

戸建てでお風呂を在来工法でリフォームする費用・メリットを紹介します!

一戸建て住宅の浴室を在来工法でリフォームする場合、費用はどれぐらいかかるのでしょうか?在来工法浴室とはどのようなものなのか、在来工法の浴室とユニットバスタイプの浴室は何が違うのかなど、在来工法浴室のリフォームに関する疑問にお答えします。

在来工法浴室とはどのようなタイプのお風呂なのか?

戸建てでお風呂を在来工法でリフォームする費用・メリットを紹介します!

戸建て住宅などで用いられている浴室には、在来工法の浴室とユニットバス(システムバス)の浴室とがあります。

ユニットバスやシステムバスは浴槽や壁、床、天井などがセット構造になっているもので、工場であらかじめ部材を成型しておき、現場でこれらを組み合わせて作られるお風呂のことです。

工場で部品をあらかじめ作っておく構造のため、ある程度サイズが決まっており、形状が複雑な浴室には設置しにくいのですが、施工にかかる時間やリフォーム費用が抑えられるのがメリットとなります。

在来工法の浴室は、ユニットバスと違い、壁や床を職人が一から作っていく工法で、コンクリートやモルタル等で浴室の壁や床を作り、タイルなどを用いて仕上げるのが一般的です。

浴槽についてはコンクリートやモルタルを用いて作成する場合もありますが、既製品を使用することもでき、陶器や金属、木製などのさまざまな浴槽を使用することができます。

ユニットバスやシステムバスと違い、浴槽や水栓などの設備から壁や床の装飾まで細かな部分の構造まで自分の好みを反映させることができるため、浴室にこだわりたいという方におすすめの工法です。

家の建て方も在来工法と呼ぶ時がある

在来工法には、浴室の種類以外に、もう1つの意味があります。

日本で家づくりの工法として昔から使われてきた、木の梁と柱を使って建てる「木造軸組工法」を、在来工法と呼ぶ時があります。

家の建て方と浴室の種類は別物

2種類の意味を持つ在来工法ですが、在来工法で建てた家には在来工法の浴室しか設置できない訳ではありません。

どの工法で建てられた家でも、在来工法・ユニットバスどちらの浴室も選ぶ事ができます。

入れ替えと塗装、どちらがおすすめ?

在来工法の浴槽を塗装したい方必見!入れ替えと塗装でどっちがおすすめ?

浴室が古くなってきてリフォームを検討している方は、塗装によるリフォームかユニットバスに入れ替えるか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。どちらにするかは、現在の浴室の状況から判断しましょう。

浴室が古くなっているが、破損などはない場合

壁や床に使われているタイル、目地、バスタブに破損などが見られない場合は、塗装による浴室の再生も選択肢の一つです。塗装によるリフォームは、昔ながら在来工法の浴室やバスタブでも状況や状態に合わせてリフォームすることが可能です。

古くなった浴室の再生なら、塗装の方が費用や日数の面でも負担が少なくすみます。浴室が古くなってきたと感じたら、早めの塗装によるリフォームがおすすめです。

浴槽や壁などに破損が見られる場合

浴室に破損がある場合には、ユニットバスへの入れ替えがおすすめです。大きな亀裂やヒビなどは、塗装でのリフォームは難しくおすすめできません。破損部分から水分や湿気が入り、内部が傷んでしまう前に施工しましょう。

水漏れや白蟻の被害など出やすい所ですので工事の際によく確認してもらいましょう。

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在来工法の浴室は塗装でよみがえる!

塗装での浴室リフォームは本当にきれいになるの?と不安に感じる方も多いかもしれません。しかし、浴室の塗装工事は、専門のリフォーム会社に依頼することで新品同様によみがえらせることができます。

また、バスタブを取り替えたいけれどメーカーに同じサイズのものがないというような場合や、柱などが邪魔で入れ替え工事が不可能といった場合にも、塗装によるリフォームで問題を解決できます。

在来工法浴室の塗装方法は?

浴室リフォームでは、刷毛やローラーではなく、スプレーでの塗料吹き付けを行ってくれるリフォーム会社を選びましょう。刷毛やローラーでは筋が残りやすく、均一に塗りにくいためにスプレーによる施工が一般的です。

スプレーでの塗料吹き付けがしやすい素材は、FRPや人工大理石です。ホーローやタイル、ステンレスの場合は塗料が乗りにくく、施工が難しいこともあるので、リフォーム会社と相談することをおすすめします。

在来工法浴室の塗装にかかる費用、日数は?

在来工法の浴槽を塗装したい方必見!入れ替えと塗装でどっちがおすすめ?

在来工法の浴室を塗装する場合にかかる費用は、約10万〜20万円です。ユニットバスに入れ替えると約50万〜100万円かかるので、塗装での施工なら費用を抑えて美しく仕上げることができます。

施工日数は約1日半〜3日で完了です。浴槽や壁などの傷み具合にもよりますが、入れ替え工事に比べてスムーズにリフォームできます。浴室は毎日使うスペースなので、工期は短い方がよいですね。

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在来工法で浴室をリフォームする際にかかる費用

在来工法浴室のリフォームを行う場合、費用はどれぐらいかかるのでしょうか?

ユニットバスの場合はグレードによって費用がある程度決まるので分かりやすいのですが、在来工法では、壁や床をどう仕上げるか、水栓金具にどのようなものを使用するか、浴槽に何を使うかによって費用は大きく変わります。

リフォームを行う部位によってどの程度の費用がかかるのか見てみましょう。

戸建てでお風呂を在来工法でリフォームする費用・メリットを紹介します!

浴槽をリフォームする際の費用の相場

浴槽の費用相場は、一般的に多く用いられているFRP製のバスタブが約20万円、人工大理石浴槽が約80万円、保温機能に優れるホーロー製のバスタブが約40万円となっています。

また、汚れに強いステンレス製のバスタブなら約20万円、質感が良い木製の浴槽については約50万円から購入することが可能です。

工事費用については、既存浴槽の撤去と新規浴槽の設置、水漏れを防止する防水工事を行い、合計約10万円が相場となっています。

浴室の内装をリフォームする費用

浴室内装のリフォームでは、既存のタイルを張替える場合と、パネルなどを用いて重ね張りする方法とがあります。

タイルの張替え工事を行う場合の費用は、標準サイズ(0.75坪)の浴室で床・壁の張替え工事費用は約15万円~が相場です。

また、施工の際に配管や下地に傷みがあり、水漏れの危険がある場合には補修工事も必要となり、この場合は状態にもよりますが、約10万円の費用がかかることもあります。

樹脂製のパネルを用いて重ね張りを行う場合は、パネル材料費と下地調整およびパネルの施工を含めて約8万円~が相場です。

樹脂パネルを用いた重ね張り工法は、既存の内装を撤去する手間がかからないため、費用を抑えることができますが、下地の状況次第では補修等が必要となり、追加で約5万円かかる場合もあります。

浴室の内装についても、浴槽と同じく機能やデザインによって大きく価格が変わりますので、まずはショールーム等で実際に製品を確認して選ぶと良いでしょう。

在来工法の浴室をユニットバスにリフォームする場合の費用


施工:藤建設

在来工法で作られた浴室をユニットバスにリフォームする場合の費用は、ユニットバスの本体価格が約60万円、工事費用は既存設備の解体等を含めて約50万円の合計約110万円が相場となります。

この他にも、水漏れなどによる傷みで防水工事や基礎、下地の補修が必要な場合は補修費用が追加で必要です。

注意点として、戸建て住宅の浴室をユニットバスにリフォームする場合、浴室形状がユニットバスの規格と合わないといった問題が起こることがあります。

このような場合には、浴室の間取り変更を行ってユニットバスの規格に合わせる工事を行うか、サイズオーダーが可能な製品を選ぶと良いでしょう。

ただ、サイズオーダーが可能なユニットバスは商品の種類が少なく、デザインを選びにくいため、使用するユニットバスのデザインや機能をこだわりたいという方は間取りの変更がおすすめです。

費用については、間取りの変更を行う場合は追加で約30万円、サイズオーダー対応のシステムバスが約70万円となります。

お風呂のリフォームにかかる期間は?


施工:バレッグス

浴室リフォームの施工期間については、在来工法でリフォームする場合が約10日、ユニットバスに入れ替える場合は約1週間が目安となります。

浴室の部位ごとにリフォームを行う場合については、樹脂パネルによる重ね張りを行う場合が約3日、浴槽の入れ替えについては使用する浴槽によって変わりますが、約4日が目安です。

ただ、施工期間については、水漏れの有無や下地や配管の状態、防水工事の内容等によって変化するため、あくまで目安として考えておくと良いでしょう。

戸建て住宅の建築構造(木軸、2×4、RC、鉄骨など)によっても種々の工事取り合いの違いがあり工事費も変わってきます。

より詳しく工事期間や費用について知りたいという場合には、リフォーム会社に連絡し、現地調査の上で見積りをたててもらうと良いでしょう。その際、2~3社の合見積もりは必ず取りましょう。

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在来工法で行うお風呂リフォームのメリット

ユニットバスが登場するまで使われてきた在来工法のお風呂ですが、設計の自由度や豊富なデザインなど、リフォームの際にも嬉しいメリットや利点を備えています。

在来工法のお風呂・浴室のメリットとデメリットは?

在来工法最大のメリットは、設置の自由度

箱型になっている規格品のユニットバスは、設置場所にある梁や柱が干渉してしまい、リフォーム自体を諦めなくてはなりません。

その点、在来工法は梁や柱などの干渉物を避けながら、自由に設置できる利点を持っています。

好きな部材の取り付けが可能

在来工法のお風呂は、足つきの浴槽や、特注の仕上げ材など、予算に応じて個性的なデザインの部材を選べるメリットがあります。

ユニットバスの規格的なデザインでは物足りないという方には、在来工法が向いています。

自由な窓配置で明るく快適なお風呂へ

ユニットバスは取り付けられる窓の種類と位置が決まっているため、場合によっては窓のデザインを妥協しなくてはなりません。

対して、在来工法では好きなデザインの窓をある程度自由な位置に取り付ける事ができます。

在来工法のお風呂にリフォームする時のデメリット

設計の自由度が高い利点となっている在来工法のお風呂ですが、予算や工期の長さというデメリットに加え、箱物のユニットバスに比べると、冬は寒さを感じやすいという欠点も抱えています。

在来工法のお風呂・浴室のメリットとデメリットは?

コスト面も検討して在来工法の選択を

部材を1から作成する在来工法は、職人の作業が増え、その分の手間賃が掛かってしまいます。

さらに、組み立てが容易なユニットバスに比べると作業日数も長くなり、コスト増に繋がるというデメリットがあります。

工期が伸びてお風呂が長い間使えなくなる

作業に時間を要する在来工法は、自宅のお風呂が長期間使えなくなってしまいます。

ホテル代や銭湯代などの費用も必要ですので、ユニットバスへのリフォーム以上に、タイミングを見極めて工事を依頼しなくてはなりません。

寒いお風呂にお悩みの方は要注意

箱型の形状が高い気密性と断熱性を持つユニットバスに比べ、隙間が生じやすい在来工法のお風呂は、寒さを感じやすいという大きな欠点があります。お風呂の寒さを解消するためのリフォームでは、避けた方が良いでしょう。

在来工法からユニットバスへのリフォーム費用に関する記事はこちら

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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