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2020年12月23日更新
天井を吹き抜けにリフォームするメリット・デメリットは?
天井を吹き抜けにすると開放感が得られます。しかし、リビングなどを吹き抜けにする場合、メリット以外にもデメリットがあることはご存じでしょうか?リフォーム工事で吹き抜けを作ることでどのように住宅環境が変わるのか、その利点と欠点をご紹介します。
目次
リフォーム工事で吹き抜けを作ると何が変わる?
リビングや玄関などをリフォームして吹き抜けを作ると、住宅環境は大きく変化します。
まず、天井が無くなることで開放感が増加し、同じ部屋の広さでもより広々と、快適な生活が送れるようになるでしょう。
また、吹き抜けに窓を多く設置することで、屋外から光をより家の中に取り込むことができるため、室内を明るくなります。
ただ、開放感や明るさを得られるというメリットはありますが、空間を広げることによるデメリットもあるため、リフォームで吹き抜けを作る場合はデメリットを許容できるかどうかを判断しておかなければいけません。

天井を吹き抜けリフォームするために必要な準備は?
住宅のリフォームで天井を吹き抜けにリフォームする場合、まず建築士に依頼して吹き抜けのために梁などを取り除いても強度的に問題が無いかどうか確認して貰う必要があります。
注文住宅や建売住宅の場合、一部屋分の構造材を取り除くと強度が不足する可能性があるため、場合によっては補強工事が必要です。
また、家の構造次第では補強工事だけでは構造強度が足りず、柱や梁を追加する必要も出てきますので、家全体のリフォームとなってしまう可能性もあります。
もし新築の段階で将来的に吹き抜けに改装したいと考えるなら、注文住宅ならあらかじめ吹き抜けの設置ができるようにしておくことも可能ですので、設計士と相談しておくと良いでしょう。
3階建ての住宅に吹き抜けは作れる?
結論から言うと、3階建ての住宅に吹き抜けを作ることは可能です。2階リビングから3階へと吹き抜けを設けていると、トップライト(天窓)からの光が2階へと降り注ぎ、明るく居心地の良い空間となります。
1階から3階まで吹き抜けにしている住宅もありますが、そうなるとさらに縦空間が広がる吹き抜けとなるため、より開放感が増します。1階から3階まで見上げる景色は圧巻で、吹き抜けを回り込むように設けた階段からの景色は各階によって違った印象を与えます。
階段の手すりをガラスや格子状の手すりにすることで、空間を遮断せずに開放感を出すことができます。吹き抜けがあると縦空間がつながって開放的になるだけでなく、空間のつながりにより2階から3階にいるお子様を見守ることなども可能です。
壁は透湿性のあるクロスを採用する、熱は上に上がるためファンをつけたり断熱性能をあげるなど、温度・湿度への対応に工夫をするといいでしょう。
吹き抜けを設ける際の注意
吹き抜けを設けるにはある程度の床面積が必要になります。狭小な敷地に建てた家の場合は、吹き抜けによって床面積を削ることになるので、空間にゆとりがあるか確認をしておきましょう。床面積にゆとりがない場合は、部屋が狭くなったり、部屋数が減ってしまったりするので注意が必要です。
また、吹き抜けは耐震性を考慮して設計する必要があります。建物を支える壁の量が減ってしまうことになるからです。
壁を多くすると閉塞感も生まれてしまうので、柱を少なくしても耐震性を落とさない特殊な構造を持っている建物にするか、構造計算を行い、算出結果の元で吹き抜けを設けるといった対策が必要になります。
吹き抜けを設置するとどんなメリットがある?
開放感や明るさの他にも、吹き抜けには色々な利点があります。
ひとつめの利点は、2階部分とダイレクトに繋がることによって家族の気配が感じやすくなることです。
2階部分と完全に区切られている状態では、階段部分の下から呼ばなければ2階に居る家族に声をかけることができません。
しかし、リビングなどを吹き抜けにすれば2階とダイレクトに繋がるため、料理の準備をしながら2階の家族を呼ぶことができるようになるでしょう。
また、吹き抜けの位置にもよりますが、2階への階段を吹き抜けに設置することで家族が今どこに居るかをある程度把握できるようになります。
高齢者や小さなお子様と一緒に生活しているなら、家族の居場所がわかりやすいというのは何よりのメリットとなるでしょう。
吹き抜けを設置することによるデメリット
リビングなどの居住スペースに吹き抜けを作ると、部屋そのものの体積が増えるため、開放感は得られますが、そのかわり空調の効率が落ちるという欠点もあります。
市販の家庭用エアコンの場合、天井高は2.4mを想定して対応スペースを表示していることが多く、吹き抜けのように天井が高い場合は部屋面積でエアコンを選ぶと空調能力が足りなくなる可能性があるのです。
また、天井が高くなる分、床と天井の温度差も大きくなりますし、屋外や屋根と接する面積も広くなるほか、窓の数も増えるため、外の気温の影響も受けやすくなります。
断熱材を屋根や外壁に追加しても元の部屋と比べて気温の影響はどうしても受けやすくなってしまいますし、部屋の体積のことを考えると、空調設備の更新も同時に考えておかなければいけません。
また、照明についても欠点となる可能性があります。
照明は天井に設置することが多いため、天井が高くなる吹き抜け部分では交換や掃除が個人では行えなくなるかもしれません。
最近はLEDのような長寿命の照明製品も増えてきているため、照明を交換する頻度自体は減少していますが、それでも照明が壊れた時のことを考えると、すぐに修理できないのはデメリットとなるでしょう。

吹き抜けのデメリットを抑える方法
空調や設備の面で欠点がある吹き抜けですが、道具を使ったり、リフォームの際に手を加えたりすることで対処が可能です。
まず、照明の交換についてですが、高所の電球を交換するためのグッズが販売されており、3m程度の高さに設置された照明器具の電球を床に立ったまま交換できます。
このグッズはホームセンターなどで販売されており、電球の形状に合わせて先端を交換することができるため、吹き抜けに照明を設置する場合はあらかじめ用意しておくと良いでしょう。
空調効率の低下については、壁や屋根の断熱はもちろん、窓についても断熱サッシの設置や二重窓の設置を行い、できるだけ外気温に影響されにくい状態を作ってください。
また、吹き抜け部分に階段を作り、階段の先に廊下が繋がっている場合は、廊下部分にカーテンを設置して区切ることで体積を減らし、管理しなければいけない空気の量を減らすのも効果的です。
また、天井部分などにシーリングファンを取り付け、室内の空気を循環させることで室温の偏りが抑えられます。
夏場などの気温が高くなる時期なら、室内の空気の流れによって体感温度を下げることもできるので、空調にかかる費用を抑えられるでしょう
吹き抜けに結露は起こるのか?
北側の吹き抜けは結露が発生する可能性があります。また、結露によりカビが発生することも考えられるでしょう。吹き抜けに窓を設ける場合も注意する必要があり、ガラスの断熱性が低いと温度差が生じて結露が発生します。
窓に関しては、北側に限らずどの方角でも結露が起きる可能性があります。結露が発生する原理は、室内温度と室外温度の差によるものです。そのため室内環境によって結露の発生はかなり左右されることから、窓を設ける場合は結露が発生しにくい性能を持った窓を設けた方がいいでしょう。
ガラスはLow-E複層ガラス、Low-Eトリプルガラスで、サッシ枠はアルミではなく断熱性の高い樹脂枠を採用することをおすすめします。吹き抜けにカビなどが発生すると、高い位置にあるため簡単に手をつけることができず、手入れが大変になります。
年に一回はしごに登って掃除することが必要ですが、はしごに登って掃除するのは安定性に欠けて非常に危険です。できれば専門業者に依頼するか、伸縮できるモップなどを使用して行った方がいいでしょう。また、はしごではなく脚立を使う方法もありますが、それでも安全性には不安が残ります。
吹き抜けの活用方法は?
吹き抜けの活用方法とはどんなものがあるか知りたいという方もいるのではないでしょうか。ここでは吹き抜けを活用した事例をご紹介します。
リビングに吹き抜けをつなげて快適な家族団欒空間
リビングは家族が集まる大切な部屋です。リビングの大切な要素は自然に集まることができる環境づくりになります。リビングに吹き抜けを設ければ、開放感が生まれ快適な空間にすることができます。勾配天井にすればさらに天井を高くすることができ、縦空間に広がりを持たせられるでしょう。
吹き抜けとスキップフロアの組み合わせで空間を有効利用
吹き抜けは縦空間を広げることができます。空間を横に広げることができない場合でも空間を広くさせることができるメリットがあります。しかし、吹き抜けは空調効率の低下に加え、広い床面積を必要とします。
床面積にゆとりがないのに吹き抜けを設けてしまうと、部屋が狭くなってしまったり、部屋数を減らしてしまったりする可能性があります。こういった場合に有効なのがスキップフロアです。
吹き抜けのある1階の一部の天井高を例えば3.5mほどにして上に居室を設けることで、縦空間を壊さずに部屋を設けることができます。その際には床面積や天井高に注意してどのような方法が取れるか建築士などに相談して提案してもらうと良いでしょう。
ワクワクするキャットウォーク
キャットウォークは名前の通り「猫の通り道」、吹き抜けの高い場所に渡り廊下のような歩けるスペースを設けたものです。猫のために設置するというのもありますが、吹き抜けスペースを掃除する通路としても活用できます。
通常の2階とは違って、キャットウォークは下の階が見えてワクワクした空間を生み出します。利便性と楽しい空間を作るのに、キャットウォークは相性の良い間取りです。
吹き抜けの開放感が味わえるオープン階段
壁を設けないオープン階段は吹き抜けと相性の良い間取りです。オープン階段は縦に広がる吹き抜け空間を通り抜ける構造ですので、圧迫感がなく、各階から見える景色も違って楽しい空間を演出します。
手すりも格子状のものや、ガラス製を使用することで、視線を遮断せずオープンな空間をつくることができます。
吹き抜けを作る際に注意することは?
リフォーム工事で吹き抜けを作る場合、あらかじめ注意しておかなければいけないことがいくつかあります。
ひとつめの注意点は、部屋数が少なくなることで居住スペースが減少することです。
吹き抜けを作るためには2階部分の部屋を撤去しなければいけないため、これから子供が育って部屋が必要になったり、収納スペースが必要になったりすると手狭に感じるようになるかもしれません。
ふたつめは間取りの変更によるリフォーム費用の増加です。
注文住宅などの場合、家づくりの段階で間取りなどは全て計算尽くで作られています。
そのため、新たに吹き抜けを設置した場合、2階部分のスペースのバランスを取ったり、吹き抜けの大きさを調整したりするために間取りの変更が必要となるかもしれません。
間取りの変更となると、吹き抜け工事以上に多額の費用がかかってしまうため、ローンなどが残っている場合、支払いが厳しくなる可能性も考えられます。
リフォームで吹き抜けを作る際には、総合的な家づくり、将来的な家づくりについてもよく考えておきましょう。
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ここまで説明してきた壁紙・壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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