2024年02月04日更新

監修記事

クローズ外構とは?失敗しないためメリットとデメリットを把握しよう!

住宅の外構には、塀などで周囲を囲んだクローズ外構というものがありますが、クローズ外構にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?クローズ外構にして後悔している方の事例から、失敗しないためのクローズ外構造りについてご紹介します。

クローズ外構の特徴

クローズ外構の後悔例!失敗しないための外構作りとは?

クローズ外構とは、住宅の敷地の外周をフェンスや塀、門などで覆うタイプの外構です。

通行人や近隣の住人からの視線のカットや、泥棒等の侵入防止、道路沿いの場合は自動車が住宅に接触するのを防げるといった点がメリットとなります。

デザイン面についても、フェンスや門扉、ガレージなどのエクステリアのデザインにこだわることができ、重厚で存在感のあるエクステリアが作れる点がメリットです。

ただし、防犯性についてはフェンス内に侵入されてしまうと、外部からの視線が妨げられてしまうため、窓の破壊や鍵の解除といった時間のかかる手口で狙われやすいという点はデメリットとなります。

このようなデメリットについては、敷地内にセンサーライトや防犯カメラを設置したり、音の出る砂利を窓の外に敷いたりといった方法で対策できますし、不安ならセキュリティ会社と契約もおすすめです。

また、クローズ外構は敷地周囲を全てフェンス等で覆う構造となるため、設置しなければならないエクステリア設備の数が多くなり、施工費用がオープン外構に比べて割高になる点もデメリットと言えます。

クローズ外構は、プライバシーの維持と外部からのトラブルには高いメリットが得られますので、エクステリアの組み合わせなどでデメリットを抑え、より快適で安全な庭をデザインすると良いでしょう。

クローズな外構で必要なものは?

まず、クローズ外構にリフォームするにあたり、必要なものについて見ていきましょう。最低限必要なものとしては、周囲を囲うフェンスや生け垣、出入りのために必要な門扉があります。

また、風通しのためにフェンスの高さを低くしたい場合には、外から住居内が見えないように樹木などを植える事もあります。

クローズ外構のリフォーム費用・価格の相場は?
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設備ごとの価格と工事費用の内訳

エクステリアの工事と一口に言っても、門扉やフェンス、ガレージや庭など実際にはさまざまなリフォームの組み合わせです。

そのため、外構をまとめてリフォームする場合には、これらの個別工事にかかる費用が全て必要になると考えてください。

もし費用面で厳しいようでしたら、どうしても必要な場所にのみ絞って工事を行うと費用を抑えられます。

それでは、各ポイントの工事費用と相場について見ていきましょう。

フェンスのリフォームにかかる費用

まず、フェンスについてですが、ここは全体から見ると比較的安い価格でリフォームが行える部分です。

フェンスを交換することで家の雰囲気ががらりと変わりますし、家の外壁と合わせてリフォームすることでまるで新築のような見た目にすることもできます。

もし予算を抑えてエクステリアをリフォームしたいなら、まずはここから手をつけてはいかがでしょうか?

フェンスを設置する際の工事費用の相場は1mあたり約30,000円です。

敷地の周囲の長さや立地条件によっては多少費用がかかる可能性があることに注意してください。

門扉のリフォームにかかる費用

入り口の門周辺をまとめて工事する場合は、約30万円が相場となります。

もちろんこの価格は使用する門や堀の材料や構造などによって上下しますので、理想とする門がどの程度の価格かはしっかり調べておきましょう。

また、門と同時に玄関までのアプローチもリフォームする場合には、追加で約10万円かかります。

こちらについても玄関までの距離や高低差、工事の内容によって価格は大きく変動しますので、注意してください。

庭のリフォーム費用

庭については広さや工事内容によって大きく価格が変化します。

クローズ外構のリフォーム費用・価格の相場は?

芝生を植えるだけなら業者に依頼しても1平米あたり約1万円が相場ですし、自分で作業を行えばもう少し安い費用で抑えることもできるでしょう。

もしウッドデッキを設置したり、樹木を植え替えたり、テラスを設置したりするような場合は、デッキ設置費約50万円、樹木追加費約10万円、テラス設置費約20万円となります。

広めの庭を一気にリフォームする場合には、それなりの出費を見込んでおきましょう。

クローズ外構によく見られる問題点

クローズ外構は敷地周囲を壁で覆う形となるため、自宅だけではなく周囲にも圧迫感を与えてしまいます。

特に塀の高さはこの圧迫感に大きく影響する部分で、防犯性やプライバシーの確保を目的として高い塀を設置した場合、隣近所の塀が低いと周辺環境とのミスマッチが起こりますし、隣家との日当たり問題なども起きかねません。

また、塀などを設置することによって庭の面積が狭くなるため、駐車場や駐輪場などの空きスペースが必要な設備の設置が難しくなる場合もあります。

その他にも、外構デザイン全体でよくある問題として、使い勝手の問題やエクステリアの構造の問題や、圧迫感解消のために行った造園工事による問題にも注意が必要です。

使い勝手の問題は、庭の水道栓やコンセントが足りずにガーデニングや洗車の際に余計な手間がかかってしまう、ライトの数が不足し夜間の出入りの際に足元が暗いなどがあります。

庭に関する問題は、目隠しの一部として設置した樹木の剪定や落ち葉の除去、雑草の処理などです。

水道栓やコンセント、ライトについてはエクステリアリフォームによってある程度解決できますし、庭に関する問題についても造園業者や庭師に依頼すれば手間を掛けずに改善することができるでしょう。

庭については、定期的に草むしりや落ち葉掃除を行い、定期的に植木の剪定を行うという形にすれば、費用を抑えつつ解決することができます。

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ほかの外構の特徴は?

外構には、クローズ外構の他に、塀などを用いない開放的なオープン外構や、敷地の中で目隠しをしたい部分や、門扉のみを設置するセミクローズ外構などがあります。

オープン外構は塀を使わず、植栽などを用いて目隠しを行う構造ですので、敷地内にスペースが確保しやすいというメリットがありますが、塀による侵入阻止ができない点はデメリットです。

セミクローズ外構は、敷地の一部にのみ塀を設置する構造で、クローズ外構とオープン外構の良いとこ取りのようなタイプとなっています。

しかし、クローズ外構のように完全に周囲を囲うわけではないので防犯性は劣りますし、塀の設置することによってオープン外構に比べ開放感が低下するため、設計が難しい点がデメリットです。

どちらの外構についても、作り方次第でメリットがデメリットになることもありますので、エクステリア設計を得意としている会社に施工を依頼し、デザインを行ってもらうと良いでしょう。

外構を作る前に考えておきたいこと

クローズ外構で後悔しないためにも、まずは設計段階からエクステリアの配置について十分考慮しておきましょう。

新築住宅の場合、建物に重点がおかれることが多く、外構部分はおざなりになりがちです。

注文住宅でデザイナーが設計を行っている場合は、外構を含めたデザインが施されていることも多いのですが、建売の場合、外構部分は別扱いとなっている場合もあり、これが後悔の原因となってしまうことがあります。

特に将来的な拡張性には注意が必要で、駐車場や駐輪場を追加したり、家庭菜園やガーデニングを楽しもうとしても、機能を拡張するスペースがなかった、拡張費用が高額になるといった問題が起こるかもしれません。

また、水道栓やコンセントなどの設備についても、あとからリフォームを行って追加することは可能ですが、最初から必要な量を設置しておいた方が使い勝手は良くなります。

その他にも、排水性やメンテナンス性についても設計段階からしっかり考慮しておきましょう。

建材にタイルを用いると、目地の汚れが目立ってきますし、木材の場合はハードウッドのような特に耐久性が高い素材を用いないとすぐに色あせや腐食が起きてしまうため、塗装などのこまめなメンテナンスが欠かせません。床下などに水がたまってしまうと基礎部分の腐食、白蟻被害にも繋がりかねません。

排水性は大雨の際やガーデニングの際に重要となるポイントで、庭や玄関先が水浸しになると日常生活のクオリティが低下します。

もちろん、近隣住宅とのデザインバランスについても十分に配慮が必要です。

住宅や外構は持ち主の好みにあわせて、デザインを行っても良いのですが、あまりに近隣住宅に比べて印象の強いデザインにしてしまうと、地域の景観が崩れてしまい、近隣とのトラブルに発展してしまうかもしれません。

ある事例では、特徴のあるデザインの住宅を新築したところ、町内会からデザインの変更を求められ、裁判沙汰となってしまったという事例もあります。

クローズ外構に限らず、外構部分の工事は多額の資金が必要となるため、不満があってもあとからリフォームで修正するのが難しいのです。

完成後に後悔しないよう、クローズタイプの外構を住宅に設置する場合には、エクステリアデザインに強い施工会社に相談し、利便性やメンテナンス性、近隣との調和などに考慮した設計を行ってもらいましょう。

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クローズ外構のメリットとは

クローズ外構では、外部から敷地内へ入るためには玄関の門を通るしかないため、敷地内への外部からの立ち入りが制限できるほか、室内への目線を外構部分で遮ることができるため、プライバシーも保てるのがメリットです。

1階の窓を大きくしたい、多くして部屋を明るくしたいという場合は、外部からの視線を完全に遮ることのできるクローズ外構がオススメです。

クローズ外構のメリット・デメリットは?

クローズ外構のデメリットとは

周囲をフェンスなどでしっかり囲んでいるため、防犯性が高いと考えられがちですが、実は防犯上あまりクローズ外構は望ましくないと言われています。

実は、クローズ外構では塀などで外部からの視線が妨げられるため、隠れて侵入のための作業を行いやすいのです。

そのため、死角を使った侵入が行いやすいとして、泥棒から目を付けられやすい構造だとされています。

また、クローズ外構では、周囲を囲むために塀やフェンスを設置する必要があるため、エクステリアのリフォームの際には部材の費用が追加で必要です。

フェンスや塀を設置する工事についても、基礎工事から行うことになりますので、工期が長くなるというデメリットもあります。

クローズ外構のデメリットを抑える方法

クローズ外構では、塀などで外部からの視線を妨げられるのがメリットにもデメリットにもなります。

ですので、リフォームの際にメリットの部分だけを得ようとするするなら、完全に周囲を囲むのでは無く、必要な部分にのみ塀を設置するのがおすすめです。

クローズ外構のメリット・デメリットは?

居間の窓から中が見えないようにフェンスを設置する、または、トイレやお風呂のようなデリケートな場所にのみフェンスを設置するなどの他のエクステリアを活用すれば、クローズ外構のメリットだけを得ることができるでしょう。

ただ、この場合でも死角はどうしてもできてしまいますので、防犯上は多少劣る可能性はあります。

このような場合には、窓に面格子を取り付ける、防犯性の高い強化ガラス製の窓を取り付けるなど、窓自体に防犯機能を持たせると良いでしょう。

また、センサーライトや防犯カメラの設置も大変有効な対策です。

最後に一番気をつけたいことは近隣対策です。フェンス設置の場合には隣接地との境界に十分注意しましょう。

敷地境界は大変デリケートな部分なので、必ず隣地との合意は取り付けておきましょう。

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セミクローズ外構とはどんな方式?

セミクローズ外構とは、塀やフェンスで完全に周囲を囲むのでは無く、必要な場所にのみ設置する方式のことです。

オープン外構ではどうしても気になる外部からの視線を塀で遮ることでプライバシーを守りつつ、十分な開放感を維持することができます。

セミクローズ外構のメリット

セミクローズ外構では、敷地を広く使え、開放感があるというオープン外構の良いところと、プライバシーを守れるというクローズ外構の良いところの双方のメリットを得ることができます。

また、クローズ外構に比べて比較的安価にリフォームが行えるのも特徴です。

セミクローズ外構のメリット・デメリットは?
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セミクローズ外構のデメリット

どうしてもオープン外構とクローズ外構の折衷型のエクステリアとなりますので、双方の利点を完全に得ることはできません。

塀を設置する以上オープン外構に比べれば開放感は劣りますし、塀を必要なところにのみ設置するため、クローズ外構ほどの高いプライバシーも期待できないでしょう。

また、施工の際にはしっかり設計が行われていないと、植木や塀で目隠しを作ったはずなのに外から見えてしまう、エクステリアの位置が悪くて開放感が無いなどのデメリットが発生する場合もあります。

上手に設計しなければ、クローズとオープンの双方のデメリットを引き継いでしまうのもセミクローズ外構のデメリットと言えるでしょう。

セミクローズ外構へリフォームする際の注意点

オープン外構、クローズ外構のどちらからでもセミクローズ外構へのリフォーム工事は行えますが、元の状態によって多少工事の内容が変わるため、注意が必要です。

費用的にどちらが安いということは無いのですが、場合によっては多少工期などが伸びてしまいますので、あらかじめどのような工事を行うか確認して追い来ましょう。

クローズ外構からセミクローズ外構へ

クローズ外構からリフォームする場合には、まず不要な部分の塀を取り除き、必要なら門などを開放的なものへと変更します。

既存のフェンスなどの撤去は埋められている基礎などを取り除き、撤去跡を修正するだけなので時間はかかりません。

しかし、撤去した廃材は廃棄物として処理費用がかかってしまうので注意してください。

セミクローズ外構のメリット・デメリットは?

オープン外構からセミクローズ外構へ

こちらの場合は、新たに基礎を作ってフェンスを追加したり、植木を植えたりする必要があります。

フェンスの設置には基礎工事や独立基礎の埋め込みが必要となりますので、フェンス設置費用と、フェンスの購入費用が必要です。

ここで一番気をつけたいことは近隣対策です。フェンス設置や植栽の場合には隣接地との境界に十分注意しましょう。

敷地境界は大変デリケートな部分なので、必ず隣地との合意は取り付けておきましょう。

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「セミクローズエクステリア」とは?

基本的に、エクステリアは周囲をフェンスなどでしっかり囲ったクローズタイプと、開放的なオープンタイプとがあります。

これらの外構は、それぞれメリットとデメリットがありますが、セミクローズエクステリアなら双方の利点を組み合わせることでデメリットを減らし、より快適な空間を作ることができるのです。

セミクローズ外構のリフォーム費用は?

セミクローズエクステリアのメリット

セミクローズエクステリアでは、外構部分を必要な場所にのみ設置することでクローズなエクステリアでは難しい開放的な空間と、オープンなエクステリアでは難しいプライバシーの確保を両立するエクステリアの方式です。

また、必要な場所にのみ塀やフェンスを設置するため、費用面でもクローズエクステリアに比べて割安になります。

また、フェンスがあることでフェンスをデザインの一部として取り込むこともでき、よりおしゃれに空間を演出できるでしょう。

セミクローズエクステリアのデメリット

2つのエクステリアを組み合わせるため、きちんと設計を考えなければ双方の悪い面のみを引き立てる結果になりかねません。

壁のために開放感が無く、プライバシーも守られないとなれば、セミクローズエクステリアへとリフォームする意味が無いのです。

リフォームの際には施工会社とよく検討の上、問題点についての洗い出しやデザインについての確認を行っておきましょう。

セミクローズエクステリアにかかる費用は?

セミクローズエクステリアはクローズとオープンの中間のような位置づけのため、工事費用は双方の中間程度になります。

クローズの場合は外構全てをリフォームした場合、約200万円が相場で、オープンなら約150万円が相場です。

セミクローズなら組み合わせ方にもよりますが、クローズより約2割程度安価となります。

セミクローズ外構のリフォーム費用は?

構造によっては費用がかさむことに注意

セミクローズでエクステリアをリフォームする際には、場合によっては工事にかかる費用がクローズより割高になってしまう可能性があります。

セミクローズでは、外構をフェンスなどを設置して目隠ししますが、外からある程度敷地内が見えるため、設備などを見られても恥ずかしくないよう整えた場合、庭やテラスなどのリフォーム費として多額の予算がかかってしまうでしょう。

また、植木などはものによっては1本約10万円が相場ですので、フェンスと樹木を組み合わせて視界を遮る場合、フェンスのみの場合に比べて割高になってしまいます。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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