2023年11月09日更新

監修記事

腐食した床の補修・修理&リフォーム費用!床を腐らせない対策とは?

床を歩いたとき、ふわふわとした柔らかい踏み心地だったり床が沈んだりすることはありませんか?床の腐食は放置しておくと基礎の部分まで傷んでしまうことがあります。床の腐食の原因や補修方法、床を補修する費用相場などを知って対策をしていきましょう。

床が沈んでしまう原因とは?

腐食した床の補修・修理&リフォーム費用!床を腐らせない対策とは?

普段床を歩いていて、床が沈むような感覚がすることはありませんか?

床を歩いたときにペコペコしたり沈むような感覚がある場合、床が腐食している可能性があります。

床が腐食して沈んでしまう原因とは、どのようなことが原因なのか見ていきましょう。

湿気による床板の変形

床が腐食する原因のほとんどが高温や多湿によって床が変形するためだと言われています。

また湿気が下地と床材の間に入り込むことで下地が劣化と腐食を起こし、床が沈む原因となってしまいます。

水漏れ

床の腐食は水漏れが原因の場合もあります。

例えば、お風呂や洗面所などの水回りは湿気が溜まりやすく、水はねが多いため床が腐食してしまうことが多いようです。

水漏れをそのまま放置しておくと、急に床が抜けるなどの被害が出てしまうこともあるので、床のくぼみなどの現象が出たらできるだけ早めに業者に見てもらうようにしましょう。

床の腐食原因別補修方法

床の腐食の原因を知る前に、床の構造を知っておく必要があります。

【床の構造部及び名称】

  • 根太(ねだ):フローリングなどの床材を張り付ける角材
  • 大引(おおびき):根太を置き張り付ける太い角材
  • 床束(ゆかづか):大引を支える角材(近年は鋼製束や樹脂製束が使われる)
  • 束石(つかいし):床束の下にあるセメントなどで作られた土台。(近年はベタ基礎)

上記の床の構造部分のどの箇所でどのようなことが原因なのかによって、修理方法が変わってきます。

では、床の腐食原因とその修理方法をそれぞれ見ていきましょう。

床材の接着剤の剥がれ

床材として多く選ばれている合板フローリングは、薄い板を接着剤で貼り合わせて作られているため、築年数が約15年~約20年経過すると板同士が剥がれて浮いてしまうことがあります。

特に、フローリングの下地である根太のない部分がふかふかと柔らかい踏み心地になります。

床のふかふかとした浮きの原因の多くは、この接着剤の剥がれが原因だと言われています。

床材の接着剤の剥がれたときの修理方法

床材の接着剤が剥がれたときの修理方法は、既存の床を剥がして新しい床を張る床の「張り替え」か、既存の床の上に新しい床を重ねていく「重ね張り」があります。

根太・大引の腐食

根太は床材を支える下地のことですが、根太は大引によって支えられています。

水回りの部屋などで水漏れしていたり湿度が高い場合、床だけでなく根太や大引まで腐食するケースがあります。

特に浴室が在来工法で床や壁などがタイル仕上げだった場合、タイルのひび割れなどが原因で床下に水が伝わり、床下の根太や大引まで腐食してしまうことがあるようです。

根太・大引の腐食の修理方法

根太や大引が腐食していた場合、原因が湿度によるものか水漏れによるものかを確認します。

床下からの湿度が原因だった場合、防湿シートを床下に敷くなどして湿度対策をしていきます。

また水漏れの場合は、水漏れ箇所を特定し修復する必要があります。

原因を特定し対策をした後、床材を剥がし腐食した根太や大引を撤去して新しい木材をはめ込んでいきます。

腐食の範囲が広い場合は、根太や大引を全て取り替えることもあるようです。

床束の腐食

床束とは大引を支える木材のことですが、床が沈んでしまう場合床束も腐食していることがあります。

床束が腐食は湿気や水漏れによって床束が腐食してしまったり、コンクリートでできた束石の劣化によって起こるようです。

床束や床石が腐食・劣化することですき間ができてしまい、歩くと床が沈み込んでしまいます。

床束の腐食の修理方法

こちらも根太や大引と同じく、湿気によるものか水漏れによるものか原因を探していきます。

そして、腐食の原因を修復した後床下に潜り、腐食した床束や石束を取り除いて新しい床束や石束と交換します。

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抜けそうな床をDIYで修理する方法

床の腐食や築年数が経過するなどして床が抜けそうになった場合、DIYで床を修理することもできます。

まず根太や大引などが腐食している場合、ホームセンターなどで購入できる家具転倒防止用のつっぱり棒で代用可能です。

このつっぱり棒は人が歩く床に使用しても十分に耐えられる強度があるため、床を支える部材として使用できます。

次に床材の下がまだ腐食していない場合、ウレタン塗装が施してある合板を床に敷きつめていくといいでしょう。

ウレタン塗装が施してあるため、例え水をこぼしたとしても水漏れすることはありません。

DIYでとりあえず補修することはできますが、床が抜けそうになる原因を突き止めなければDIYをしたところでまた同じ状況になってしまう恐れがあります。

床をきれいに張り替えたい場合や腐食が床の土台まで進んでいるようであれば、専門業者に調査や修理などを依頼するようにしましょう。

床を補修する費用相場

腐食した床の補修・修理&リフォーム費用!床を腐らせない対策とは?

フローリングなどの床材と根太の下地材の接着剤が剥がれてしまった場合、部分的な張り替えにかかる費用相場は数万円程度になります。

一方、根太や大引などの木材が腐食している場合、腐食している部分は全て取り除き新しい木材などをはめ込んでいかなければなりません。

この場合、かかる費用は約10万円~約20万円が相場になるようです。

なお、ここでご提示する費用はあくまで一例であり、費用はリフォーム会社によって違いがあります。

相見積もりを取ることで慎重に費用を確認することが重要です。

一部の腐食した床を取り除き、新しい木材などをはめ込む作業は経験豊富な職人でないと施工できない可能性があるため、施工業者を選ぶときには熟練した職人がいるか確認するようにしましょう。

リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住いの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いたうえで、適切で最適な業者を紹介してくれます。

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床の腐食対策

床を腐食させないためには、どのような対策が有効なのでしょうか。具体的な対策をご紹介します。

湿度を調節する

フローリングに使用されている木材は、湿気と乾燥によって腐食やきしみなどが生じやすくなります。

湿度が高いときは天気のいい日に窓を開けて換気をしたり、空気が乾燥しているときは加湿器などを適度に使用すると、湿度を調節することができてフローリングに負担がかからないでしょう。

重曹や木炭、除湿機などを使用して除湿する

水回りや湿度が高めの部屋の場合、重曹を瓶のなかに入れて部屋に置いたり、木炭を置くなどをすると部屋の除湿をすることができます。

また除湿器を使用すると、より除湿効果が高まり湿度を一定に保つことができるでしょう。

定期的な水漏れチェックをする

床や床下を腐食させないために、定期的な水漏れチェックを行うといいでしょう。

特に水回り周辺は水漏れしやすい場所になるため、定期的なチェックが必要です。

チェックの際床が黒く変色していたり、水回りの側の床がくぼんできたら水漏れしている可能性があります。

もし床にこれらの症状が現れたら、早めに専門業者に調査を依頼するようにしましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社KURODA一級建築士事務所 坂田理恵子

株式会社KURODA一級建築士事務所

坂田理恵子

一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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