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2019年01月21日更新
フローリングの床が沈む原因や修理方法は?
床を歩いていると沈むような感覚を経験したことはありませんか?それはもしかしたら、床が傷んでいるのかもしれません。床が沈むのを放置しておくと家の基礎まで傷んでしまう恐れがあります。床が沈む原因や修復費用を知って早めの対策をしましょう。
フローリングの床が沈む原因と修理方法

フローリングの床が沈む原因の中には、床材の劣化の他に床材を支える基礎の劣化があります。床は以下の部位によって支えられています。それぞれどのような役目があるのか見ていきましょう。
- 根太(ねだ):根太の間は30cmまたは45cmで、床材を張り付ける角材のことです。
- 大引(大引):根太を支える太い角材のことです。
- 床束(ゆかづか):大引支える部位で、高さの調整が可能な鋼製の束または樹脂の束が使われます。
- 束石(つかいし):床束の下にあるセメントや石でできた土台で、近年ではベタ基礎が主流になります。
上記の部位が劣化することによって、床の沈む原因になってしまいます。では、それぞれの原因ごとに劣化症状と修理方法を見ていきましょう。
床材の接着剤の劣化
床材に合板フローリングが使用されている場合、合板フローリングは薄い板を接着剤で貼り重ねて作られているため、接着剤が劣化し薄い板が剥がれたり浮いたりすることがあります。
特に床を張って築15年~20年経過したり、湿度が高い場所のフローリングに多くみられる症状です。
【修理方法】
傷んだフローリングを剥がし新しい床材を張り替えるか、既存のフローリングの上に新しい床材を重ね張りする方法があります。床の張り替えをする際、傷んだフローリングの修理をした後に新しい床材を張ります。
特に水回りの床は防水性の高い床材を選ぶなどの対策をしないと、床材や床下の劣化を促すことになるため、防水などの対策をしておくといいでしょう。
また、床材の重ね張りをする場合は、床が高くなるため段差やドアの開閉の障害にならないように気をつけて施工する必要があります。
束石・床束の劣化
束石は床を支える土台なのですが、束石にコンクリートが使われている場合、酸性の強い土壌によってコンクリートの劣化を促し束石が崩れてしまうことがあります。
また床束の場合、水漏れなどによる湿気が原因で床束が腐食して崩れ、束石との接合部分に隙間ができてしまい床が沈む恐れがあります。
【修理方法】
束石や床束の腐食原因が床下の湿気か水漏れなのかを確認しましょう。水漏れの場合は、水回りの設備や外壁など水漏れの該当する箇所を修理し原因を取り除きます。
一方で床下からの湿気の場合は、乾燥剤や防湿シートなどを敷く方法があります。
床下からの湿気を防ぐ対策をして原因を取り除いたら、束石や床束を新しいものに交換しなければなりません。新しい床束は鋼または樹脂製のものを選ぶといいでしょう。
大引・根太の劣化
床が沈む原因として、大引や根太の劣化も考えられます。大引や根太が腐食する場合、水回りからの水漏れや床下からの湿気が原因とされています。
また水漏れの場合、床上からの水漏れによって水が染み込み、床材だけでなく大引や根太まで腐食させる恐れがあるようです。
特にひと昔前の浴室は在来工法で作られていて、タイルのひび割れから水漏れを起こし床下の大引や根太まで腐食させるケースが少なくありません。
【修理方法】
こちらも束石や床束のときと同じように、根太や大引の腐食が水漏れか湿気によるものか確認します。原因が特定できたら、水漏れ箇所の修理や湿気防止の対策が必要です。
原因を取り除けたら、腐食した大引や根太を撤去し新しいものに交換します。腐食した部分が広範囲の場合、大引や根太を全て取り替えることもあるようです。
シロアリによる被害
シロアリが床材や床下の木材部分を食べ、木材の中がスカスカになって床が沈むこともあります。特にシロアリは水気を好むため、浴室やトイレなどの水回りの床下が被害に遭うことが多いようです。
また、シロアリの怖い所は一カ所だけでは飽き足らず、木材の他に断熱材まで食べてしまうため、住宅の広範囲に被害が広がる恐れがあります。
【対策方法】
シロアリを駆除できる薬剤を散布する方法または、家の周りに毒入りのエサを置き巣に持ち帰って根絶やしにさせるベイト工法があります。
小さなお子様やペットがいる場合、シロアリの駆除剤の成分が強すぎることがあるようです。しかし、天然成分でできた薬剤を散布できる業者もあるため、業者と相談しながら薬剤を選ぶと良いでしょう。
フローリングの床が沈む原因を確認する方法
フローリングの床が沈む原因を確認する方法をご紹介します。
フローリングの床が部分的に沈む場合は歩いて確認する
フローリングの床が沈む箇所に立ち周囲約50cmの範囲が一緒に沈む場合、床下の床組み(大引・根太・床束など)が腐食している可能性が高くなります。一度床下に潜って劣化状況を見てもらう必要があるでしょう。
一方、フローリングの床が沈む箇所に立ち周囲約30cmの範囲で沈まない場所がある場合、床材や下地材に問題がある可能性が高くなります。
これらの診断は簡単に行えるため、床の沈みが気になったらまず初めに自分で確認してみるといいでしょう。
床下に1人が潜り、もう1人は沈む場所に立って確認する
フローリングの床が沈む原因として床下が考えられる場合、2人組で作業を行うと原因を特定しやすくなります。
1人は床の該当箇所に立ち、もう1人は床下に潜って診断するという方法です。床束が浮いている場合は、地盤沈下の可能性があります。
また、骨組みがたわむなどした場合、床組みの劣化や下地材が原因の可能性があるでしょう。
2階部分の確認は業者に相談する
2階のフローリングの床が沈んでいる場合、1階の天井を剥がさないといけないため自分で確認するのではなく、業者に相談するようにしましょう。
フローリングの床が沈む場合の修理とリフォーム費用

沈むフローリングの床を修理するときの費用相場やリフォーム費用相場をご紹介します。
6畳のフローリング床の張り替え費用相場
6畳のフローリング床の張り替え費用相場は、材料費・既存の床材処分費・施工費など合わせて約10万円~約15万円です。また6畳のフローリング床を張り替えるときの工期は約2~3日かかります。
6畳のフローリング床を重ね張りをする場合の費用相場
6畳のフローリング床の重ね張りをするときの費用相場は、材料費・施工費などの付帯工事を含めて約8万円~約13万円になるでしょう。また6畳のフローリング床を重ね張りをするときの工期は約1日~2日間かかります。
根太と大引の交換と床の張り替えにかかる費用の相場
根太や大引が腐食している場合、それらを新しいものに交換しなければなりません。根太と大引の交換と床の張り替えにかかる費用の相場は、約20万円~です。
束石と床束のすき間の補修にかかる費用の相場
束石や床束が腐食して崩れている場合、二つの間にすき間ができている状態になります。
束石と床束のすき間の補修では、二つの間にくさびを打ち込み接着剤や金具で固定する作業を行います。このときかかる費用の相場は1カ所につき約数千円になるでしょう
仕上げ材の剥がれを修理するときの費用相場
通常根太の上に張られた下地材と仕上げ材は接着剤でしっかりと貼り付けられているはずですが、経年劣化によって接着剤の効果が薄れて剥がれてしまいます。仕上げ材の剥がれを修理するときの費用相場は約数千円になります。
床下の腐食を修理するときの費用相場
床下の基礎が腐食している場合、床下の基礎を修理をするのに技術力が必要になるため、熟練した職人さんでないと施工できないことがあります。
費用は床下の腐食している面積によって変わりますが、広範囲にわたって腐食している場合、約10万円~約20万円が費用相場です。
シロアリ対策の薬剤散布法にかかる費用相場
シロアリ対策のために薬剤散布法を行う場合、1坪あたり約4,000円~約8,500円が費用相場です。シロアリ駆除業者によって金額の開きがあるため、複数の業者に相見積もりを依頼しましょう。
シロアリ対策のベイト工法の費用相場
ベイト工法とは、昆虫に対して脱皮できなくなる薬剤が入ったエサを家の周囲にセットし、シロアリに巣まで運んでもらい巣を壊滅させる工法のことで、ベイト工法にかかる費用相場は1坪当たり約12,000円です。
沈むフローリング床の修理・リフォーム費用の注意点
沈むフローリング床の修理やリフォームをするときの費用について、いくつか注意することがあります。
修理する部位によって建具などの取り替えが必要になる
フローリング床が沈む場合、ドアなどの建具の枠などが木製の場合腐食することがあり、ドアや窓などの建具も交換しなければならない可能性があります。
その場合、通常のリフォーム費用に建具の本体費用や取り付け費用もかかるため、修理する費用相場よりも高額になるケースがあります。
また、床の重ね張りをDIYで行った場合、フローリング板の厚さを考えずに施工すると建具の開閉ができなくなり、結局業者に再施工を依頼することになる可能性があります。
床の張り替えをDIYで行うときは新しい床材の厚さを考えて施工するか、業者に依頼してリフォームしてもらうようにしましょう。
複数の業者から相見積もりを取り正確な費用を知る
床のリフォームや傷んだ部分の修復する費用などは、状態や状況に応じて金額が決まる傾向にあります。
例えばA社とB社の見積りが同じ金額でも、内容を見たらB社の方には修復する費用が含まれていなかったというケースがあるようです。
したがって、正確な費用を知りたい場合は業者に同じ条件を提示し、複数社に相見積もりを依頼すると良いでしょう。複数社に相見積もりを依頼することで、修復やリフォームにかかるおおよその費用が分かります。
数ある業者の中から見積もりをたくさん依頼する時間が無い場合は、信頼できる施工業者が集う見積りサイトなどを使うと簡単に見積りを依頼することができます。
近くに施工業者がなかったり信頼できる業者を知らない場合は、積極的に利用するといいでしょう。
床・フローリングリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた床・フローリングリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

株式会社KURODA一級建築士事務所
坂田理恵子一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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