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2019年01月21日更新
床下浸水処理を業者に依頼するメリットとは?
近年ゲリラ豪雨の発生などで床下浸水の被害が増えています。床下浸水後の処理をする場合、業者に依頼することで浸水処理の他に床下のメンテナンスが可能になります。一度浸水してしまった住宅に住み続けるためにはどのような対応をすればいいのでしょうか。
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- 監修者坂田理恵子
床下浸水後の処理方法

床下浸水の被害にあってしまったら、「排水」「乾燥」「消毒」の3つの作業を行います。それぞれのやり方や注意点などを見ていきましょう。
排水
床下浸水になってしまったら、まず排水作業を行います。床下の水をそのままにしておくと床下の木材などが腐食してしまうため、浸水状況が落ち着いたらできるだけ早めに排水作業を行いましょう。
やり方はバケツやモップ、排水ポンプなどを使用して床下に溜まった水をくみ取ります。水の量が多いときは、業務用の排水ポンプを使うと素早く排水することができます。
乾燥
排水し水が無くなったら、乾燥作業に入ります。ここで床下を完全に乾燥させないと、のちにカビや異臭の原因になることがあるため、扇風機などを使用してしっかりと乾燥させましょう。
乾燥させるときにヒーターなどの熱源を利用するものを使うと火災が起きる可能性があるため、乾燥時には冷風または送風を利用します。
消毒
次に消毒作業です。浸水で溜まった水の中には汚水も含まれていることが多く、例え排水したとしても床下には細菌が付着しているため、それが原因で病気になってしまう可能性があります。
そのため、病原菌が浮遊しないようにしっかり消毒をします。
消毒の仕方は石灰を撒いたり業者に依頼したりする方法がありますが、石灰を撒くときに注意することがあります。
まず、石灰は大量に撒くと地面の水分が蒸発しづらくなるためカビや木材の腐食の原因になることがあります。散布する際はミリ単位で薄く均一に散布しましょう。
また、目に入ると危険なためゴーグルや手袋、マスクなどを身につけて作業します。
床下浸水後の処理は業者に依頼した方がいいのか?
床下浸水後の処理は自分で行うか業者に依頼するのか悩むところではないでしょうか。業者に依頼することで得られるメリットとはどのようなことがあるのか見ていきましょう。
浸水後適切な処理が行われないとどのようなことが起こるか
浸水後適切な処理が行われないと、床下に様々な弊害が起こる可能性があります。
蚊・ノミ・ハエなどの害虫やシロアリの発生
浸水後、床下を丁寧に洗浄や消毒を行わないと蚊やノミ、ハエなどの害虫が発生します。それらの衛生害虫は家中飛び回ることになり、健康被害が起こる可能性があります。
それだけでなく、床下の乾燥具合が甘いと木材や断熱材の湿った部分にシロアリが寄生してしまう恐れがあります。表面上は乾燥したように見えても、木材の内部などは湿っていることがあるようです。
カビの発生
浸水後の乾燥がしっかりできていなかった場合、カビが発生する恐れがあります。カビの発生は床下だけでなく、住宅内の壁紙や畳などに及ぶこともあります。
基礎部分の腐食
床下は基礎部分のため、木材や基礎を固定する金具などがある場所です。浸水被害によって木材などが水を含んでしまい、乾ききれなくなってて腐食することがあります。
基礎は家を支える重要な部分なため、腐食によって家の強度に問題が生じる恐れがあります。
床下浸水後の処理を業者に依頼するメリット
床下浸水後の処理を業者に依頼するメリットをご紹介します。
専門的な知識と道具で対応できる
業者に床下浸水後の処理を依頼するメリットは、床下の専門的な知識と業務用の道具などを使用して対応してくれるところでしょう。また、床材や畳を外して作業することも容易なため、隅々まで洗浄・消毒を行うことも可能です。
処理時の衛生上の問題
先程もご説明しましたが、浸水後は雑菌や衛生害虫が発生しやすくなっています。業者に依頼することで業務用の強力な消毒液を使用出来たり、細かな部分まで消毒液を散布することができるため衛生上も安心できるでしょう。
住宅の今後のためにメンテナンスができる
床下浸水になってしまったとき、このままこの家に住むことができるのか不安になった人も多いのではないでしょうか。
浸水被害は床下が水に濡れるだけでなく、家の中がカビだらけになるなど浸水後の処理次第でその後の生活にも影響を与えかねません。
床下の処理を行う業者は基本的に床下に精通している会社が多いため、床下全般のリフォームが可能になります。
床下のリフォームとは、
- シロアリ駆除
- 断熱材リフォーム
- 基礎部分の補強
- 床下の消毒、乾燥作業
など
床下浸水の処理時に同時に行うことで費用が割安になるケースもありますので、業者に処理を依頼する時に床下の気になる部分を一緒にリフォームすると良いでしょう。
業者に依頼する時の注意点とは?
業者に依頼する時の注意点は、必要のないリフォームなどを提案してきたり見積もりにない費用を請求してきたりする業者に気をつけることです。
特に床下は閉鎖的な空間で作業を行うことが多く、中にはきちんと施工していないにもかかわらず高額な工事費用を請求する業者も存在します。
急な床下浸水で十分な下調べをせずにいると、悪徳業者を選んでしまうことがあります。浸水が起こりやすい地域にお住いの場合は、水害に備えて専門業者を調べておくといいでしょう。
業者に依頼したときの床下の処理費用相場
業者に依頼したときの床下の処理費用相場は以下の通りです。
床下の防腐・防カビ処理を行った場合
- 価格相場:約13,000円/坪
床下の湿度を調整する調湿材を施工した場合
- 価格相場:約13,000円/坪
床下を強制換気するのに換気扇を3台セットした場合
- 価格相場(取付工事費込):約19万円
また、排水や乾燥、消毒のいずれかを依頼することも可能なため、対応できる業者を選ぶといいでしょう。
床・フローリングリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた床・フローリングリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

株式会社KURODA一級建築士事務所
坂田理恵子一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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