2024年02月21日更新

監修記事

フローリングの種類と選ぶポイントとは?床の張り替え費用や耐用年数を解説!

フローリングをリノベーションする際の費用の目安をご紹介しています!フローリングのリノベーションに用いる無垢フローリングと合板フローリングの特徴やメリット・デメリットについても詳しく解説しています。またお得なフローリングの張り替え方もお伝えします。

フローリング材の種類と特徴

フローリングにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。床材の種類ごとの耐用年数、費用相場、おすすめの用途は以下の通りです。

床材の種類耐用年数リフォーム費用相場おすすめの用途
無垢フローリング約30年~約13,000円/平方メートル~リビング
合板フローリング
(突き板タイプ)
約10年~約8,000円/平方メートル~賃貸物件居室
合板フローリング
(挽き板タイプ)
約10年~約9,000円/平方メートル~賃貸物件居室
合板フローリング
(シートタイプ)
約10年~約7,000円/平方メートル~賃貸物件居室
フロアタイル約10年~約4,500円/平方メートル~リビング、玄関
クッションフロア約10年~約2,200円/平方メートル~洗面所、トイレ
約20年~約12,000円/枚~和室
カーペット約5年~約2,000円/平方メートル~寝室

床材ごとの特徴をそれぞれ詳しく解説します。

無垢フローリングの特徴

メリットデメリット
・天然木ならではのぬくもりが感じられる
・素材の経年変化を楽しめる
・調湿作用がある
・価格が高い
・割れや反りなどが発生する可能性がある
・定期的なメンテナンスが必要

無垢フローリングは、天然木の丸太から切り出した木材である無垢材を床材に使用しています。無垢材は木を切り出したそのままを使用しており、接着剤なども使用していないため、体に害のないやさしい素材です。

天然木ならではのぬくもりがある無垢材をフローリングに使用することにより、家にいながら自然を味わうことができます。無垢材の精油分であるフィトンチッドには、血行を促進する効果があると言われています。

森林の香りであるフィトンチッドだけでなく、いろいろな臭いを和らげてくれる消臭効果や調湿作用もあるため居心地がいい快適な空間に整えてくれます。

しかし、無垢材にもデメリットはあります。無垢材は、湿度の変化によって膨張と収縮を繰り返すため割れや反りが発生しやすいので注意が必要です。

無垢材は、樹種によって特徴が異なります。以下樹種ごとの特徴を紹介します。

>>無垢フローリング・合板の特徴はこちらで解説!

オークの無垢材フローリング

オークは、昔から船やウイスキーの樽に使用され、耐久性と耐水性が高い材木です。シックな部屋に似合う重厚感があり、落ち着いた印象になるでしょう。

マツの無垢材フローリング

マツは、無垢材の中でも特に経年変化での色合いを楽しむことができます。節が多く、温かみを感じることができることも特徴の1つです。

スギの無垢材フローリング

スギは、昔から住宅で多く使われていて、純和風の住宅との相性がいいでしょう。触わった感触がやわらかいため、小さい子供がいる家庭に人気です。

ヒノキの無垢材フローリング

ヒノキもスギと同様、昔から住宅で多く使われていて、ヒノキ独特の香りが特徴です。温泉でヒノキ風呂として使われることも有名ですね。

合板(複合)フローリング・突き板タイプの特徴

メリットデメリット
・変形しにくい
・品質が均一
・多様な機能性がある
・キズに弱い
・質感が安っぽいものもある

天然木の無垢材とよく比較されるのが合板(複合)フローリングです。合板(複合)フローリングは、薄くした木材を接着剤などで合成した加工品である「集成材」を床材に使用しています。

合板(複合)フローリングは、構造によって「突き板タイプ」「挽き板タイプ」「シートタイプ」に分かれます。

突き板タイプは、0.3mm〜1mm程度に薄くスライスした天然木を、基材に張り合わせて作られたもので、「天然木化粧合板」とも呼ばれます。

湿度や温度の変化が大きい日本においても変形しにくく、割れや反りが起きにくいです。

天然木の無垢材と比較すると、工場で作られる製品のため、見た目だけでなく耐久性も均一で施工しやすいメリットもあります。

また、床暖房対応や防音・遮音機能、重歩行タイプなどさまざまな機能性をもった製品が揃っていることも特徴の1つです。

しかし、表面に使用されている突き板が薄いことにより、深い傷がつくと突き板の下にある基材が露出してしまうリスクがあります。

製品や色によっても変わりますが、無垢材と比べると安っぽく感じられてしまうものもあるため注意が必要です。

合板(複合)フローリング・挽き板タイプの特徴

メリットデメリット
・見た目や質感はほぼ無垢材
・割れや反りなどが発生する可能性が低い
・多様な機能性がある
・価格が高い
・質感や木目にムラがある
・定期的なメンテナンスが必要

合板(複合)フローリング・挽き板タイプは、2mm〜3mm程度の厚さにした天然木を基材に張り合わせて作られたものです。表面に天然木を使用しているので、無垢材と同じような質感の雰囲気を楽しむことができます。

天然木を使用しているものの2mm〜3mm程度の厚さのため、無垢材のような割れや反りに悩まされる可能性は低いこともメリットです。合板(複合)フローリング・突き板タイプと同様、多機能な製品が揃えられています。

無垢材のフローリングと比べると価格は安いですが、表面の天然木の厚みがあるので、複合フローリングの中では比較的価格が高めなことが挽き板タイプのデメリットの言えます。

無垢材のフローリング同様、定期的なメンテナンスが必要なこともデメリットとして挙げられるでしょう。

合板(複合)フローリング・シートタイプの特徴

メリットデメリット
・価格が安い
・手入れがラク
・品質が均一
・質感が安っぽい
・経年劣化する

合板(複合)フローリング・シートタイプは、木目柄などを印刷した樹脂・紙・オレフィンなどのシートを基材に張り合わせたものです。

天然木は使用していませんが、技術発達によって本物の木のような質感を再現しているものもあり、最近の主流になりつつあります。

シートタイプの最大のメリットは、価格の安さです。さまざまな種類があり、価格も異なりますが、他のフローリングに比べるとかなり安価と言えるでしょう。

ワックスなどの手入れが必要ないため、手入れがラクなこともメリットとして挙げられます。

低価格ゆえの質感の安っぽさがデメリットでしょう。また、天然木ならではの経年変化がないかわりに、経年劣化した場合は補修ができず、張り替えをする必要があります。

フロアタイルの特徴

メリットデメリット
・デザインが豊富
・硬くて耐久性が高い
・手入れがラク
・価格が高め
・クッション性に欠ける

フロアタイルは、ポリ塩化ビニル素材でできたタイル状の床材のことで、塩ビタイルとも呼ばれます。本物の素材のような高いデザイン性と施工のしやすさからリフォームやリノベーションでよく使われ、DIYでも人気です。

硬くて耐久性が高く、土足でも使えるため、住宅だけではなく店舗などでもよく見かけます。

クッションフロアに比べると価格が高く、固めの材質のためクッション性に欠けることがデメリットと言えます。

クッションフロアの特徴

メリットデメリット
・価格が安い
・耐水性がある
・施工が簡単
・劣化が早い
・キズがつきやすい
・安っぽく見えるものもある

クッションフロアは、塩化ビニール系の素材でできたクッション性の高い床材のことです。表面は、タイル調やフローリング調などさまざまな模様が印刷されており、裏面は不織布で仕上げられているものが一般的です。

耐水性が高いため、洗面所やトイレといった水回りで使われることが多いです。価格が安く施工もしやすいことから、DIYでも人気となっています。

クッションフロアは、他の床材と比べてキズつきやすくへこみができやすいことがデメリットです。

専用のボンドや両面テープで貼り付けているため、接着剤が劣化すると、剥がれたり浮いたりするので注意が必要です。

畳の特徴

メリットデメリット
・畳独特の香りがある
・断熱効果がある
・調湿作用がある
・カビやダニが発生しやすい
・キズがつきやすい
・メンテナンスが大変

畳は、い草を使った日本固有の床材です。古くからある畳ですが、フローリングがメインである現在でも、和室や畳コーナーを設ける住宅も多く、いまもなお日本人に愛されている床材と言えます。

畳で使われるい草の香りには、リラックス効果があると言われているので、和室では心地よく過ごすことができるでしょう。

畳には調湿作用もあるため過ごしやすい空間になり、分厚い畳には防音効果や断熱効果があることもメリットです。

畳のデメリットとして、自然素材のためカビやダニが発生しやすいことが挙げられます。表替えや裏返しなどメンテナンスは業者に依頼する必要があることはデメリットと言えます。

カーペットの特徴

メリットデメリット
・クッション性が高い
・騒音対策になる
・床の冷たさを軽減できる
・汚れがシミになる
・家具の跡が残りやすい

カーペットとは繊維製の敷物全般を表す総称ですが、ラグと区別するために、3畳よりサイズが大きく、かつ床全面に敷き込めるものをカーペットと呼んでいます。

カーペットは、クッション性が高いため万が一転倒した場合でも衝撃を和らげてくれる効果があります。カーペットの表面は空気の層を含んだ繊維の層になっているので、衝撃音を軽減してくれることもメリットです。

しかし、カーペットに飲み物などをこぼすと掃除が大変です。シミになることも多いため、飲み物などをこぼさないように注意する必要があります。

また、クッション性が高いゆえ重たい家具などの跡が残りやすいこともデメリットとして挙げられます。

フローリングの張り方の種類

フローリングの張り方によっても大きく印象が異なります。張り方の種類についてそれぞれ解説します。

乱尺張り

特徴
・長さの異なるフローリング材を使い、つなぎ目が隣と揃わないようにランダムに張る方法
・最近の住宅では、最も採用されている張り方

りゃんこ張り

特徴
・同じ寸法のフローリング材を決まった間隔にずらして貼る方法
・つなぎ目が揃うため、整った印象が強くなる

斜め張り

特徴
・壁に対して平行または垂直ではなく角度をつけて張っていく方法
・隣のお部屋とハッキリ印象を変えたいときなどに効果的

すだれ張り

特徴
・同じ長さのフローリング材を、接合面をすべて揃えて張る方法
・朝鮮半島の伝統的な方法で、古いお寺の床にもよく見られる

市松張り

特徴
・フローリング材を縦方向と横方向交互に張る方法
・タイルカーペットの張り方として主流
・フローリングでは市松模様に張るため、和風のイメージが強くなる

ヘリンボーン張り

特徴
・フローリング材をV字に張る方法
・V型が連なる様子が魚の骨に似ていることからヘリンボーンとも呼ばれる
・個性的な張り方
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フローリングを張り替えるべきタイミングとは?

フローリングには法定耐用年数は定められていませんが、一般的に張り替え時期は無垢フローリングは30年から、合板(複合)フローリングは10年からと言われています。他にも張り替えの目安のサインがありますので、ご紹介します。

フローリングの傷が目立ち汚れが落ちない

無垢フローリングであれば、傷は経年変化の味となり、また、補修することも可能ですが、合板(複合)フローリングは補修できないため、傷がついてしまったら張り替える必要があります。

少しの傷や汚れであれば、さほど問題はないですが、ペットを長年室内で飼っている場合など汚れがひどく、においが染みついていることもあります。

フローリングだけでなく、下地まで傷んでいる場合は、張り替え費用も高くなるため早めの張り替えをおすすめします。

日焼けによる色あせが目立つ

日当たりのいい部屋であれば、経年劣化で色褪せが目立ってくることがあります。色褪せも補修することは難しいので、張り替えを検討しましょう。

床が鳴ったり軋む

フローリングの床の軋みは、湿気や熱などで膨張、収縮することが原因です。わかりやすい経年劣化のサインと言えるでしょう。

しかし、長年床の軋みを放置している場合は、フローリングを支える構造にも問題がある可能性があるため、専門業者へ相談することをおすすめします。

フローリングの幅や厚さの規格

フローリング材には一般的な規格やサイズがあります。フローリングの種類ごとの幅、厚さは以下の通りです。

種類厚さ
無垢フローリング約60mm~約120mm約15mm
合板(複合フローリング)約70mm~約300mm約12mm~約15mm

一般的な無垢フローリングの厚みは約15㎜が主流で、幅は90㎜や120㎜のものが多いでしょう。

一般的な合板(複合)フローリングの挽き板タイプの厚みは約12㎜や約15㎜で、幅は150㎜〜190㎜がスタンダードです。

一般的な合板(複合フローリング)の突き板タイプとシートタイプの厚みは約12㎜、幅は303㎜がスタンダードな規格です。ただし、溝の本数によって見た目が変わります。

フローリングの施工する広さを表す基準

フローリングの広さを表す基準として、平米・平方メートル、坪、畳・帖があります。

単位換算式用途
平米・平方メートル1㎡=1m×1m面積を表す時に使用する
1坪=約3.3平方メートル土地や間取りを表す時に使用する
畳・帖1帖=約1.65平方メートル
2帖=約1坪
畳:和室の広さを表す時に使用する
帖:和室、洋室の広さを表す時に使用する

フローリングの幅の違いと部屋の印象

フローリングの種類によっても変わりますが、フローリングの幅は約60mm〜約300mmとさまざまな幅のタイプがあります。フローリングの幅も時代とともに変化しており、最近では幅が広いタイプが主流となっています。

フローリングの幅により部屋の印象が変わりますが、幅による見た目の違いを確認するためには、実際に広範囲に施工した床を見るのが効果的です。基本的には、広い幅のフローリングの部屋は広く見え、幅が狭いフローリングだと狭い部屋に感じられます。

フローリングの幅用途
100mm~300mm幅リビング
60mm~75mm幅居室

一般的に幅が広いフローリングは、広い部屋に使用すると効果的で、よくリビングなどに使用されます。幅が狭いフローリングは、居室向きと言えます。

【幅が広いフローリングのイメージ】

【幅が細いフローリングのイメージ】

【デザインを付けたフローリングのイメージ】

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目的や用途別におすすめのフローリング

目的や用途ごとにおすすめのフローリングを紹介します。

リビング・ダイニングにおすすめのフローリング

リビングダイニングには、無垢フローリング、合板(複合)フローリングが適しています。リビングの床材選びでは、掃除・手入れのしやすさ、くつろぎやすさ、家具との調和を考慮して選びましょう。

予算に余裕のある人は、無垢フローリングを選ぶことにより、高級感が出て、経年変化を楽しむことができるためおすすめです。ただし、定期的なメンテナンスが必要になりますので注意しましょう。

トイレ・洗面所におすすめのフローリング

トイレ・洗面所には、クッションフロアがおすすめです。最近の住宅では、フローリングを使っていることも多くなりましたが、長年住むことを考えるとあまり適していると言えません。

水回りは、どうしても水がはねたりするので水が床材についたまま気づかないなんてことも少なくありません。クッションフロアであれば、防水性が高いため問題ありませんが、フローリングの場合は、傷みや腐食の原因となります。

フローリングの場合は、常に気を遣う必要があるため、安心して暮らすためにはクッションフロアのほうがおすすめと言えます。

玄関・廊下におすすめのフローリング

玄関・廊下には、フロアタイルが適しています。とくに玄関は、傷がつきやすく、汚れやすいため頑丈で掃除がしやすいものがおすすめです。

小さな子供や高齢者がいる家庭では、転倒によるけが防止のため下足の摩擦に耐えられるようなクッションフロアにするのも1つの方法です。

寝室におすすめのフローリング

寝室にはカーペットがおすすめです。寝室はできる限り静かな環境にした方がいいので、音や衝撃を和らげるカーペットが適していると言えます。

しかし、飲み物をこぼすと掃除が大変になるため、気をつけましょう。

フローリングに使用される木材の種類との特徴

ウォールナット材(広葉樹)

フローリングに使用される木材は、大きく分けて「広葉樹」と「針葉樹」の2タイプがあります。

広葉樹は、針葉樹に比べて硬いため、傷が付きにくい傾向があります。針葉樹は、主に無垢フローリングに使用され、広葉樹に比べて柔らかいという特徴があります。傷は付きやすいですが、肌触りがよいのが魅力です。

フローリングに使用される木材の種類と特徴は以下の通りです。

木のタイプ 木材の種類 特徴
広葉樹 ウォールナット alt_text

・落ち着いた色味
・世界三大銘木の一つ
・重厚感があり、高級ホテルの家具や内装材としても使われている
・とくに「ブラックウォルナット」は、シックな空間に適している

ブラックチェリー alt_text

・使い込むことで赤みが増していく
・キメが細かく肌触りが良い
・高級感がある

メープル alt_text

・やさしい乳白色の明るい色合い
・硬く摩擦や衝撃に強い
・繊細でキメが細かい

チェスナット alt_text

・栗色がだんだんと深い味わいのある茶色に経年変化していく
・うねりのあるダイナミックな木目
・優れた硬さと耐久性
・腐食や虫被害にも強く、建物の土台や柱に使われる

チーク alt_text

・世界三大銘木の一つ
・上品な木目と色合い
・耐久性に優れている
・耐水性に優れている

オーク alt_text ・木目が美しく重厚感がある
・耐久性が高く、傷がつきにくい
・加工しやすい

タモ alt_text

・明るい色合い
・弾力性に富み加工がしやすい

バーチ alt_text

・明るく淡い色合い
・塗装しやすく、加工しやすい
・木目が薄く、緻密で光沢のある木肌
・傷や水に強く丈夫

ローズウッド alt_text

・重厚感ある模様が特徴で高級家具にも使われている。
・乾燥、加工性にやや難がある
・耐朽性がある

針葉樹 パイン alt_text

・節が多い
・経年変化で徐々に飴色に変化する

ヒノキ alt_text

・耐湿性・耐水性に優れ、保存性が高い
・ 弾力性に富み、狂いが少ないため加工がしやすい

出典:永大産業株式会社‐樹種・カラー / EIDAI-フローリングの基礎知識 / 住まいの彩生館-永大産業 アトムフィットGM / EIDAI-樹種・カラーで選ぶ / 前田木材株式会社-ローズウッド(ソノクリン) / 株式会社ナガイ-ノルディックパインフローリング / YOSHIDA-吉野桧 無垢フローリング

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フローリングリフォームの費用相場は?

フローリングリフォームの相場において6畳の部屋の床を張り替える場合にかかる費用は、約10万円〜約20万円です。

張り替える前の床材の種類によって費用は大きく異なり、施工方法も変わってきます。

フローリングの重ね張り・張り替えの費用相場

フローリングの種類ごとの重ね張り・張り替えの費用相場は以下の通りです。

フローリングの種類 費用相場
4.5畳 6畳 8畳
無垢フローリング

(重ね張り)

約9万円~ 約11万円~ 約13万円~
無垢フローリング

(張り替え)

約13万円~ 約15万円~ 約20万円~
合板フローリング

(重ね張り)

約8万円~ 約10万円~ 約12万円~
合板フローリング

(張り替え)

約10万円~ 約12万円~ 約14万円~

畳やクッションフロアからフローリングに張り替える費用

フローリングの種類ごとに畳、クッションフロアから張り替える費用相場は以下の通りです。

フローリングの種類 費用相場
4.5畳 6畳 8畳
無垢フローリング クッションフロア・カーペット
約8万円~


約13万円~
クッションフロア・カーペット
約9万円~


約16万円~
クッションフロア・カーペット
約10万円~


約20万円~
合板フローリング クッションフロア・カーペット
約7.5万円~


約12.5万円~
クッションフロア・カーペット
約8.5万円~


約15.5万円~
クッションフロア・カーペット
約9.5万円~


約19.5万円~

現在の床材が畳の場合は、高さを揃える必要があるため下地の調整が必要になります。そのため張り替え費用は比較的高くなる傾向があります。

フローリングのリノベーション費用はもとの床材がどんなものなのか、どのようなリノベーション方法なのか、どんなフローリングを使うのかによって、大きく変わります。

もとの床材については、カーペットやクッションフロアの場合、容易にはがしフローリングに張り替えることができることがから比較的安価です。

フローリングからフローリングに変える場合は、張り替え工法よりも重ね貼り工法が安く施工することができます。

畳からフローリングにリノベーションする場合、下地を調整して高さを揃える必要があるため、張り替え費用が比較的高額になります。

あくまで一例となりますが、無垢フローリングと合板フローリングの工事費用目安についてご紹介いたします。

なお、どちらのフローリングのリノベーション費用についても、内訳は同様で床材費、工事費、既存のフローリング撤去費に分けられます。

無垢フローリングの工事費用目安

無垢フローリングはその樹種によって、費用が異なります。

スギやパイン材は柔らかく踏み心地は良いですが、傷がつきやすいこともあり比較的安価です。

ナラ材は硬く傷がつきにくいためメンテナンスは容易ですが、費用が高めです。

10畳を無垢フローリングにリノベーションした場合、全体として工事費用の目安は約20~35万円ほどになります。

合板フローリングの工事費用目安

合板フローリングは、板の厚み、表面の加工によって価格が変化します。

「傷やよごれに強い加工や水に強い性質を持ったもの」「床暖房に対応したもの」「防音性があるもの」など、機能を備えたものから選ぶこともできます。

10畳を合板フローリングにリノベーションした場合、全体として工事費用の目安は約16~25万円となります。

リフォームにおすすめしたい無垢材

無垢材は樹種によって色合いや模様、風合いがさまざま。

お部屋をどのようなイメージにしたいか、また樹種特有の色の経年変化を楽しみたい場合や、家族構成によって適した木の硬さも無垢材を選ぶ上でのポイントになります。

ナチュラル系代表のパイン材

パイン材は松ですが、建築資材でパインと呼ばれるものは一般的には北欧産の赤松です。

価格もそれほど高くなく、フローリング材としても人気が高い樹種です。

針葉樹は広葉樹より柔らかい特徴があります。

パインは足触りが優しく歩行感が楽なので、高齢の方や赤ちゃんのいる家におすすめです。

素朴な白木のパイン材は節の模様が特徴的で、カントリー調のインテリアに仕上がります。

経年による色の変化が大きく、白木がブラウンになることもあります。

育った環境で色や木目が異なるオーク材

オークは加工がしやすく、家具やフローリング、ワインの樽など幅広い分野で利用されています。

ブナ科コナラ属を総称してオークと呼ばれていますが、日本では常緑樹を樫、落葉樹を楢と区別しています。

家具や床材などに使われるオークは落葉性の楢が一般的で、欧州産のイングリッシュオーク、北米産のホワイトオークやレッドオークが挙げられます。

オーク材の床

「森の王様」と呼ばれるオークは育った環境で色の濃さや木目も個体差がありますが、木の歴史を感じさせる板目模様や、柾目に出る虎斑(とらふ)と呼ばれるオーク独特の木目は、昔から高級木材として重宝されてきました。

不動の人気、重厚な趣きのウォールナット材

ウォールナット材と呼ばれるものは、クルミ科のブラックウォールナットです。

ウォールナットは世界三大銘木のひとつで、アンティーク家具、楽器、高級車のダッシュボードにも使われ、高級素材として愛されてきました。

床材としても不動の人気を誇り、重厚なダークブラウンがインテリアの引き締め、スタイリッシュな空間を演出します。

おすすめで人気な無垢の床材は?

濃い茶褐色から赤味がかった色へと変わる経年変化も魅力的です。

衝撃に強く傷が付きにくく、加工後の狂いが少ない点もおすすめしたいポイントです。

木の真珠と呼ばれる上品なハードメープル材

ハードメープル材は落葉広葉樹の楓科の植物です。

色は透き通るような白から薄茶で、繊細な木目が特徴です。

硬さがある反面、弾力性があり傷が付きにくい素材なのでダンスホールなどにも使用されています。

おすすめで人気な無垢の床材は?

ハードメープルには稀に「バーズアイメープル」と呼ばれる渦巻き状の杢目が現れます。

その名の通り、鳥の目のような模様で希少性が高く珍重されています。

「バーズアイメープル」に劣らず、波状の「カーリーメープル」という杢目も珍しく、美しいそれらの杢目のある材はハードメープルの中でもとても高価です。

竹のタイルとは?

竹のタイルと聞いてもなかなかイメージできない方が多いと思います。最近の技術の進歩で、様々な天然素材を使用した床材がでてきています。竹タイルもその中の一つで、特徴や価格などを紹介していきます。

代表的なものがタイルカーペットです。これは約50cm角のサイズで、表面が天然の竹素材で出来ています。UV処理で表面を加工し、長期間美しい状態が維持できるとともに、耐久性にも優れています。

裏面は天然ゴムで、施工は専用の両面テープもしくは弾性接着剤での張り付けとなります。温度や湿度によって、商品自体が伸縮し、多少反る可能性もあるので、施工時はそれも考慮する必要があります。

メンテナンスは通常の拭き掃除で問題ありません。多少の水の付着などは問題ありませんが、常時濡れているような場所では使用できませんので、使用する場所には注意が必要となります。

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フローリング張り替えを重ね張りにすると?

フローリングのリノベーションには、「張り替え工法」と「重ね貼り工法」の2つ工法があります。

工法によって工期や仕上がりに違いがありますので、リノベーションする前に知っておきましょう。

それぞれの工法について特徴をご紹介します。

張り替え工法

今ある床材を剥がし、新しいフローリングを貼る工法です。リノベーションする際に、一度床材を剥がしますので床下地のチェックも同時に行うことができます。

カーペット床からフローリングに変更するリノベーションの場合には、基本的にこの張り替え工法でないと対応できません。

また、重ね張り工法のように床全体の高さが高くなってしまうこともありません。

張り替え工法のデメリットは、既存フローリングを剥がす工事があるため、重ね張り工法に比べて工期が長く、解体費用などが高くなる点があります。

重ね張り工法

既存のフローリングの上に、新たにフローリングを重ねて張っていくリノベーション方法です。カバー工法、上張り工法、レイヤー工法などと呼ばれることもあります。

既存のフローリングを剥がしませんので、その分の費用が安くなります。工期も短く約8畳ほどであれば1日で完了する場合もあります。工事の際の音もそれほど大きくありません。

加えて、フローリングが二重になることで床の厚みが増し、床の強度・防音性・断熱性が高くなります。

重ね張り工法のデメリットは、床の厚みが増えることです。床全体が高くなるため、床ギリギリにまであるドアや扉に影響が出ることや家具やキッチンの高さが合わなくなる可能性があります。

また、他の部屋との段差を解消する方法も考慮しておいた方が良いでしょう。

フローリングを選ぶ際のポイント・注意点

フローリングは、クロスと違って手軽に張り替えできないため、慎重に選ぶ必要があります。フローリングを選ぶ際のポイントを紹介します。

フローリングの人気色や樹種から選ぶ

選ぶフローリングの色や樹種によって、印象は大きく異なります。同じような色でも無垢と合板(複合)フローリングでは、見た目も違うため、慎重に検討する必要があります。

人気の色や樹種を選ぶことにより、失敗する可能性が下がります。なかなか決められない人は最近人気のものを選ぶのも1つの方法でしょう。

フローリングは実物サンプルで確認する

実際に出来上がったものを確認すると、イメージと違ったなんてことも頻繁にあります。カタログやホームページの画像と実物の印象が異なることもあるため、必ず実物サンプルで確認しましょう。

また、質感や肌触りも、足ざわりなどの普段の快適性に関わってくるので重要なポイントと言えます。

機能性とメンテナンス性から選ぶ

トイレや洗面所など水回りには、木質フローリングは適していません。そのように使用する用途によって、適切な床材を選ぶ必要があるでしょう。

また、無垢フローリングを選ぶ場合など普段の手入れの方法も確認することをおすすめします。

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フローリングのリノベーションで注意すべきポイントは?

フローリングをリノベーションする際には注意すべきポイントがいくつかあります。

まず1つ目は、マンションの場合、使用できる床材に規定があるという点です。

多くのマンションでは階下の部屋への騒音対策として、使用できる床材の遮音等級が指定されています。

事前に管理規約を確認してどのようなフローリング材を使用できるかについて把握し、管理会社等にリノベーションする旨を伝えましょう。

2つ目は重ね張りで床をリノベーションする場合、段差が生じるケースがあるという点です。

特に住宅のバリアフリー化を目的に床のリノベーションを行う際には注意が必要です。

床を重ね張りすると、元の床よりも新しい床材の分高さがでます。

そのため、リノベーションを行った床とそうでない床とで高低差が生じてしまいます。

床を重ね張りでリノベーションする場合には、他の部屋との間に小さなスロープを設けるなど、安全性にも配慮する必要があるでしょう。

また、床が高くなる分、場所によってはドアの開閉が困難になり、想定していなかった箇所の調整工事も必要となってしまう可能性もあります。

床材を重ね張りして室内をバリアフロー化する場合は、リノベーションの対象となる部屋だけでなく、他の部屋との兼ね合いにも注意することが大切です。

満足度プラスαのフローリングのリノベーションにするために!

より満足度の高いフローリングにするために、リノベーションを行うタイミングで、他の箇所の工事や点検等も一緒に行うことをおすすめします。

たとえば、フローリングのリノベーションを行う際には、工事の対象となる箇所の床材を一旦全て剥がすことになります。

この床材を剥がしたタイミングで、下地や基礎部分の点検なども行い、必要ならば補修工事も行うようにしましょう。

一般的にフローリングの耐用年数は約15年~20年と言われており、この年数を経過すると床材や下地の劣化が進行して、床の軋みや段差が目立つようになることがあります。

表面の床材は傷みが少なく見えても、下地部分の劣化が進行している可能性もあるため、張り替えを行う際には床材を剥がすタイミングで下地の傷み具合もチェックしてもらうと安心です。

また、冬場に床下からの冷えが気になる場合には、リノベーションのタイミングで床下の断熱材についても確認してもらいましょう。

床断熱を確認する良い機会になる!

断熱材が劣化していたり、断熱材が充填されていないケースもあります。

床のリノベーションとあわせて、断熱材も性能の良い新しいものにすることで、より快適性の高い住宅にすることができるでしょう。

その他にも、フローリングの張り替えを行うタイミングで新たに床暖房を設置するのも良いでしょう。

床暖房の設置工事では床を剥がすことになるため、フローリングの張り替えのタイミングであれば床を剥が作業が一度で済みます。

別々に工事を依頼する場合よりも費用を抑え、工期を短縮することが可能になるでしょう。

一方、既に床暖房を設置済みの戸建て住宅の場合は、フローリングの張り替え工事ができない場合もあるので注意が必要です。

床暖房のタイプにもよりますが、通常は床暖房の施工時に床暖房パネルとフローリングを強固な接着剤で固めます。

そのため、床を剥がそうとすると床暖房パネルが損傷してしまう恐れがあるのです。

この場合、業者にフローリングの張り替えリノベーションを依頼しても、重ね張りを勧められることがあります。

床のリノベーションを行う際には床下の断熱材や床暖房の有無、種類などについて事前に確認しておくようにしましょう。

フローリングに関するよくある質問

フローリングに関して、よくある質問を紹介します。

Q.フローリングを張り替える時の費用相場はどのくらい?

A.フローリングを張り替える費用相場は、張り替える前の床材によって異なります。

張り替える前の床材ごとの費用相場は以下の通りです。

張り替える前の床材6帖の場合の費用相場
フローリング無垢:16万円~22万円
合板:13万円~17万円
無垢:20万円~25万円
合板:13万円~22万円
クッションフロア無垢:10万円~18万円
合板:9万円~15万円

Q.無垢フローリングの特徴とは?

A.「無垢材」とは、天然木の丸太から切り出した木材で、接着剤なども使用していないため、体に害のないやさしい木材です。

天然木ならではのぬくもりがあり経年変化を楽しむことができますが、湿度の変化によって膨張と収縮を繰り返すため割れや反りが発生する可能性があるため注意が必要です。

Q.合板(複合)フローリングの特徴とは?

A.合板(複合)フローリングには、割れや反りの心配がほとんどありません。工場で作られる製品のため、見た目だけでなく耐久性も均一で施工しやすいというメリットがあります。

しかし、製品や色によっても変わりますが、無垢材と比べるとどうしても安っぽく感じられてしまうものもあるため注意が必要です。

Q.ペットと一緒に住むのにおすすめの床材は?

 A.ペットと一緒に住むのにおすすめの床材は、カーペットやクッションフロアです。フローリングは滑りやすくケガする可能性があるためおすすめできません。

カーペットは汚れた場合の掃除が大変なため、クッションフロアが一番適していると言えるでしょう。

Q.フローリングの耐用年数はどのくらい

 A.フローリングに明確な耐用年数はありません。一般的には、10年〜15年ぐらいで張り替えされることが多いです。傷や汚れを見ながら検討することをおすすめします。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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