2024年01月24日更新

監修記事

ベランダに屋根を設置・後付ける費用や取り付け価格の相場は?

ベランダ屋根を取り付けることによって、洗濯物の雨よけや日差しの緩和、周囲からの目隠しなど、様々なメリットが生じます。エクステリアの見た目だけでなく、生活を快適にしてくれるベランダ屋根のリフォームについて、商品価格や費用相場などをご紹介します。

ベランダの屋根取り付けリフォーム

家のベランダに屋根を取り付けると、エクステリアをおしゃれに変身させるだけでなく、様々なメリットをもたらします

ベランダに屋根を取り付けるメリット

ベランダの屋根には、以下のような効果があります。

洗濯物の雨よけとして

ベランダは、洗濯物を乾かす物干しスペースとなりますが、屋根を取り付けることによって、急に雨が降っても慌てて取り込む必要がなくなります。

ベランダに屋根を設置・後付ける費用や取り付け価格の相場は?

洗濯物だけでなく、ベランダの床面や、ベランダに置いた小物の雨よけとしても効果的です。

日差しを緩和する庇として

屋根のないベランダは、夏場は日光で床面が高温になってしまいます。

そこで、屋根を後付けすることによって、夏場でも床面の温度上昇を緩和することができるでしょう。

また、ベランダに面する窓に庇がない場合も、ベランダの屋根が簡易な庇の代わりになり、室内に届く日光を和らげる効果を発揮します。

周囲からの目隠しとして

開放感が魅力のベランダですが、物干しスペースとして使用する際は、洗濯物が周囲の家や道路から見えてしまう点がデメリットです。

立地的に周囲からの視線が気になるような場合は、屋根を後付けすることで、洗濯物を目立ちにくくすることができます。

バルコニー、テラス、ベランダの違い

本来、ベランダとは、「屋根のある2階のデッキスペース」を指す言葉です。

屋根がないデッキスペースは、厳密には「バルコニー」と呼びますが、今回は、ベランダの様々なリフォームを解説するために、あえてベランダとしてご紹介します。

なお、テラスとは1階の庭や外構部分に設けられた、リビングと地続きのスペースを指します。

バルコニーとベランダが2階のデッキ部分を指すのに対し、テラスは1階部分のみにしか使われません。

ベランダ屋根のタイプと価格相場

ベランダ用の屋根は、屋根の形状や、特定地域の気候に特化したものなど様々なタイプがあり、仕様やサイズによって価格も変動します。

選ぶ際は、デザインがおしゃれかどうかも重視したいポイントですが、これらのタイプと価格もチェックしておきましょう。

ベランダ屋根のタイプと特徴

ベランダ屋根には、フラット型とアール型の2種類があります。

フラット型は、湾曲のないストレートな形状の屋根です。

一方、アール型は、屋根の先端がカーブしているため、フラット型に比べて、目隠しや雨よけ効果が高くなっていますが、その分フラット型に比べると、約1万円ほど値段が高くなります。

ベランダに屋根を設置・後付ける費用や取り付け価格の相場は?

また、屋根のパネル部分には、透明ポリカーボネート製のオーソドックスな見た目のものもあれば、クリアマット調などデザイン性が高いもの、さらに、強い日差しにも耐える断熱・遮熱タイプのものなどがあります。

断熱・遮熱タイプはオプション費用が掛かってしまいますが、日差しに晒されやすい南側や東側のベランダでは高い効果を発揮することでしょう。

地域に応じた仕様の選択を

ベランダ屋根は、設置する地域の気候を踏まえたものを選ばなければなりません。

例えば北海道や東北などの豪雪地域では、ベランダ屋根に大量の雪が積もり、大きな負荷が掛かってしまいます。

そのため豪雪地域では、雪の重みでベランダの屋根が壊れることがあり、耐雪仕様の屋根に修理交換するリフォームが行われることがあります。

このような地域では、一般地用のベランダ屋根ではすぐに破損が生じてしまいますので、何度も修理をしなくて済むように、耐積雪仕様の強度のものや、排雪機能が備わったものなどを選ぶ必要があります。

耐積雪の強度は、メーカーにもよりますが、50cmや100cmなど、その地域の平均積雪量に応じて選択することができます。

また、風が強い地域や、毎年台風の被害を受ける地域では、耐風圧仕様のベランダ屋根を選んでおきましょう。

2階に設置するベランダは、1階よりも約1.2倍の風圧を受けるため、一般地用のベランダ屋根では吹き飛ばされる恐れがあり、重大な事故や外壁の破損に繋がってしまいます。

ベランダ屋根の相場価格

以下からは、ベランダやバルコニーなど豊富なエクステリア部材を取り扱っている、メーカーのベランダ屋根商品の相場価格をご紹介します。

耐積雪や耐風圧性能に優れたものと、様々な現場での設置に特化したものの2種類のベランダ屋根があります。

また、エクステリアをおしゃれに仕上げるデザイン性も魅力です。

それぞれのサイズやタイプごとの価格相場は以下の通りです。

耐積雪や耐風圧性能に優れた商品の相場価格

  • 出幅885ミリメートルの価格:約10万円
  • 出幅2695ミリメートルの価格:約30万円

(追加費用)

  • 耐積雪仕様選択時の追加費用:約5万円
  • 耐風圧仕様の価格:標準仕様
  • 熱吸収タイプ選択時の追加費用:約1万円
  • アール型選択時の追加費用:約1万円

設置に特化した商品の相場価格

  • 出幅885ミリメートルの価格:約8万円
  • 出幅1785ミリメートルの価格:約10万円

(追加費用)

  • 耐積雪仕様の価格:約1万円
  • 耐風圧仕様の価格:標準仕様
  • 熱吸収タイプ選択時の追加費用:約1万円
  • アール型選択時の追加費用:約5千円
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ベランダの屋根の取り付けリフォームが得意な業者を探すには

自分が住んでいる地域でベランダに屋根を取り付けるリフォームが得意なリフォーム会社を知りたい場合は、リフォーム会社紹介サービスを使うと良いでしょう。

リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。

運営会社のエス・エム・エスは、東証プライム上場企業なので、その点も安心です。

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ベランダ屋根のリフォームの費用相場

以下からは、商品価格と取り付け工事費用を合算した、ベランダ屋根取り付けリフォームの総費用をご紹介します。

なお、ベランダ屋根の価格は、販売時には定価から約3割引されますので、以下の計算では上記の相場価格から3割引した値段を使用しています。

ベランダ屋根リフォームの工事費用

  • 基礎調整費用:約2万円
  • 屋根取り付け費用:約3万円

合計:約5万円

なお、ベランダ屋根のサイズが大きいものは、基礎の調整や取り付け作業が大掛かりになり、工事費用が若干割高になることがあります。

ベランダ屋根のリフォーム費用例

例1)出幅885ミリメートルの商品を後付け

  • 商品価格:約7万円
  • 工事費用:約5万円

合計:約12万円

例2)出幅885ミリメートル、アール型、耐積雪仕様の商品を後付け

  • 商品価格:約10万円
  • 工事費用:約5万円

合計:約15万円

例3)出幅2695ミリメートルの商品を後付け

  • 商品価格:約20万円
  • 工事費用:約7万円

合計:約30万円

ベランダ屋根交換リフォームの費用

既存のベランダ屋根を撤去し、新しい屋根を取り付けるリフォームでは、上記の工事費用に加えて、撤去処分費用が必要です。

例)出幅885ミリメートルの商品に交換

  • 商品価格:約7万円
  • 既存ベランダ屋根撤去処分費用:約3万円
  • 工事費用:約5万円

合計:約15万円

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ベランダ屋根のエリア別施工費用は?

ベランダ屋根の取り付けリフォームは、全国のエクステリアリフォーム会社に依頼することができますが、選んだリフォーム会社によって工事費用や商品の割引率、諸経費の値段には差があります。

ご自身が済んでいる地域のエリア相場を知るためには、地域に密着して営業を続けているリフォーム会社から、複数見積もりを取ってみると良いでしょう。

全国に展開している大手リフォーム会社の場合、地域密着型の業者に比べて、地域相場よりも割高な全国相場が適用されることがあります。

ベランダ屋根のエリア別施工費用は?

特に、東京・大阪・名古屋・福岡などの大都市圏では、全国展開するメーカーだけでなく、地域密着型の業者数も増えるため、1社だけでなく最低でも3社から相見積もりを取っておくと良いでしょう。

なお、北海道や東北など、ベランダ屋根に耐積雪仕様を必ず搭載しなければならない地域では、リフォーム費用が割高になる傾向にあります。

賃貸マンションにベランダ屋根は取り付けできる?

意外に思われるかもしれませんが、賃貸マンションのベランダは、住人が自由に使える「専有部」ではなく、他の住人も使用する「共用部」に該当します。

共用部であるベランダは、緊急時に避難経路として使用することがありますので、もし屋根などのパーツを後付けしてしまうと、避難時の障害になってしまい、二次災害を生み出す恐れがあります。

賃貸マンションにベランダ屋根は取り付けできる?

このような理由から、賃借人がリフォームやDIYなどでベランダに手を加えることは禁止されています。

また、窓や外壁など、マンションの外観を構成するエクステリアパーツは、新たな入居者を呼び込む広告という側面を持っています。

そのため、これらのパーツも共用部分となっており、見た目に大きな変更が生じるベランダ屋根の取り付けは、規約違反とみなされることもあります。

もしベランダに屋根を後付けしたい場合は、管理人であるオーナーや管理組合の許可を得なければなりません。

DIYのベランダ屋根取り付けは危険

「どうしてもマンションにベランダ屋根を取り付けたいので、DIYで取り付けてしまいたい」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、上記の管理規約に抵触するというだけでなく、ベランダ屋根は取り付け時の施工が不十分だと、大きな事故に繋がる恐れがあります。

ベランダ屋根は、構造上、風圧負荷を受けやすい設備ですが、2階以上の高さに取り付けられると、より高い風圧を受けることになります。

そのため、基礎の調整が不十分であったり、金具が正しく取り付けられなかったりすると、風で煽られたベランダ屋根が剥がれ、最悪の場合、周囲に落下してしまう恐れがあります。

賃貸マンションで、どうしてもベランダに屋根を取り付けたい場合は、管理組合やオーナーに相談し、リフォーム会社の施工を待ちましょう。

「日差しが強すぎるため、家具が次々に日焼けしてしまう」

「洗濯物が屋外に干せないため、室内干しが続いてアレルギー症状が悪化してしまう」

など、生活に支障が出ている旨を伝えることで、部屋の方角次第では、取り付けに応じてもらえるケースもあります。

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本記事のバルコニーリフォームは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なり」ます。複数社の見積もりを「比較」をすることが重要です!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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