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2018年12月26日更新
ガスコンロの選び方のポイントは?注意点も解説!
リフォームなどでガスコンロを新しいものに変更したい、故障などにともなって最新のガスコンロに買い替えたいという場合、どのような点に注意すると良いのでしょうか?ビルトインから据え置きまで、ガスコンロの選び方のポイントについてご紹介していきます。
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- 監修者坂田理恵子
据え置きガスコンロを購入する前に確認しておくべきことは?

ガスコンロを買い替える際にまず注意しておきたいのがガスの種類についてです。
家庭向けに利用されているガスには、配管によって各戸まで届けられている都市ガスと、タンクを自宅に設置して利用するプロパン(LP)ガスの2種類があります。
どちらも同じように可燃性のガスを燃焼させる設備ではありますが、都市ガスとプロパン(LP)ガスとでは成分が異なり、同じ熱量を発生させるために必要となるガスの量も変わりますので、同じ機器を利用することはできません。
もし、都市ガス用の機器にLPガスを供給した場合にはガスが多く流れすぎて火力が強くなるため、爆発や火災の危険性が高くなりますし、LPガス用のコンロに都市ガスを使用した場合、不完全燃焼を起こす危険性があります。
どちらの場合も生命に関わる事故に繋がる可能性が高いため、リフォームで新しく購入するガスコンロを選ぶ際には、必ずご自宅でお使いのガスの種類に合った製品を選んで取り付けるようにしてください。
ガスコンロのサイズを測っておく
ガスコンロは住宅設備としてシステムキッチンなどに設置される機械のため、基本的には大きさなどの規格が決められています。
しかし、ガスコンロのサイズにはマンションやアパートと言った住宅スペースに限りがある場所に設置するために、コンパクトな製品も用意されています。
ガスコンロのサイズは、一戸建て向けなどの標準サイズが約59cm、マンションやアパート向けのコンパクト幅のものが約56cmとなります。
設置については、標準幅の設置場所にコンパクト幅のものを設置することは可能ですが、コンパクト幅の設置箇所に標準幅の製品を取り付けることはできません。
コンパクト幅の設置箇所でもコンロがぎりぎり収まることもありますが、ガスコンロは熱を発する機器のため、前後左右にある程度スペースを必要となります。
そのため、安全上の理由からスペースに余裕が無い場所へのガスコンロの設置は避けた方が良いでしょう。
また、ビルトインタイプのコンロの場合は、本体のサイズが設置箇所より大きい場合、小さい場合のどちらについても安全に固定することが難しくなるため、据え置きタイプの製品以上にサイズには注意する必要があります。
ビルトインガスコンロのリフォーム、買い替えを行う際には、まずウェブサイトや店舗にあるカタログなどで製品の詳細な寸法を調べ、現在お使いの製品と全く同じ寸法の製品を選びましょう。
ガスコンロの選び方のポイントは?
ガスコンロの選び方には、サイズやガスの種類以外にどのようなポイントがあるのでしょうか?
使い方や日常での利便性など、ガスコンロごとの特徴からガスコンロの選び方について見てみましょう。
天板に用いられている材質から選ぶ
コンロには、炎を出すバーナー部分を囲むように天板が設置されています。
この天板部分は調理の際に飛び散る油や油煙、ススなどが付着しますし、鍋やフライパンなどの調理器具がぶつかることもあるため、掃除のしやすさや耐久性などを考慮して天板の材質を選んだ方が良いでしょう。
天板に用いられている材質には、主にホーローや金属にフッ素コーティングを施したもの、ホーロー素材にガラスコーティングを施したもの、強化ガラスを用いたものがあります。
それぞれの素材について、素材ごとの特徴とメリット・デメリットについてご紹介します。

ホーロー天板の特徴とメリット・デメリット
ホーロー素材はアルミニウムや鉄などの金属素材に陶器と同じ釉薬を塗って焼き付けたもので、耐久性に優れており、比較的安価なのが特徴です。
清掃についても、陶器状のコーティングですので比較的傷に強く、使用直後の熱を持った状態ならお湯で濡らした布巾等で拭くだけできれいにすることができます。
ただ、汚れが焦げ付いた場合などはお湯拭きを行うだけではきれいにすることができないため、掃除にはやや手間がかかるのが難点です。
このような場合には、天板が冷えてから濡らしたキッチンペーパーを汚れに被せ、ラップで覆っておくと汚れが柔らかくなり掃除をしやすくなります。
もし、この方法を用いても汚れが落ちなかった場合には、重曹に水を加えてペースト状にしたものや、ホーロー用の研磨材を用いて擦り落とすといいでしょう。
フッ素コーティング天板の特徴とメリット・デメリット
フッ素コーティング天板とは、フライパンなどに広く用いられているフッ素コーティングを施した天板になります。
金属素材にコーティングを施すだけで製造することができるため、コストが比較的安いのが特徴です。
メンテナンス性については、汚れがこびり付きにくいため、ちょっとした油汚れなどは簡単に拭き取ることができますし、油汚れなども中性洗剤で洗浄するだけで比較的簡単に取り除くことができます。
ただ、フッ素コーティングはどうしても塗膜の強度が弱いため、金属などの固いもので擦るとコーティングに傷ができてしまう点がデメリットです。
天板に用いられている素材の中では汚れを落としやすいというメリットはありますが、耐久性がやや低いため、清掃の際には注意が必要となるでしょう。
ガラスコーティング天板の特徴とメリット・デメリット
ガラスコーティング天板は、ホーロー素材の天板にガラスコーティングを施したタイプの製品です。
ガラスコーティングが追加されることでより強度が増し、傷が付きにくく比較的清掃しやすいのがメリットと言えます。
また、カラーリングなども豊富でキッチンのイメージに合った製品を選びやすい点もメリットと言えるでしょう。
デメリットとしては、やや衝撃に弱い点があげられます。
もちろん、衝撃を与えても破片が飛散するようなことはありませんが、ヒビが入ると錆や汚れの原因となってしまいますので、鍋やフライパンを落とさないよう注意してください。
ガラストップ天板の特徴とメリット・デメリット
ガラストップ天板は強化ガラスで作られた天板です。
ガラス製なので透明感があり、傷にも強く、強化ガラスなので衝撃にも比較的強いのが特徴の天板となります。
ガラスをそのまま貼り付けて作られているため、塗装もなく長期間見た目の美しさを維持できるのもメリットです。
ただ、強化ガラスをコンロ形状に合わせて成型する手間がかかるため、コストは比較的高めですし、面での衝撃には強い一方で、点での衝撃に弱いため、場合によってはいきなり割れてしまうこともあります。
バーナーの口数で選ぶ
ガスコンロには2口や3口など、バーナーの数の違いがあります。
複数の調理を同時に行う場合には口数が多い方が便利ですが、口数が多い分手入れの手間もかかりますので、ライフスタイルや居住者の数に合わせて選ぶといいでしょう。
バーナー周辺の形状から選ぶ
ガスコンロのバーナー形状には、汚れや吹きこぼれを受けとめる受け皿がついているものと、受け皿が無いものとがあります。
受け皿があるタイプの製品は取り外して丸洗いできるのがメリットとなり、受け皿が無いタイプの製品は天板ごと拭き掃除ができるため、掃除がしやすいのがメリットです。
傾向として、吹きこぼれ汚れには受け皿タイプが、油はね汚れについては受け皿がない製品の方が掃除をしやすいため、調理の傾向に合わせて選ぶといいでしょう。
魚焼きグリルの性能で選ぶ
ガスコンロに取り付けられている魚焼きグリルには、片面焼きのものと両面焼きのもの、簡易的にオーブンとして利用できるものなどがあります。
両面焼きのものは片面焼きに比べて調理時間が抑えられますが、食材がくっつきやすいという点がデメリットです。
片面焼きはひっくり返す手間がかかりますが、焼き色だけを付けたい場合などに使いやすいというメリットがあります。
また、オプション品を利用することで直火オーブンとして利用できる製品もありますので、調理の幅を広げたいという方はこのようなタイプの製品を選んでもいいでしょう。
据え置きガスコンロを購入する際の注意点
ガスコンロのバーナーは強火力と標準火力の2つが搭載されており、製品によって配置が変えられています。
ガスコンロの設置では、火災を防ぐために強火力側のバーナーを壁から遠ざけて設置することとなっていますので、ガスコンロを購入する際には使用箇所の壁から遠い側に強火力バーナーがある製品を選んでください。
利用上の目的などでどうしても壁側に強火力バーナーがある製品を使用したい場合には、壁側に断熱を施すなどの方法で対処することもできますが、安全上の理由からおすすめはできません。
これは、断熱材を設置しても隙間から熱が漏れて壁内部が燃える可能性が考えられるためです。
また、短期的な利用なら大丈夫でも、長期間の利用で劣化が進み、火災が起きる可能性もありますので、コンロ選びの際には強火力バーナーが壁から遠い製品を選ぶことをおすすめします。
一般的なガスコンロについては、設置の際に強火力バーナーの位置を変更できるものがほとんどですので、バーナー位置で選んだ製品が利用できないといった問題はほぼ起こらないでしょう。
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この記事の監修者プロフィール

株式会社KURODA一級建築士事務所
坂田理恵子一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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