2023年11月28日更新

監修記事

ロフトの増築リフォームにかかる費用や価格は?

リフォームで部屋にロフトを作ることで、収納スペースや居住スペースを増やすことができます。ロフトを増築する際に注意すること、ロフトのメリットとデメリット、ロフトを増築する際にかかる費用などについて調査しました。

ロフトとはどんな設備なのか

ロフトは、一般的に部屋の天井側に作られた空間のことです。

部屋そのものにロフトを作ることもできますが、屋根裏スペースを利用してロフトとして作り替えることもあります。

建築基準法の場合、ロフトは以下のような定義になります。

【ロフトの定義】
・高さ 最大1.4mまで
・面積 居住部分の面積の2分の1未満にしなければならない

建築基準法を見るとあくまで収納部屋という位置づけで、エアコンなどの空調設備や電話やインターネットなどを設置してしまうと、建築確認申請が下りなくなってしまう可能性もあります。

もしリフォームを考えているのであれば、このことを念頭にリフォーム会社と相談しながら、計画を立てていくといいでしょう。

ロフトの増築リフォームにかかる費用や価格は?

ロフトを増築リフォームするための費用

ロフトの増設にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?

部屋の天井付近に新たにロフトを設置する場合、必要な費用は2畳程度の広さで約15万円が目安となります。

この費用は、内装の修整や固定階段を取り付ける場合の価格ですので、梯子で出入りする構造にした場合はもう少し安価に施工可能です。

屋根裏空間をリフォームしてロフトに作り替える場合は、床の張替えや内装の追加などの費用が追加でかかるため、6畳ほどの大きさで約30万円が相場となります。

部屋として使えるよう、壁面と屋根に断熱材を追加し、コンセントなどの電気配線を追加する場合はもう少し費用がかかり、6畳で約80万円が目安です。

DIYで小屋裏をロフトや収納空間にすることはできる?

住居の小屋裏部分をDIYでリフォームし、収納空間として作り替えることはできるのでしょうか?

屋根裏や小屋裏をリフォームする際に必要な工事は、まず天井に開口部を作り、次に階段を設置、最後に物や人の重みに耐えられるよう補強を入れつつ床を張っていきます。

壁や屋根裏部分の内装、断熱材の施工については、収納として利用する場合はそれほど重要ではありませんが、夏場は室温が外より高くなってしまうこともあるため、熱で物が傷まないように取り付けておいた方が良いでしょう。

また、梅雨時などは湿気がこもってしまいますので、通気口の設置、可能なら換気扇の設置も欠かせません。

これらの工事をDIYで行うためには、木工の知識と内装の知識、さらには電気関係の知識も必要となります。

特に電気関係の工事と、床の施工については失敗すると住居に大きなダメージを与えてしまうため、DIYでの施工はあまりおすすめできません。

部屋の上部にロフトを増設する場合でも、見えない部分にある柱や梁を利用して強度を確保しなければ危険ですので、個人での施工は難しいと言えます。

リフォーム会社などに施工を依頼しても、DIYの場合とそれほど大きな費用の差はありませんので、安全を優先してプロに施工を依頼した方が良いでしょう。

マンションにロフトを増設することはできる?

マンションの場合は、天井裏のスペースが狭い事が多く小屋裏スペースを活用することはできませんが、天井までの高さがある程度確保できるなら、ロフトを設置することは可能です。

ただ、マンションの場合、構造などの問題で、壁を加工することが難しいため、ロフトを支える柱を室内に設置しなければいけません。

そのため、ロフトによってスペースが増やせたとしても、床側のスペースが柱などのため、使いづらくやや狭くなってしまう点には注意が必要です。

マンションにロフトを増築する場合、工事方法は元々の部屋の状況や構造によって大きく変わります。

まずはロフトの増設が可能かどうか、リフォーム会社に問い合わせてみると良いでしょう。

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天井や床をリフォームして収納スペースを作りたい

平屋造りの住宅などで、天井裏をロフトにリフォームするのが難しい場合には、床や天井をリフォームして収納スペースへと作り替えるという方法もあります。

床下収納は床下にスペースがある戸建て住宅向けの収納ですが、天井に簡単な収納用ロフトを作るのは、マンションでも可能です。

部屋として考えず、天井を低めに設計すれば、施工箇所の天井が低くてもロフトを作ることができるでしょう。

平屋やマンションなどで屋根裏空間も天井高もない場合には、このような方法を試してみてはいかがでしょうか?

ロフトを増築するメリットとデメリット

収納スペースや子ども部屋として人気のロフトですが、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

ロフトのメリットとデメリットを見てみましょう。

ロフトの増築リフォームにかかる費用や価格は?

ロフトを増築するメリット

ロフトの増築リフォームを行えば、収納空間の増加によって部屋を有効利用することができます。

また、間取りの変更などを行わずに部屋数を増やすことができるため、お子様の成長によって子ども部屋が不足した際に安価に部屋を追加できるのもメリットです。

特に吹き抜けのある家屋の場合は、吹き抜け部分をロフトに作り替えることができますので、より安価に部屋を増やすことができるでしょう。

ロフトを増築するデメリットとは

ロフトを増築するデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

まず多いのが、固定階段ではなく梯子を使用した場合によくあるデメリットです。

収納として利用する場合に限らず、梯子での上り下りは階段に比べて手間がかかりますし、転落のリスクがついて回ります。

固定階段はスペースを多く使うため、収納式階段を選びがちですが、使いやすさと安全性を重視するなら、固定階段を使った方が良いでしょう。

(法規定の緩和があり、以前は移動式の梯子だったのが固定階段も許可されるようになりました。しかし行政によって解釈の違いもあり判断は分かれるようです。階数に入らないロフトの面積や高さの制限は変わらず有りますので地元に詳しい施工会社などにご確認ください。)

また、屋根裏をロフトに改装した場合は、室温や湿気の問題もあります。

屋根裏は元々居住空間として設計されているわけではありませんので、屋根から熱が伝わりやすく、夏場や冬場には厳しい環境になりがちです。

断熱工事をしっかりと行えば快適な空間にすることはできますが、出入りのために開口部があるため、空調の効きも多少悪くなります。

収納として利用する場合は多少の室温変化などは問題になりませんが、子ども部屋としてしようする場合などは特に注意が必要です。

本来余剰空間を収納に利用する事を目的としてロフトの制限を設定しているので居室(子供部屋など)として利用するならば階数にカウントされ3階建ての厳しい規定が適用されます。

構造に関わることなのでリフォームでの対応は難しく建て替え規模になってしまいます。窓の設置や床の仕上げなどにも規定が有りますので詳しい設計士やリフォーム会社などとよく相談してプランニングしてください。

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リビングにロフトを造る場合のメリット、デメリットは?

リビングにロフトを造る際のメリットとデメリットについてみていきましょう。まず、ロフトは建築基準法上、天井高が1.4m以下であれば容積率に含まれないので、狭い土地や住宅の空間の有効活用には最適です。

メリットとしては、リビングが開放的になります。リビングと空間がつながるため、広々と開放的なリビングになります。ロフトを物置として活用することで、リビングから物を運び出し、リビングをより有効的に活用できます。

また急な来客の際でも、一時的にリビングの不要な物をロフトに収納することで、来客者の目に付かずに迎え入れることができます。

子供のいるご家族であれば子供部屋にすることで、普段リビングにいることの多いお母さんにとっては、安心して子供を遊ばせることもできます。

ただし、その場合はロフトへのアプローチの安全性を検討する必要があります。

リビングロフトのデメリットとしては、高額な費用がかかることが一番です。階段の設置や断熱対策、換気対策が必要であり、工事費用としては約50万円~約100万円が目安となります。

もう一つは、天井高が低いことです。前述したように、高さは1.4m以下となりますので、普通の生活空間としての利用幅は限られてきます。

一戸建ての平家でロフトを作るメリットとは?

一戸建ての平家の場合、2階が無い分収納不足になりがちですが、ロフトのような小屋裏を作ることで収納力がぐんと上がります。また、平家でもロフトを作ることによって天井が高くなり開放感を得られることができます。

その他にも、2階を作る費用の約6~7割の価格でロフトを作ることができるので、費用を抑える効果があります。

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新築でロフトを組み込むメリットは?

ロフトのメリットは収納力が増えたり、開放的なリビングにすることができる、非日常的な空間を演出できるなど、一般的なメリットは色々あります。ここでは、その中でも特に「新築でのロフト」について紹介していきます。

まず、新築でロフトを造ることでメリットが大きくなるのは、狭小地での新築住宅です。都心部など土地が狭い場所で、戸建て住宅を新築する際にロフトを造ることで、より空間に広がりを持たせることができます。

平面的に空間を広げられない場合には、特にお勧めです。

また、新築であれば計画当初からロフトを考慮した計画で進めることができますので、4.5畳で工事費用も約40万円~約60万円と安価で造ることができます。

ロフトの良さが最大限に活きる家は?

これまでご紹介したことを総括して考えると、やはりロフトの良さが最大限に活かせる家は、狭小住宅になります。狭小住宅は収納力が少ないこと、圧迫的な空間になること、部屋数が取れないこと、などが挙げられます。

これらの問題は、ロフトを造ることで大きく改善することができます。新築戸建て住宅でも中古戸建て住宅へのロフト増設リフォームでもこれらのメリットは同等にあります。

また、特にその中でも天井高の高い家の方がベターです。

天井高が低いとロフトを造ることで、より圧迫感がでてしまう可能性も考えられます。天井高がある程度確保できていれば、ロフトの下を書斎や別の収納庫としても、より有効的に活用することができます。

また数十年前の戸建て住宅などは、収納力が少ない住宅も多くあります。

このような住宅の場合でも、ロフトの収納力と斬新なデザインは住宅の価値を高めてくれます。大規模リフォームを検討する際などに、併せてロフトを検討するのがお勧めです。

ただし、このような場合には構造的な問題や費用の面が気になる点で挙げられますので、構造や設計に精通し、きちんとした業者と綿密な打ち合わせを行ない、これらの問題を解決することが重要になります。

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ロフトの活用法

ロフトの活用法はさまざまあり、ライフスタイルによって変わってきます。どんな活用法があるのかご紹介します。

・収納スペースとして活用する
まず思い浮かぶのが、洋服や季節物、趣味の物などの収納スペースとしての活用です。居住スペースをすっきりさせることができ、来客時でも使わないものはロフトに上げてしまえば生活を感じさせません。

・書斎や趣味のスペースとして活用する
趣味の本や物などをコレクションして、趣味のスペースとしての活用法もあります。誰にも邪魔されない、自分だけの空間を作ることができます。

・寝室として活用する
居住スペースにベッドを置くと狭く感じたり、生活感が出てしまうためロフトにベッドを置いて寝室にするケースがあります。

特に一人暮らしのワンルームの場合、ロフトを寝室にすることで、居住スペースにベッドを置かなくて済むのがメリットです。

ロフトを室内干しの空間として活用する

ロフトの有効活用の一つとして、雨の日に外で洗濯物を干すことができないとき、室内物干しとして活用することもできます。ロフトは暑いというマイナスのイメージもありますが、それを逆に活かす方法です。

天窓や窓が近くにある場合には、それだけで室内干しですが洗濯物をカラッと乾かすこともできます。ロフトに手摺があれば、その手摺にハンガーを掛けることができるので、そのまま活用することができます。

手摺がない場合でも、突っ張り棒やハンガーラック、室内物干し専用のユニットなどがホームセンターなどでも販売されていますので、それらを利用することでロフトを室内物干しとして利用することができます。

ロフトを子供部屋として使用するメリットは?

ロフト付き物件のメリット・デメリットは?

ロフトは寝室や収納スペース、趣味の部屋以外にも子供部屋として使用する方法があります。はしごに昇っておもちゃなどを置いたら、まるで秘密基地のようにわくわくした空間を作り上げることができます。

ロフトを子供部屋にすることによって、居住スペースにおもちゃが散らかりにくくなったり、個室と違ってコミュニケーションがとりやすかったりと多くのメリットがあります。

ただ、夏場は暑さが原因で熱中症になってしまうことがありますので、空調管理は必ずしましょう。また、ロフトは高さがある分、はしごから落ちるなどの事故などの恐れもありますので大人が近くで見守るようにしましょう。

ロフトを増築する際に注意することは?

新しくロフトを増築する場合、いくつか注意しなければいけないことがあります。

それは、ロフト部分の天井高と、床面積です。

ロフト部分の天井高は140cmを超えると、「階」として見なされるため、平屋の1階建てで作った家屋がロフトの増設によって2階建て扱いとなってしまいます。

ロフトの広さについては、ロフトのある階の半分よりロフトの面積が広い場合、ロフト部分が床面積として家屋の床面積に追加されてしまうため、登記の修正などが必要です。

小屋裏収納として認められる広さと高さにしておけば、登記の修正などの手間はかかりませんので、ロフトを増設する際にはこれらの点に注意しておきましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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