2023年11月14日更新
リフォームの流れと費用、リフォーム時の注意点などポイントを解説します
リフォームをしたい方は必見です。リフォーム会社と契約する前に、やっておくべきことや知っておきたい基礎知識、リフォーム会社の選び方、リフォームの流れや進め方、契約の手順、住宅ローン減税や利用できる保険制度などをまとめてお伝えします。
「リフォームはどんな流れで進むの?」「どんな工事で相場費用はいくら?」
中古マンションや中古住宅をおしゃれにリフォームした住まいが注目を集めています。リフォームした住まいに住みたいと思う人も多いでしょう。
そこで本記事では、リフォームの流れや費用相場、工事期間やおすすめの時期、優先順位のつけ方などを詳しく解説します。
また、中古マンションをリフォームして購入するメリットや業者の選び方も解説するため、リフォームを検討している人は参考にしてください。
目次
- 1 リフォーム全体の流れ
- 2 リフォームにかかる費用相場と工事期間
- 3 リフォームをする優先順位とは?
- 4 リフォームをするのにおすすめの時期は?
- 5 中古マンションをリフォーム・リノベーションして購入するメリットとは?
- 6 リフォームをする際の注意点
- 7 リフォーム会社を選ぶ上での注意点
- 8 リフォーム会社に問い合わせる前にするべきこと
- 9 リフォーム前に知っておくべきお金のはなし
- 10 キッチンのリフォームはいつ行う?
- 11 劣化以外のキッチンリフォームをする理由とは?
- 12 キッチンの修理とリフォームどちらを選択する?
- 13 キッチンリフォームにかかる時間と費用とは?
- 14 キッチンリフォームをスムーズに行う注意点とは?
- 15 キッチンリフォームの予算工面の仕方とは?
- 16 住みながらキッチンリフォームは可能なのか?
- 17 キッチンリフォームの工事の流れとは?
- 18 住みながらキッチンリフォームをする注意点とは
- 19 キッチンリフォームをスムーズに終わらせるには?
- 20 住みながらキッチンリフォームが不可能なケースとは?
- 21 まとめ
リフォーム全体の流れ
リフォームは、主に以下の流れで進みます。
- リフォームをする場所を決める
- リフォームを依頼する業者を決める
- リフォーム業者と打ち合わせをする
- リフォーム工事の着工
- 竣工検査
- 引き渡し
ここでは、それぞれの工程の内容を詳しく解説していきます。
1.リフォームをする場所を決める
まずは、リフォーム工事を行う場所を決めます。トイレ・浴室など水まわりだけでなく、外壁や屋根など、複数リフォームが必要な場所がある場合は、優先順位をつけて決めましょう。
優先順位のつけ方は、後ほど詳しく説明します。
2.リフォームを依頼する業者を決める
リフォームする場所が決まったら、依頼する業者を決めましょう。リフォーム業者やハウスメーカー、工務店などに見積もり提出を依頼します。
できれば、一つの業者だけでなく、いくつかの業者に見積もりを依頼してください。複数業者の見積もりを見比べ、相場感を掴むことで、適切な値段で工事が行えます。
このとき、見積もり依頼の内容を同じにしておくと、比較しやすくなります。金額だけに着目せず、信頼できる業者であるかどうかを見極めるために、業者の対応をよく確かめておきましょう。
3.リフォーム業者と打ち合わせをする
リフォーム業者が決まったら、打ち合わせに入ります。契約内容や保証、見積書などをきちんと書面でチェックすることが重要です。
どこをどの程度まで工事するのか、施工はどのように進めるのか認識をあわせておくことで、工事中のトラブルや完成してからのイメージの違いを防ぐことができます。
4.リフォーム工事の着工
打ち合わせで工事内容が決まったら、リフォーム工事の着工へと移ります。工事の前には近隣への挨拶回りを行います。
また、戸建て住宅の増築など建築確認申請が必要な場合は、着工の前に手続きが必要です。
リフォームに関する補助金や助成金を受け取る場合も、着工前に書類申請を行うケースがほとんどであるため、注意しましょう。
大規模な改修を行う方は、仮住まいが必要になる場合もあります。引っ越しなどで忙しくなることも想定しておきましょう。
5.竣工検査
リフォーム工事が終わると、リフォーム業者の工事責任者が竣工検査を行います。図面や打ち合わせ通りに工事が行われているか、設備が問題なく使用できるかのチェックを行う検査です。
6.引き渡し
竣工検査が済むと、施主引き渡しへと進みます。キッチン・トイレ・浴室などは、保証期間や保証内容を確認しましょう。
リフォーム工事で補助金を申請する予定がある人は、必要な書類の解説などもこのタイミングで行われます。
リフォームにかかる費用相場と工事期間
リフォームにかかる費用相場と工事期間は、どこを改修するかによって大幅に変わります。主に、戸建て住宅やマンションでリフォーム工事を行う場所は、以下の5つです。
- リビング・ダイニング
- キッチン
- トイレ
- 浴室
- 外壁や屋根
それぞれのリフォーム工事の費用相場と工事期間を詳しく紹介していきます。
ただし、こちらで紹介した相場の金額や日数は、あくまでも目安です。今の住宅の状況や行う工事内容によっても左右されるため、参考としてご覧ください。
詳しくは業者による現地調査が必要となります。また、業者によっても金額や日数は変わってくるため、複数社に見積もりを依頼し、比較・検討するようにしましょう。
こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。
リビング・ダイニングのリフォームにかかる費用相場と工事期間
リビング・ダイニングのリフォームにかかる費用相場は、内容に応じて約5万円~約90万円、工事期間は約1日~約8日となっています。
リビング・ダイニングでよくある工事は、クロスやフローリングの張り替え工事、リビングの拡張工事などです。
ただし、床暖房・蓄熱暖房機など設備を追加する場合は、100万円以上となる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
キッチンのリフォームにかかる費用相場と工事期間
キッチン交換を伴うリフォームにかかる費用相場は、約50万円~約150万円、工事期間は約7日~約10日です。
キッチンは、対面型や壁付けなど種類やグレードによって金額が大幅に異なります。キッチンの位置を変更すると、配管工事や内装工事など工事範囲が広がるので、金額が上がることもあるでしょう。
トイレのリフォームにかかる費用相場と工事期間
トイレのリフォームにかかる費用相場は、約10万円~約50万円、工事期間は約1日~約2日です。
設備のリフォーム工事の中でも、トイレは坪数も小さく、比較的安価に入れ替えができるリフォーム工事だと言えます。
浴室のリフォームにかかる費用相場と工事期間
浴室のリフォームにかかる費用相場は、約50万円~約150万円、工事期間は約4日~約7日です。ユニットバスからユニットバスへの交換か、在来浴室からユニットバスへの交換かによって、金額も工期も異なります。
また、浴室を解体した際に、土台の腐食などがみつかると修理のための木工事が行われることもあるでしょう。
外壁や屋根のリフォームにかかる費用相場と工事期間
外壁や屋根のリフォームにかかる費用相場は、約100万円~約150万円、工事期間は約10日~約28日です。外壁の塗り替え工事の金額は、既存の外壁の種類や塗料の種類によって異なります。
外壁や屋根のリフォーム工事は、屋外の紫外線や雨風による劣化から住宅の構造体を守るための必要な工事です。雨樋の修理なども、同時に行われることがあります。
リフォームをする優先順位とは?
リフォームは新しい設備に入れ替えたり、好みの間取りに変更する工事だけではなく、外壁や屋根の塗装、雨樋のやり替えなどメンテナンスに関わる工事もリフォーム工事の一つです。
外壁や屋根の塗装は、住宅を紫外線や雨風から守る役目を果たしています。タイミングを逃して劣化が進んでしまうと、雨水が内部に浸入する可能性も考えられるのです。
キッチンや浴室など設備だけでなく、外壁・屋根など建物の構造物事態にも劣化が進んでいるのかをよく見極め、リフォームの優先順位を決めることをおすすめします。
リフォームをするのにおすすめの時期は?
リフォームにおすすめの時期は、春の4月〜5月や9月〜10月など比較的過ごしやすい気温の時期です。リフォームは住みながら工事を行うことも多いですが、工事中はエアコンや暖房機器が使えなくなる可能性もあるため、夏や冬は不便に感じることがあります。
しかし、春と秋は人気の時期で、施工業者も繁忙期になりがちです。時期を希望する場合は、前もって業者との打ち合わせを進めておきましょう。
中古マンションをリフォーム・リノベーションして購入するメリットとは?
中古マンションを購入してリフォーム・リノベーションするのは、どんなメリットがあるのでしょうか。ここでは、主なメリットを詳しく紹介していきます。
新築より安く購入できる
中古マンションを購入し、リフォーム・リノベーション工事をしたとしても、新築住宅や新築マンションよりも安く購入できるのが大きなメリットです。
たとえ、新築マンションと同じくらいの金額がかかったとしても、中古マンションのほうが専有面積が広かったり、設備のグレードが高かったりするケースが多くみられます。
住宅購入にかかるコストを抑えられることが、中古マンションのリフォーム・リノベーションの魅力だといえるでしょう。
自分の理想の間取りを反映できる
中古マンションのリフォーム・リノベーションは、自分の理想の間取りが作れるのもメリットだと言えます。新築マンションや新築住宅の建売では、万人受けするような間取りや内装のインテリアで作られていることが多いです。
たとえば「書斎を作りたい」「リビングに子どもが勉強できるスペースを作りたい」といった希望も、リフォームなら間取りに反映できるでしょう。
周囲の環境や管理状況を事前に把握できる
マンション周辺の環境や管理状況を事前に確認できるのも、中古マンションのリフォーム・リノベーションのメリットとして挙げられます。
新築マンションでこれから建築する場合、モデルルームの見学しかできず、周囲の入居者の状況把握が難しいです。
また、マンションの躯体など構造に関わる部分や外壁のタイルやエントランス、通路など共用部分は、居住者側は手を加えることができない部分です。しかし、中古マンションであれば、購入前に状態を確認することができます。
敷地内の清掃、設備の状況なども事前にみることができるため、住んでからのイメージの相違が起こりにくいでしょう。
リフォームをする際の注意点
リフォームをする際には、何に注意すればよいのでしょうか。ここでは、リフォームの工事前・工事中・工事後に分けて、注意点を詳しく紹介します。
リフォーム工事前の注意点
リフォーム工事を契約する前は、業者と行き違いのないように慎重に内容を確認することが大切です。
「見積書」と「設計図面」や「仕上表」などの内容を理解し、打ち合わせ内容と完成形が違ったということにならないようにしましょう。
工事請負契約約款には、支払い内容や工事が遅延した際の費用負担などに関する重要事項も記載されています。契約を結ぶ前に、しっかりと目を通しておきましょう。
リフォーム工事中の注意点
リフォーム工事中は、変更や追加工事が行われることがあります。工事がはじまり、壁や床を解体したら下地のやりかえが必要になった、予定していなかった部分も工事の途中で追加したくなったなどが起こるためです。
大幅に予算を超えることのないよう、事前に工事範囲と工事内容を把握しておくことが大切です。また、スイッチやコンセントなど、細かい位置の希望がある場合は、先に伝えておきましょう。
リフォーム工事後の注意点
リフォーム工事後は、工事契約内容の通りに仕上がっているか、設備が問題なく動作するかなどを確認しましょう。
工事完了確認書を受け取るときには、アフターサービスや保証内容にも納得した後に署名することをおすすめします。
リフォーム会社を選ぶ上での注意点
リフォーム会社を選ぶ上で気を付けたいのは悪徳業者です。数多くのリフォーム会社がある中で、優良な会社に依頼をするために、怪しい点があれば疑うようにしましょう。
悪徳業者の特徴
頼んでいないのに突然訪問しにくる業者は注意が必要です。点検するそぶりを見せながら、工事が今すぐ必要であると勧めて契約をさせようとするのが特徴的な手口です。
リフォームの工事費用はなるべく安く済ませたいものですが、極端に安い価格を提示してくる場合も注意が必要です。必要な工程を抜かして雑な工事を行う可能性があります。
また、契約の際には見積り書によく目を通して、おかしい所がないか確認しましょう。悪徳業者の場合、工事内容の詳細を書かずに後から追加費用を請求してくることもあります。
「一式」などの表記も何が含まれているのかきちんと確認し、必要ならば書面に残しておきましょう。一人では気づきにくいことや、知らないこと、わかりにくい事もありますので契約前に一度家族と相談するなどしてその場で慌てて契約しないようにするとよいでしょう。
「今日だけ」とか、「更に割引をする」など契約を急がせるようでしたら、家族と相談してからと名刺と見積書をもらって一旦かえってもらい、時間をおいてゆっくり調べたり、考えてみるとよいでしょう。
悪徳業者の行う工事は、丁寧なものとは言えず、雑であることが多いです。せっかくリフォームをしても、またすぐに劣化し、工事が必要となってしまいます。
希望通りのリフォームをしてもらうためにも、絶対に悪徳業者には依頼しないようにしましょう。
リフォーム会社を検討する時は、一社だけでなく、複数の会社に見積もりをしてもらうことがおすすめです。それぞれの会社の特徴や費用を比較しやすく、いろいろな意見や情報を聞くことで より安全な会社を選びやすくなります。
信頼できるリフォーム業者のポイント
リフォーム工事では、信頼できる業者を選ぶことが大切です。まず、リフォーム業者の実績を調べ、依頼する工事の経験があるかを確認しましょう。
たとえば、浴室なら浴室のリフォーム工事、外壁塗装なら外壁塗装の工事の施工実績があるかを確認します。
現場調査や見積もり提出などのやりとりを通じて、担当者との相性がいいかをみることも大切です。
また、契約する前に、保証内容なども確認しておくことをおすすめします。一つの業者だけではなく2〜3社から見積もりを取り、比較検討を行いましょう。
リフォーム会社に問い合わせる前にするべきこと
リフォーム会社に問い合わせをする前に、しておくべきことを確認しておきましょう。
家族間での意見交換
最初に、リフォームしたい場所や設備について家族間での意見交換をしましょう。予算を考慮した上で、リフォームの必要性の高い順から優先順位をつけましょう。
リフォーム内容や家族それぞれの都合によって、年内には終わらせたい、冬になる前に終わらせたい、お子さまの夏休み中に終わらせたい、新学期が始まる前に終わらせたいなど、リフォームを行う時期と工事期間を決めます。
リフォーム関連の情報収集
失敗しないリフォームにするためには、リフォームに関する情報を前もって知っておくことが重要です。
情報収集には、メーカーのカタログやリフォーム会社のパンフレットを取り寄せて比較したり、ショールームやモデルルームに足を運んで実物を見てみたりすることも大切です。
インターネットを利用しても良いでしょう。リフォーム会社のホームページでは、得意としているリフォームや施工事例を紹介していることもあります。また口コミなどを参考にしてみることも一つの方法です。
集めた情報を元に、目的に合ったリフォームを行ってくれるリフォーム会社を、数社ピックアップしましょう。
予算の上限を決める
リフォームの内容や目的に合わせて予算の上限を決めます。見積りしてもらう際の目安にもなるので、大幅な予算オーバーになることも避けられます。
しかし実際に工事が始まると、予算外の補修などが必要になるケースも少なくないので、予備費も考慮しておくことが必要です。
リフォーム前に知っておくべきお金のはなし
リフォーム会社に問い合わせする前に、リフォームについての減税制度や、利用できる保険制度などの情報も調べておきましょう。リフォーム内容によっては受けられる場合があります。
所得税が控除される住宅ローン減税
適用条件を満たすリフォームを行った場合に所得税が控除される減税制度は3種類あります。
そのうちの1つ、住宅ローン控除は、10年以上の借入金によって行ったリフォームについて所得税額が減税される優遇措置です。これは、年末のローン残高の1%の額(400万円を限度とする)を10年間、所得税から控除する制度です。
新築工事の他、増改築・大規模な修繕・模様替えのフォーム工事全般が対象となります。
一方工事を完了した年度のみに適用される投資型減税、5年以上の返済期間が条件のローンを利用した場合の「ローン型減税」では控除期間は5年となり、行ったリフォームの内容により利用できる制度が限られています。
- 増改築、修繕、模様替え
- バリアフリー工事
- 耐震改修工事
- 省エネリフォーム
- 同居対応
- 長期優良住宅化
など
制度期間や適用条件、適用期間、消費税引き上げに係る対策による拡充措置など工事を行う時期や居住開始時期によっても異なりますので最新の情報をご確認ください。リフォームの担当者やお近くの行政の窓口で相談してみるとよいでしょう。
介護保険を利用した補助金制度
介護保険制度では、介護認定を受けている方に必要と認められたリフォームに対して、工事費用の一部が支給されます。
- 対象者:要支援1~2、要介護1~5の認定を受けた方が居住している住宅
- 対象工事:手すり設置、段差解消、引き戸に交換、滑り防止のための床材交換、洋式トイレに交換、など
- 工事費の限度額:20万円
- 支給額:介護保険の自己負担割合が1割の方は、18万円を上限とする工事費の90%の額
自己負担割合が2割や3割の方もいらっしゃいますので、介護保険の負担割合通知書をご確認ください。介護保険を利用した当補助金制度では、工事着工前に申請する必要があります。
キッチンのリフォームはいつ行う?
キッチンは、ガスコンロやシンクなど、さまざまな機器によって構成され、機器ごとに交換時期が違います。
ここからは、システムキッチンの機器ごとの耐用年数と交換目安を解説していきましょう。
キッチン全体の耐用年数と交換目安とは?
システムキッチンの耐用年数は、一般的に約15〜20年といわれます。
しかし、劣化状況は使用頻度やお手入れ頻度によっても大きく左右されるため、あくまでも目安とお考えください。
例えば、週に1度しか使わないキッチンと、毎日3回使用するキッチンでは、リフォームの時期は変わるものです。
また、キッチン本体が寿命を迎えるよりも、ガスコンロや換気扇などの機器に不具合が出てくるケースがよくみられます。
キッチン各機能の耐用年数と交換目安とは?
キッチンの機器ごとの一般的な耐用年数と交換の目安を解説します。
これから紹介するような症状があれば、キッチンのリフォームを検討しましょう。
ガスコンロ
【耐用年数】
約10~15年
【交換目安】
- ガスコンロの火がつかない
- すぐに火が消えてしまう
- ガスのにおいがする
- 火力が変わらない
- 異音がする
IHクッキングヒーター
【耐用年数】
約10~15年
【交換目安】
- 電源が入らない
- 温度調節ができない
- 異音がする
- ひび割れや損傷がみられる
レンジフード・換気扇
【耐用年数】
約8〜10年
【交換目安】
- 稼働しない
- ファンの回転が不規則
- カラカラやゴーといった異音がする
- 掃除をしても取れない油汚れがついている
食洗機(食器洗い乾燥機)
【耐用年数】
約8〜10年
【交換目安】
- 電源が入らない
- エラーコードが出ている
- 汚れが落ちなくなった/乾燥しなくなった
- 異音がする
- 振動がある
- 水漏れがある
水栓
【耐用年数】
約8〜10年
【交換目安】
- 水漏れがある
- レバーが固い/蛇口が回らない
- ガタついている
天板
【耐用年数】
約15~20年
【交換目安】
- ひび割れや傷がある
- 変色や退色がみられる
- 掃除をしても汚れやサビが取れない
シンク
【耐用年数】
約15~20年
【交換目安】
- ひび割れや傷がある
- 変色や退色がみられる
- 掃除をしても汚れやサビが取れない
床材や壁
【耐用年数】
約15~20年
【交換目安】
- 取れない油汚れがついている
- 美観が損なわれている
- 劣化により剥離や変形をしている
- 湿気による腐食があり強度が弱くなっている
排水管
【耐用年数】
約20〜35年
【交換目安】
- 水漏れがある
- においがする
- 水が流れない
機器が3つ以上、交換時期がきていると思う場合は、全体のリフォームをおすすめします。
劣化以外のキッチンリフォームをする理由とは?
劣化が原因でなくても、使い勝手や気持ちの面でキッチンをリフォームしたいと思う方も多いはずです。
ここからは、よくある主なキッチンをリフォームする理由を紹介していきます。
家族構成・ライフスタイルが変わった
1つ目の理由は、家族構成やライフスタイルの変化です。
例えば、共働きになったため夫婦共にキッチンに立つようになるケースもあるでしょう。
ご両親との同居がはじまる方もいることでしょう。
お子さんが大きくなってよく一緒に料理をするようになった方もいるかもしれません。
生活スタイルが変わると、家族にとって最適なキッチンは変わります。
使い勝手にストレスを感じる
2つ目は、使い勝手にストレスを感じたときです。
システムキッチンの工業製品としての進化は目覚ましく、新商品であるほど使い勝手がよくなります。
毎日使うキッチンは、使い勝手を重視したいものですので、使い勝手の向上を求めてリフォームを行う人も沢山います。
もっとラクに料理をしたい
3つ目は、もっとラクに料理をしたいと思ったときです。
システムキッチンは、ガスコンロひとつとってもタイマー付きかどうかで作業効率が変わりますし、シンクの大きさで料理がはかどるかどうかも変わります。
新しいキッチンに交換して、料理をラクに行いたいという希望は増えています。
キッチンの修理とリフォームどちらを選択する?
システムキッチンは機器ごとの交換ができるという特性上、修理とリフォームの2つの選択で、迷う方もいることでしょう。
設備の状況によっては、その都度、機器修理を行うよりも思い切ってリフォームした方が時間とコストの面でメリットが大きいことも考えられます。
前述した耐用年数はあくまでも目安で、現在のキッチンの素材・使用頻度・お手入れ状況によって交換時期は大きく左右されるものです。
特に、キッチンは15年を過ぎると全体的な劣化が進みます。
一部の機器交換をしても、すぐに別の箇所の調子がおかしくなるというのはよくあるケースです。
長期間使用しているキッチンは、毎日の状態にも気を配ることが大切であり、不具合を見つけたら早めの対処が必要です。
特に水漏れなどは、見えない部分で腐食が進む可能性も捨てきれません。
また、突然、使用できなくなる、修理部品が生産終了していて修理できない、といったケースもよく耳にします。
修理を繰り返すと、その都度業者への連絡が必要となり、修理手配・工事をしてキッチンを使えない期間が出てきます。
手間と効率を考えると、修理を繰り返すよりもリフォームをした方が時間と費用の面で、結果的なコスト削減につながるかもしれません。
キッチンリフォームにかかる時間と費用とは?
キッチンのリフォームは、選ぶグレードと種類によって大きく変わります。
キッチンの種類は、大きく以下の4つに分けられます。
- I型キッチン
- L型キッチン
- 対面キッチン
- アイランドキッチン
ここからは、キッチンの種類別に、リフォームにかかる施工期間と費用を紹介していきます。
なお、こちらの記事に記載の費用や金額はあくまでも一例です。詳しくはリフォーム会社の現地調査が必要となります。
また、リフォーム会社によっても金額は変わりますので、複数社に見積もりをとることが重要です。
I型キッチン
【施工期間】約5〜7日
【費用】約50万円〜約120万円
コンロ・シンクが横一列になった壁付けのI型キッチンは、シンプルな作りであることから施工費用も安いのが特徴です。
また、施工期間も比較的短く済みます。
今あるキッチンを解体・撤去し、同じ形のキッチンを据え付けるだけなら最短で約2日で終わるケースもあるかもしれません。
しかし大多数は、周辺の壁紙など内装の修繕も行われるため、約5〜7日かかると考えておきましょう。
L型キッチン
【施工期間】約5〜7日
【費用】約65万円〜約130万円
シンクとコンロがL型に配置されたキッチンは、収納力もあり作業スペースも広いことから幅広い世代に人気のキッチンです。
そのため、I型キッチンよりも費用は高くなります。収納力のあるキャビネットを選ぶなどすると価格も高くなると考えておきましょう。
対面キッチン
【施工期間】約7〜10日
【費用】約70万円〜約160万円
対面キッチンは、システムキッチン単体で対面にする方法と、対面カウンターを造作で作る方法があります。
明るく開放感のある雰囲気が人気で、現代の間取りでは多くの人に親しまれているスタイルです。
造作カウンターを施工する場合は、一般的なキッチンリフォームより工期が長くなると考えておきましょう。
アイランドキッチン
【施工期間】約7〜10日
【費用】約100万円〜約200万円
キッチンが独立して壁についていないアイランドキッチンは、おしゃれで意匠性が高く、人気のある種類です。
しかし、価格が高いのがデメリットともいえます。
間取りによっては施工できないこともあるため注意しましょう。
以上の施工期間は、あくまでも目安であり、キッチンリフォームはさまざまな理由で工期が長くなります。
例えば、キッチンのレイアウト変更など大掛かりな工事となると、約2週間程度はかかります。
キッチンの解体・撤去・新規据え付けだけでなく、床・壁・天井の補修を行うためです。
電気・ガス・水道の工事も行います。
また、タイル貼りなどのデザイン性にこだわると施工の手間が増えるため工期は長くなります。
そして、オリジナルキッチンや海外製のキッチンを選ぶと工期が長くなるため注意しましょう。
キッチンリフォームをスムーズに行う注意点とは?
キッチンのリフォームをスムーズに行うためには、素材選びと業者選びがポイントです。
ここからはスムーズに行うためのコツを紹介していきましょう。
素材選びで時間と費用を抑える
キッチンのリフォームでは、素材を先に決めておくと検討する時間も節約でき、リフォーム費用も抑えられます。
例えば、ステンレスのシンクは耐熱性・耐久性・耐摩耗性に優れる上に価格も安いのが特徴です。
あらかじめ、シンクの素材を決めておくと計画がスムーズに進みます。
また、食洗機の有無、コンロの仕様といった点も価格に影響します。
見積もり依頼をする前に、家族で話し合って必要な設備を決めておくと良いでしょう。
他にも、IHクッキングヒーターからガスコンロへの変更、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの変更は時間も費用もかかります。
ガス配管工事・電気設備工事の費用と工程が含まれるためです。
費用と工期を抑えることを重視するなら、コンロの仕様を変えないことをおすすめします。
このように新しいキッチンの素材を事前に選び、リフォームにかかる時間と費用の節約を行いましょう。
信頼できる複数の業者に提案してもらう
キッチンのリフォームでは、複数の業者に見積もりを依頼して信頼できる業者を選びましょう。
リフォーム工事は、業者によって見積もりの項目も金額もさまざまです。
複数業者に見積もりを依頼することで適正価格が分かりますので、少なくとも2〜3社に見積もりを依頼しましょう。
複数の業者に見積もりを依頼するときのコツは、条件をあわせることです。
例えば、一方では対面キッチンへの変更、もう一方では位置は変えずキッチンだけの変更といったケースでは、価格も工事期間も比較ができなくなります。
また、業者にキッチンのリフォーム事例を見せてもらうこともポイントです。
実績が豊富な業者は、トラブル対応のノウハウも持っています。
水回りだけに特化した業者もあるため、施工事例を見せてもらいましょう。
そして、複数業者に見積もりを依頼すると、業者の対応も比較できます。
ただし見積もりを依頼する業者の数が増えると、時間と手間がかかってしまうので注意したいものです。
業者見積もりは、スケジュールの調整・現地調査・見積もり提出・検討と、それぞれの業者とやりとりをして進めます。
多くても3〜4社にとどめておくことが、効率良くリフォーム工事を決めるためのコツです。
また、見積もりの金額ばかりに目を向けずに、内容をしっかり比較・検討しましょう。
そうすることで信頼できる業者と良い関係を保つことができ、工事が始まってからのトラブルも起きにくくなります。
キッチンリフォームの予算工面の仕方とは?
キッチンリフォームは、工夫次第で予算を軽減でき、満足のいく工事を行えます。
ここからは、ありがちな失敗例と成功するためのコツを紹介していきましょう。
キッチンリフォーム予算計画の落とし穴
まず、新しいキッチンを選ぶときは、キッチン本体だけではなく据え付ける空間全体で考えましょう。
設備のショールームでキッチンをみると、最新型のキッチンが魅力的に映るものです。
例えば、リビング・ダイニング・キッチンをすべてリフォームする際には、全体的に新しくなるため最新設備も違和感はないかもしれません。
しかし、床・壁・天井など全体的なリフォームを行わない場合は、これまでのキッチンに新しいシステムキッチンを施工します。
全体のバランスを見て決めたいものです。
また、ハイスペックな機能ばかりに目を奪われて予算オーバーにならないように注意しましょう。
キッチンは工業製品であることから、新しい設備や商品がどんどん発売されます。
必要な設備の取捨選択を行い、オーバースペックを防ぎ、予算を超えることのないよう注意したいものです。
また、価格が高いキッチンであれば、おしゃれになるというわけではなく、センスの良さは全体のバランスで決まります。
低価格でも洗練されたデザインのキッチン空間は実現可能です。予算は一つの目安と考えましょう。
キッチンリフォーム成功のポイント
キッチンリフォームを成功させるためには、事前準備と予算設計がポイントです。
事前準備として、まずは現状のキッチンへの不満点をリストアップします。
例えば、食洗機をつけたい、コンロはIHに変えたいといったように、書き出してみましょう。
そして改善したい部分の優先順位を決め、工事内容を決めていきます。
また、キッチンのリフォームは長期的な視点で考えることが大切です。
将来的に、どのくらいの期間、キッチンを使用するかを考えて決めましょう。
キッチンの工事に限らず、リフォーム工事は思わぬトラブルで費用がかさむことも考えられます。
設備を撤去してみたら下地材に腐食が見つかり修理費用がかかったというケースもあります。
予算設計には余裕を持たせておきましょう。
スケジュールに関しても、予算設計と同様のことがいえます。
予想外の修理が必要になると工期が伸びるかもしれません。
スケジュールには余裕を持たせましょう。
最後に、リフォーム業者選びは慎重に行うことをおすすめします。
リフォーム業者とは、打ち合わせ・工事中・工事完了まで、頻繁にやりとりを行うものです。
相性が良い業者、信頼できる業者であればスムーズに工事を行えます。
キッチンリフォーム予算を抑える方法とは?
キッチンリフォームの予算を抑えるには、以下の3つの方法があります。
- キッチン設備は中古品を視野に入れる
- 補助金を調べて利用する
- レイアウト変更は最小限にする
システムキッチンは、あまり使用されていない中古品が販売されています。
場合によっては中古品のキッチン設備も検討しましょう。
また、リフォーム工事は、自治体の補助金が利用できるケースもあります。
積極的に調べて、補助金制度を利用しましょう。
そして、キッチンのリフォームでは、レイアウト変更を行うと費用がかかります。
床・壁・天井の造作工事、内装工事、ガス・水道・電気といった設備工事費も割高になるためです。
費用を抑えるためには、レイアウト変更は最小限にしましょう。
キッチンリフォームにローンを利用する方法
借り入れでリフォームを行う場合には、住宅ローンとリフォームローンの2つが利用できます。
住宅ローンは、一般的には住宅の購入資金を対象にしたローンですが、リフォーム工事でも利用できます。
返済期間も長く、借り入れ限度額も高額で低金利であることが魅力です。
しかし条件は厳しく、住宅を担保にしなければならない、団体信用生命保険の加入義務があるといった制約があります。
キッチンだけのリフォームなど借入額が少額である場合は、リフォームローンの利用がおすすめです。
リフォームローンの金利は変動型が多く、借り入れ可能額は数十万円〜1,500万円以内であるケースが多いでしょう。
キッチンリフォームで所得税が控除される制度がある
キッチンのリフォームで、所得税から控除される制度には以下の3つがあります。
- 自己投資でリフォームした場合の投資型減税
- 5年以上のローンでリフォームした場合のローン型減税
- 10年以上のローンでリフォームした場合の住宅ローン減税
それぞれ紹介していきます。
※2022年1月時点での情報です。
自己投資でリフォームした場合の投資型減税
ローンを利用しないで自己資金でリフォームした場合、一定の条件を満たす工事であれば減税制度を利用できます。
控除期間は1年間で、リフォーム1つ当たりの控除額は、各リフォーム費用の10%です。
投資型減税の対象になるリフォームは以下の5つです。
- 耐震リフォーム(最大控除額25万円)
- バリアフリーリフォーム(最大控除額20万円)
- 省エネリフォーム(最大控除額25万円)
- 同居対応リフォーム(最大控除額25万円)
- 長期優良住宅化(最大控除額50万円)
5年以上のローンでリフォームした場合のローン型減税
返済期間が5年以上のリフォームローンを組んだ場合に、所得税の控除が受けられるローン型減税が利用できます。
控除額は年末時点のローン残高×1〜2%、1年間の控除額の上限は年間12.5万円です。最大で5年間受けられます。
10年以上のローンでリフォームした場合の住宅ローン減税
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年末時点のローン残高×1%で計算し、控除額の上限は年間40万円です。最大10年間受けられます。
住みながらキッチンリフォームは可能なのか?
キッチンリフォームを行う場合、住みながら工事を進めることができるのか気になる方も多いと思います。
結論としては、住みながらキッチンリフォームは可能で、一般的には住みながら工事を進める場合が多いです。
工事期間中はキッチンを使えない状態になりますが、どうしてもキッチンを使用したい場合には、他の場所にキッチンを仮設してもらうことでキッチンを使えるようになります。
また、キッチンスペースに生活するうえで必要な家具や家電がある場合には業者に相談することで一緒に移動してくれますので業者に相談してみましょう。
実際に住みながらキッチンリフォームをおこなうことによって、進捗の確認がしやすく、その都度業者と打合せができるため、より希望通りのリフォームを行うことができます。
リフォームとなると不特定多数の業者が現場へ出入りすることになりますが、施主が暮らしている中で工事を進める場合、盗難等の抑止力になり犯罪が起こりにくくなります。
住みながらキッチンリフォームをおこなうことは可能で、工事の希望が通りやすくなることや防犯の面において、とてもメリットがあるということを覚えておきましょう。
キッチンリフォームの工事の流れとは?
キッチンリフォームを行う場合、工事の内容によって工事にかかる期間は大きく異なりますが、約3日〜1週間程度で完了することが多いです。
工事の流れとしては以下のように進んでいきます。
養生
キッチンの搬入経路や工事をおこなうスペースを傷付かないように保護し、工事に関係のない場所を汚さないように施工する空間を隔離遮断します。
既存キッチンの解体撤去
現在設置されているキッチンを解体し撤去します。
そのほかに下地や、間仕切り壁、給排水設備などの解体撤去が予定されている場合にはこのタイミングでおこなわれます。
給排水管や電気配線の位置変更や新設
新しく設置するキッチンの給排水の位置に合わせて配管の変更をおこないます。
また、設置されるキッチンの機能に合わせて追加で給排水が必要な場合や電気配線が必要な場合にはここで一緒におこなわれます。
下地の調整
新しいキッチンを設置するために下地を設けたり、現状歪んでいる場合には調整してキッチンが問題なく取り付けできる環境を整えます。
新しいキッチンの搬入設置
新しいキッチンを搬入して組み立て、設置します。
ここではキッチンの組み立てだけではなく、壁面をキッチンパネルで納める場合には一緒にキッチンパネルの設置をおこないます。
給排水管や電源の接続
新しく設置したキッチンに給排水管や電源を接続していきます。
この工事に関してはキッチンの組み立て業者ではなく、それぞれ資格を持った専門の業者が施工をおこないます。
内装工事
壁面や天井面の壁紙の張替がある場合にはここで施工をおこないます。
以上があくまでも目安になりますが、キッチンリフォームの大まかな流れとなります。
住みながらキッチンリフォームをおこなう場合、基本的にこの工事期間中はキッチンに入ることができませんので注意しましょう。
工事中は水道が使えなくなる
キッチン工事を行う場合、一時的に水道を使えなくなるタイミングがあります。
主に配管の位置変更や新しい水栓用の止水アングルを取り付ける際には水道を止めて工事を行う必要があるため、水道が使えなくなります。
使用できない期間としては約半日ずつ程度となりますが、配管の変更や修繕が大規模になる場合には約1日~2日使えない期間が出る場合があります。
いずれにしても業者から前もって連絡があると思いますので、その際には指示に従うようにしましょう。
住みながらキッチンリフォームをする注意点とは
工事を要望通りに進められることや防犯の意味合いにおいても非常にメリットが大きい住みながらのキッチンリフォームですが、注意しなければならない点もあります。
ここでは注意するべきポイントを3点ご紹介します。
全体スケジュールを確認する
住みながらのキッチンリフォームはキッチン周辺の片づけや工事期間中の生活スペースの確保、近隣の方への挨拶など事前にやるべきことが多々あります。
そのため工事が始まる前に業者には工程表を提出してもらい、いつから工事がスタートしていつ終わるのかを把握しましょう。
また、工事の内容次第では、停電作業が必要な場合や水道が使えない場合があります。
このタイミングもあらかじめ把握しておくことで、慌てることなく工事期間の生活を送ることができますので、事前に業者に確認しておきましょう。
キッチンリフォーム中の食事方法を考えておく
住みながらキッチンリフォームをおこなう場合、基本的にキッチンの仮設をおこなわなければキッチンを使うことができません。
そのため、その期間中の食事については外食や宅配等で済ませる必要があります。
事前にキッチンが使えない時期を業者に確認したうえで、工事期間中の食事をどうするか考えておきましょう。
業者の出入りが増えることを覚悟する
工事中には様々な業者が頻繁に出入りします。
日常生活の中で家の中を知らない人たちが歩き回るのは、想像以上に気を遣うため疲れやすくなります。
また、不特定多数の業者が出入りすることから残念ながら盗難などの犯罪が発生してしまう可能性もあります。
貴重品の管理をしっかりおこなったうえで、定期的に現場に顔を出すようにしましょう。
現場での犯罪を抑える事に繋がるだけでなく、玄関やその他の開口部の施錠を確認する事にも繋がります。
以上が主な注意点となります。
基本的には工事が始まる前に業者から詳細な説明があり、その説明に従っていくことで問題なくリフォームを進める事が可能です。
しかし、全てを業者に任せてしまっては本来必要な注意点を見落としてしまう可能性がありますので、自分なりに気を付けながらリフォーム期間中の生活を送りましょう。
キッチンリフォームをスムーズに終わらせるには?
キッチンリフォームをスムーズに進めていくためにはいくつか気を付けるべき点があります。
ここでは具体的に3点紹介します。
キッチンの調理器具を片づける
現場の養生やキッチンの解体撤去作業をおこなうにあたって、キッチンの周りが散らかっていると養生の前に片付ける作業が必要になります。
事前に済ませていればかかる必要のない手間が発生する事になるため、工事の時間が長くなってしまいます。
キッチン周辺の物や引き出しなどに収納しているものは全てキッチン空間から出し、別室にて保管しておくことで作業の邪魔にもならず、スムーズに工事を進めることができます。
また別室であれば業者に見られることもないため、比較的簡単に片づけることができておすすめです。
リフォーム前に近所にご挨拶をしておく
リフォーム工事を行う場合には普段より人や車の出入りが多くなります。
また、解体作業なども含め大きな音や振動を出してしまうため、近所の方には事前に挨拶をしておきましょう。
業者が行ってくれる場合や同席してくれる場合など様々ありますが、この挨拶を怠ってしまうと工事中や工事後にトラブルになる可能性が高くなります。
特に騒音や振動に関しては、騒音規制法や振動規制法という法律のほかに、各自治体ごとに条例を設けている場合もあり、違反してしまうと損害賠償を求められてしまいます。
工事をおこなう前にはどのような工事を何日間でおこなうのか近所の方に周知しておきましょう。
リフォームしやすい季節を選ぶ
結論から申し上げますと一番リフォームをしやすい季節は春先から梅雨の前、初秋から晩秋まで、おおよそ4月~5月、9月~10月の期間となります。
実際のところキッチンリフォームは室内でのリフォーム工事のため基本的にはどの季節でも工事をおこなうことが可能です。
しかし、雨や雪が多い場合には濡れないように材料の保管や加工をおこなうスペースを確保する必要があります。
また、極端に暑い場合や寒い場合には、キッチンを使えない期間の生活スペースが空調のある場所に限られてしまうため、場合によっては不便になってしまうケースがあるでしょう。
そのため、気候が穏やかで天気も落ち着いている4月~5月、9月~10月はリフォームをするうえで、特におすすめの季節となります。
工事をスムーズに進めるうえで大切なことは事前準備です。
段取り八分という言葉があるように、リフォームを進めるうえで障害になる可能性があるものを事前に解消しておくことで工事をスムーズに進めることができます。
住みながらキッチンリフォームが不可能なケースとは?
キッチンリフォームは必ずしも住みながらリフォームをおこなえるわけではありません。
ここでは実際に住みながらリフォームができない場合について紹介していきます。
水回りの大がかりな工事をおこなう場合
キッチンリフォームだけではなく、他の水回りを大きく改装する場合、水道が使えない期間が長くなります。
また、床や壁などの解体範囲が広くなる場合があるため、住みながらリフォームを行うことが難しくなるでしょう。
騒音や振動の激しい工事の場合
解体の範囲が広い場合や躯体がコンクリートの場合等は解体時に激しい振動や騒音が発生します。
騒音や振動は生活していく中で与えるストレスが大きいため、精神的に負担がかかる可能性があります。
以上のような場合には住みながらリフォームをすることが難しいです。
どうしても住みながらリフォームを進めたい場合には業者と相談し、できる方法を検討してもらうようにしましょう。
住みながらキッチンのリフォームに向いていない人
住みながらキッチンのリフォームをおこなえるとは言っても、人によっては向き不向きがあり、住みながらリフォームを進めることが苦痛になる人がいます。
ここでは住みながらリフォームを進めることが向いていない人の特徴を紹介していきます。
ハウスダストアレルギーの人
工事中はどれだけ養生をおこなっていても人の出入りや工事中の工具の使用などにより空気中に埃や塵が舞ってしまいます。
そのため、ハウスダストアレルギーの人は症状が出やすくなってしまいますので住みながらのキッチンリフォームには向きません。
荷物が多い人
住みながらキッチンのリフォームをおこなう場合、キッチンの荷物の移動のほかにキッチンの代わりとなるスペースの荷物も移動する必要があります。
全体的に荷物が多い人はこの荷物の移動に関して非常に負担がかかってしまうため、住みながらのリフォームは難しいでしょう。
他人と一緒にいるのが苦手な人
リフォーム工事をおこなう場合、不特定多数の業者が家の中を出入りします。
実際のところ見知らぬ人が自分の家に居るというのは想像以上に精神的負担が大きいものとなります。
以上のような特徴を持っている場合には、住みながらリフォームを進める事で苦痛に感じてしまうかもしれません。
しかし、住みながらのリフォームは様々なメリットがあります。
簡単に諦めるのではなく、業者に懸念事項を伝えて相談し、より良い方法を取るようにしましょう。
まとめ
リフォームは、見積もりを依頼してから打ち合わせ、工事契約を済ませ完成後の引き渡しまで業者と頻繁にやりとりするため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
見積もり依頼の段階から、要望が伝えやすいか、連絡をこまめにしてくれるかなどを見極めましょう。
リフォームする際のポイント
もしリフォームを実際に行うとなった際には、ぜひお近くのリフォーム会社に一度ご相談することをおすすめします。
リフォーム会社に相談する時に一番気になるのは「いくらかかるのか」という金額の部分かと思います。
正確なリフォーム金額を知るためには、リフォーム前に「現地調査」を受ける必要があります。
その際に、損をしないリフォームを実現するために重要なことが一点あります。
それは、リフォーム会社1社のみに現地調査と見積もりをお願いするのではなく、複数社に依頼して、必ず「比較検討」をする!ということです。
複数の会社に依頼する時のポイントは「同じ条件」で依頼することです。バラバラの条件で依頼をすると、正しい比較ができません。
このポイントをきちんと押さえ、複数の会社の提案を受けることでご希望のリフォームの適正価格が見えてきます。
「色んな会社に何度も同じことを伝えるのがめんどくさい…。」という方はカンタンに複数社を比較検討できるサービスもございますので、ぜひご利用ください。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

TOMORROW-MORNING
市村 千恵
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