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2023年09月29日更新
シロアリから家を守るための対策方法教えます!
住宅の寿命を少しでも長くするために必要なのがシロアリ対策です。家屋の基礎や柱などを侵食し、何年も放置するといつ家が倒壊してもおかしくない状態になることも。シロアリの生息場所や対策を正しく知って、シロアリ被害から家屋を守りましょう。
シロアリ対策は見た目や住み心地にすぐに関わることではないため忘れられがちですが、いざ被害に遭ってしまうと、家を支える大切な構造部分の修繕や補強が必要となる場合もあります。
また駆除費用だけでなく多額の修繕費用までかかってしまい、大変な思いをすることになります。
そんなシロアリから大切な住まいを守るにはどうしたらいいのでしょうか?
シロアリの特性や被害の例、業者に依頼して対策する以外にも日常的に気を付けるべき点など、シロアリ対策のポイントをご紹介します。
目次
シロアリ被害と被害の具体例
シロアリとは木材や木材を原料とするものをエサとしている昆虫なのですが、森の中にいる場合、木を食べて倒し土に還す役割をしています。
しかし、人間の住む住宅に侵入すると家中の断熱材や木材などを侵食してしまう恐ろしい天敵となります。
シロアリの中には羽を持ったものもいて、住宅内外で飛んでいる姿を見て気づく人も多いようです。
では、実際どういった被害の例があるのか見てみましょう。
【ケース1 床下の腐食】
床下の土台部分が浸水・腐食しておりシロアリ被害が発生。
発生原因として、床下のメンテナンスを何年も行っていなかったことが考えられます。
築年数が経過した家屋によく見られるケースです。
【ケース2 室内に羽アリが発生】
2階の部屋に羽アリが飛んでいるのを発見。
その後、1階の浴室を確認してみると浴室の壁の内側にシロアリの生息が確認されました。
シロアリは湿気の多い場所を好むので、浴室の湿度が発生原因とみられます。
幸いこれらの事例ではシロアリを早期に発見できたため、被害の程度は低かったようです。
シロアリの生息場所と発生時期
シロアリは元々寒さが苦手なので、暖かい場所を好みます。
現代の高気密、高断熱住宅は一年中暖かく木材や断熱材などのエサも豊富なため、シロアリにとって快適なすみかとなります。
また、シロアリは湿気が多くジメジメした場所も好みます。
タイル張りの浴室周りや、風通しの悪い床下などの基礎部分も生息しやすいポイントです。
家の中に住み着いてしまうとシロアリは外敵もいないので、爆発的に増えていき広範囲を食べ尽くしていきます。
その他にも、庭などの家屋の近くに置いてある木材などをそのまま何年も放置していると、いつの間にかシロアリが住み着いてしまうこともあるようです。
一方、シロアリの発生時期は、4月~10月頃の暖かい時期になります。
しかし、暖房や床暖房などで暖かく木材や断熱材などのエサが豊富な家屋では、シロアリはほぼ一年中活動を続けていると言われています。
何年ごとにシロアリ駆除や点検をすればいいのか
ひと昔前までは、毒性の強い薬剤が使われていたため散布後約10年間の有効期間がありました。
しかし、最近では薬剤も環境や人に配慮したものへと変化し、天然由来成分でできた薬剤も増えてきました。
優しい薬剤になった分、現在のシロアリ駆除剤の有効期間は約5年となっています。
5年を過ぎたからと言って、すぐにシロアリが住み着くことはあまりありませんが、薬剤の効果が切れた家はシロアリにとって無防備な状態なので、いつ住み着いてもおかしくありません。
シロアリが家に住み着いてから専門家に駆除を依頼すると、シロアリ予防と腐食部分の修復をしなければならないので、値段が高くなる傾向があります。
できれば、シロアリの予防の段階で依頼した方が値段もあまり高くならずにすみます。
シロアリ対策が必要な家とは
シロアリというと古い家・木造の家で発生するイメージがありますが、どんな家でもシロアリが発生するリスクはあります。
まずは新築の家の場合です。新築でもシロアリ駆除剤が効果を発揮する5年が経過すれば、その効果は薄れ、シロアリが住み着きやすい環境になってしまいます。
そのため新築から5年経過ごとにシロアリ対策が必要です。
次に鉄筋コンクリート造の家の場合です。
もちろん木造住宅に比べればシロアリ被害に遭いにくいのですが安心することはできません。
シロアリはわずかな隙間をぬって侵入してきます。
鉄筋コンクリート造の家にも木材は使われていますし、断熱材もシロアリのエサとなります。
さらに一度住み着いてしまえば、鉄筋コンクリート造の床下は気密性が高くシロアリの住みやすい環境であるため、被害が一気に広がってしまう可能性があります。
そして最後に古い木造の家の場合です。
新築や鉄筋コンクリートの家でもリスクがあるため、ある程度の築年数が過ぎた木造住宅にシロアリ対策が必要なことは言うまでもありません。
シロアリ対策として日頃から気を付けるべきこと
シロアリ対策の基本は業者に薬剤散布を依頼するなど定期的な予防ですが、それ以外にも日頃から家の周りをシロアリの住みにくい環境にしておくことで、リスクを減らすことができます。
家の周囲にシロアリの餌となるものは置かない
シロアリの餌となるのは木材です。
家の周りに使わない木材などを置いていないでしょうか?
また庭に放置された切り株などはないでしょうか?
また盲点なのが段ボールや雑誌の束などです。
これらも原料が木材であるため、シロアリの餌となります。
こういったシロアリの餌となるものを置いておくのは、シロアリを呼び寄せているようなものです。
家の周りに置いて入る場合は速やかに撤去しましょう。
基礎周りの風通しをよくする
シロアリは湿気の多いジメジメした環境を好みます。
基礎周りに植木などを置いている家を見かけることがありますが、植木などを置くことで空気の通り道をふさいでしまい、湿気がたまりやすくなってしまいます。
シロアリの侵入経路となる基礎周りは風通しをよくして、シロアリの侵入しにくい環境を整えましょう。
基礎周りの日当たりをよくする
シロアリは暗い場所も好みます。
風通しをよくするのと同様に基礎周りに植木などを置いていたり、庭の草木が生い茂って日当たりを悪くしていないか確認しましょう。
水漏れや雨漏りはすぐに修理する
水漏れや雨漏りの箇所を放置しておくと湿気が多くなるだけでなく、木材が腐食してシロアリの格好のエサ場となります。
さらに木材が腐食した部分はシロアリの侵入経路となり、内部へとシロアリ被害が広がってしまうことにもなりかねません。
水漏れや雨漏りは定期的にチェックし、見つけたら早急に修理しましょう。
シロアリ対策の方法と相場費用
専門業者に依頼するシロアリ対策にも、いくつかの工法があります。
それぞれの工法のメリット・デメリットとともに費用の目安をお伝えします。
バリア工法
バリア工法はシロアリ駆除・予防の工事で基本的な工法で、床下の土壌部分や基礎の木部・コンクリート部などに薬剤を散布する方法です。
この方法はシロアリの発生が予測される場所に直接薬剤を散布するので、防除の確実性が高いこと、すでにシロアリが発生している場合の即効性が高いことがメリットです。
デメリットとしては、散布する薬剤に対するアレルギーなどの健康被害の心配があります。
最近では環境や人体への影響を考慮した薬剤が使われるようになっていますが、それでもペットや小さなお子様がいる家庭では薬剤の影響への心配があると思います。
その場合はもう一つの工法をおすすめします。
またバリア工法は床下点検口がない家や、点検口があっても基礎に邪魔され、途中で奥に進めなくなっている家などでは薬剤を散布することができません。
コンクリートに穴を開けて散布する場合もありますが、その分費用がかさむためもう一つの工法も検討をおすすめします。
施工費用としては1坪6,000〜10,000円、30坪で18〜30万円程度が目安です。
なお、床下点検口から入れない場所のコンクリートに穴を開けて薬剤を散布したりすることもあり、その場合は別途補修なども必要となるのでこの限りではありません。
ベイト工法
シロアリの習性を利用して「ベイト」と呼ばれる毒餌を活動経路となる家の周りの地面に埋め、巣ごとシロアリを駆除する方法です。
この方法ではバリア工法のように薬剤を大量に散布するわけではないので、環境や人体への影響が少ないことがメリットです。
デメリットとしては駆除効果が出るまでが遅いという点と、予防効果としては低いという点です。またベイト剤は地面に埋めるため、隣家との境界が狭かったり、家の周りが全面アスファルトで覆われている場合は、この工法は適しません。
施工費用としては外周1mあたり6,500円程度、30坪の住宅で約30万円程度が目安です。
またベイト工法は初期費用に加えて毎年メンテナンス費用が必要になります。
シロアリ対策を業者に依頼するメリット
市販されているシロアリ駆除の薬剤もあるので、安価にすませるために自分でシロアリ対策を行うことを考える方も多いでしょう。
しかし薬剤の散布には床下での作業が必要となります。これは素人に簡単にできるものではありません。
しっかり準備して、苦労して床下に入れたとしても、必要な場所に必要なだけ薬剤を散布するのは難しい作業です。
またシロアリの発生状況や被害の程度は、素人では正確に判断できるものではありません。
プロの目で確認してもらい、適切な対処をしてもらったほうが、建物の安全性の面や金銭面でも安心です。
自分でシロアリ対策を行ったとしてもシロアリが大量発生して手に負えなくなり、結局業者に頼むことになったのでは、せっかくの苦労が水の泡になるだけでなく、その時点ではシロアリ被害が深刻になっていて余計に費用がかかることにもなります。
シロアリ被害というのは最悪の場合、家の倒壊という事態にもつながるので、専門の業者へ依頼することをおすすめします。
シロアリ対策を依頼する業者の選び方
シロアリ対策の施工は依頼主が直接目で見て確認できるものではないので、業者選びは重要です。
そこで安心して任せられる業者を選ぶためのポイントをご紹介します。
「しろあり防除施工士」が取得されているか
「しろあり防除施工士」とは、公益財団法人日本しろあり対策協会が運営する資格制度で、シロアリ防除施工に必要な知識を有し、安全かつ確実な防除施工を行う技術者に与えられる資格です。
資格取得には検定試験の合格とシロアリ施工の実務経験が必要で、シロアリ防除の施工者がもつ資格の中でも「この資格があれば特に信頼できる業者の証」といえる資格の一つです。
シロアリ対策の見積もりを依頼する際には、この資格を有する技術者が在籍しているかどうかをぜひ確認してみてください。
見積書の内訳がわかりやすく記載されているか
提出された見積書の書き方にもその業者や担当者の信頼度が現れます。
信頼できる業者の見積もりの場合、合計の金額だけではなく、その内訳や名目に対する価格が明確に記載されています。
その上で見積もり点検した結果を丁寧に報告してくれたり、使用する薬剤や作業の内容を詳しく説明してくれたりする業者はより信頼のおける業者といえます。
また、いざ作業が始まってからこういう事態になった場合は追加でいくらかかるかなどのリスクとそれに伴う追加料金まで説明してくれるとより安心です。
もしくは見積もりの時点で「追加費用は一切なし」と明言する業者もありますので、そういった業者を選びましょう。
実績が豊富にあるか
施工実績は業者のホームページや、ポータルサイトなどで確認できますので、実績が豊富な業者を選びます。
実績が豊富ということはそれだけ地域のお客様に信頼され、何度もリピートされていたり、口コミで紹介されているという可能性が高いです。
ただし悪徳な業者の場合は実績数などをごまかしている可能性もあります。
施工中の写真や動画などを載せて作業内容をレポートしているようなページのある業者はより信頼性が高まります。
アフターサービスに満足できるか
専門の業者にしっかり施工してもらっても、シロアリが再発する可能性はゼロではありません。
そこで重要なのがアフターサービスです。
シロアリ対策には一時的な駆除だけでなく、予防という点でも業者にお願いしている場合がほとんどです。
そのためシロアリ被害が再発した場合に無償ですぐに対応してくれる業者なら安心できます。
シロアリ対策の薬剤の効き目は5年なので「施工後5年保証」を大々的に謳っていたり、見積書にしっかり記載してある業者を選ぶのがおすすめです。
そういった記載が見当たらなければ、見積もりの際に確認してみましょう。
耐震リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた耐震リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

atelier comado
岩本 祐子 大学卒業後、建築設計事務所にて主に住宅、公共建築、店舗、マンションの設計に10年以上関わる。
住宅においては、基本設計から監理業務まで一連のフローに携わる。
その後大手インテリア関連企業にて7年間インテリアとリノベーションをメインに業務の幅を広げる。
現在代表をしているatelier comadoでは、インテリアコーディネート、リノベーション、住宅設計をメインに活躍中。

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