2022年04月14日更新
キッチンのオール電化リフォームにかかる費用・価格は?
オール電化キッチンとは、ガスコンロを使わず、IHクッキングヒーターで調理するキッチンのことで、エコキュートと併用することで、光熱費の節約効果が期待できます。オール電化キッチンリフォームの費用相場について、リフォームの注意点や、メリット・デメリットなどと併せて解説します。
キッチンのオール電化リフォームとは?
台所をオール電化キッチンにリフォームするためには、以下の2つの工事が必要です。
- 「ガス給湯器」を「エコキュート」に交換
- 「ガスコンロ」を「IHクッキングヒーター」に交換
ガス給湯器とエコキュートの違い
ガス給湯器は、ガスの力で水を加熱して、お湯を作る給湯器です。
一方、エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かす給湯器で、設置するとガス代を大幅に節約することができます。
また、エコキュートではなく、電気温水器に交換してもオール電化キッチンにすることはできますが、両者の電気代には圧倒的な差があります。
エコキュートも電気温水器も、お湯を沸かすときに電気を使う点は共通していますが、エコキュートは電気代が安い深夜にお湯を沸かし、電気代が高い昼間はタンクの中で保温しておくという、効率的なお湯の沸かし方が行われます。
そのため、ガス給湯器でお湯を沸かしていた分のガス代だけでなく、電気代も大幅に節約することができるでしょう。
台所にエコキュートを導入する費用は?
IHクッキングヒーターとガスコンロの違い
ガスコンロは、ガスで火を作り、その熱で調理を行います。
一方、IHクッキングヒーターは、電磁波で金属を加熱し、その熱で調理を行う機器です。
台所をオール電化キッチンにするためには、ガスを使わないIHクッキングヒーターに交換する必要があります。
しかし、ガスコンロとIHクッキングヒーターには、熱源の違いだけでなく、様々な違いがありますので、それぞれの特徴やメリット・デメリットをよく把握しておきましょう。

IHクッキングヒーターのメリット・デメリット
- 火力:効率良く鍋を温めるため、火力が強い。
- 掃除方法:五徳がないため掃除する手間が少ない。表面がフラットで拭き掃除がしやすい。
- 安全性:鍋以外のものは高温にならない。炎を使わないので引火の恐れがない。
- 価格相場:約4~18万円
ガスコンロのメリット・デメリット
- 火力:鍋が温まるまでに時間がかかるが、中火や弱火などの火力調節がしやすい。
- 掃除方法:凹凸やパーツが多く、吹き掃除に時間がかかり、汚れが溜まりやすい。
- 安全性:炎が周囲のものや油に引火する恐れがある。
- 価格相場:約3~15万円
オール電化キッチンのメリット
オール電化キッチンにして、IHクッキングヒーターを導入すると、調理中に火を使わなくなるため、台所からの火災の恐れがなくなるというメリットがあります。
また、地震の際に調理中の炎が周りに引火し、二次災害を引き起こす恐れも少なくなるでしょう。
また、災害時に水道が停止した場合も、給湯器の水をトイレや手洗い用の水として利用することができます。
また、ガスコンロのように五徳の焦げ付きや凹凸を気にする必要もなく、表面の吹き掃除のみでお手入れが完了します。
さらに、これまでガスコンロの使用で発生していたガス代がなくなることに加えて、高効率なエコキュートを選択すると電気代の節約もできるようになるため、使い方次第では、光熱費を大幅に節約することが可能です。
オール電化にリフォームした後の光熱費は、リフォーム前に比べると減ることが多く、平均して約1,000~2,500円ほど削減できるようですが、それぞれの家庭のライフスタイルや家族構成によって数値は異なります。

オール電化キッチンのデメリット
キッチンのガスコンロをIHクッキングヒーターにリフォームするだけでは、オール電化の全てのメリットを受けることができません。
まず知っておかなければならないのが、光熱費の節約効果は、主にエコキュートによってもたらされるということです。
つまり、オール電化にリフォームすることで大幅な節約が期待できるのは、お風呂の給湯に使用するガス代です。
そのため、キッチンをIHクッキングヒーターにしだだけでは、ガスコンロのガス代が電気代に代わるだけですので、光熱費の大きな削減効果は期待できません。
また、災害時にエコキュートのタンクに溜めた水は、トイレや手洗いに使用することはできますが、飲料用ではありませんので、災害時の飲み水は別途確保しておく必要があります。
なお、井戸水を使用しているご家庭の場合、エコキュートを設置すると、井戸水に含まれるミネラルがエコキュートの内部で詰まり、故障しやすくなってしまいます。
ふだんの使用には問題はありませんが、故障が頻発すると、日常生活のストレスとなり、修理費用もかさんでしまうため、井戸水を使用しているご家庭は、エコキュートの導入は慎重に検討した方が良いでしょう。
キッチンのオール電化リフォームが得意な会社を探すには?
自分が住んでいる地域でキッチンのオール電化リフォームを得意としているリフォーム会社を知りたい場合は、リフォーム会社紹介サービスを使うと良いでしょう。
リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。
運営会社のエス・エム・エスは、東証プライム上場企業なので、その点も安心です。
キッチンのオール電化リフォームの費用相場
以下からは、キッチンのオール電化リフォームにかかる費用の相場を、項目ごとに解説していきます。
IHクッキングヒーターの導入費用
キッチンをオール電化にリフォームする場合は、ガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換する工事が発生します。
このとき注意しなければならない点として、IHクッキングヒーターの使用には、200Vの電源が必要ということです。
200Vの電気を使用するためには200V用のコンセントが必要ですが、単相3線式の受電方式になっていることも条件です。

IHクッキングヒーターの価格相場
システムキッチンに埋め込む、ビルトインタイプのIHクッキングヒーターの価格相場は、約10~35万円となっています。
キッチンへの埋め込みを伴わない、据置タイプのIHクッキングヒーターであれば、約4~10万円で購入することも可能です。
IHクッキングヒーターの取り付け費用相場
IHクッキングヒーターの取り付けには、以下の工事が発生します。
- ガスコンロの撤去、処分費用:約2~5万円
- IHクッキングヒーターの取り付け費用:約5~10万円
- 電気工事費用:約2~10万円
IHクッキングヒーターの取り付け工事は、ビルトインタイプか据置タイプかで費用に開きがあります。
また、電気工事費用に大きな開きがある理由としては、先ほど少しご説明した、電源工事が原因となっています。
IHクッキングヒーターと電気配線を繋ぐだけの電気工事であれば、約2~3万円以内で行うことができます。
しかし、200Vの電気が引き込まれていない場合は、電源を変更するための電気工事として、約5~10万円の費用が発生します。
エコキュートを導入する費用
エコキュートは、機能やスペックに本体価格が左右だけでなく、設置場所によって工事費用が異なるため、リフォーム費用に開きがあります。
エコキュートの価格相場
エコキュート本体の定価の価格相場は約40万~70万円ですが、リフォーム会社から購入するときは約5~7割の大幅な割引が行われることが多いため、実際の販売価格は約20~40万円が相場です。
一般的に選ばれる370リットルタイプであれば、約20万円以下で購入することもできますが、460リットルの容量が多いタイプや、湯張りや追い炊きを自動で行うフルオートタイプなどになると価格が高額になります。
エコキュートの容量の目安としては、大人2人分であれば、360リットルのエコキュートでも常に十分なお湯を確保することができるでしょう。
しかし、中学生以上のお子様がいるご家庭や、4人以上のご家庭では、460リットルのエコキュートでなければ、お湯を何度も沸かさなければならず、光熱費が割高になってしまう恐れがあります。
エコキュートの工事費用相場
- 古い給湯器の撤去、処分費用:約1~3万円
- エコキュートの取り付け費用:約10~25万円
- 屋外のリフォーム費用:約3~8万円
エコキュートを導入すると、既存の給湯器が不要になるため、撤去・処分費用が発生します。
廃材処分費は、本体価格や工事費用と違って見落としがちな項目ですので、上記の相場以上の金額になっていないか、見積もりの内容をしっかりチェックしておきましょう。
また、エコキュート取り付け費用には、電気配線や機器の設置費用が含まれます。
なお、IHクッキングヒーターと同様、200V電源が必要になりますので、幹線が通っていない場合は引き込み工事が発生します。
さらに、門や塀、勝手口の段差など、屋外の物が干渉してエコキュートが設置場所に収まらない場合は、屋外のリフォーム工事が発生することがあります。
設置が困難な場所に特化した、薄型のエコキュートなどもありますが、薄型のエコキュートは標準サイズの商品よりも割高になる傾向があるため、場合によっては屋外の軽微なリフォームを行った方がお得になることもあります。
薄型のエコキュートを営業マンに勧められても、必ず標準仕様との価格差を確認し、納得したうえで購入するようにしましょう。
キッチン・台所リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきたキッチン・台所リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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