2024年01月29日更新
キッチンの天板(ワークトップ)の選び方は?素材や特徴も解説!
キッチンのワークトップを交換したいと思ったことありませんか?新しいシステムキッチンにリフォームするより低コストです。お気に入りのワークトップに交換してキッチンをポイントリフォームしましょう。ワークトップ交換にかかる費用はいくらでしょうか。
目次
- 1 天板(ワークトップ)のみの交換はできる?
- 2 キッチンの天板(ワークトップ)とは?
- 3 理想的な天板(ワークトップ)の要素
- 4 天板(ワークトップ)の素材別比較
- 5 ステンレスの天板(ワークトップ)の特徴
- 6 人造大理石の天板(ワークトップ)の特徴
- 7 セラミックの天板(ワークトップ)の特徴
- 8 メラミンの天板(ワークトップ)の特徴
- 9 クォーツストーンの天板(ワークトップ)の特徴
- 10 タイルの天板(ワークトップ)の特徴
- 11 木材の天板(ワークトップ)の特徴
- 12 後悔しないキッチンの天板(ワークトップ)の選び方
- 13 使いやすいキッチンの天板(ワークトップ)の高さとは?
- 14 天板(ワークトップ)をDIYで交換できる?
天板(ワークトップ)のみの交換はできる?
キッチンは毎日使用する場所のため、天板(ワークトップ)の汚れや傷が目立って、交換ができないかと考える人もいるでしょう。
天板を外せるタイプのキッチンなら、交換は可能です。
ただし、キッチンのメーカーによって対応していなかったり、型が古くなり在庫がなかったりする場合もあります。
その場合は、オーダーメイドの天板になるため、費用が高くなるかもしれません。
天板のみを交換したい場合は、メーカーや施工会社に確認を取ってください。
天板(ワークトップ)の交換費用はどのくらい
キッチンの天板を交換する費用と、キッチン全体を交換する費用は以下の通りです。
天板(ワークトップ)のみの交換 | 約15万円~ |
キッチン全体の交換 | 約50万円~ |
※表は目安であり商品によって費用は異なります。
キッチンの天板のみの交換費用は、天板の本体価格、工事費用、廃棄費用の合計金額です。
キッチン全体を交換すると高額なものでは200万円を越える場合もあるので、天板のみの交換は、費用を抑えられます。
キッチンの天板(ワークトップ)とは?
キッチンの天板(ワークトップ)とは、調理の際に食材や調理器具を置き、作業するシステムキッチンの平らなスペースです。
天板は、使用目的やデザインによって様々な素材や形状が採用されています。
キッチンの天板の素材や色、大きさなどでキッチンやお部屋の雰囲気が大きく変わります。
天板は、デザイン性や機能性を考慮して、長く快適に使えるものを選びましょう。
理想的な天板(ワークトップ)の要素
キッチンの天板を選ぶ際には、機能性とデザイン性の2つの要素を考慮するのが重要です。
以下で、キッチンの天板に求められる理想的な要素をみていきましょう。
耐水性
耐水性とは、水に対してどれだけ強い抵抗力を持っているかを示す要素です。
キッチンの天板に耐水性の高い素材を使用すれば、水が浸透しにくく内部の腐敗やカビを防げます。
劣化をできるだけ防ぎたい方は、耐水性を重視して選ぶのがおすすめです。
耐熱性
耐熱性とは、天板が熱に対してどれだけ耐性を持っているかを指す要素です。
耐熱性の低い素材を使った天板に熱い鍋などを置くと、変色や変形を引き起こします。
キッチンの天板に耐熱性のある素材を使用すれば、熱による変形や変色を防止できます。
ただし、耐熱性があっても熱によって多少は劣化するため、熱い鍋などを直接置く際は、鍋敷きなどを使用するのがおすすめです。
耐久性
耐久性とは、キッチンの素材が時間や使用によってどれだけ損傷を受けにくく劣化しないかを示す要素です。
キッチンの天板が耐久性に優れていれば、衝撃による損傷やサビの発生を防止します。
損傷やサビの発生がしにくいと、リフォームをせずに長期間快適にキッチンが使えるでしょう。
長く使えれば使えるほど、将来的なリフォーム費用も抑えられるのでお得です。
耐汚性
耐汚性とは、天板が汚れに対してどれだけ抵抗力を持っているかを示す要素です。
料理の際、作業中に醤油やソースなどの調味料や油が天板にこぼれる場合がよくあります。
耐汚性の低い素材で調味料や油が付着すると、汚れが残って不潔な印象を与えます。
清潔で美しいキッチンを保つには、汚れがつきにくく耐汚性に優れた天板の選択が重要です。
耐衝撃性
耐衝撃性とは、天板が衝撃や圧力に対してどれだけ強度があるかを示す要素です。
キッチンでは、鍋や調理器具の置き場として天板が使用されるため、重い物が落ちたり、強い圧力がかかることがあります。
耐衝撃性が弱い天板に強い圧力がかかると、天板の一部が欠けてサビなどを発生させます。
天板が硬いものや、厚みがある素材は衝撃性が高いとされています。
メンテナンス性
メンテナンスと性は、天板が日常の使用や調理作業の際に生じる汚れに対して、どれだけ簡単にお手入れができるかを示す要素です。
天板に使用される素材は、日々の掃除やメンテナンスに大きな影響を与えます。
メンテナンスがしやすいと、キッチンの清潔さが保たれて快適に使い続けられます。
水分が染み込みにくく、凹凸の少ない素材は、メンテナンス性が高いのでおすすめです。
デザイン性
キッチンの天板のデザイン性は、外観やスタイリッシュな要素、組み合わせた際の美観など、視覚的な魅力やデザインの質を指します。
キッチンは家庭の中で重要な場所であり、天板のデザインはキッチンやお部屋の雰囲気に大きな影響を与えます。
キッチンだけでなく、インテリアやお部屋全体の雰囲気を考慮して素材を選ぶのがおすすめです。
天板(ワークトップ)の素材別比較
キッチンの天板の素材と、理想的なワークトップの要素を組み合わせた早見表を以下に記載しました。
キッチンの天板を選ぶ際の参考にしてください。
価格 | 耐水性 | 耐熱性 | 耐汚性 | 耐久性 | 耐衝撃性 | メンテナンス性 | デザイン性 | |
ステンレス | 安価 | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ◎ |
人造大理石 | やや高価 | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
セラミック | 高価 | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ |
メラミン | 安価 | ◯ | △ | ◯ | △ | ✕ | △ | ◎ |
クォーツストーン | 非常に高価 | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
タイル | やや高価 | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | △ | ◯ |
木材 | やや安価 | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | △ | △ | ◎ |
ステンレスの天板(ワークトップ)の特徴
ステンレスの天板の特徴と、メリット・デメリットを以下で解説します。
価格 | 耐水性 | 耐熱性 | 耐汚性 |
安い | ◯ | ◎ | ◎ |
耐久性 | 耐衝撃性 | メンテナンス性 | デザイン性 |
◎ | △ | ◎ | ◎ |
メリット
- 水や熱に強い
- お手入れがしやすい
- スタイリッシュな外観
- 価格がお手頃
デメリット
- 細かい傷がつきやすい
- 水垢がつきやすい
- 大きな衝撃に凹む可能性がある
ステンレスは、ほとんどのメーカーで取り扱われている最もポピュラーな素材です。
ステンレス素材は、水や熱に強く劣化が起きにくいメリットがあります。
天板の素材が水や熱に弱いと汚れやサビが発生し、不潔な印象を与えます。
しかし、ステンレス素材の天板を用いれば、清潔な状態を長く保てるのです。
ステンレスのデメリットとしては、表面に傷がつきやすい点が挙げられます。
できるだけ傷を目立たせたくない人は、凹凸のエンボス加工が施されている天板を選びましょう。
ステンレスの天板はデザイン性も機能性も備わり、価格もお手頃なので人気の高い素材です。
ステンレス天板はこんな人におすすめ
- 機能面を充実させたい
- シンプルなデザインにしたい
- 予算を抑えたリフォームをしたい
ステンレス天板のおすすめキッチン
ステンレスのおすすめキッチンとして、クリナップのSTEDIA(ステディア)とナスラックのSESPA(セスパ)を紹介します。
クリナップ ステディア
クリナップのステディアはキッチンの天板に、特殊なコーティングを施した「美コート 」ワークトップが特徴です。
特殊なコーティングは、汚れの下に水が入り込みやすく、ステンレス表面から汚れを浮かせてくれます。
そのため、落としにくい油汚れもサッと水拭きだけで取れるので、天板をキレイに保てます。
ナスラック SESPA(セスパ)
ナスラックのSESPA(セスパ)は天板から扉などの表面、引出し底板や背板、骨格となるキャビネットまでステンレスを採用しています。
天板の厚みも、薄型(20mm)と厚型(40mm)があり、高度な技術による加工で、スタイリッシュで特徴的なデザインです。
装飾を削ぎ落とした、シンプルで洗練された雰囲気のステンレスを楽しみたい方におすすめです。
人造大理石の天板(ワークトップ)の特徴
人造大理石の天板の特徴と、メリット・デメリットを以下で解説します。
価格 | 耐水性 | 耐熱性 | 耐汚性 |
やや高い | ◯ | ◯ | ◎ |
耐久性 | 耐衝撃性 | メンテナンス性 | デザイン性 |
◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
メリット
- 天然石に似たデザインができる
- お手入れがしやすい
- 高級感がある
デメリット
- 極端な高温に弱い
- 価格がやや高い
人造大理石は、天然鉱石などを細かく粉砕し、アクリル樹脂などと混ぜ合わせて作られています。
人造大理石のメリットは、素材が柔軟なため、さまざまな色や模様を持たせられ、天然の大理石に似た外観を表現できる点です。
機能性としても天然石より、傷や水染みに強いのが長所です。
ただし、人造大理石の天板は極端な高温に弱いというデメリットもあります。
高温の鍋や調理器具を直接置くと、表面に損傷が生じる可能性があり、注意が必要です。
機能性よりも、高級感のあるキッチンにしたい人に向いているでしょう。
人造大理石の天板はこんな人におすすめ
- 色や質感にこだわりたい
- 機能面よりデザイン性を重視したい
- 丁寧に調理作業ができる
人造大理石のおすすめキッチン
人造大理石の天板を使用したキッチンも、各メーカーから販売されています。
人造大理石のおすすめキッチンとして、パナソニックのラクシーナと、トクラスのBb (ビービ―)を紹介します。
パナソニック ラクシーナ
パナソニックのラクシーナは、キッチンの天板に人造大理石の3色の色を展開しています。
パナソニックの人造大理石フリオカウンターは、高い表面硬度とエンボス加工で、濃色では目立ちやすい傷がつきにくいのが特徴です。
落ち着いた色合いのダークグレーは、四方を枠組みした框(かまち)扉のキャビネットとの相性が抜群です。
トクラス Bb( ビービ―)
トクラスは、国内で初めて人造大理石のカウンターキッチンを製造販売したメーカーです。
トクラスの人造大理石の天板は、単一素材を均質で高密度に仕上げているため、質感がとてもなめらかです。
定番のホワイトと、あたたかみのある風合いでシックな色の、サンドブラック、サンドグレージュの3色から選べます。
天板表面は、光が半透明素材の内部に入り込み、拡散反射するため明るく感じられます。
セラミックの天板(ワークトップ)の特徴
セラミックの天板の特徴と、メリット・デメリットを以下で解説します。
価格 | 耐水性 | 耐熱性 | 耐汚性 |
高い | ◯ | ◎ | ◎ |
耐久性 | 耐衝撃性 | メンテナンス性 | デザイン性 |
◎ | ◯ | ◎ | ◯ |
メリット
- 熱に強く変形しにくい
- 割れにくい素材である
- 高級感がある
デメリット
- 価格が高い
セラミックは、無機物を加熱処理し高温で焼き固めたものです。
光沢が少ないのが特徴で、陶器のような質感と色合いが高級感を醸し出します。
セラミックの天板のメリットは、熱に強く高温のフライパンや鍋を置いても変色や変形しない点です。
変色や変形が少ないので、高級感を保ちキレイな状態で長期間使用することができます。
機能性、デザイン性ともに優れていますが、デメリットとしては価格の高さが挙げられます。
少し値段が高くても、機能性やデザイン性を重視したい人におすすめです。
セラミック天板はこんな人におすすめ
- 高級感のあるキッチンにしたい
- 機能性を重視したい
- 外観にこだわりたい
セラミック天板のおすすめキッチン
機能性もデザイン性も高いセラミック天板のキッチンからは、リクシルのリシエルSIと、ナスラックのBAZERO(バゼロ)を紹介します。
リクシル リシエルSI
リクシルのセラミック天板は、最新のセラミック技術で、1枚1枚丁寧に仕上げた上質のセラミックを採用しています。
繊細で味わい深い色合いが、インテリアを引き立たせてくれる高級感あふれる天板です。
カラーはグレーズホワイト、グレーズベージュ、バサルトブラックなど5色から選べ、1枚ごとに表情が異なる素材を楽しめます。
ナスラック BAZERO(バゼロ)
ナスラックのセラミック天板はスペイン製のものを採用しています。
天板の薄さは12mmと、バックガードがなくスタイリッシュでデザイン性が高いのが特徴です。
セラミックの仕上げも2種類あり、マット仕上げのセラミックは2色、鏡面仕上げは4色の計6色から選べます。
鏡面仕上げも薄い柄が大変美しく、マットな質感も渋い味わいがあり魅力的です。
メラミンの天板(ワークトップ)の特徴
メラミンの天板の特徴と、メリット・デメリットを以下で解説します。
価格 | 耐水性 | 耐熱性 | 耐汚性 |
安い | ◯ | △ | ◯ |
耐久性 | 耐衝撃性 | メンテナンス性 | デザイン性 |
◯ | ✕ | △ | ◎ |
メリット
- 色やデザインが豊富
- お手頃な価格である
デメリット
- 高温に弱い
- 耐久性が低い
メラミンは、メラミン樹脂と呼ばれる合成樹脂から作られている、熱硬化性樹脂です。
プラスチックの一部ではありますが、熱によって固まるため、硬さがあり耐水性・耐久性に優れています。
メラミンの天板の最大のメリットは、比較的安価で、さまざまな色やデザインが作れる点です。
加工がしやすくデザインの幅が広いので、好みの天板が見つかりやすいでしょう。
メラミンの天板のデメリットは、高温な物を直接置くと、表面が損傷する可能性がある点です。
そのため、熱い鍋や調理器具を直接置く際には注意が必要です。
メラミン天板はこんな人におすすめ
- 豊富な色柄から選びたい
- インテリアを重視したい
- 予算を抑えたリフォームがしたい
メラミン天板のおすすめキッチン
メラミン天板を取り扱っている数少ないメーカーから、グラフテクトのEVALT(エバルト)を紹介します。
グラフテクト EVALT(エバルト)
グラフテクトはメラミン素材「EVALT(エバルト)」から、計11種類の色柄が用意されています。
EVALT(エバルト)は、キッチンに最適な高機能メラミンで、天板と扉の両方に同じ色柄を採用できるのが特徴です。
キッチンからカップボードまで同じ色柄で揃えられるため、さまざまなインテリアの統一感を実現できます。
クォーツストーンの天板(ワークトップ)の特徴
クォーツストーンの天板の特徴と、メリット・デメリットを以下で解説します。
価格 | 耐水性 | 耐熱性 | 耐汚性 |
非常に高い | ◯ | ◯ | ◎ |
耐久性 | 耐衝撃性 | メンテナンス性 | デザイン性 |
◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
メリット
- お手入れがしやすい
- 衝撃に強く傷がつきにくい
- 天然石の質感に近い外観
デメリット
- 価格が非常に高い
クォーツストーンは、93%以上の天然水晶を砕石しポリマー樹脂で固めたものです。
93%以上の天然石が含有されているため、天然石に近い外観と高級な質感が魅力的です。
クォーツストーンの天板は、天然の大理石より硬度があるため頑丈で傷がつきにくいのがメリットです。
また、水が染み込みにくいため、醤油などの調味料をうっかりこぼしても染み込む心配がありません。
そのため、天板内部への腐食やカビを防げるので清潔な状態を維持できます。
ただし、ステンレスや人造大理石と比べると、非常に高価でコストがかかるのがデメリットです。
クォーツストーン天板はこんな人におすすめ
- 機能性もデザイン性も重視したい
- 価格を気にせずグレードを上げたい
- 天然の素材に近いデザインを選びたい
クォーツストーン天板のおすすめキッチン
強くて美しいクォーツストーン天板のおすすめキッチンとして、タカラスタンダードのLEMURE(レミュー)を紹介します。
タカラスタンダード LEMURE(レミュー)
タイルの天板(ワークトップ)の特徴
タイルの天板の特徴と、メリット・デメリットを以下で解説します。
価格 | 耐水性 | 耐熱性 | 耐汚性 |
やや高い(変動あり) | ◯ | ◎ | ◎ |
耐久性 | 耐衝撃性 | メンテナンス性 | デザイン性 |
◎ | △ | △ | ◎ |
メリット
- デザイン性が高い
- 熱に強く損傷しにくい
デメリット
- お手入れがしにくい
- 価格に変動がある
タイルの天板(ワークトップ)は、個性的な雰囲気のインテリアに合い、海外でも人気の素材です。
タイルの天板は、熱に強く高温の調理器具を直接置いても、損傷しにくいのがメリットです。
水にも強いため調味料などの液体が浸透しにくく、清潔さを保ちやすいともいえます。
タイルの素材自体は耐久性があり、長期間の使用が可能ですが、目地部分に汚れがつきやすくお手入れがしにくいのがデメリットです。
また重い物を落としたり、強い衝撃を受けたりした場合に割れることがあるので注意が必要です。
タイルの種類やデザインによって価格が大きく変動するので、予算に合わせて選ぶようにしましょう。
タイル天板はこんな人におすすめ
- 個性的なキッチンの空間にしたい
- インテリアにこだわりがある
- こまめなお手入れができる
木材の天板(ワークトップ)の特徴
木材の天板の特徴と、メリット・デメリットを以下で解説します。
価格 | 耐水性 | 耐熱性 | 耐汚性 |
やや安い | ✕ | ✕ | ✕ |
耐久性 | 耐衝撃性 | メンテナンス性 | デザイン性 |
✕ | △ | △ | ◎ |
メリット
- 素材が自然で温かみがある
- インテリアに馴染みやすい
デメリット
- 火や湿気に弱い
- こまめなお手入れが必要
木材は、その風合いと温かみがある自然な雰囲気が、多くの人に好まれる素材です。
木材の天板(ワークトップ)のメリットは、さまざまな種類や色、木目があり、多様なデザインやスタイルが実現できる点です。
特に自然木は、時間とともに変化する色合いが楽しめ、年数が経つに連れ深みのある色に変化します。
どんなお部屋にも合わせやすい木材の天板ですが、機能面ではデメリットが多くあります。
まず、一般的に木材は燃えやすい素材であるため、火気には注意が必要です。
また、木材は温度変化により、材質が変化するため腐食がおこりやすいのもデメリットです。
木材の天板は、乾燥した状態を保ちながら定期的なオイル塗布などが必要なため、定期的なメンテナンスが欠かせないでしょう。
木材の天板はこんな人におすすめ
- 木の質感にこだわりたい
- 機能面よりインテリアを重視したい
- メンテナンスをしっかりできる
後悔しないキッチンの天板(ワークトップ)の選び方
日常的に長期間使う、キッチンの天板は、一度設置すると簡単に交換ができません。
こちらでは、長く快適に使うために、後悔しない天板の選び方のポイントを解説します。
衝撃や傷に強いか
キッチンは毎日使う場所であり、特に天板はさまざまな衝撃を受けやすい場所です。
重いものを落としてしまったり、固いものが、こすれてしまったりする機会も多いでしょう。
そのため、キッチンの天板には衝撃や傷に対する強さが求められます。
素材としては、硬度が高く頑丈なものがよいでしょう。
衝撃や傷に強い素材として、セラミック天板やクォーツストーン天板が挙げられます。
熱に強いか
キッチンの天板が、熱に強い素材であるのは重要なポイントです。
天板内にはコンロがあり、日常的に熱を使用するからです。
また、高温のフライパンや鍋、食器などを止む得なく天板に置いてしまう場合もあるでしょう。
熱に弱い天板は、変色や変形の恐れがあるため注意が必要です。
熱に強い素材としては、ステンレス、セラミック、クォーツストーンなどが挙げられます。
高温の鍋などを、うっかり直接置いてしまっても耐えられる素材の天板を選びましょう。
メンテナンスしやすいか
キッチンの天板は、汚れや傷がつきやすい場所です。
汚れがつきやすい、または拭き取りにくいと、毎日のお手入れが大変になります。
掃除が簡単でお手入れしやすい素材であるのは重要なポイントです。
たとえば、小さな傷でもすぐに対処できれば天板の腐食を防げます。
メンテナンスのしやすい素材としては、ステンレス、人造大理石、セラミック、メラミン、クォーツストーンが挙げられるでしょう。
毎日の掃除が大変で調理が面倒にならないように、メンテナンスしやすい素材を選ぶのがポイントです。
デザインが好みか
キッチンは日常的に長く使う場所なため、デザインが好みの天板を選ぶのも、重要なポイントです。
デザインが気に入ったものだと、毎日の調理や片付けも楽しんでできるでしょう。
天板とキャビネットやカップボード、お部屋の雰囲気との組み合わせの考慮も必要です。
どのメーカーもデザイン性には力を入れているため、天板のデザインだけでなく、インテリアと合わせて慎重に選びましょう。
価格は予算内か
キッチンの天板の価格も重要なポイントです。
キッチンは素材やデザイン、形状によって価格に大きな幅があります。
天板の機能性やデザイン性も含めて、自分の優先するものを明確にしましょう。
ステンレス天板やメラミン天板は、比較的安価でお手頃ですが、メーカーや加工の仕方によって価格は異なります。
キッチンの天板に求める機能やデザインと予算が合うか、よく考えて選ぶようにしましょう。
部屋に合う色か
デザインと合わせて、色合いもキッチンの天板(ワークトップ)を選ぶ上で後悔しないための重要なポイントです。
こちらでは、白い天板と黒い天板の特徴を解説しますので参考にしてください。
白い天板の特徴
柄や石目の模様が入っているものを含めて、白い天板のカラーはバリエーションが豊富です。
白い天板は、清潔感がありクセがないため、どんなインテリアにも馴染みやすいのが特徴です。
真っ白よりも淡い色合いは、柔らかい雰囲気になり明るいキッチンを実現できるでしょう。
ただし、白い天板は汚れや変色が目立ちやすい色でもあります。
白い天板を選ぶ際は、耐汚性や耐熱性に優れたセラミックやクォーツストーンなどがおすすめです。
黒い天板の特徴
黒い天板を選ぶと、モダンで落ち着いた雰囲気のキッチンになります。
黒やグレーなどの濃い色は、引き締まった印象になり空間がおしゃれに見えます。
また、調理の際にはソースや醤油などの汚れが目立ちにくく、お手入れはしやすいでしょう。
一方、ホコリや指紋、水垢などは目立ちやすいため、日々の掃除はこまめにするのが賢明です。
カップボードなども同色で揃えたい場合は、黒が多くなると圧迫感が出る可能性があるため、注意が必要です。
キッチンだけ浮いてしまわないよう、お部屋全体の雰囲気を考慮して選ぶようにしましょう。
使いやすいキッチンの天板(ワークトップ)の高さとは?
キッチンを使う人の背の高さによって、使いやすい天板(ワークトップ)の高さは異なります。
一般的に、使いやすい天板の高さは、以下の計算式で算出します。
キッチンの最適な高さ=身長(cm)÷2+5(cm)
計算式によると、身長が160cmの人は85cmが使いやすい高さになります。
ただし、同じ身長でも腕の長さや腰の位置は異なるため、絶対とは言い切れません。
包丁を扱うときに力を入れやすい高さかを、意識するのがおすすめです。
適切な高さのキッチンは、身体の負担を減らし、作業効率を上げることにも繋がります。
長く使うキッチンですので、計算式で算出した高さをもとに、ショールームで確認するのもよいでしょう。
天板(ワークトップ)をDIYで交換できる?
キッチンの天板(ワークトップ)を自分でDIYして交換したいと考える人もいるでしょう。
天板をホームセンターなどで購入し、個人でDIYによる交換をするのは可能です。
ただし、天板は重さがあるうえ、既存のキッチンに合わせた加工や取り付けなどを一人でおこなうのは大変です。
また、天板をリメイクシートでDIYしたいと考える人もいます。
リメイクシートは、火気が近く熱のこもるキッチンの天板のDIYには向いていません。
知識がなくDIYをする自信のない人は、業者に依頼するのがよいでしょう。
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この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。
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