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2023年01月04日更新
IHクッキングヒーターや天板の交換にかかる費用や方法は?
IHクッキングヒーターの交換や、傷んだトッププレートを交換する場合の費用はどの程度かかるのでしょうか?IHクッキングヒーターを交換する場合と、ガス台を撤去してIHクッキングヒーターを設置する場合の工事価格及び工事方法についてご紹介します。
IHクッキングヒーターにするにあたって、交換費用や交換することでお得になるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事ではIHクッキングヒーターの費用や特徴、メリット・デメリットについてご紹介していきます。
IHクッキングヒーターの導入についてお悩みの方、ぜひご参考ください。
目次
IHクッキングヒーターとはどんなものなのか
IHクッキングヒーターは、コンロ内部に搭載されたコイルに流れる電流を利用し、鍋そのものを加熱させる調理器具です。
ガスを燃焼させて調理を行うガス台と違い、鍋そのものが発熱するため、調理の感覚は多少変わりますが、タイマーによる調理時間の管理や、温度を細かく調整することができるという特徴があります。
また、火を使わないため、不完全燃焼による一酸化炭素中毒や火事の心配もほとんどありません。
初期の製品では加熱方法の都合で鉄製の調理器具以外使用できませんでしたが、近年ではメタル対応が進んでおり、ステンレスやアルミの調理器具でも使用できるようになりました。
大きさについては、ビルトインタイプのIHクッキングヒーターは、ガスを用いたビルトインコンロとほぼ同じサイズとなっているので、ガスから電気に交換する際でもシステムキッチンを交換せずに設置が可能となっています。
サイズは一般的な75cmと60cmの2種類となっていますので、設置箇所のサイズを測った上で同じサイズのものを購入すると良いでしょう。
IHクッキングヒーターの工事費用
既存のIHクッキングヒーターを新しいIHクッキングヒーターに交換する場合は、既存製品の取り外し及び新規取り付けとなり、施工価格は約2万円が相場です。
ガス台を撤去して新たにIHクッキングヒーターを取り付ける場合は、ガス配管及びガス栓の撤去工事、ブレーカーの新設、電気配線の新設工事などが必要となり、工事価格は約10万円かかります。
IH以外の電気コンロから変更する場合は、お使いになるIHクッキングヒーターの使用電力にもよりますが、電気配線の工事が必要な場合は約3万円が相場です。
IHクッキングヒーター本体の価格については、スタンダードなものなら約8万円、ハイグレードのものは約15万円となります。
なお、ここでご紹介した費用はあくまで一例であり、リフォーム会社によって費用に違いがあります。
IHクッキングヒーターの交換を検討する際には、相見積もりを取って費用の確認を行うことが重要です。
IHクッキングヒーターを自分で取り付けることはできる?
ガス栓にホースを繋ぐだけで設置できるガス台や、コンセントさえあれば設置できる電気コンロと違い、IHクッキングヒーターは設置に専門的な知識が必要となります。
もちろんガス栓もキチンと止める必要があり、それは資格者、ガス会社の指定業者でなければ出来ません。
ガス漏れなど危険を伴いますので必ずガス会社に相談して下さい。
電気コンロをお使いの場合、据え付けタイプやビルトインタイプならそのまま設置できそうに思えますが、このタイプのIHクッキングヒーターは使用電圧が200Vのため、そのままでは設置することができません。
また、使用の際には電圧以外にも電力容量についても注意する必要があり、ご家庭の電気契約によってはブレーカーが落ちてしまうこともあります。
既にIHクッキングヒーターをお使いで、新しいIHクッキングヒーターに交換したいという場合は自分で交換することもできますが、重量が30kg程度ありますし、電圧も200Vと高めですので、おすすめはできません。
落下による破損や怪我、作業ミスによる感電を防ぐためにも、IHクッキングヒーターの交換は自分で行うのではなく、専門の業者に施工を依頼しましょう。
賃貸マンションでIHクッキングヒーターに交換することはできる?
賃貸マンションにお住まいの方で、ガス台をIHクッキングヒーターに交換したいという場合や、電気コンロをIHクッキングヒーターにしたいという場合、交換は可能なのでしょうか?
賃貸マンションの場合、設備はオーナーの持ち物ということになりますので、勝手にリフォームなどを行うことはできません。
そのため、電気工事やガス栓の撤去工事が必要となるIHクッキングヒーターへの変更は難しいと考えられます。
電熱線を使用した卓上タイプの電気コンロが設置されており、電源配線も用意されているなら、100V対応のIHクッキングヒーターを購入して設置すれば使用は可能です。
家庭用の据え置きタイプについては、200V電源を用意する必要があるため、電気工事やブレーカーの増設工事が必須となります。
大家さんの許可が得られればリフォームすることも不可能ではないでしょうが、基本的に賃貸マンションに個人的に設置することはできないとお考えください。
IHクッキングヒーターの天板(トッププレート)を交換する費用について
IHクッキングヒーターのトッププレートには、ガラスやガラス質のコーティング剤が塗布され、汚れがつきにくくなっています。
ガラス系素材ではありますが、耐衝撃性を高める加工が施されているため、多少の衝撃では割れることはありません。
しかし、落下物の重量や硬さ、衝撃のかかる面積によってはヒビが入ってしまうこともあり、一度ヒビが入ってしまうと安全性が低下してしまいます。
このような場合には、天板のみを交換することで修理が可能ですので、施工を依頼した業者またはメーカーに相談するといいでしょう。
施工費用はお使いの製品によって多少変わりますが、約5万円が相場です。
IHクッキングヒーターを交換した方が良い理由
壊れさえしなければずっと使える設備ではありますが、メーカーの交換部品の在庫などから、一般的には約10年程度が交換時期だと言われています。
修理を行ってできる限り長く使い続けるのも良いのですが、新しいものは火力が上がっていたり、メタル対応でステンレス対応となっていたりしますので、ある程度古い場合は修理より交換したほうが使い勝手は良くなります。
故障や不調の有無にかかわらず、節電などの観点から、交換時期の約10年が経過したら新しいものへの交換を検討した方が良いでしょう。
IHクッキングヒーターの選び方
各社からさまざまな特徴を持った製品が販売されているため、IHクッキングヒーターを選ぶ際にどれがおすすめかというのは一概には言えません。
使用できる調理器具については、各社ともメタル対応となっており、ステンレス対応、アルミ対応が行われていますので、この点についてはあまり気にすることはないでしょう。
ただ、一部の安価な製品ではまだステンレス対応やアルミ対応が行われていないものもありますので、購入時にはメタル対応製品かどうかは確認しておいた方が安心です。
IHクッキングヒーターとガスコンロの光熱費の違い
IHクッキングヒーター、都市ガス、プロパンガスで1ヶ月の光熱費を比べてみます。
1ヶ月あたりの料金 | |
---|---|
IHクッキングヒーター(28円/1時間) | 1736円 |
都市ガス(22円/1時間) | 1364円 |
プロパンガス(33円/1時間) | 2046円 |
上記の表は1日2時間、1ヶ月使用すると仮定した際の料金です。
1時間あたりの料金は地域や会社などによって異なりますが、平均的な料金を元に算出しました。
IHクッキングヒーターは電気を使うのに対して、ガスコンロではガスを使います。
IHクッキングヒーターではプランや時間帯によっても料金が異なり、電気使用量が少なくなる深夜時間帯などは料金が安くなる傾向にあります。
一覧にしてみると都市ガスがランニングコスト的には一番安く、その次にIHクッキングヒーターで、プロパンガスは都市ガスの2倍までの開きはないものの、圧倒的にランニングコストが高くなる傾向にあります。
こうしてみると、都市ガスが最もお得に見えますが、熱伝導率の高さなどの点でIHクッキングヒーターは優れているため、その分熱が伝わりやすく、調理時間が短くなる傾向にあります。
ランニングコストだけでなく、自分の生活スタイルや各会社のプランなどを比較して検討することをおすすめします。
IHクッキングヒーターのメリット
火を使わない安全性
IHクッキングヒーターの大きなメリットの1つは火を使わないという点です。
IHクッキングヒーターは、火による加熱ではなく、電磁力と鍋などの金属との電気抵抗により加熱を行います。
火が出ないため、安全に料理を行うことができ、お年寄りやお子さんにも安心です。
フラットな天板で掃除が楽
通常のガスコンロを掃除する際には、五徳などの器具や汚れが入り込む隙間などがあるため、掃除が面倒に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
IHクッキングヒーターはフラットな天板なため、油汚れなどもテーブルを拭くようにサッと拭き取るだけで楽に掃除することができます。
お掃除の手間が省けるというのは、気持ち的にも時間的にも大きなメリットと言えるでしょう。
お鍋を熱するだけなので、キッチンに暑さが籠らない
ガスコンロの場合は火を使うことで周囲に熱が放熱されます。
しかし、IHクッキングヒーターの場合はその放熱量がきわめて少ないため、部屋の温度上昇を抑えることができ、キッチンが暑くなりにくいです。
IHクッキングヒーターを使うことで、特に夏場などは快適に料理ができるでしょう。
IHクッキングヒーターは熱伝導率が高く調理時間が短い
IHクッキングヒーターは熱伝導率に優れています。
ガスの熱伝導率が約40%なのに比べて、IHクッキングヒーターの熱伝導率は約90%と言われています。
熱伝導率が高いほど鍋などに熱が効率よく伝わり、その分調理時間が短くなります。
結果として、光熱費の節約にもつながるでしょう。
またIHクッキングヒーターは、ボタン操作により定量的に加熱力を変えることができるため、加熱力の安定度や調節のしやすさに優れているというメリットもあります。
IHクッキングヒーターのデメリット
チャーハンなどで鍋を振りたい人には不向き
IHクッキングヒーターは、鍋などの調理器具の底面が確実に接していないかぎり加熱されない原理であることや、五徳などの器具が一切ないガラストップ天板のため、ガスコンロ使用時のようにチャーハンなどで鍋を振りたい人には不向きです。
ガスコンロは火で全体を包むのに対し、IHクッキングヒーターは鍋の底のみが熱くなります。
そのためIHクッキングヒーターで焼いたり、炒めたりする場合に、鍋の底が焦げ付かないように注意する必要があります。
また鍋を選ぶ際にIHに対応しているものを購入する必要がある点もデメリットと言えるかもしれません。
電磁波が発生すると言われている
IHクッキングヒーターの電磁波による健康被害を心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
たしかにIHクッキングヒーターは電磁波を発生しますが、発がん率などの危険性については国際的なガイドラインを大きく下回っています。
電磁波はIHクッキングヒーターのみだけでなく、太陽光線やそのほかの家電製品でも発生するものです。
IHクッキングヒーターの電磁波はほかの家電製品のレベルと違いはなく、極端に多いという訳ではありません。
ペースメーカーをつけているご家族のいる方には不向き
IHクッキングヒーターは上述のとおり電磁波を発生させます。
そのためペースメーカーをつけているご家族がいる方は、IHクッキングヒーターの利用には注意が必要です。
IHクッキングヒーターを綺麗に使い続ける方法
傷が付くのはNG
IHクッキングヒーターを使う際には、傷がつかないように注意しましょう。
傷からひび割れしてしまうと、見た目が悪いだけではなく、感電や怪我の原因にもなります。
鍋をひきずる、ヘラや鋭利なもので汚れを取る、必要以上の空焼きをする、鍋底に張り付いている具材などがこびりついて空焼き状態になるなどは傷の原因になります。
またIHクッキングヒーターの上に調理器具以外のものを置いてしまうと、重さによって割れることもあるため注意しましょう。
汚れを削るのはNG
IHクッキングヒーターに汚れがこびりついている際には、ついつい削って落としがちですが汚れを削るのは傷の原因になります。
上述したとおり、傷は故障の原因になるため、汚れを落とす際には、洗剤などで中和させてから拭き取るように落とすことをおすすめします。
また汚れなどは放置しておくと落としにくくなるため、吹きこぼれた場合などはその時点でなるべく早くふき取るようにしましょう。
洗剤にはアルカリ性がおすすめ
IHクッキングヒーターによく見られる頑固な汚れは、醤油などの水溶性調味料や油などが原因です。
このような汚れはおもに酸性であるため、アルカリ性の洗剤を使うことで中和し効果的に汚れを落とすことができます。
アルカリ性の洗剤のおすすめは重曹
アルカリ性洗剤のおすすめは重曹です。
汚れの上に重曹、その上から水をかけラップやアルミホイルで擦ることで、汚れを効果的に落とすことができます。
重曹で落ちないような汚れには、IHクッキングヒーター専用のクリーナーがおすすめです。
汚れは調理のたびに加熱されることで落としにくくなるため、放置せずにこまめに掃除するようにしましょう。
またIHクッキングヒーターによっては、掃除の方法によって傷や曇りなどにつながることもあるため、事前に説明書をよく確認することをおすすめします。
IHクッキングヒーターの劣化症状・交換のタイミングとは
クッキングヒーターが劣化した際に見られる症状や、交換のタイミングについて見ていきます。
IHクッキングヒーターの耐用年数が過ぎている
IHクッキングヒーターの耐用年数は約10〜15年と言われています。
もちろんこれは目安であって、使用状況や使用頻度によって前後します。
頻繁に調理する場合には5年ほどで不具合が生じることもありますし、あまり使用しない場合には15年以上問題なく使うこともできます。
IHクッキングヒーターなどの修理などに必要な部品は、ほとんどの場合、メーカーに10年程度までは保管されているようです。
もし不具合が生じた場合、この保管期間をすぎると修理のための部品がなくなり修理対応ができなくなります。
その時は製品自体の限界をむかえると言えます。
ヒーターの火力が弱まっている
IHクッキングヒーターは、劣化すると加熱力が低下してしまうことがあります。
お湯を沸かす際に以前よりも時間がかかるようになったと感じたら、出力が落ちている可能性があるため、寿命を疑ってみる必要があるでしょう。
電源が適切に作動しないことがある
IHクッキングヒーターの電源が入りにくくなる症状も、劣化の症状のひとつとしてよく見られます。
電源が入りにくくなる原因としては、電源のスイッチ自体が故障している、吹きこぼれなどにより内部が損傷してしまったことなどが考えられます。
電源に不具合が生じている場合には、なるべく早く修理や交換などの対処をするようにしましょう。
天板の表面にひびなど目立つ傷がある
IHクッキングヒーターの天板部分にひびなどの目立つ傷がある際にも修理や交換が必要です。
IHクッキングヒーターは内部に水を侵入させないように天板が取り付けられています。
天板にひびや割れが生じると、吹きこぼれた際などに内部に液体が侵入しそこから故障につながってしまうのです。
傷を発見した際には、放っておかずになるべく早いタイミングで補修することをおすすめします。
また普段から天板を傷つけないためにも、重い鍋の使用を避けたり、鍋を引きずらないようにする、こまめに掃除することなどを心かけるようにしましょう。
使用中に異音がする
IHクッキングヒーターの使用中には音が発生します。
ファンが運転すると「ブーン」という音が鳴ったり、発熱の際には「ジー」「キーン」などの音、加熱時には独特の「うー」といった音が発生することがあります。
しかし明らかにファンのモーター音が大きくなった、今までとは異なる音がするといった場合には劣化の可能性もあるため、一度メンテナンスを行うことをおすすめします。
また発生している音が劣化が原因なのか、それとも使用に応じて発生する音なのかわからないといった場合にはメーカーのお問い合わせ窓口に電話し、相談してみるのもおすすめです。
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この記事の監修者プロフィール

IEMUS
岩納 年成 大手ゼネコン会社にて、官公庁工事やスタジアム、免震ビル等の工事管理業務を約4年経験。
その後、大手ハウスメーカーにて注文住宅の商談・プランニング・資金計画などの経験を経て、木造の高級注文住宅を主とするビルダーを設立。
土地の目利きや打ち合わせ、プランニング、資金計画、詳細設計、工事統括監理など完成まで一貫した品質管理を遂行し、多数のオーダー住宅を手掛け、住まいづくりの経験は20年以上。
法人の技術顧問アドバイザーとしても活動しながら、これまでの経験を生かし個人の住まいコンサルテイングサービスも行っている。

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