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2018年11月26日更新
あなたにとって最適なキッチンのカウンターの高さ、教えます!
キッチンの高さは、適切な高さを選ばなければ肩や腰に負担がかかり、家事の度に疲労やストレスが蓄積されてしまいます。また、キッチンと対面するカウンターの高さ選びも大切です。キッチンと対面カウンターの高さの関係、選び方についてご紹介します。
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- 監修者下久保彰
ワークトップの適切な高さとは?

まず始めに「カウンター」の呼び方ですが、ここでは区別するために、システムキッチン本体のカウンターを「ワークトップ」、対面部分のカウンターを「キッチンカウンター」と呼び名を分けてご説明していきます。
JIS規格のワークトップ高さは、80cmから95cmまで5cm間隔で設定されています。最近の主流の高さは85cmですが、身長の高い方も増えているので90cmを選ぶ方も珍しくありません。
また、キッチンメーカーでは細やかな要望に応えるため、高さ調整部材を追加して2.5cm間隔での設定が可能です。それにより80、82.5、85、87.5、90cmの5パターンのサイズ展開となっているメーカーがほとんどでしょう。
身長別のワークトップの高さは?
最適なキッチンの高さを割り出すためには、使う人の身長を下記の計算式に当てはめてみてください。
計算式は「(身長÷2)+5cm=カウンター高さ(cm)」となります。
仮に身長160cmの方を基準に計算してみると、85cmという数値が出てきます。主流であるキッチン高さ85cmは身長160cm前後の方に使いやすいキッチンということが分かります。
日本女性の平均身長はもう少し低く、155~158cmとなっています。身長155cmで計算してみると、82.5cmという数値が出ます。「主流の高さなら大丈夫だろう」ではなく、使う人の身長を当てはめて計算してみることが大切です。
ワークトップの高さ決めは慎重に
身長を2で割って、5cmをプラスすることで、最適な高さが計算できますが、これが絶対ということではありません。
例えば、キッチンでスリッパを履いたり、厚みのあるキッチンマットを置いたりすることで1.5cm前後の高さがプラスされます。
あるいは、最新のガスコンロは汁受けがなくなって掃除しやすくなりましたが、ゴトクが高くなり、ワークトップからゴトクの高さ2~3cm分を考慮するケースも出てくるでしょう。
数センチの違いを確認するためには、ショールームでキッチンに立ち、包丁を持つしぐさやフライパンをゴトクにのせるなど、実際の動作を想定して体を動かしてみましょう。
そうすることで、自分にぴったりの高さを導き出すことができるはずです。キッチン高さのリフォームは、コンロ交換のように簡単にはできません。納得のいく高さを確認できるまで試してみましょう。
キッチンカウンターの便利な機能
システムキッチンを取り囲む、キッチンカウンターはどんな風に使うことができるのでしょうか。
キッチンエリアの目隠し
食事の支度から後片付けが済むまで、キッチンはどうしても雑多な状態になってしまうものです。キッチンカウンターがあれば、キッチンとダイニングの間仕切りとなり、落ち着いて食事をすることができるでしょう。
配膳や後片付けの一時置き
お皿が置ける奥行きでキッチンカウンターを製作しておけば、配膳や後片付けの際に役立ちます。ちょっとしたスペースですが、キッチンカウンターからシンクにお皿を下げられるのでとても便利です。
テーブルとして使用
キッチンで作った料理をキッチンカウンターでサッと食べる。忙しい朝にはおすすめの利用方法です。
キッチンカウンターのテーブルを大きめに製作して、ダイニングテーブルを持たないという選択をされる方もいるようです。
収納スペースを確保
テーブルとして利用しないという場合は、キッチンカウンターの下を収納として活用できます。
ダイニングテーブルとの距離が近い場合は、使用頻度の低いものを収納するスペースとして。ダイニングスペースが広い場合は、飾り棚としてインテリア雑貨を飾ったり、使用頻度の高いものを収納したりすることも可能です。
目的で選ぶキッチンカウンターの高さ
キッチンカウンターの高さは好みで選ぶというよりは、用途・使用目的を明確にして選ぶのが正解です。
ワークトップより高いキッチンカウンター

一番のメリットは、手元をしっかり隠せることです。また、高さと奥行が確保できれば、写真のようにニッチを設け、水切りカゴや使用頻度の高いアイテムを収納することも可能となります。
ニッチとは、建築用語で飾り棚や壁の彫り込みのことを言います。壁の一部を引っ込め、絵や小物を飾るスペースをニッチと呼んでいます。
デメリットは、カウンターを高くしすぎると圧迫感を感じてしまう、配膳などがしづらい、といった問題が起きることもあるようです。
ワークトップより低いキッチンカウンター
こちらのプランは、キッチンカウンターで食事をとりたい方、ハイチェアーではなく通常のダイニングテーブルの椅子を使用したい方にメリットのあるタイプ。使用する椅子の高さに合わせて設計することができます。
日常的にテーブルとして使用することになるので、カウンター下に収納が欲しい方には向いていないでしょう。
ワークトップと同じ高さのキッチンカウンター
最大のメリットは、すっきりとしたデザイン性と作業性の良さです。様々な機能を兼ねられる合理的なプランと言えるでしょう。フラットカウンターとも呼ばれ、リフォームで人気のあるプランです。
写真のようなタイプなら、食事も取れますし、一部を収納として活用することもできます。フラットカウンターは、配膳や後片付けにも大活躍です。
デメリットは、目隠しができないこと。片付けを頻繁にしないと、おしゃれなキッチンを維持するのは難しいでしょう。洗った食器を隠すことができないので、食器洗い乾燥機の設置がおすすめです。
また、食事もとれますが、テーブルとしては高いのでハイチェアーを使用することになります。小さなお子さんは使いづらいかもしれません。
カウンターの立ち上がりとは?
フラットカウンター以外の対面キッチンには、ワークトップからキッチンカウンターの高さまで段差が作られます。この部分を「立ち上がり」と呼んでいます。
写真のタイプのように、手元をしっかり隠せる立ち上がりを設けると、キッチンとダイニングの空間が線引きされ、間仕切りとして機能します。ニッチはありませんが、キッチン廻りのこまごまとしたものを隠せています。
立ち上がりと視野のバランス
立ち上がりが高いほど、収納は充実しますが視野が狭くなります。特に上部に吊戸棚がある場合は、立ち上がりと吊戸棚の高さの関係に注意を配ることが必要です。
立ち上がりを高くした場合は、吊戸棚はなしにする、吊戸棚の高さを低くするなどの選択をし、圧迫感を感じないように配慮しましょう。
使いやすい立ち上がりの高さ
使いやすい立ち上がりの高さは、ワークトップの高さと使う人の身長を基準に考えますが、もうひとつ大切な要素が「自分が求める機能を満たしているか」ということです。
「ちょっと背伸びして使うけれど、隠したいものを隠せて満足」という人もいれば「子供の様子がよく見えるように、低めの立ち上がりがいい」という人もいます。
立ち上がりを目隠し・収納として使う場合の高さ
立ち上がりにニッチを作り、収納として活用したい場合は、ワークトップの高さに20~25cmプラスした高さを選ぶ方が多いようです。ワークトップが85cmなら110cm、80cmなら105cmが適切な高さでしょう。
また、収納する調味料ケースやアイテムが決まっている場合、納まる高さで設計することも大切です。
目隠しと収納を重視する場合は「105cmと110cmで迷ったけど、110cmにして良かった」という方が多く、配膳台としての機能はあまり求めていないケースが多いようです。
いずれにしても標準設計寸法は参考値です。キッチンの使い方は各家庭の事情により千差万別ですが、最も大切な寸法は「腰」に負担のないカウンターの高さです。
主に調理をする人の身長や体型を十分考慮し、またショールームなどでシュミレーションなど行い最も適切な寸法を求めましょう。
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