2024年03月13日更新

監修記事

対面キッチンのリフォームにかかる費用は?安く抑えるポイントもご紹介

対面キッチンの家が増えています。リフォームの際にはスタイリッシュに見える対面キッチンを望む人もいるでしょう。当記事では対面キッチンのリフォーム費用やポイント、業者の選び方などを紹介します。理想の対面キッチンリフォーム実現に貢献します。

対面キッチンへのリフォーム費用の相場

キッチン リフォーム

リフォームを検討する際、費用がどれくらいかかるかは重要なポイントになるでしょう。

対面キッチンのリフォーム費用は、レイアウトやキッチン本体の価格などによって大きく変わります。

平均的な相場は約100~150万円で、他の形式のキッチンより高額になりがちです。

レイアウトごとのリフォームの費用相場と工期は以下の通りです。

費用相場の目安
Ⅰ型キッチン約60~100万円
L型キッチン約90~150万円
Ⅱ型キッチン約150~200万円
ペニンシュラ型キッチン約120~200万円
アイランド型キッチン約180~300万円

特にリフォーム費用が高額になりやすいのは、アイランド型へリフォームする場合です。

壁や床の修復工事や、建材のコストが上乗せされるためです。

また、追加するオプションが多い、シンクやコンロの位置を大きく変えるといったケースも費用が高額になります。

なお、キッチンのレイアウトを変更する場合、リフォームにかかる期間の目安は約1ヶ月です。

ただし、工期も工事内容によって変化する点に注意しましょう。

対面キッチンのメリット

対面キッチンへのリフォームは、メリット・デメリット両方を知ったうえで検討する必要があります。まず、対面キッチンのメリットを解説します。

対面キッチンのメリットは次のような点です。

  1. コミュニケーションが取りやすい
  2. 開放感がある
  3. 食事の準備や配膳がしやすい

メリット①コミュニケーションが取りやすい

対面キッチンは「コミュニケーションが取りやすい」点がメリットです。

調理中でも、リビングにいる家族やゲストと会話が楽しめます。

小さなお子さんがいるご家庭では、様子を見守りながら調理ができるので安心です。

メリット②開放感がある

対面キッチンは、壁に囲まれている壁付けキッチンよりも開放感があります。

現在のキッチンは薄暗い、圧迫感を感じるという方には、対面キッチンの開放感が向いているでしょう。

なかでも開放感があるレイアウトはアイランド型キッチンです。

メリット③食事の準備や配膳がしやすい

対面キッチンはリビングやダイニングに向かって開かれているため、できあがった料理をそのまま運べます。

広いカウンターを設ければ、作業の効率も良くなるでしょう。

家族みんなで食事の準備をする時間も楽しめます。

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対面キッチンのデメリット

一方、次のようなデメリットも挙げられます。

  1. スペースの確保が難しい
  2. 調理の匂いが気になる
  3. キッチンが丸見えになる

デメリット①スペースの確保が難しい

対面キッチンは壁付けキッチンに比べると、設置のために広いスペースが必要になります。

通路幅が狭くなって調理がしにくくなったり、ダイニングやリビングが狭くなってしまったりと、スペースの確保が難しい点がデメリットです。

デメリット②調理の匂いが気になる

対面キッチンは壁に囲まれていないため、調理の匂いがリビングやダイニングまで広がりやすくなります。

換気扇での排気が十分ではないと、室内に匂いが充満してしまうでしょう。

食事の後も室内に匂いが残って気になる、という方も少なくありません。

デメリット③キッチンが丸見えになる

対面キッチンはフラットなデザインにすると、キッチンが丸見えになってしまいます。

来客時には、調理中の手元や洗い物が溜まったシンクを見られるのが気になる、という方もいらっしゃるでしょう。

調理中の油はねや水はねにも注意が必要です。

対面キッチンのデメリットを防ぐ方法とは?

対面キッチンにはデメリットがありますが、防ぐ方法もあります。

  • スペースが確保できるレイアウトにする
  • 消臭対策をする
  • 目隠し対策をする

それぞれポイントを解説するので、リフォームの参考にしてください。

対策1. スペースが確保できるレイアウトにする

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キッチンの通路幅が狭くなると、作業効率が落ちてしまいます。

レイアウトを考える段階で、しっかりと通路幅を確保しましょう。

作業するのが1人なら約90cm、2人なら約120cmの通路が確保できると作業がしやすくなります。

また、キッチンのサイズを確保した結果、リビングやダイニングが狭くなってしまわないか確認が必要です。

どの程度の広さを確保したいのか、業者と相談しながらレイアウトを決めましょう。

対策2. 消臭する

調理の匂いが広がらないよう、消臭対策も考えましょう。

キッチンの壁を、消臭効果のある漆喰や珪藻土にリフォームする方法があります。

漆喰など自然素材の壁はアレルギー対策にもなるため、ご家族の健康に配慮したい方にもおすすめです。

予算の都合で壁材を替えるのが難しい場合、消臭効果のあるクロスに張り替えるのも方法の一つです。

対策3. 目隠しをする

丸見えになってしまうキッチンを隠すには、立ち上がりカウンターや腰壁の設置が効果的です。

油はねや水はねを防ぐ効果も期待できます。

料理や調理道具を置くスペースにもなるため、作業効率も上がるでしょう。

そのほか、手元を隠せる高さの棚を設置する方法もあります。

手元を隠せるほか、収納や飾り棚としても活用できます。

対面キッチンの主なレイアウト

画像出典:キュースタジオ

対面キッチンにはⅠ型、Ⅱ型、L型など、複数のレイアウトがあります。

レイアウトごとにメリット・デメリットも異なるため、それぞれの特徴を紹介します。

I型キッチンの特徴

画像出典:LIXIL-セミオープン対面キッチンの施工イメージ

Ⅰ型キッチンは、シンク・コンロ・調理台が横並びになっています。

最もオーソドックスなレイアウトともいえるでしょう。

メリット・キッチンを隠せる
・コンセントの増設がしやすい
デメリット・キッチンを隠すと開放感がなくなる

Ⅰ型キッチンは、対面キッチンでありながら生活感の出やすいシンクなどを隠せる点がメリットです。

カウンターや腰壁などを設置すれば、作業スペースや収納にもなります。

反面、対面キッチンの良さである開放感が失われるかもしれません。

加熱機器の前の壁をなくす、カウンターを低くするといった対策も考えられますが、油はねや調理の匂いが気になる可能性もあります。

I型キッチンについて詳しくは「I型キッチンの特徴やレイアウトの種類、メリットデメリットを紹介!」をご覧ください。

セパレートキッチン(Ⅱ型キッチン)の特徴

画像出典:LIXIL-ノクト施工イメージ

セパレートキッチンはⅡ型キッチンとも呼ばれます。

コンロとシンクが異なるキッチン台に設置されていて、動線が短く作業効率の高さが魅力です。

メリット・複数人でシンクを使った作業ができる
・配置の自由度が高い
・作業スペースを広くとれる
・収納量が多い
デメリット・2列分の設置スペースが必要になる
・床が汚れやすい
・後ろを振り向く動きが多い

シンクとコンロが別々に配置できるため、複数人でシンクを使えるように設置するなど、配置の自由度が高い点がメリットです。

作業スペースや収納も十分に確保できます。

反面、設置には広いスペースが必要になります。

また、シンクとコンロが別々に配置されるため、間の床が汚れやすい点もデメリットです。

Ⅱ型キッチンについて詳しくは「II型キッチンのリフォームにかかる費用・価格の相場は?」をご覧ください。

L型キッチンの特徴

画像出典:LIXIL-ノクト:Plan10

L型キッチンは、アルファベットの「L」の形にキッチンを配置します。
キッチンが接している壁を利用すれば、収納量を増やすことも可能です。

メリット・シンクとコンロの距離が近く移動が楽
・作業スペースが広くとれる
・収納量が多い
デメリット・デッドスペースができやすい
・リビングやダイニングが狭くなる可能性がある

L型キッチンは作業スペースも広くとれるため調理がしやすく、コンロ・シンク・冷蔵庫のワークトライアングルも作りやすいレイアウトです。
その分、キッチンが大きく設置には広いスペースが必要になります。

リビングやダイニングが狭くなる可能性があるため、事前にレイアウトをよく検討しましょう。

また、コーナー部分がデッドスペースになりやすいため、家電を置くなど上手く使う工夫が必要です。

L型キッチンについて詳しくは「L型キッチンの人気メーカーとおすすめ商品、L型のメリット・デメリットを解説!」をご覧ください。

コの字型キッチンの特徴

画像出典:クリナップ-L型対面キッチンのイメージ

コの字型キッチンはU字型キッチンとも呼ばれ、カウンター・壁付け・対面の3面で配置します。

メリット・作業スペースや収納が広い
・作業動線が短い
・カウンターを活用できる
デメリット・リビングやダイニングが狭くなる可能性がある
・デッドスペースができやすい

コの字型キッチンは3面で構成するため、通常のキッチンより作業スペースも収納も確保しやすい点がメリットです。
食器棚などを別に配置する必要もありません。

その分、設置には広いスペースが必要になります。

リビングやダイニングのスペースを圧迫してしまわないよう、計画の段階から注意しましょう。

また、コーナー部分がデッドスペースになりやすい点にも注意です。

どのように活用するか、あらかじめ考えておくとよいでしょう。

ペニンシュラキッチンの特徴

画像出典:LIXIL-ノクト:Plan15

ペニンシュラ型キッチンは、キッチンの片方だけを壁と触れさせ、半島のような形で設置します。

アイランド型のように開放感はありつつ、設置に必要なスペースを押えられるメリットがあります。

メリット・開放感がある
・アイランド型キッチンに比べ、省スペースで設置できる
・作業スペースが広く取りやすい
デメリット・調理の匂いや煙が広がりやすい
・油はねや水はねが気になる
・キッチンが丸見えになる
・アイランド型キッチンのような回遊性がない

スペースの都合でアイランド型キッチンが難しい場合、ペニンシュラ型キッチンを採用される方が少なくありません。

ペニンシュラ型キッチンを採用する場合、匂いや煙、油はね・水はねへの対策や、キッチンを常に片づいた状態にしておく必要があります。

ペニンシュラキッチンについて詳しくは「ペニンシュラキッチンの人気メーカー・商品、施工事例や費用を解説!」をご覧ください。

アイランドキッチンの特徴

画像出典:LIXIL-オープン対面式のアイランドキッチン

アイランド型キッチンは、キッチンを壁から離して独立させ、島のように設置します。

開放感だけでなく、デザイン性の高さからも人気があります。

メリット・ダイニングやリビングにいる人とコミュニケーションが取りやすい
・作業スペースを広く取りやすい
・デザイン性が高い
デメリット・設置には広いスペースが必要になる
・調理の匂いや煙が広がりやすい
・油はねや水はねが気になる
・キッチンが丸見えになる

対面キッチンのなかでも、アイランド型は最も開放感のあるレイアウトといえるでしょう。
四方からキッチンを囲んで作業ができるため、複数人での調理も可能です。

反面、キッチンの四方に通路が必要になるため、設置には特に広いスペースが必要になります。
また、周囲を壁で覆われていないため匂いや煙が広がりやすく、油はねや水はねへの配慮も必要です。
視界を遮るものがない分、キッチンを常に片付けておかなければせっかくのデザインが台無しになるかもしれません。

アイランドキッチンについて詳しくは「アイランドキッチンのメリットとデメリットは?」をご覧ください。

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対面キッチンの選び方とは?

対面キッチンにしたいが、どのように選べばいいか分からない方もいらっしゃるでしょう。

対面キッチンを選ぶ際は、次のようなポイントが大切です。

  • 施工可能なサイズか
  • 雰囲気やデザインが合っているか
  • 掃除や手入れがしやすいか
  • 収納量は十分か
  • 腰壁やカウンターは必要か

それぞれ詳細を解説します。

施工可能なサイズか

キッチンをリフォームする場合、設置スペースによっては施工できない場合があります。

キッチン本体のサイズもありますが、給排水管の位置も関係してきます。

給排水管の位置も移動できるかどうか、リフォーム業者に相談してみましょう。

また、設置したいキッチンにはどれくらいのスペースが必要か想定し、十分な通路幅が確保できるか、リビングやダイニングが狭くならないか確認することも大切です。

雰囲気やデザインが合っているか

キッチンは存在感があるため、雰囲気やデザインも重要なポイントです。

特に遮るものがない対面キッチンの場合、隣にあるリビングやダイニングとの統一感は大切です。

キッチンの種類や機能も大切ですが、色味やテイストが合っていないと落ち着かない印象になってしまいます。

キッチンだけの雰囲気やデザインだけでなく、リビングやダイニングとの兼ね合いも考慮しましょう。

掃除や手入れがしやすいか

対面キッチンは、油はねや水はねで汚れが広がりやすい特徴があります。

こまめに掃除をすれば綺麗な状態を保てるため、掃除や手入れのしやすさも大切なポイントです。

油や水が飛ばないようカウンターや腰壁を設置したり、キッチン台の奥行きを広く確保したりする方法があります。

また、煙を集める力が強い換気扇を選ぶ、コンロの前にパーテーションを置く、汚れがこびりつきにくい床材を選ぶなど、設備選びも重要です。

収納量は十分か

キッチンでは調理器具、調味料、食器など、いろいろな物を使用します。

既存のキッチンで使っている物が全て入る収納量を確保できるのか、確認しましょう。

キッチン本体の引き出しで足りない場合、吊戸棚を追加したり、食器棚を増やしたりする必要があります。

対面キッチンは手元が見えやすいため、収納しきれなかった物が溢れていると見映えが悪くなってしまいます。

腰壁やカウンターは必要か

キッチンの様子が丸見えになるのは抵抗感がある場合、腰壁やカウンターの設置を検討しましょう。

対面キッチンに腰壁を設置すると、調理器具や調味料を収納するスペースとしても活用できます。

また、リビングやダイニングから見えるインテリアとして活用してもよいでしょう。

カウンターは配膳や盛りつけ、食事の片づけでも活用できるため、作業効率も上げてくれます。

実際にキッチンで作業するシーンを想定し、腰壁やカウンターが必要かどうか検討しましょう。

対面キッチンのサイズを決めるポイント

対面キッチンのレイアウトを考える際、重要なのはキッチン本体のサイズだけではありません。

使いやすいキッチンにするには、以下のようなサイズも大切です。

  • キッチン本体のサイズ
  • 吊戸棚のサイズ
  • 作業動線や通路幅

それぞれどの程度のサイズが必要なのか、どのように決めればいいのかを紹介します。

キッチン本体のサイズ

キッチン本体のサイズを決める際は、調理に十分なスペースが確保できるかチェックしましょう。

調理スペースの広さは、一般的に約60~90cmが目安といわれています。

しかし、一度にどれくらいの量の料理を作るのか、日常的にどのような調理器具を使うのかで、必要な広さは変わります。

普段使うなかで一番大きなまな板を置いても、左右に余裕があるくらいが理想的です。

また、調味料や調理器具、食材を置いても余裕があるかどうか確認しましょう。

さらに、ワークトップの高さも重要です。

キッチンのワークトップは、床からワークトップまでの高さが「身長÷2+5cm」だと便利だといわれています。

ワークトップが低いと、腰を曲げて作業しなくてはなりません。

オプションで高さを変更できるキッチンもあるため、体に負担がかかりにくいサイズのキッチンを選びましょう。

吊戸棚のサイズ

吊戸棚のサイズは「自然と吊戸棚が目に入り、手が届く範囲」が理想だといわれています。

つまり、キッチンを使う方の身長や天井の高さを考慮して決める必要があるということです。

一般的な吊戸棚のサイズは50cm、60cm、70cm、90cmなどです。

キッチンを使う方にとって使いやすいサイズを選びましょう。

作業動線や通路幅

キッチンのレイアウトを決める際、作業動線や通路幅の確保を忘れないようにしましょう。

シンク・コンロ・冷蔵庫の位置を結んでできる三角形を「ワークトライアングル」と呼び、三辺の合計が360~600cm内に収まると効率的だといわれています。

シンクやコンロの位置を考える際は、冷蔵庫の配置も一緒に考えるとよいでしょう。

また、通路幅は調理する人数によって動きやすい幅が異なります。

1人で調理する場合は90cm、2人以上の場合は120cmほどあるとスムーズに作業できます。

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キッチンリフォームを安く抑える方法とは?

使いやすくておしゃれなキッチンにはしたいが、リフォーム費用はできるだけ抑えたいと考える方は少なくないでしょう。

リフォーム費用を抑えるには、次のような方法があります。

  • システムキッチンのグレードを下げる
  • 数社から見積もりを取って見比べる

それぞれポイントを紹介します。

システムキッチンのグレードを下げる

キッチンのリフォーム費用において、キッチン本体の価格が大きな比率を占めます。
そのため、キッチン本体を安く購入できれば、その分リフォーム費用も抑えられます。

グレードの高いキッチンは価格も上がるため、まずはグレードを下げられないか検討しましょう。
機能やデザインなど、こだわるポイントがない方は、できるだけシンプルな製品を選ぶと価格を下げられる可能性があります。

また、型落ち品やアウトレット商品を活用するのも方法の一つです。掘り出し物の激安商品に巡り会えるかもしれません。
型落ちとはいえ、大手メーカーの商品は元々の性能が高いため、現行品と大きな差はありません。
ただし、保証期間が異なる場合があるため、購入前に確認しておくとよいでしょう。

しかし、専門知識がないと最適なキッチンなのかどうか判断が難しい場合もあります。
その場合は、予算を提示したうえでリフォーム業者にアドバイスをもらう方法もあります。

数社から見積もりを取って見比べる

賢くリフォームをしたいと思うのなら、初めから一社に絞ってリフォームを依頼するのではなく、数社から見積もりを取って見比べてみましょう。

相見積もりはキッチンのリフォームに限らず、どの部分のリフォームでも共通して大事なポイントになります。

定価が存在しないリフォームでは、業者によって見積もりの内容に差が出やすいからです。

見積もりを依頼する際には、すべての業者に同じ条件と希望を伝えることがポイントです。

総合的な見積もり金額も大事ですが、内訳をよく見てみましょう。

高い費用が見積もられている箇所について業者に聞いてみると、費用を抑えるための提案をしてくれる場合もあります。

より満足度の高いリフォームにするためにも相見積もりは必須です。

対面型キッチンの対面プランの紹介

対面型キッチンの中には様々な対面プランが存在しています。

代表的なものとして以下の4種類を解説します。

・フラット対面
・ローステップ対面
・スマートステップ対面
・ハイステップ対面

フラット対面

画像出典:タカラスタンダード-キッチンのレイアウト選び

フラット対面は、キッチンの調理台に収納スペースを設けずにキッチン台を端から端まで同じ高さに保ったキッチンです。

メリットとして、キッチンの前に障害物がないので家族の顔が見やすく開放感がある、調理した料理を食卓に運ぶのが簡単になるといったことが挙げられます。

逆に、収納スペースがないのでキッチン道具や調味料の置き場に困る可能性があります。

ローステップ対面

画像出典:LIXIL-リシェルSI:PLAN8 セミオープン対面キッチン 壁付I型

ローステップ対面は、キッチンカウンターに少しだけ高さのある壁を設けています。

ちょっとした食器や調理器具などを置いたり、調理や洗い物際中の手元だけ隠したりできます。

またフラット対面のメリットでもある開放感といった面も考慮されているため、人気の高いものとなっています。

家族や来客と顔を見ながら会話はしたいが、調理している手元は見せたくないといった方におすすめです。

スマートステップ対面

画像出典:パナソニック-プラン集

スマートステップ対面は、ローステップ対面に追加して側面にも壁を設けています。

前面の壁にはフックや照明、コンセントなど、便利な機能を取り付けています。

料理を効率よく行いたい方にはぴったりのキッチンですが、その分他に比べると費用が高くなるため注意してください。

ハイステップ対面

画像出典:パナソニック-プラン集

ハイステップ対面は、キッチンカウンターに少し高い壁を設けた形です。

壁の中に収納スペースができるため、食器などの小物をすぐに取り出せることができます。

また、キッチンの中が外から見えにくいため急な来客にも対応することができ、自分好みのキッチンを作ることができます。

ただ壁が高いため開放感は少し薄れてしまい、完成した料理を運ぶのも少し手間取る可能性があります。

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キッチンのリフォーム事例

実際に対面キッチンへリフォームした事例を紹介します。

さまざまな事例を見ると、より具体的にリフォームしたキッチンを想像できるでしょう。

統一感のあるキッチンへ

吊戸棚を備えて収納力もある対面キッチンに
リフォーム費用約260万円
住宅の種類マンション・アパート
築年数10~20年未満

水回りとクロスを綺麗にして、快適な空間にしたいとご相談がありました。

キッチンのグレードは落とさず価格だけを抑えるため、数社のメーカーを採用してプランニングを行っています。

色調を合わせることで統一感も生まれました。

綺麗で使いやすくなったとご満足いただいています。

施工会社:株式会社やまもとくん

明るくモダンな北欧風キッチン

明るくモダンな北欧風キッチン
リフォーム費用約200万円
住宅の種類一戸建て
築年数10~20年未満

明るく、デザイン性の高いキッチンにリフォームしたいとのご希望でした。

「好みの空間で居心地よく過ごす」をテーマに打ち合わせとプランニングを行い、キッチンやタイルをご提案。

袖壁を撤去することでキッチンを延長することができました。

「ショールームみたい」と、お喜びの声をいただきました。

施工会社:イシマル リフォーム&リノベーション

収納も増やして使い勝手アップ!

収納も増やして使い勝手アップ!
リフォーム費用約250万円
住宅の種類一戸建て
築年数20~30年未満

息子さんご夫婦と同居するために、対面キッチンにして使いやすい間取りにしたいというご希望でした。

間取りを変更して使い勝手を良くするとともに、収納を増やしています。

山間部の寒い地域のため、断熱と気密処理をして冷暖房が効きやすいように仕上げました。

お母様と義理の娘さんが仲良く家事ができるようになったと、ご満足いただけました。

施工会社:デザインリゾート株式会社

ダイニングの主役になったアイランドキッチン

ダイニングの主役になったアイランドキッチン
リフォーム費用約248万円
住宅の種類一戸建て
築年数10~20年未満

奥様がLIXILのリシェルを気に入ったことから、キッチンをメインにしたダイニングキッチンにリフォームしたいというご要望がありました。

ホワイトオークのフローリングをはじめ、白を基調とした空間にしつつ、キッチンの後ろに上品なアクセントクロスを。

食器棚や調理家電は大きな収納スペースに収め、生活感を感じさせない仕上がりにしました。

料理がしやすくなり、お子さまから「お手伝いをしたいー!!」の声が増えたとお喜びいただいています。

施工会社:スペースアップ(株式会社CONY JAPAN)

壁を壊さず実現した対面キッチン

壁を壊さず実現した対面キッチン
リフォーム費用約157万円
住宅の種類一戸建て
築年数20~30年未満

対面キッチンにしたいが、ツーバイフォー住宅だったため工事を引き受けてくれる業者がいないとお困りでした。

そこで、壁を壊さないプランをご提案。

メーカーにキッチンを特注し、壁を壊さずに位置を変更しました。

キッチンを移動させたことで空いたスペースに収納を造作した結果、リビングも広く使えるようになりました。

開放感たっぷりの対面キッチンに仕上がっています。

可愛いブルータイルをブラックアイアンの窓で空間を引き締めたバランスの良いキッチン

可愛いブルータイルをブラックアイアンの窓で空間を引き締めたバランスの良いキッチン
リフォーム費用134万5000円
住宅の種類マンション
築年数25年

キッチンがリビングと分離し孤立しているのが不満だった為、LDKにリフォーム。

施工担当のスペースアップさんは、見積り段階から細かい要望にとことん付き合ってくださいました。

夫婦二人でキッチンに立つと、以前は狭さを感じたりぶつかったりしていましたが、ゆったり余裕を持って使うことができます。

ミーレの食洗機を使うことで洗い物が信じられないほど楽になりました。

対面キッチンのリフォームで押さえておきたいポイント

理想的なキッチンへの憧れだけでキッチンリフォームを行うと、実際の使い勝手が軽視され後悔することになりかねません。

近年はキッチンもインテリアの一種のような風潮があります。

しかし、毎日使うことを考えれば使い勝手を考慮した上でリフォームをしなければなりません。

ここでは、キッチンリフォームでおさえておきたいポイントを解説します。

ポイント1. ゴミ置き場や収納を確保する

キッチンリフォームの際、意外に見落とされるのはゴミ置き場です。

キッチンで料理をすれば、必ずゴミが発生します。

市町村によってゴミの分別方法や収集日が異なるため、必要なゴミ箱の数や収集日までに溜まるゴミの量を計算してゴミ置き場を設ける必要があります。

ゴミ箱収納付きのシステムキッチンを選ぶ際も、十分なスペースがあるか確認しましょう。

また、壁付けキッチンから対面キッチンへリフォームすると、収納スペースが減ってしまうケースがあります。

キッチンカウンターの下にあるスペースを有効活用したり、吊戸棚や壁面収納を設置したりと、収納量を確保しましょう。

ただし、収納として吊戸棚を設置すると開放感を損なう可能性があります。

デメリットも踏まえたうえで検討してください。

ポイント2. 目的に合わせた高さ・幅のカウンターを設置する

対面キッチンにカウンターを設置する際は、目的に合わせて高さと幅を決めましょう。

簡易的なテーブルとして使用するのか、目隠しとして設置するのかで、使いやすい高さが異なります。

テーブルとして使用する場合、椅子とのバランスも大切です。

カウンターが高すぎるとバランスが悪くなり、テーブルとしては使い勝手が悪くなってしまうでしょう。

目隠しとして使用する場合は、ワークトップよりも高くする必要があります。

また、幅によって置ける物の大きさが変わります。

家電や収納棚など、カウンターに置きたい物がある場合は事前に幅を確認しておきましょう。

ポイント3. 追加工事の可能性を考慮する

リフォームでは、施工途中に不具合などが見つかり追加工事が必要となる場合が少なくありません。

キッチンリフォームでよくある追加工事は、棚の増設や小物入れの追加、コンセントの増設などです。

特に電子レンジや炊飯器など、比較的高電力が必要な調理機器のコンセント位置は十分考慮して決めましょう。

また、追加工事の可能性を念頭に置き、時間と余裕を持ったリフォーム計画を立てると安心です。

ポイント4. 認識違いがないよう入念に打ち合わせをする

リフォーム後にトラブルに巻き込まれないためには、業者との入念な打ち合わせが大切です。

トラブルを避けるために、システムキッチンの品番、壁紙の色など、面倒だと感じても細かくチェックしておきましょう。

また、細部に関しては業者に任せるのであれば、写真などを使って仕上がりイメージを伝えるとよいでしょう。

認識の食い違いによるトラブルを防げます。

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対面キッチンをリフォームする際の最適な業者の選び方について

信頼できる業者を選ぶには、依頼者側の調査が大切です。

はじめから業者を1社に決めてしまうのではなく、候補を複数挙げて比較・検討しましょう。

キッチンリフォームを依頼する業者を選ぶ際、注目したいのが実績や口コミです。

キッチンリフォームの施工実績がどれくらいあるのか、実際にリフォームした人の意見が肯定的かどうかは、業者選びの大事なポイントになります。

実績や口コミは業者のホームページに記載されている場合が多いので、確認してみましょう。

また、リフォームを専門にしている業者でも、それぞれ得意分野があります。

キッチンリフォームを得意としている業者を選ぶと安心です。

見積りを依頼する前に、3社ほどに絞っておきましょう。

なお、理想的なキッチンリフォームの実現には、依頼者側の準備も必要です。

キッチンスタイルの希望や予算を明確にしたり、動線を決めたりしておくと、業者から的確なアドバイスをもらいやすくなります。

カタログを請求したり、ショールームに足を運んだりして、理想とするキッチンのイメージを固めておきましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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