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2022年10月31日更新
L型キッチンのメリット・デメリットは?費用・実例・魅力を解説!
リフォームで使い勝手の良いキッチンに変えたい!という時に、キッチンのレイアウトでポピュラーなスタイルのL型キッチン。直角のコーナーのあるキッチンに、シンクと加熱機器スペースが備わっています。使い勝手の良いポピュラーなL型キッチンのメリットデメリットを解説いたします。
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- 監修者久田麻里子
目次
L型キッチンとは?
L型キッチンとは、キッチンのレイアウトを上部から見たとき、直角のコーナーを持つスタイルです。
シンク側は1800mmと加熱機器1800~2700mmのサイズが一般的なサイズになります。
リフォームの場合は、L型キッチンを使用したシステムキッチンでリフォームすることも、お住まいのスペースに合わせて自由に造作も可能です。
キッチンの使い方に求められるものは、機能的であることや作業動線(調理や作業する時に移動する距離)が短いことが必要です。
また、収納スペース、調理や食事の後の片づけの使い勝手の良さも重要になります。
機能的なレイアウトはL型キッチンの最大のメリット
L型キッチンのメリットは、機能的なレイアウトが最大のポイントかもしれません。
キッチンのシンクや調理スペースを前に、左右のどちらかに加熱機器が備わっている直角タイプです。
そのため、身体の向きを少し変えるだけで、調理するスペースを移動できるのはメリットといえます。
移動する距離が短ければ、料理の時間も短縮することができます。
また、作業スペースを広く確保することができるので、二人以上でキッチンに立ち、料理や準備をすることもできます。
L型キッチンはオープンスタイルの場合に使用されることが多いレイアウトです。
そのため、ダイニングやリビングへの準備や片づけの際にも効率よく移動できます。
L型のレイアウトをバランスよく活用すると、大容量の収納スペースが確保できるとも言えます。
キッチンはなにかとアイテムが増え続ける場所ですから、収納は大きなポイントです。
ダイニングやリビングと同じ間取りにある場合は、家族や友人などからも見えるスペースになります。
収納も、“見せる収納”や“隠す収納”をバランスよく考えるとおしゃれなキッチンになるかもしれません。
L型キッチンにおすすめのレイアウト
L型キッチンの魅力の一つはレイアウトの幅が広いことです。
L型キッチンにおすすめのレイアウトを解説していきます。
対面式
対面式キッチンはリビングやダイニングに向かって設置するタイプです。
リビングのほうを向いて作業できるため、家族の様子が確認しやすかったり、コミュニケーションがとりやすかったりするメリットがあります。
一方で、油汚れやにおいが部屋全体に広がりやすいのが対面式キッチンの欠点です。
しかし、L型キッチンなら壁付け部分にコンロを設置できるので、においや油汚れの広がりを抑えられます。
また、L型キッチンは壁側にキャビネットを設置できる分、対面部分のキャビネットを短くできます。
I型キッチンより間口を狭くできるので、縦長のLDKにも対面式キッチンとして設置可能です。
壁付け式
壁付け式キッチンは、壁に向かって設置するタイプです。
対面式キッチンより省スペースで設置でき、ダイニングとキッチンがキャビネットで遮られないので、LDKが広々とした空間になります。
しかし、壁付け式キッチンは、冷蔵庫をシンクやコンロと横並びに配置しなければならないことが多く、作業動線を考えるとやや不便かもしれません。
また、対面式キッチンと違いリビングの様子が確認しづらいので、小さいお子さんがいるなど家族の様子を頻繁に確認したい人には不向きでしょう。
コーナーの使い方がデメリットになるL型キッチン
収納する際に奥に入れてしまうと取り出しにくくなるキャビネットのコーナー。
L型キッチンの場合も、コーナー部分がデッドスペースになってしまうと、使いにくいと感じることもありえます。
そのようなときには、季節で使用するものなど、使用頻度の少ないものの収納場所として考えてみましょう。
L型キッチンの一般的なサイズは、シンク側は1800mmと加熱機器1800~2700mmとなります。
レイアウトの距離にもよりますが、広いスペースに大きめのL型キッチンを設置すると、動線が長くデメリットなることも。
住まいの広さや家族構成に合わせたサイズのレイアウトを考えることで、解消できるデメリットとも言えます。
一般的なI型キッチンよりもL型キッチンは価格も高くなることも多く、デメリットの一つかもしれません。
とはいえ、住まいの中でも利用頻度の高いキッチンは、レイアウトひとつで効率よくなることがあります。
毎日の使い方でスタイルやレイアウトを選ぶことがお勧めです。
住まいの中でも重要度の高いキッチンは、料理する時間も食事の時間も楽しくすることのできるスペースです。
コミュニケーションにも役立つL型キッチンは、収納スペースもあり動きやすく機能的です。
L型キッチンが向いているのはどんな人?
L型キッチンのメリットとデメリットをふまえたうえで、L型キッチンがどんな人に向いているのかを解説していきます。
L型キッチンが向いている人
L型キッチンが向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 収納スペースを確保したい人
- 作業スペースを広くとりたい人
L型キッチンはキャビネットが2つあるので、作業台下の収納スペースが豊富です。
そのため、パントリーがなく収納スペースが足りないと感じている人や、キッチンに多くのものを収納しておきたい人に向いています。
また、L型キッチンはコーナー部分に広いスペースがあるので広々と作業できます。
作り置きなどで一度にたくさんの料理を作る人や、背面カウンターがなくスペースが足りないと悩んでいる人にぴったりです。
L型キッチンが向いていない人
L型キッチンが向かないのは、キッチンの面積が限られている人です。
L型キッチンは、キャビネットを2つ置かなくてはいけないので、設置するときにはI型キッチンより広い面積が必要になります。
とくに、I型キッチンより広い通路幅が必要になるので、キッチンに十分なスペースがないときには設置が難しいかもしれません。
L型キッチンにリフォームする費用相場
L型キッチンにリフォームするときの費用相場は、約60万円〜約200万円です。
一方、I型キッチンの場合は、約50万円〜約150万円が相場となっており、L型キッチンより低価格で抑えられる傾向があります。
ただキッチンのリフォーム費用は、本体のグレードやレイアウトを変更することによる追加工事の有無などにより大きく変動するため、一概にはいいきれません。
正確な費用が知りたい場合は、実際にリフォーム会社に見積もりに来てもらう必要があります。また、リフォーム会社によっても割引率や工事費用が異なるため、複数の業者から見積もりをとり、相場を知ることが大切です。
L型キッチンのリフォーム事例
以下では、実際にL型キッチンにリフォームした事例を紹介します。
リクシルのL型キッチンへのリフォーム事例
リフォーム費用 | 約125万円 |
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工期 | 約1週間 |
建物 | 戸建て |
メーカー名 | リクシル |
商品名 | シエラ |
こちらは、キッチンの老朽化にともない、コの字型キッチンからL型キッチンにリフォームした事例です。
吊戸棚と背面の食器棚を撤去したため収納量が少なくなりましたが、収納力に優れたリクシルのキッチンを採用することで食器類もすっきり収まっています。
また、冷蔵庫はシンクとコンロの背面になる位置に設置し、効率よく作業できるようになりました。
パナソニックのL型キッチンへのリフォーム事例
リフォーム費用 | 約155万円 |
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建物 | 戸建て |
メーカー名 | パナソニック |
商品名 | リフォムス |
こちらは、壁付けのI型キッチンからL型キッチンにリフォームした事例です。
引き出しを自由にアレンジできるパナソニックのシステムキッチンを採用し、収納力を向上させました。
壁面パネルや扉の色を白で統一し、明るく清潔感のあるキッチンになっています。
対面式のL型キッチンへのリフォーム事例
リフォーム費用 | 約440万円 |
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建物 | 戸建て |
メーカー名 | リクシル |
商品名 | リシェル |
こちらは、中古マンションの購入にともない、キッチンを大幅にリフォームした事例です。
間仕切り壁をなくし、壁付けされていたI型キッチンを、対面式のL型キッチンに変更しました。
床材も無垢のフローリングに張り替え、キッチンの木目のデザインと統一感をもたせており、おしゃれな空間になっています。
L型キッチンを設置するときの注意点
なにかと魅力の多いL型キッチンですが、I型キッチンとは特徴が異なることから、設置するときには注意すべきことがあります。
L型キッチンを設置するときの注意点を解説していきます。
リビングやダイニングとのバランスを見る
L型キッチンを設置するときは、リビングやダイニングとのバランスを考えましょう。
I型キッチンからL型キッチンにリフォームすると、多くの場合キッチンのスペースは広くなります。
とはいえ、キッチンの広さばかりに気をとられていると、リビングやダイニングが圧迫されて家族が過ごしにくくなるといったことになりかねません。
リビングやダイニングのことも考慮したうえで、L型キッチンが無理なく設置できるか事前にサイズを測っておきましょう。
冷蔵庫やキャビネットなどの配置を検討する
L型キッチンを設置するときは、部屋全体のバランスだけでなくキッチン内のレイアウトも詳細に検討しておく必要があります。
L型キッチンはI型キッチンより幅や奥行きが広い製品が多くみられます。
そのため、I型キッチンで冷蔵庫やキャビネットがぴったり収まっていたとしても、L型キッチンにすることでうまく配置できなくなるかもしれません。
とくに、キッチンの広さに余裕がない場合はレイアウトが限られてしまうため、どこに何を配置するのか、L型キッチンにしても問題ないかを改めて検討しましょう。
冷蔵庫を買い替えるときの動線も検討する
キッチンリフォームをするときに意外と盲点となるのが、冷蔵庫を買い替えるときの動線です。
リフォーム前より通路幅を狭くすると、冷蔵庫を出し入れしにくくなります。
一見すると通路が冷蔵庫の幅より大きく見えても、ぎりぎり通れるような幅だと、カウンターなどにぶつかり角を曲がり切れないことがあります。
またライフスタイルが変わり、より大きな冷蔵庫が必要になることもあるでしょう。
現在の冷蔵庫の大きさに合わせた通路幅にすると、大きな冷蔵庫の搬入が難しくなるかもしれません。
リフォームするときは今の問題点ばかりに目がいってしまいますが、将来を見据えて柔軟な対応ができるように余裕をもたせた間取りにすることが大切です。
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この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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