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2021年05月27日更新

監修記事

不動産売却における買取のメリットは?仲介との違いも解説

不動産売却での買取は、短期間で現金化できる方法である分、リフォームの手配など手間もかかりやすいです。この記事では、不動産売却における買取と仲介の違いから、買取のメリットやおすすめなケース、実際に買取を行う際の流れについてご紹介していきます。

不動産売却方法の買取と仲介の違いについて

不動産売却における買取のメリットは?仲介との違いも解説

不動産売却の方法には、買取と仲介の2種類があります。それぞれの方法について、具体的にご紹介していきます。

不動産売却における買取とは

不動産会社自らが買主となって、マイホームなどの物件を買い取ります。車などと同じような仕組みで、業者が買い取った後で、クリーニングやリフォームを必要に応じて行い、中古物件として売りに出すという流れです。

複数の物件を買い取るには資金が必要なので、ある程度の資金力がある大手不動産会社しか行えない方法ではあります。そのため、仲介に比べて、割合が少ない方法となっています。

不動産売却における仲介とは

一方、仲介は不動産業者が売り主から依頼を受けて、買主を探して売買契約を結ぶ方法です。この際、売主が不動産業者に対して、契約成立時に仲介手数料を支払うことになっています。

一般的に、仲介の方が買取よりも高値で物件を売却できると言われており、このメリットのために仲介を選ぶケースも少なくないようです。

ただし、物件売却を不動産ネットワーク上に登録し、公開しなければならない点、リフォーム費用や瑕疵担保責任が生じる可能性などのデメリットもあります。

仲介業務自体に高額な資金は不要なため、小規模な不動産会社でも行うことができます。

信頼できる不動産かどうかを見極めるポイントとして、覚えておくと良いでしょう。

不動産売却における買取のメリット・デメリットについて

以上のように、不動産売却には2タイプあります。買取を選択する際のメリット、デメリットについて詳しくみていきます。

買取のメリット

買取におけるメリットとして、数多くのポイントが挙げられます。まずは、買主と売却価格が早く決まりやすい点です。仲介の場合、通常だと広告を出して買主を探し、契約と引き渡しまで、平均3~6カ月ほどかかると言われています。

しかし、買取の場合は買主と売り主のマッチングが不要なので、広告を出す作業を省けるほか、すぐに買い取りが決まりやすく、約1カ月で売却できます。

さらに、すぐに現金化できるので、資金計画が立てやすい点も大きな魅力でしょう。

仲介の場合に必要となる、仲介手数料が不要になるので、手元に残る金額も増えます。また、売却後の瑕疵担保責任も売主にはなくなります。

修理や補修といった対応をするのは、買い取った不動産会社側です。後から欠陥が発覚して対応しなければいけない、という心理的なストレスもありません。

買取の場合は買主が決まっているため、仲介と異なり、広告を出さずに契約が進行していきます。内覧会なども実施しませんので、近所の方に売り出した事実を知られることなく、売却が行えます。

また、仲介の場合は、買主と売り主が引渡し日を協議した上で決定するのが一般的です。売り主側の引越したい日が、買主側の住み始めたい日とマッチしないと、契約が進まず、最悪の場合は契約自体が破談になってしまう可能性もあります。

買取の場合だと、引越し日をある程度相談できるため、融通をきかせることができます。

買い替えの場合には、特約条項内の停止条件期限内に売却できなかったときには、買取先をあらかじめ確保しておくことができます。売れずに残ってしまうリスクを低くできるのです。

相続による売却のケースでは、不動産会社の買取価格を知っておくと、相続税の支払日から逆算して、買取の予定を組むことも可能になります。税金対策としても、買取を選ぶことは賢い選択と言えるでしょう。

買取のデメリット

では逆に、買取におけるデメリットはどのような点でしょうか。また、それを回避する方法についてもご説明していきます。

買取の最も大きなデメリットは、買取価格が相場よりも安くなりやすい点です。多くのメリットを持つ買取ですが、この点があるため、仲介を選ぶ人が多くなっているのです。

買取の場合は、リフォームやクリーニングを済ませた後に売りに出すのが一般的で、その分の費用は売り主が負担することになります。

また、売出し期間中の維持費もかかりますし、買取をする会社が金融機関を通じて融資を受けた場合には、事務手数料を払わなければなりません。

こうした費用を差し引いた分が買取価格となり、その相場は売却価格の7〜8割と言われています。

売却価格が約3,000万円なら、買取価格は約2,100〜2,400万円ですので、結構な差額が生まれることになります。この金額の差に納得できるかどうかが、買取を選ぶ上で重要です。

また、新築物件や分割不可の土地など、物件の条件によっては買取が不利になってしまうこともあるようです。こうした条件や過去の買取情報について、事前に調査しておくことをおすすめします。

買取価格の下落をあらかじめ予想するために、不動産の一括査定サービスを利用しておくと、損益を最小限に抑えられる可能性もありますので、ぜひ利用しましょう。

即時買取と保証買取の違いについて

買取には「即時買取」と「保証買取」の2種類があります。

不動産売却における即時買取とは

名前の通り、不動産会社がそのまま買い取る売却方法のことを指します。市場への売却活動を一切行わずに、ほぼ即時に売却できるメリットがある分、買取価格は安くなりがちです。

何かしらの理由があり、すぐに物件を売る必要があるケースに向いています。

不動産売却における保証買取とは

保証買取では、物件情報を広告などに掲載し、仲介先を探して売却活動を行います。

ある一定期間の間に売却する、という計画のもとで売却活動を行い、期間を過ぎても売れなかった場合には、不動産会社が事前に取り決めた金額で買い取ってくれるシステムになっています。

そのため、契約で決まった金額が必ず手に入るという保証がついており、安心できます。時間的な余裕を持って、物件を売りに出していられる方におすすめの方法です。

不動産売却における買取の手順について

不動産売却における買取のメリットは?仲介との違いも解説

ここで、不動産売却における買取の手順とおおよその期間について、具体的に解説していきます。

買取のおおまかな流れと期間

物件の査定を複数の不動産会社に依頼

まずは物件の売却のために、査定を不動産会社に依頼します。この際、不動産会社はひとつではなく複数に依頼すると、売却を依頼する会社を見極めやすくなります。

というのも、買取において最も重要とされるのが業者選びで、それによって価格だけでなく、買取の結果が決まるとも言われるからです。

安心して売却を完了できるよう、適切な不動産会社を選ぶためにも、複数の会社とコンタクトを取り、実際に手応えを感じてみましょう。また、ネット上などでの評判も、判断材料として使えます。

査定には机上の簡易査定ではなく、実際に営業マンが物件を見て判断する、訪問査定を依頼するようにしましょう。

不動産会社から物件の買取価格を提示してもらう

物件の買取価格を一旦、ここで提示してもらいます。同じような条件の物件がどのくらいの売却価格で取引されているのか、基準額を事前に把握しておけば、良心的な不動産会社かどうかを判断しやすいので、おすすめです。

通常は、提示された金額が通常の売却の7〜8割前後となるので、覚えておきましょう。このとき、明らかに基準を下回る金額を提示された場合、その会社との付き合いは避けるべきと言えます。

ちなみに、査定金額と買取金額は場合によって異なる可能性もあります。実際の買取金額が、査定金額と違ってくることもあると、あらかじめ覚えておいてください。

物件の売却先と買取業者を決める

問題のない査定金額を提示されたら、売却先と買取業者を決定していきます。

万が一、買取金額が確定したにもかかわらず、その後の手続きがスムーズに進まない場合、別の買取業者に変更するのが無難でしょう。

物件の売却スケジュールを組む/h4>

実際に売却するスケジュールを決めるため、不動産会社と打ち合わせします。売り主と不動産会社が直接やり取りしながら、両方の都合に併せて売買スケジュールが立てやすくなります。

家財道具の処分や空調設備の調整、売却代金の決済時期などは特にトラブルになりやすい項目と言われていますので、忘れずにチェックしておきましょう。

この際に、併せて物件引き渡しにおける条件も確認しておくとスムーズです。

物件の売却契約を締結する

ここまで終わると、いよいよ契約の締結です。一連の手続きの完了となり、売却方法、相場価格との比較などの最終確認ができるのもこの時までです。不明点は必ず明確にし、すべてに納得するまで、再確認しましょう。

残金決済と引き渡し

契約締結後は、残金が期日に振り込まれるのを待つだけとなります。引き渡し日までに、抵当権抹消に関する手続きや管理会社、公共機関への連絡、引越しの準備などは済ませられると良いですね。

依頼する不動産会社と緊密にコミュニケーションを取りながら、スムーズな売買となるように動いていきましょう。

物件における売買契約から決済までは、現金買取が可能な不動産会社であれば、最短で数日で行えるケースもあります。ローンを使って買い取る不動産会社の場合、約3〜4週間かかるのが一般的です。

不動産売却時に買取を選んだ方が良いケースについて

では実際に不動産売却に買取を選ぶべきケースとは、どんな条件を持つ場合なのか詳しく見ていきます。

買取を選んだ方が良いケース

買取を選ぶべきケースとして、次のような条件が挙げられます。

  • 物件を売却して得た資金を使う時期が決まっている
  • 物件を売却することを周囲に知られたくない
  • 仲介料を支払う余力がない
  • 仲介による売値の交渉時間を取れない
  • 売却する物件の築年数が古い
  • 物件の室内がすぐ住める状況でない

買取では売却期間が短く、早くに現金化しやすいため、資金を使う時期が迫っている場合に向いています。また、仲介料を節約したい場合や、近所や周りの人に売却を知られずに勧めたい場合にも便利です。

さらに、築年数が30年以上経っている物件は、水道管など設備の寿命が25年と言われている中で、欠陥が見つかる可能性が高くなるため、仲介してもらえる確率が低くなります。そのため、買取の方がスムーズに買い取り先が見つかりやすいでしょう。

不動産売却に対応する優良な不動産会社を見つけるには?

ここまで説明してきた不動産売却は、あくまで一例となっています。

正確な売却金額を知るためには、売却前に「売却査定」を受ける必要があります。

そのとき大事なのが、複数社に査定依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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一生のうちに不動産売却をする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない売却をするためにも、不動産会社選びは慎重に行いましょう!

この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社worth style home 濵田昭平

株式会社worth style home

濵田昭平

2005年より東京急行電鉄株式会社財務戦略室主計部にて都市開発における多様な事業セグメントの業務を経験。2012年1月より都心部で高級マンション賃貸仲介業を展開する株式会社ModernStandardへ転職し、賃貸仲介営業職での最短トップ記録樹立。2014年1月より「株式会社worth style home」での総合不動産業をスタート。1,000万円~10億のマンション・土地等の売買仲介業務を行う。

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