2021年04月12日更新
査定前に把握したい不動産相場の調べ方
不動産の売却をスムーズに行うために相場を知ることは重要です。また不動産の相場を知ると査定価格が適正であるか判断しやすくなります。今回はインターネットの一括サイトなどを利用して不動産相場を調べる方法を詳しくご紹介します。
不動産相場の調べ方
不動産の売却を考えたときに、まず行うのが不動産相場の把握です。
不動産の相場を知らずにいると売却価格をどのような金額に設定したらいいのか判断できなくなってしまうでしょう。
また、相場はもっと高い金額なのに売却価格を低めに設定し損をしてしまったと後悔する可能性があります。
不動産の相場が知りたい場合、インターネットなどで検索して自分で簡単に調べることができます。
インターネットの不動産サイトでは「過去の成約価格」や「現在の取引価格」などを調べて不動産相場を把握することができるでしょう。
では、「過去の成約価格」や「現在の取引価格」は具体的にどのような方法で調べていけばいいのかご紹介します。
不動産の過去の成約価格を調べられる
不動産の相場を知るときに、過去の成約価格を調べるとどのような不動産がどのくらいの価格で売れたか把握できます。
不動産の過去の成約価格を調べる方法として、「レインズ・マーケット・インフォメーション」と「土地総合情報システム」が挙げられます。
それぞれどのような仕組みなのか見ていきましょう。
レインズ・マーケット・インフォメーション
レインズ・マーケット・インフォメーション通称「レインズ」とは、不動産取引情報提供サイトのことです。
不動産会社で扱っている「レインズ」は同じ名前でも、不動産会社しか閲覧ができないため、一般の人が利用できるのはインターネットで検索できる「レインズ・マーケット・インフォメーション」となります。
レインズでは過去に取引・成約された価格や物件の詳細を調べることができるため、不動産の相場を知りたい場合はまずインターネットでレインズを閲覧してみましょう。
レインズでは過去の成約価格の他に、現在取引中の物件も豊富にあるため不動産を探す人も多く利用しています。
ただ、一般の人が閲覧できるレインズは物件の所在や地番などの詳細が掲載されていないため、ピンポイントの相場を調べるのは難しいでしょう。
しかし地域の相場は分かるので、充分に不動産相場の参考になるのではないでしょうか。
土地総合情報システム
土地総合情報システムとは、国土交通省が提供する不動産の地価公示・取引価格・都道府県地価調査の価格などを検索・閲覧できるサイトのことです。
土地総合情報システムで調べられる項目は以下の通りです。
- 住宅地や商業地などの地域
- 所在地
- 坪単価
- 取引時期
- 土地の面積
- 最寄り駅や最寄駅からの距離
- 取引総額
- 平米単価
- 土地の形状
- 建ぺい率
- 容積率
- 都市計画
上記の項目を条件に検索できるため、取引相場をより詳しく調べられます。
土地総合情報システムでは前面道路の状況や土地の形状なども確認できるため、該当する不動産に照らし合わせて相場を調べることが可能です。
ただ、土地総合情報システムの取引価格情報は不動産取引の当事者を対象にしたアンケートの結果を集計しているため、正確な金額ではない可能性があることに注意しましょう。
上記の項目が検索できる他にも、該当地域での土地取引価格の中央値が分かるため、不動産がある地域の土地の値段が上がっているか下がっているのかを確認できるでしょう。
不動産の現在の取引価格を調べる
不動産の現在の取引価格を調べたい場合は、インターネットの一括査定サイトを利用する方法もあります。
一般的に現在の不動産の取引価格を知りたい場合、不動産業者に直接出向き詳細な情報を伝えて査定依頼をするという流れを行わなければならず、複数社に査定依頼するとなるとさらに手間がかかってしまうでしょう。
こうした手間もあり、ひと昔前までは初めに査定してもらった不動産会社とそのまま仲介契約をすることも珍しくありませんでした。
しかし、1社だけに査定依頼したところで査定額を比べることができず相場が分からないので、不動産会社の言い値で売却してしまい、後悔するというケースもあったようです。
一方、インターネットの一括査定サイトを利用すれば一度必要事項を入力するだけで、同時に複数社へ査定の依頼が可能になり、複数の査定額から大体の相場を見ることができます。
また、一括査定サイトで登録されている不動産会社は大手から地域密着型の不動産会社まで様々で、自分にあった不動産会社を選べるのが特徴です。
デメリットとしては、複数の不動産会社から訪問日程調整など電話がかなりかかってきて煩雑になりがちな点があげられます。
不動産の査定する前に相場価格を把握しておこう
本格的に不動産の査定を依頼する前に、不動産の相場価格を把握しておくと査定額が出た時に、その根拠が見極めやすくなります。
査定価格も大切ですが、その査定価格に至る経緯や内容も重要になります。
査定価格に至る経緯や内容でも不動産会社を比較できます。
不動産会社が査定を出したときになぜそのような金額に至ったのかを説明してもらうといいでしょう。
不動産売却に対応する優良な不動産会社を見つけるには?
ここまで説明してきた不動産売却は、あくまで一例となっています。
正確な売却金額を知るためには、売却前に「売却査定」を受ける必要があります。
そのとき大事なのが、複数社に査定依頼して必ず「比較検討」をするということ!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに不動産売却をする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない売却をするためにも、不動産会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

株式会社worth style home
濵田昭平2005年より東京急行電鉄株式会社財務戦略室主計部にて都市開発における多様な事業セグメントの業務を経験。2012年1月より都心部で高級マンション賃貸仲介業を展開する株式会社ModernStandardへ転職し、賃貸仲介営業職での最短トップ記録樹立。2014年1月より「株式会社worth style home」での総合不動産業をスタート。1,000万円~10億のマンション・土地等の売買仲介業務を行う。
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