2021年05月27日更新
マンション売却における物件の簡易査定について詳しく解説!
マンションを売却する際には、まず査定を行って売却額がいくらになるか調べます。この査定には簡易査定というものがありますが、通常の査定とはどのような点に違いがあるのでしょうか?簡易査定の方法と、メリット・デメリットについてご紹介します。
マンションなどの売却時における物件の「簡易査定」とは
マンションなどの売却を行う際には、物件の査定を行いますが、この時、簡易査定を選ぶことも出来ます。
簡易査定とはどのような査定方法なのでしょうか?
一般的な簡易査定の方法について見てみましょう。
簡易査定とは不動産会社が実際の物件を見ずに査定価格を算出する方法
簡易査定とは、書類や過去の販売実績などの情報を元に査定を行う手法です。
不動産会社では、簡易査定を依頼されると、物件に近い条件で売られている物件の価格や、過去の自社の実績などから査定額を算定していきます。
さらに、不動産価格は市場の動向によって実際の売却額がある程度変化するため、現在の市場価格の変化の傾向を元に、物件が販売できると考えられる価格を算定するのです。
基本的に、マンションなどの査定で提示される額は、査定を依頼した不動産会社が3か月以内に売れるであろうと判断した価格となるため、会社によってある程度査定額が変わる点には注意しておきましょう。
簡易査定で算出した価格は正確な査定価格ではない
簡易査定では過去の実績などから物件の査定を行うため、住宅の状況や構造、周辺環境などは考慮されていません。
そのため、実際に売買を行う段階で詳細な査定を行うと、簡易査定で得られた価格と違った価格が導き出されることがほとんどです。
簡易査定については、あくまで売却価格の目安として考えるようにしておきましょう。
マンション売却時の簡易査定と相見積もりについて
マンションの売却のために簡易査定を依頼する場合、相見積もりはどう行えば良いのでしょうか?
一般的に多く用いられている相見積もりの方法についてご紹介します。
不動産会社への相見積もりは3社が目安
不動産会社は得意としている分野が違うため、会社によって査定額に開きができてしまいます。
3社程度の不動産会社に相見積もりを依頼すれば、平均的な相場観を得ることができますし、各社の対応なども把握することができるでしょう。
また、相見積もりを行う際には、全ての不動産会社に同じ情報を提供し、相見積もりであることも伝えてください。
これにより、さらに正確に相場と近い査定結果を得られる可能性が高くなります。
相見積もりで提供する情報
相見積もりの際に提供する情報は、
- 住所
- 面積
- 間取り
- 築年数
です。
これに、周辺環境や物件の情報を追加し、さらにマイナスとなるポイントがある場合については、その部分についても正確に伝えてます。
簡易査定を依頼する不動産会社の選び方
簡易査定を依頼する際には、どのような点に注意すると良いのでしょうか?
まず、査定を依頼する不動産会社の規模を分けておきましょう。
地域密着型で地元での販売実績が多い会社と大手チェーンでは会社の強みに違いがあるため、相見積もりを取ることでその特徴をより把握しやすくなります。
また、会社については、ホームページを見て、どのような物件を得意としているか、マンションの販売実績が豊富かなどについても、調べておくと良いでしょう。
その他には、不動産を売却して住宅ローンを返済する任意売却に対応している、相談できるなどのポイントも重要になります。
簡易査定は無料で行っている不動産会社が多いため、マンションの売却をお考えの方は、情報収集として、気軽に査定を申し込んでみると良いでしょう。
簡易査定を利用するデメリット
簡易査定には、正確性の他にどのようなデメリットが考えられるのでしょうか?
高い査定価格を提示する不動産会社に注意する
簡易査定は正確な価格がわからないというデメリットがあるため、契約が取れるように高めの金額で査定を行う業者も存在します。
販売実績などの根拠を提示できる会社なら、見積価格が高くても問題ありませんが、根拠がはっきりしない場合は、このような目的で価格を付けている可能性があるため、注意した方が良いでしょう。
不動産売却に対応する優良な不動産会社を見つけるには?
ここまで説明してきた不動産売却は、あくまで一例となっています。
正確な売却金額を知るためには、売却前に「売却査定」を受ける必要があります。
そのとき大事なのが、複数社に査定依頼して必ず「比較検討」をするということ!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに不動産売却をする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない売却をするためにも、不動産会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

株式会社worth style home
濵田昭平2005年より東京急行電鉄株式会社財務戦略室主計部にて都市開発における多様な事業セグメントの業務を経験。2012年1月より都心部で高級マンション賃貸仲介業を展開する株式会社ModernStandardへ転職し、賃貸仲介営業職での最短トップ記録樹立。2014年1月より「株式会社worth style home」での総合不動産業をスタート。1,000万円~10億のマンション・土地等の売買仲介業務を行う。
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