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2021年02月22日更新
家の建て替えにかかる費用を徹底解説!
古くなった家を建て替えるか、リフォームするか。多くの人が同じポイントで悩んでいます。この記事では「家の建て替えにかかる費用とリフォームとの比較」をくわしくまとめていますので、家づくりの参考にしてください。
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- 監修者亀田融
目次
建て替えの流れ
家の建て替えについて後悔しないように、まずはご自身で建て替え全体の流れを把握しておきましょう。
1.建築会社・設計事務所を探す
建て替えを検討するときに最初に行うのが、予算決めと依頼先を探すことです。依頼先は、建築会社や工務店、設計事務所となります。
予算の決め方
どこに相談するにしても、予算が決まっていないと具体的な話が進みませんので、「建て替えにいくらかけられるのか」を決めてから依頼します。
住宅ローンを利用するときには、事前審査を利用できますので、どのくらい借りられるのか知りたいときには銀行に相談をしてみましょう。
月々にどのくらい支払えるのかを決めておくと住宅ローンの総額が決めやすくなります。
なお、建て替えに解体が必要なときは、解体費が住宅ローンに含まれるかどうかを確認しておくことも大切です。
依頼先の探し方・決め方
予算がある程度決まったら、その予算を持って数社に調査を依頼しましょう。たくさんの依頼先の中から数社に絞るにはインターネットやタウン情報誌のチラシなどが参考になります。
自分の建てたい家のイメージに近く、信頼できそうな会社を絞り込み、調査を依頼します。その後、見積書と工事内容についての説明を経て、納得できる依頼先を決定していきます。
2. 設計プラン、本契約
予算が決まっていて、建てたい家のイメージを伝えたら、見積書と簡単なプランが提示されます。複数の会社の中から予算とイメージがマッチする会社を選び、決定すると本契約となります。
本契約までの間に何度かプランの修正を依頼することは可能です。しかし、内装のイメージなど詳細は契約後に話し合いながら決定していくケースが多いので、まずはどこに依頼すればまちがいないかを決め、本契約に入ります。
契約に必要なもの
多くの建築会社では、工事の手付金を必要としています。この金額は会社によって異なりますが、おおむね工事費総額の約3%~5%です。
その他、住宅ローンを利用する際に必要になるものは以下の通りです。
- 実印と印鑑証明書
- 印紙税
- 収入を証明する書類(源泉徴収票など)
- 住民票
建築会社によってはほかにも書類が必要なこともあるので、契約前に確認をしておきましょう。
3.仮住まい探し
建築会社の見積もりが出たら、工期についても確認しておきます。今後の建築の流れを説明してもらえるはずですから、工事の期間も把握できます。
この期間中にどこに住むのか、いわゆる「仮住まい」を決めなければいけません。
仮住まいは多くの人が賃貸を利用しています。大手の不動産会社では、仮住まい用のマンスリーアパート、マンスリーマンションなどを持っていますから不動産会社に相談するか、インターネットで検索してみてください。
新築が多く建てられる春先などはマンスリー賃貸が人気となりますので、建て替えを考え始めたら早めに探しておくとよいでしょう。
また、仮住まいへの引っ越しに引っ越し業者を利用する予定がある場合、引っ越し先が決まったら業者への予約も忘れずに行ってください。
4.建築確認申請、住宅ローンの申し込み
建築会社との契約が済んだら、建築会社では建築確認申請を行います。建物が法律に適合するものかどうかの行政によるチェックです。
こちらは建築会社が主となって進めていきますが、その間に施主側は住宅ローンの本申し込みを行います。
事前審査で融資額が決定しているはずですので、その枠内での申し込みとなり、事前審査の金額を増やすことはできませんので注意してください。
5.仮住まいへ引っ越し
解体の開始前までに、仮住まいへの引っ越しをします。仮住まいに収まりきらない家具や荷物は、レンタル倉庫などに預けておくとよいでしょう。
6.解体工事
引っ越しが完了したら建物の解体が始まります。50坪二階建ての建物では、約5日で解体が完了します。
解体工事中は騒音や工事車両の出入りなどでご近所に迷惑をかけてしまいますので、引っ越し前にお知らせしておくことをおすすめします。
不用品の処分は解体業者に依頼できる?
新居で不用な家具や荷物は、取り壊す家の中にそのまま置いておいてよいケースがあります。解体業者によっては、不用品の処分も同時進行で行ってくれるところも。
別途費用はかかりますが、不用品の処分ができるので助かります。解体業者にぜひ問い合わせてみてください。
7.地盤調査、地盤改良
これまで住んでいた土地であっても、新しい建物の重量に地盤が耐えられるかの調査を行うことが望ましいといわれています。
調査は工務店や建設会社を通じて依頼しますが、調査結果によっては、地盤改良が必要になることがありますので注意しましょう。
地盤改良は方法にもよりますが、約20万円~100万円以上の費用がかかることがあります。
すでに住宅ローンの申し込みを済ませたあとに判明する費用ですから、現金を用意するか、仕様変更をして建築予算から捻出することになりますので準備しておきましょう。
8.着工、引き渡し
すべての準備が整ったらいよいよ着工となります。内装など工期の後半に着手する工事内容については、着工後に打ち合わせをして決めていくことがほとんどです。
工事期間中はときどき現場を訪れて、進捗状況を確認しましょう。
工事に着手する前には着手金、工事中に中間金、完成後に残金を支払う方法が一般的です。これらのお金は住宅ローン会社(銀行など)が工事業者に直接支払いを行います。
9.新居へ引っ越し
工事が完了して鍵の引き渡しを受けたら新居への引越しとなります。引き渡しのときには、営業担当者から家の中の設備の使い方などの説明を受けますので、分からない点はどんどん質問しましょう。
新居に引越すタイミングはあらかじめ分かっているので、工事の途中で進捗状況を確認しつつ、引っ越し業者に引越しの日を予約しておきます。
家の建て替えにかかる期間はどれくらい?
家の建て替えにはどれくらいの期間がかかるのでしょうか。もちろんケースバイケースで期間は変わってきますが、着工前と着工から引き渡しまでの一般的なスケジュールを紹介します。
契約までのスケジュール
建て替えの検討をする際に必ず行うのが情報収集になります。新しい家のデザイン、設備をインターネットや雑誌などで参考となるものを集めておきましょう。そして実際にモデルルームなどに足を運んでイメージを固めていきます。
イメージが出来たら実際にハウスメーカーにいって予算やプランの話し合いをしていきます。
その際には必ず複数社のハウスメーカーや工務店にいって決めるようにしましょう。色々なメーカーから話を聞くことで予算はもちろんですが、デザインもプロの提案を聞くことができます。
ハウスメーカーを決めたらプランを決めて予算を確定します。プランを決めたら各種申請をして契約後、着工に移ります。
契約後のスケジュール
建て替えの契約が完了したら、まずは既存の家の取り壊しを行います。その後、基礎工事から始まり新築工事に進んでいきます。
着工が始まったら施主はあまりやることはありませんので時々、工事の進捗を見にいくとよいでしょう。また、工事の規模にもよりますが、契約から引き渡しまでは6カ月~10カ月程度といわれています。
家の建て替えを行う時期はいつ?
家の建て替えを行う時期はいつ頃でしょうか。建て替えを検討するのは人それぞれになりますが、どのようなものがあるのでしょうか。建て替えを検討する時期や理由を紹介してきます。
住宅の老朽化の為
家の建て替えを検討する際「住宅の寿命」が一番多い理由です。日本で一番多い戸建て住宅は木造住宅。その寿命は一般的に30年程度といわれており、実際にそのくらいで建て替えを検討する人は多いようです。
また、鉄骨住宅は40年~50年くらいといわれていますが、木造住宅のイメージのほうが強く、築30年になると建て替えを検討することが多いのはこういった理由があります。
生活環境の変化によるもの
次に多いのは、生活環境の変化から建て替えを検討するものです。具体的には二世帯住宅に変更するための建て替えが多いでしょう。
時期としても10年以上経っていることがほとんどでリフォームが必要になってくるタイミングで二世帯に移行を検討する家庭が多いためです。
ほかには、親世代が使っていた住宅を取り壊して子供世代が使いやすいように建て替えるといったこともあるでしょう。どちらの場合も生活環境に合わせて今風の住宅に変更することが目的となります。
税率や補助金のタイミング
もし、そのタイミングを考えている場合は、国や自治体の動きに注意する必要があります。最近であれば、消費税が上がることが発表されたタイミングで建て替えを検討する人が増えたことが挙げられます。
ほかにも時期によっては補助金もありますので、情報収集をしっかりとしてタイミングを図ることが重要になります。
平屋は建て替えかリフォームどちらがおすすめなの?
平屋の場合、建て替えかリフォームかどちらがおススメなのでしょうか。実際はどちらもいい面があるため、検討している人の環境によって変わってきます。
建て替えとリフォームどちらにもメリットはありますので、自分の現状に合わせて選択をしていくとよいでしょう。
建て替えを選ぶ人
建て替えをおすすめする人の理由は様々ありますが、一番の理由として、住宅の劣化が挙げられると思います。
30年以上経過している場合、住宅の基礎や柱といった内側も劣化している可能性がありますので、その場合は建て替えのほうが結果的にメリットが多く得られることがあります。
次に、間取りや設備も施主の自由に検討することができるため。今の住宅に不満がある場合は、建て替えを選んだほうがメリットが多いことがあります。他にもリフォームよりも高額なローンが組みやすいといったメリットもあります。
リフォームを選ぶ人
リフォームのメリットとしてまず挙げられるのが、必要な部分のみの改修ができることです。これは築年数が10年前後の場合、まだ前面的に改修する必要がないので希望する箇所だけのリフォームで対応可能となります。
次に、リフォームのメリットは何といってもコストを安く抑えれることです。先ほども述べている通り必要な部分のみの改修になりますので、建て替えに比べてかなりコストを抑えられます。
さらに、工期も圧倒的に短くて済みますので、仮住まいを用意する必要もありません。
家の建て替えにかかる費用は?
家の建て替えにかかるのは、建築費用のほかに「解体費」や「地盤調査費(改良費)」事務手続きに関わる「諸費用」「仮住まいの家賃・引っ越し代」などがあります。
家の建て替え費用相場
【全国平均相場:坪単価約50万円~60万円】
(解体・諸費用含む)
解体工事費用
【全国平均相場:坪あたり約3~4万円】
建物を解体する費用です。植木の移動や家財の処分が発生した場合には別途費用がかかります。
地盤調査費用・改良費用
【地盤調査費用相場:約5万円~15万円】
【地盤改良費用相場:約20万円~100万円】
表土を交換する改良では約20万円~80万円。軟弱地盤が深く、地中にコンクリートの基礎を立てる工法では、約100万円以上の費用がかかることがあります。
家の建て替えにかかる諸費用
家の建て替えには建築費のほかに諸費用がかかります。諸費用の相場は以下の通りです。
地盤調査費用 | 約5万円~ | 調査の結果によっては改良費用が必要 |
---|---|---|
滅失登記費用 | 約4万円~ | 土地家屋調査士に依頼した場合の費用 |
設計確認申請料 | 約10万円~ | 設計料が含まれる場合は約30万円~ |
引っ越し費用 | 約10万円~ | 荷物の量によって変動 |
仮住まい費用 | 約30万円~ | 工期によって変動 |
登記費用 | 約10万円~ | 土地家屋調査士に依頼した場合の費用 |
※諸費用は総費用の約10%が目安です。
家の建て替えとリフォームの比較
リフォームと建て替えで迷っている方へ、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。新しい住まいへの希望と照らし合わせながら検討してみましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
建て替え | 躯体が新しくなるので、長く住むことができる 地盤を強化することができる | 敷地条件によっては建て替えできないこともある |
リフォーム | 費用を立て替えの7割程度以下に抑えることができる | 躯体の傷みがひどい場合は建て替えと同じくらいの費用がかかることがある 地盤改良ができない |
まとめ
建て替えには費用がかかりますが、新しい家に住むことができるという大きなメリットがあります。どのくらいの費用が必要なのか、資金計画をしっかりと立ててから検討を始めるとスムーズです。
一生に何度もないような大きな買い物になりますので、家族でじっくり話し合って決めることをおすすめします。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
実際に建て替えをするべきなのか、リフォームをするべきなのかを検討するためには、プロに現状を相談し、「プランと費用を見比べる」必要があります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに建て替えをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。
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