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2019年03月26日更新
注文住宅の坪価格とは?比較の注意点もご紹介
注文住宅で家を建てるとき、何を参考にハウスメーカーや工務店を決めるのがいいのでしょうか。その方法のひとつに坪単価があります。そこで今回は注文住宅の坪単価について解説し、各メーカーや都道府県別の坪単価、さらに業者比較の注意点も紹介します。
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- 監修者亀田融
坪単価とは
注文住宅の坪単価とは「1坪当たりの建築費」
「坪単価」とは、土地1坪あたりの価格のことですが、土地1坪あたりの土地の価格ではなくて、「1坪あたりの注文住宅の建築費用」のことを指します。
ちなみに1坪とは、約3.3m2の大きさです。
注文住宅の坪単価の計算方法:本体価格÷延床面積
最も一般的な坪単価の計算方法は、建物の本体価格を延床面積の大きさである坪数で割ります。このような計算で算出された価格を、坪単価と言います。延床面積とは、階段を含んだ建物の各階の床面積の合計です。
つまり計算式にして表すと、次のようになります。
(注文住宅の本体価格÷延床面積(床面積の合計)=坪単価)
例えば、住宅の本体価格2800万円で、延床面積が40坪の住宅ならば、
(2800万円 ÷ 40坪 =70万円)
となり、坪単価は70万円となります。
もう一つの坪単価の計算方法:本体価格÷施工床面積
坪単価の計算方法にはもう一つあり、それは本体価格を施工床面積の坪数を割って、坪単価を算出する方法です。
(本体価格 ÷ 施工床面積 =坪単価)
施工床面積とは、延床面積に加えて、玄関ポーチやバルコニーの先端から2メートルまでの部分、地下室やロフト、小屋裏収納や吹き抜けなどの床のない部分も含まれます。
同じ物件でも、施工床面積を使った坪単価は、延べ床面積を使った坪単価よりも価格が低くなります。
ハウスメーカーや工務店によって坪単価の計算方法が違う
坪単価の計算方法について、建築基準法などの法律で言及されていないため、どちらの計算方法を使うかは、ハウスメーカーや工務店次第です。
また、メーカーによっては、本体価格に照明器具などの内装設備から電気や給排水用の配管工事費用も含めている場合と含めていない場合もあり、同じ物件でもメーカー次第で坪単価は大きく変わります。
坪単価に影響する住宅事情
坪単価の計算方法が違うだけでなく、坪単価には家の価値を表しきれないことがあります。なぜなら坪単価には家のデザインや設備のグレードなどが反映されないことがあるからです。
そこで坪単価に影響を与える住宅の要因について見ていきましょう。
住宅の形
延床面積が同じでも、でっぱり部分があるような複雑な形をした家だと坪単価が上がります。
箱型の家に対して複雑な形をしている住宅は、必要とされる材料が増える上に、工賃や手間賃などもかかるため、住宅の本体価格が上がる傾向があるからです。
間取り
また住宅の間取りも坪単価に影響します。部屋数の少ない家と部屋数の多い部屋では、部屋数の多い住宅は必要となる材料と工賃が増えるので本体価格が上昇するからです。
設備や仕様のグレード
壁紙、床材など様々な内装設備に必要とする部材のグレードによっても本体価格は変わってきます。
また、床暖房や造り付け家具などが含まれているかどうかによっても変わります。
特に大きな影響を与えるのがキッチンやお風呂などで、標準仕様からハイグレードなものまで幅が広く、価格も大きく変化します。
ハイグレード=坪単価が高いとは限らない
こうしてみるとハイグレードな設備品や部材を使えば坪単価が上がるのかと考えてしまいがちですが、そうとは限りません。
大手のハウスメーカーなどではハイグレードなものでも大量発注のため価格を安く提供できるケースがあります。
そのような場合、ハイグレードな仕様でありながらも坪単価はそれほど上がらないということになります。
ハウスメーカー別!注文住宅の坪単価を比較
ここで主流のハウスメーカーの坪単価を表にしてご紹介します。ただし、ここでご紹介する坪単価とは、あくまでも建築費用の目安に過ぎないということを覚えておきましょう。
実際に注文住宅を建てる際には、お客様のニーズによりオプションなどが追加されると、坪単価は大きく変わります。
ハウスメーカー | 木造建築の坪単価 |
---|---|
住友林業 | 約41~80万円 |
積水ハウス | 約50~80万円 |
大和ハウス工業 | 約40~80万円 |
パナソニックホームズ | 約50~80万円 (重量、軽量鉄骨パネル) |
ミサワホーム | 約65~75万円 (木質パネル鉄骨系ユニット) |
三井ホーム | 約55~80万円 |
へーベルハウス | 約65~90万円 (重量鉄骨) |
【都道府県別】注文住宅の坪単価の傾向
注文住宅の相場は気になるところですが、都道府県別に違いがあるのでしょうか。注文住宅の全国平均と、注文住宅の坪単価が最も高い東京都と最も低い秋田県を比べてみましょう。
注文住宅のみの購入 | 土地と注文住宅を購入 | |||
---|---|---|---|---|
都道府県 | 建築費 | 坪単価 | 建築費 | 坪単価 |
全国平均 | 3,109万円 | 78.7万円 | 2,663万円 | 77.7万円 |
秋田県 | 2,674万円 | 63.9万円 | 2,397万円 | 72.8万円 |
東京都 | 3,658万円 | 96.2万円 | 2,389万円 | 79.0万円 |
*2018年12月現在。
すでに土地があり注文住宅だけを購入した場合、その坪単価は秋田県と東京都では大きな開きがあります。
しかし土地も一緒に注文住宅を購入した場合、坪単価にそれほど開きがありません。
注文住宅のみを購入する場合と土地も一緒に購入する場合とでは、注文住宅にかける費用が全国で異なり、土地を一緒に購入したときには全国的に住宅の建築費用は抑える傾向があると言えるでしょう。
坪単価を比較するときの注意点
物件を比較するときに坪単価を参考にするならば、坪単価の計算方法が同じ条件かどうかを確認しましょう。
すでにご紹介したとおり、メーカーや工務店によって坪単価の計算方法が違うだけでなく、本体価格に含まれている項目が違うことがあります。
また、同じ項目でも設備や仕様のグレードなどが異なることもあります。
そのため坪単価は、あくまでも異なる業者の比較をする際の目安程度に考えるのがいいでしょう。
坪単価は安いが総工費用が高くなるメーターモジュール
また単に坪単価だけで住宅の価格を比較していけない例として、気をつけておきたいのが建築物を作るときの基準寸法です。
基準寸法には、伝統的に使われている「尺モジュール」と、比較的新しい「メーターモジュール」があります。
この違いは同じ間取りの物件を比較したときに表れます。
同じ間取りでも尺モジュールで作られた住宅よりも、メーターモジュールで作られた住宅の方が約20%ほど広くなります。
尺モジュールでは3尺(910mm)が基本となるのに対し、メーターモジュールでは1mが基本寸法になります。
そのため1グリットを基準に考えた場合、尺モジュールでは1グリットの面積が
1820mm×1820mm=3.31㎡になるのに対して、メーターモジュールでは2m×2m=4㎡になるためです。
だからと言って総建築費用が20%上がるのではなく、約10%上がると言われています。
その結果、メーターモジュールで建てられた住宅の方が坪単価は安くなるのですが、広くなった分、総工費は高くなるという逆転現象が起こります。
そのため物件を比較するときは、坪単価だけに注目せず、家全体の間取りや広さも同時に比較・検討することをおすすめします。
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この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。
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