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2019年03月28日更新
価格帯で考える!理想の注文住宅
注文住宅は価格帯によって建てられる住宅の大きさやグレードが異なります。無駄な費用は節約しつつ満足度の高い注文住宅を購入するためには、注文住宅の相場や費用の内容、依頼先についての情報が不可欠です。この記事ではそれらについて紹介していきます。
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この記事の監修者タクトホームコンサルティングサービス亀田融
目次
注文住宅の相場について
住宅を購入する場合、建売住宅を購入する方法と、間取りや仕様等の希望を打合せしながら一から作り上げていく注文住宅という方法があります。
注文住宅で住宅を新築する場合には同時に土地を購入するケースも多いですが、注文住宅本体にかかる費用は一体どの程度なのでしょうか。
住宅金融支援機構が行っている調査によると、2017年時点での注文住宅にかかる費用の平均額は3,359万円であるという調査結果が出ています。
更にこの所要資金は2014年以降、4年連続で上昇しているとのことなので、注文住宅に掛ける費用は年々増えてきているようです。
では3千万円用意しなければ注文住宅を建てることができないかと言えば、必ずしもそうとは限りません。
費用を安く抑えたい場合は立地や建物構造等について妥協する必要があるかもしれませんが、1千万円台で購入できる注文住宅もあるようです。
逆に高額な注文住宅について見てみると費用の上限には際限がありませんが、一般的にハイグレードであるとされる注文住宅は5千万円台が相場となっているようです。
値段によって何が違う?注文住宅の広さやグレードとその実例
注文住宅の価格帯には幅がありますが、価格帯によってどのような違いがあるのでしょうか。
価格帯毎の住宅の広さやグレードについて見ていきましょう。
3千万円台で建てられる住宅
注文住宅の内最も多い価格帯であるのがこの3千万円台前半の住宅です。
同じ金額であっても建てられる住宅の広さは地域によって異なりますが、約40坪前後のケースが多いようです。
最も平均的な価格である故に住宅の広さも平均的なものが多いようですが、多くの人が満足できる住宅を建てられる価格帯となっています。
この価格帯の住宅では一般的な要望はある程度実現することができるでしょう。
たとえば、購入者の希望する間取りにしたり、大きな窓を設置したりすることが可能となります。
しかし予算に限りがあるため全ての要望を実現することは難しく、どの部分にどの程度の予算を割くかが重要となってきます。
外観に費用を掛けるのであれば内装のクロスや床材は比較的低価格のものを選ぶなど、メリハリを付けて設計する必要があります。
そのため、この価格帯の注文住宅を作る場合は他の価格帯と比べて打合せに掛かる時間が長くなる傾向があるようです。
5千万円台で建てられる住宅
土地とは別に5千万円の予算で注文住宅を建てる場合、ほとんど全ての要望を反映した住宅を建てることが可能です。
この価格帯で注文住宅を建てる場合は地域にもよりますが45~50坪の広さが一般的なようです。
この価格帯の住宅では設計時に予算を気にすることなく自由に要望を盛り込むことができるでしょう。
たとえば内装について、玄関や廊下だけでなくリビングまでも無垢材のフローリングを使用するといったこともできます。
また、上層階との空間を吹き抜けにしたり、壁材に漆喰などの天然素材を使用したりすることもできます。
断熱材や防音材を壁材として利用することによって、小さなお子さんや年配の方と一緒に暮らす場合でも安心して生活することができるでしょう。
窓も大きさやタイプも自由に選択することができるため、機能面に加えてデザイン性も高めることができます。
他にも、近年増加しているバリアフリー化についても対応可能で、廊下やトイレにスロープや手すりを設置することもできます。
さらに内装だけでなく、家の外観や形状もある程度自由に決めることができるという特徴もあります。
通常、家の形状が凹凸の多い場合はそれだけ外壁にコストがかかってしまいます。
しかし、この価格帯であればL字型やコの字型の建物にして中庭を設置することも可能でしょう。
そこにウッドデッキやバルコニーを設置したとしても、まだ予算には余裕があるかもしれません。
予算に余裕がある場合は二世帯、三世帯が同居するような家づくりでも満足することができるでしょう。
1千万円台で建てられる住宅
予算が無いが早めに持ち家が欲しいといった要望から、低予算で注文住宅を購入するケースもあります。
ここで断っておきたいのが、価格が安いからと言って必ずしも住宅自体の性能が低いわけではないということです。
低価格の注文住宅の場合、建物は四角形でシンプルな形状をしていることが多いです。
住宅というのは表面積が大きければ大きいほど必要な資材が増えるため、コストも高くなる傾向があります。
そのためハイグレードな住宅は2階部分が突き出ていたり出窓が付いていたりと複雑な形状をしていることがありますが、低価格の住宅はシンプルな形状でコストを抑えているのです。
また、屋根はあまりコストのかからない切妻屋根や片流れ屋根となっていることが多いでしょう。
屋根材や壁材として使用される材料はメーカーが標準として取り扱っているものが使用されます。
なぜなら、メーカーが標準仕様として大量に仕入れている建材を使用することによって、建築費を抑えることができるからです。
低い価格帯の注文住宅の場合は、家の間取りや内装、外観に予算を割くことができないため、内装や外観は標準的な仕上がりとなってしまいます。
しかし、カーテンやソファ、テーブルなどといったインテリアを好きなものを選ぶことによって、室内空間の雰囲気を自由に変えることができます。
家の建築時に予算が無くとも、少しずつ家具を増やしたり交換することによって、時間をかけて自分好みの空間を作り上げていくという楽しみ方ができるでしょう。
本体工事の他にもある!注文住宅を建てるために必要な費用
注文住宅を建てる際に必要な費用は、住宅の本体費用だけではありません。
ここでは注文住宅の計画から着工、竣工、入居するまでの間にどのような費用が必要となるのか、その内容についてそれぞれ説明していきます。
土地の取得費用
注文住宅を建てる際に土地を持っていない場合は土地を購入する必要があります。
仮に予算が5千万円であったとしても、土地代が4千万円すれば住宅のグレードを落とさなければならなくなります。
土地を持っていない場合は予算に応じてどの地域に住宅を建てるのかといったことも考慮する必要があります。
注文住宅の購入と併せて土地を購入する場合、土地代金とは別に土地の売買を仲介した不動産会社へ仲介手数料の支払いも必要となります。
また、上物のある土地を購入する場合は建物の解体費用もかかってしまいます。
住宅ローンに関する費用
住宅ローンを借りる場合には事務手数料や保証料が必要となります。
手数料は約3~5万円が相場で、保証料は2%前後であることが多いようです。
この保証料というのは何らかの理由でローンの返済が滞った場合に保証会社に返済を建て替えてもらうために必要なものですが、銀行によっては保証料不要のケースもあるようです。
また、住宅ローンを借りる場合は団体信用生命保険に加入しなければならない場合も多く、加入する場合はそのための費用も必要となります。
設計料や行政への申請手数料
価格帯の低い標準的な注文住宅である場合は設計費が本体費用に組み込まれていることもあります。
しかし購入者の要望を強く反映した住宅である場合は打合せ回数も多く、別途設計料を支払わなければならない可能性があります。
また、住宅の着工前に行政へ建築確認の申請を行う際にも手数料が発生します。
登記費用
購入した土地や建物の名義を変更する際には登記をしなければなりません。
ほとんどの場合は司法書士へ登記を依頼することが多いため、依頼する場合は登記費用とは別に司法書士への報酬も支払います。
引越し費用など
注文住宅の引き渡しを受けたら、いよいよ引っ越しです。
この時の引っ越し費用や新しく家具などを購入する場合のその費用も必要となります。
理想の住宅を建てるために…どんな業者に依頼する?
多くの場合、注文住宅を建てるということは一生のうちにそう何度もあるわけではなく、建設にかかる費用は高額です。
そのためどこに依頼するかについては事前にしっかり情報を集めて検討した方が良いでしょう。
依頼先として考えられるのは大きく分けて次の三つがあり、それぞれにメリット・デメリットがあるので紹介します。
ハウスメーカー
ハウスメーカーとは大手の住宅建設会社のことです。
メディアでのCMや展示場のモデルハウスなどで名前を目にすることもあるでしょう。
ハウスメーカーのメリットとしては大手であることの安心感や、住宅の加工品質が安定していること等が挙げられます。
他にもカタログやモデルハウスなどを見学することで完成後のイメージを持ちやすいといったメリットもあるでしょう。
一方デメリットとしては、広告にかかるコストの分、工事費が多少割高になってしまうという点があります。
また、建材や工法が標準化されているため、予算に応じた柔軟な対応が難しい場合があります。
地域の工務店、ハウスビルダー
一口に工務店と言っても設計から施工まで請け負うところもあれば、施工だけを行う大手ハウスメーカーの下請けのみを行っているところも存在します。
工務店のメリットは何と言っても相手の顔が見えて気軽に相談できるという点でしょう。
購入者が予算や要望を伝えることによって、それを実現するために柔軟な対応をしてくれる可能性があります。
また、住宅の完成後も何かとメンテナンスが必要となることもありますが、住宅の建設から携わっている工務店であれば何かあった時の相談もしやすく安心です。
工務店のデメリットとしては完成イメージを伝えるカタログなどの資料が少なく、購入者側から詳細な要望を伝えなければならないという点があります。
設計事務所
設計事務所へ依頼するメリットは購入者の要望をしっかり設計に反映できるという点です。
デザイン性にこだわりたい場合や、土地の形状や立地等の制限によって一般的な住宅の建設が難しい場合などは力になってくれるでしょう。
デメリットは時間をかけてしっかり協議をするため建設までに時間がかかってしまう可能性があることです。
また、設計と建築を別の会社へ依頼する場合は費用が高額になってしまうこともあります。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
こここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
正確な建て替え金額を知るためには、建て替え前に「見積もり査定」を受ける必要があります。
そのとき大事なのが、複数社に査定依頼して必ず「比較検討」をするということ!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
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そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに建て替えをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
