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2019年07月11日更新

監修記事

平屋に建て替え!費用やメリットは?

根強い人気の「平屋」

建て替え 平屋

平屋(ひらや)というと歴史的な建造物を想像される方も多いことと思いますが、若い子育て世代の人達の中に平屋を再評価する声があがってきています。

平屋の魅力はどこにあるのでしょうか。

平屋とは?

平屋とは、建物の階数の規模を表す用語で、1つの階しか存在しない建築物のことをいいます。

階数のある建築物が2階建て、3階建てと称するのに対して、平屋は一般的には1階建てという呼称は用いません。

平屋のメリット

それでは平屋にはどんなメリットがあるのか順にみていきましょう。

平面プランの自由度が高い

平屋には階段がないので、2階建てなどに比べて平面的な制約があまりありません。

このため、平面プランを思いのままに組み立てることができます。

バリアフリー化しやすい

終の棲家にしようと家を建てたのに、高齢者になってみると移動の手間によって使い勝手の悪い住まいになり、改めて転居を考える人も少なくありません。

その点平屋だと、最初からすべての部屋にスムーズに移動することができます。

あえてリフォームをしなくても最初からすべての部屋のバリアフリー化が実現できます。

構造的に強いので災害時も安心

1階部分のフレームは上階を支える必要がないので、耐震性や耐風圧性に優れています。

万が一の際にも、短時間で外部に避難できるので、あらゆる災害への対応が容易にできます。

動線がシンプル

動線がシンプルなので、育児、家事、介護などどんなシチュエーションでも即座に対応ができます。

育児がしやすい

上階がないので、子どもが階段やバルコニーから落下する心配がありません。

また子どもをいつでも自分の目の届く範囲に置くことができるため、家事と育児を同時に行いやすくなります。

コミュニケーションが取りやすい

2階建ての場合には、家族がいつ帰宅したのか分からないことがあります。

その点平屋だと、家族の動向がつかみすいので、コミュニケーションがとりやすくなります。

また、反抗期の子どもだと、日頃の交友関係が把握できないことがよくありますが、平屋だと子どもがどんな友人を家に招いたのかということも把握しやすくなるでしょう。

太陽光発電装置の設置面積が広い

平屋は同じ延べ床面積の2階建てと比べて屋根の面積が大きくなるため、自ずと太陽光発電装置を取り付けられる面積が大きくなります。

すべての部屋がトップライトを取り付けられる対象になる

建築基準法において、トップライト(天窓)の採光面積は、窓からの採光面積の3倍に値すると認められています。

それほどまでに明るい自然光を部屋に取り込めるトップライトが、希望するどの部屋にも取り付けられるのです。

メンテナンスコストが抑えられる

外壁や屋根は定期的なメンテナンスが必要な部位です。ところが2階建て住宅の場合、その都度外部足場を組む必要があるため、その費用負担も必要になります。

平屋建ての場合は、外部足場も簡易なもので行えるので、メンテナンス費用の大幅な削減ができます。

また雨樋の詰まりがあれば、2階建てだと、どうしても専門の会社に依頼することになります。

しかし平屋だと家庭用の梯子で作業できるので、自らの手で補修が可能です。

この他にも容易に補修できる範囲が多いので、メンテナンス費用の削減ができます。

平屋のデメリット

では反対に平屋のデメリットとして挙げられるのはどんな点でしょうか。

広い土地が必要

平屋で一定面積以上の規模のものを建てようとすれば、広い土地が必要になります。

平屋は2階建てと比べて建築面積が大きくなりますから、総2階建ての住宅と同じ床面積で同じ建ぺい率の平屋を建てようとすれば、約2倍の面積の敷地が必要になります。

プライバシーの確保が難しい

平屋では家族のコミュニケーションがとりやすくなる半面、プライバシーを確保することが難しくなります。

このため、設計段階からプライバシーの確保するための工夫が必要になります。

セキュリティが不安

平屋は不審者が侵入しやすい位置にある窓が多いために、防犯面でさまざまな対策が必要になります。

防犯カメラ、防犯センサー、防犯砂利などを設置するなどの配慮が必要です。

日当たりのよい部屋が少なくなる

2階建ての場合、周囲の影響を受けにくい2階の方が日当たりがよい傾向があります。

また南向きの部屋も1階と2階に設けることが可能です。

平屋の場合、日当たりの良い箇所に位置する部屋が限定されるため、どう工夫をしても、日当たりの悪い居室ができてしまいます。

平屋に建て替える費用相場

建て替え 平屋

既存住宅を平屋に建て替えようとする場合、二つの費用が発生します。

まず既存住宅の解体費であり、その後平屋の新築費が必要になります。それぞれの費用の相場はどれくらいになるのかをみていきましょう。

既存住宅の解体費

住宅を解体する場合、次のような費用が発生します。

  • 内部の造作解体……人力で行います。
  • 構造躯体の解体……機械で解体します。
  • 基礎の解体……機械で解体します。
  • 設備撤去……人力で行います。
  • 廃材収集運搬……解体で発生した廃材を処分場に運搬します。
  • 廃材処分費……廃材を処分場で処分します。

これらの工事によって、延床面積100平方メートルの木造2階建ての住宅を解体した場合の費用相場は約150〜250万円になります。

平屋の新築費

平屋の新築費用はどれくらいが相場なのでしょうか。もちろん家の仕様やプランはそれぞれ異なります。

施工会社が工務店かハウスメーカーかによっても異なってきます。

そのため、ひとつの参考までにということになりますが、100平方メートルの木造平屋住宅の相場は1,600万円~2,000万円となります。

平屋と2階建の建築費の比較

もし同規模の延べ床面積の住宅を木造2階建てで建てたら費用はどうなるでしょうか。

こちらの相場は1,200万~1,800万円になりますから、平屋と比べると2階建ての工事費の方が安くなります。

それではどうして平屋の方が2階建てに比べて工事費が高くなるのでしょうか。

高くなる要因もあれば、反対に安くなる要因もあります。それぞれの要因を比較してみましょう。

平屋の工事費が高くなる要因

平屋は1階部分の面積が2階建てに比べて大きくなるため、それに伴い基礎の容量や屋根の面積が大きくなってしまいます。同様の理由で断熱工事の対象面積も大きくなります。

また平屋が注目され始めたとはいえ、世の中の住宅の主流は2階建て。

そのため平屋専用の部材が量産されていないので、割高になってしまいます。

平屋の工事費が安くなる要因

反対に平屋にすると安くなる要因もあります。たとえばバスやトイレ、洗面は、2階建ての場合複数設けることが多くなりましたが、平屋の場合は1カ所にされる方が多くなります。

また構造的な負担が軽減されることから、壁の構造合板の使用量が少なくなります。

さらには階段の設置費用の負担がありません。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!

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一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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