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2019年07月21日更新
建て替えの見積もりはどれくらい?相場と流れについて
建て替えの見積もりで悩まないためには、建て替えの費用相場や相見積もりを取る時の注意点、作業の流れ、施工会社の選び方などを事前に知っておくことが重要です。建て替え後の家で快適に暮らすためにも、建て替えの見積もりを取る時のポイントを知っておきましょう。
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- 監修者亀田融
建て替えの見積もり相場はどのくらい?
建て替えの見積もりを取っても、一般の人にとって、見積もりの金額が安いかどうかは判断しにくいものです。
さらに、見積もりの金額は、依頼した業者によって数百万円以上の差が出ることもあります。
見積もりを取った時、予想外の金額を提示されて慌てないように、約30〜40坪の平均的な戸建住宅を例に、建て替え費用の相場を知っておきましょう。
建て替えの見積もり相場
建て替えの見積もりは、約30坪~40坪程度の戸建住宅の場合、約2500〜3600万円が相場です。
なお、解体する建物と新しく建てる建物の規模や、使用する構造材、設備のグレード、施工エリア等によって見積もりの金額は変動します。
建て替えの見積もり詳細と相場
建て替え費用は、主に以下の内訳になっています。
- 建物の解体費用:約100〜250万円
- 設備代:約300〜500万円
- 建築費用:約1900〜2500万円
- その他諸費用:約200〜300万円
※「その他諸費用」には、住宅ローン手数料、仮住まい費用、税金等が含まれます
建て替えの見積もりを見る時は費用の詳細も確認する
建て替えの見積もりを取ったら、建築費用だけでなく、解体費用や諸費用といった詳細の金額まで記載されていることを確認しましょう。
まれに、建て替えの「建築費用だけ」の見積もりを作る住宅会社もいますが、見積もりが安いと錯覚して契約すると、後から他の費用も必要なことに気づいて予算オーバーするかもしれません。
あるいは、「一式」とだけ書かれていて、どの費用にいくらかかるかわからない、不親切な見積もりを作る悪質な業者も存在します。
解体費用や設備代などの詳細も含めて、合計金額の見積もりを作ってくれるような、良心的な住宅会社を見つけましょう。
建て替え費用の見積もりを取る時に注意すべきこと
建て替えは、依頼主の希望次第で見積もりもプランの内容も全く異なります。
希望の予算に最も近い見積もりを作ってもらい、納得した状態で工事に進むためにも、以下の点に注意しておきましょう。
相見積もりを取って建て替え費用やプランを比較する
建て替えを行う住宅会社を選ぶ時は、複数の会社で相見積もりを取って、金額や打ち合わせの雰囲気等を比較することが大切です。
また、相見積もりを取ることは、プランニングのダブルチェックにも効果的です。
例えば、建て替え後に導入したいキッチンが、A社では安く仕入れられても、B社は価格が割高になっているケースもあります。
建て替えの相見積もりは全社に「同じ条件」で依頼すること
建て替えの相見積もりは、全ての業者に同じ条件で依頼することが重要です。
もし異なる条件で複数社に相見積もりを依頼しても、金額は当然バラバラになり、プランニングの内容も比較できなくなってしまいます。
見積もり金額はプランニング次第でアップすることもある
建て替え後の家に満足するためには、初回の見積もりだけで契約に進んでしまわず、納得行くまで見積もりを作り直してもらうことが大切です。
しかし、プランニングを進めるうちに、設備の仕様変更や間取り変更などでコストがかさみ、プランが最終決定する頃には、見積もり金額が大幅にアップしている可能性もあります。
その他、プランの変更に伴って仮住まいの期間が長くなったり、入居後に買う家具が増えたりして予算をオーバーする恐れもあるため、当初の見積もり金額よりも多めに資金を準備しておくと良いでしょう。
建て替えの流れ【見積もりから引き渡しまで】
見積もり後の建て替えの流れを知っておくと、焦って契約に進んでしまったり、仮住まいの準備等で慌てたりせずに、工事中や引き渡しの直前でも、余裕を持って過ごすことができます。
引き渡し後に、建て替え後の家で快適に過ごすためにも、見積もりから引き渡しまでの基本的な流れを把握しておきましょう。
建て替えの見積もり〜プランニング
住宅会社に建て替えの見積もりを依頼します。
住宅会社を選ぶ時は、建て替えを行う住宅を実際に訪れて、現地調査を行ってくれる業者に依頼することが重要です。
家屋の状態を調査しなかったり、正確な施工面積を計算したりせず、一律の定額プランを提示するような業者は避けておきましょう。
建て替えを依頼したい住宅会社が決まったら、建て替え後の住宅について、プランニングの最終調整を行います。
使用する建材や設備は、最終決定したプランニングにもとづいて発注されるため、注文後や工事中は、キャンセルや変更が行えなくなります。
後悔のないように、契約前にしっかりプランを打ち合わせておきましょう。
建て替え工事の契約〜建築確認申請
プランニングが決まったら、建て替えにかかる総費用や工事スケジュールの説明、引き渡し時期の確認等を経て、工事請負契約に進みます。
建て替えでローンを組む場合は、契約前に事前審査を行い、契約後に本審査に移ります。
なお、契約時には契約金額の約5〜10%を「頭金」として支払うこともあるため、現金も必ず準備しておきましょう。
契約後は、自治体の役所や民間の審査機関で「建築確認申請」が行われ、新しく建てる家の構造や大きさ、建材に問題がないかについてチェックが入ります。
建て替え中の仮住まい準備・解体工事開始
家屋の解体が始まると家に住めなくなるため、解体工事前までに仮住まいを準備しておきましょう。
宿泊施設だけでなく、家財を一時的に預けるレンタルスペースの手配や、通勤・通学ルートの確認等も必要です。
解体工事が終わると、建て替え工事に着工する前に、土地の最終的な地盤調査が行われます。
また、基礎の着工前に地鎮祭を行うこともありますが、地鎮祭の費用は5~10万円が相場です。
建て替え工事開始~引き渡し
建て替え工事では、基礎コンクリートの配筋の間隔や、構造材の組み方、断熱材など、家が完成すると隠れてしまう部分を見ることができます。
工事中に現場を訪れて、施工の様子を見ておくと良いでしょう。
工事着工から建て替え工事の完了までは、約4か月から半年かかります。
さらに、駐車場やガレージ、庭といった外構工事の量や、天候等によっても工期は変動します。
契約書に記載された引き渡し時期が間近になったら、施工会社の担当者と工事の進捗についてまめに連絡を取り、仮住まいの退去準備や、家財の運送業者の手配等を少しずつ進めましょう。
建て替えの見積もりを依頼する業者の選び方
建て替えの見積もりは、建て替え工事の実績が豊富な業者に依頼しましょう。
より理想的な建て替えを行うためには、見積もり前にご自身が希望するイメージを明確にしておくことも大切です。
建て替えの実績が豊富なリフォーム会社を選ぶ
建て替えは、ハウスメーカー、工務店などに依頼するのが一般的ですが、リフォーム会社の中にも建て替えを行っている会社もあります。
しかし、建て替えは給湯器やサッシの交換等の部分リフォームと違って、建物全体の構造を知り尽くしていなければ行えない工事です。
仮に建築に詳しいリフォーム会社だったとしても、建て替え工事の経験があるのとないのとでは、工事の段取りやプランニングの柔軟性にも大きな差が出るでしょう。
建て替えをリフォーム会社に依頼する場合は、業者のホームページ等から、過去の建て替え実績などを確認して探すことをおすすめします。
また、建設業の許可を取得していることも必ず確認しておきましょう。
こちらの希望を明確にしたうえで見積もりを依頼する
どんな業者でも、依頼主が建て替えに何を望んでいるかわからなければ、依頼主が満足するようなプランニングは行えません。
あるいは、依頼主に建て替えの知識がないと知ったとたん、わざとコストが高いプランニングを提案するような、悪質な住宅会社に遭遇する可能性もあります。
建て替えの見積もりを依頼する前には、ご自身が建て替えに何を求めているか、建て替え後の家に何を望んでいるかについて、希望条件を明確にしておきましょう。
建て替えに求める希望条件の例:
- 二世帯住宅として使えるように玄関を2つ作りたい
- 3台停められる駐車場が欲しい
- 窮屈で暗い浴室を広くしたい
- 日当たりが悪く急勾配な階段の位置を変えたい
- リビングの位置を変えたい
など
建て替え後の住宅に何を求めるか決めておくと、住宅会社もプランを考えやすく、正確な予算も早い段階で見えてくるでしょう。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
実際に建て替えをするべきなのか、リフォームをするべきなのかを検討するためには、プロに現状を相談し、「プランと費用を見比べる」必要があります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに建て替えをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。
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