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2019年07月21日更新
建て替えのスケジュールを知ろう
築年数が古い家屋の場合、設備などの劣化などにともなって建て替えを考える人が少なくありません。建て替えを行うにあたっては、建て替える家の内容や仮住まい先などを決めていかなければなりません。今回は建て替えのスケジュールについてご紹介します。
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- 監修者亀田融
建て替えするまでのスケジュールについて
家の建て替えは、何も無い土地に建設するのとは異なり、建物を取り壊す必要があるため、既存の住宅の解体や仮住まいへの引っ越し、新しい家のプランニングなどを並行して進めていかなければなりません。
情報収集〜着工するまでの期間は、選ぶホームメーカーや家庭の状況などによって異なりますが約6カ月は見込んでおく必要があります。
そのため、建て替えを行う前に十分な下準備が必要です。
まずは、建て替えするまでのスケジュールを見ていきましょう。
【着工の約6カ月前まで】まずは情報収集
建て替えを検討する際にはまず、情報収集を行うことが大切です。
新しい家のデザインや設備などはどのようなものがいいのかについて、インターネットや本、雑誌など参考となるものを集めておきましょう。
例えば外観ひとつにしても洋風か和風か、モダンかシンプルかなど、様々あるデザインの中から選ぶことになります。
外観だけではなく、リビングやキッチンなどのレイアウトやデザインについても情報を調べ、希望するデザインを集めておきましょう。
デザインや雰囲気などは口頭で伝わりにくいことがあるため、参考になるデザインの切り抜きや写真などを用意しておくと詳細な部分まで伝えやすくなるでしょう。
【着工の約6カ月前】予算や希望のプランを業者と話し合う
全体の雰囲気が決まったら、実際に複数のハウスメーカーや工務店などに赴いて、予算や希望のプランについての話し合いを行います。
各ハウスメーカーや設計事務所などによってそれぞれ得意なデザインやプランなどがありますので、事前にインターネットなどで調べておき複数の業者から候補を決めておきましょう。
この時、予算を決めておかないと設備費などがどんどん膨れ上がってしまう可能性があるため、あらかじめ上限を決めおくことが大切です。
また、ハウスメーカーや設計事務所などからプランが提出されたら、どのプランがいいのか家族で話し合いましょう。
【着工の約5カ月前】建て替え業者を決める
提出されたプランのデザインや見積書などを参考に、建て替えを実際に依頼する業者を決めます。
【着工の約4カ月前】契約をする
プランの話し合いや予算感などについて問題が無く、依頼したいハウスメーカーや設計事務所、工務店などが決まったら、建て替えの契約を交わします。
契約の際には、工事請負契約書や建物の設計図、建築工事日程などが記載された書類が提示されるため、全てに目を通し、疑問点などがあれば積極的に質問するようにしましょう。
【着工の約2カ月前】プランの決定と見積もりの提出
契約を交わした後、間取りや建築工法などの詳細なプランを決めていき、ここで設備や部屋のレイアウトなどを最終決定します。
また、プランが確定したら最終見積もりが提出されます。問題がないかしっかり内容を確認しましょう。
建て替えの場合は既存の住宅を取り壊してから新しい住宅を建築するため、解体工事日程なども調整しながらプランを確定させていきます。
【着工の約1カ月前】各種申請、仮住まいへの引越し
建築プランが決定したら建築確認申請を行います。建築確認申請許可が下りないと工事を開始することができません。
基本的には建築主である家主が申請するようになっていますが、図面などの専門的な資料が必要なため建築業者に代理で行なってもらうケースがほとんどです。
その他に、住宅ローンを利用する場合は金融機関に必要書類を添付してローンの申請を行います。
また、建て替えの場合、工事が始まる前までに仮住まいへの引越しが必要です。
新築する家屋のプランニングと同時に仮住まい先の検討や引越し準備も行いましょう。
建て替えの契約後のスケジュールについて
次に建て替え契約後のスケジュールについてご紹介します。
既存の家の取り壊しは、家屋の規模や建て替えの進行具合によって異なりますが新築引渡しの約4〜5カ月前頃に行われ、そしてその後約3〜4カ月間かけて新しい家屋を完成させます。
【引き渡しの約5カ月前】既存の家の取り壊し
建て替えの契約締結後、業者が解体工事の申請を行い、家の解体工事が実行されます。解体工事を行う前に近隣へ挨拶を行なっておきましょう。
そして電気・ガス・インターネット・テレビなどのライフラインは解体工事着工前に停止手続きが必要です。忘れずに行いましょう。
また、建て替えを行う際には既存の住宅を取り壊すことになりますが、通常、住宅をなどの建物は解体工事後1カ月以内に「建物滅失手続」をしなければなりません。
建物滅失登記の手続は解体工事後に法務局にて行います。
申請を怠った場合10万円以下の罰金が定められているため、手続きを忘れないようにしましょう。
【引き渡しの約4カ月前】基礎づくり〜棟上
家を取り壊したら、地盤調査を行い、住宅の基礎を施工します。
地盤調査で家を建てる箇所を調査し、地盤改良の必要がある場合は地盤改良工事も行われます。
基礎工事は、配筋・耐圧コンクリート打設・立ち上がりコンクリート打設などを経て完成させます。
基礎工事が完成したら、土台敷きを行い上棟する流れとなります。
棟上が終了したら、建物の棟上げが終了したことに感謝し、今後の無事を祈る「上棟式」という儀式が行われます。
(近年では上棟式を行わないことも多くなっています)
【引き渡しの約3カ月〜約0カ月前】新築工事
上棟式終了後は、通常の家づくりと同じく下記のような流れで工事が進められていきます。
【上棟式終了後の家づくりの流れ】
- 柱や梁などの構造物を固定する躯体工事
- 屋根部分の断熱工事を含む屋根工事
- 床下地工事
- 断熱材を含む外壁工事
- 内壁・天井・床などの内部下地仕上げ工事
- 配管の接続などを含む設備工事
- 足場外し
- 建具や家具などの内装工事
- 畳の敷き込みや照明・設備器具などの設置
- 建物に不具合がないかどうかの竣工検査
- 完成
上記は家屋本体の工程になりますが、外構工事も依頼している場合、建物が立ち始めたと同時進行で外構工事が行われることもあります。
施工工程はほとんど新築住宅と同じ工程になるため、工程の詳細は依頼するハウスメーカーや設計事務所に確認しましょう。
建て替えについての注意点や期間について
次は、建て替えする際の注意点や期間についてご紹介します。
建て替えはどれくらい期間がかかるのか?
建て替えの場合、既存の家を撤去してから新しい住宅を建築するため、更地に新築住宅を建築する期間より長くなります。建て替えにかかる期間の目安の内訳は以下の通りです。
- ウスメーカー選び:約1カ月間
- ウスメーカー決定、間取りや建設方法の決定、申請手続き:約3カ月間
- 既存の家の解体撤去工事、新しい家の建築、鍵の引き渡し:約5カ月間
上記の期間はあくまで目安ですが、建て替えの計画段階から鍵の引き渡しまでを見てみると建て替えにかかる期間は約1年近くになります。
住宅建築時の天候不良やトラブルなくスムーズに進めば1年かからないケースもあります。
建て替えも地盤調査が必要
先程「基礎づくり」でも少し述べましたが、建て替える際には必ず地盤調査が必要です。
今まで家が建っていた場所で異常はなかったから地盤調査は要らないと思うかもしれませんが、今住んでいる家屋が新築されたときに地盤調査が行われておらず、もともと軟弱な地盤の上に家屋が建てられていた可能性もあります。
また、「瑕疵担保履行法」で必要な保険や供託では、基礎設計を行う上で地盤調査は必須になっています。
地盤調査を行い地盤が軟弱だと判断された場合は、地盤改良工事をする必要が出てくるでしょう。
改良工事をするかどうかは、地盤の状態や基礎の種類などを考慮した上で判断されます。
地盤調査や地盤改良工事は、家の取り壊し費用とは別にかかるため、建て替えを希望する場合は地盤調査にかかる費用も準備しておきましょう。
仮住まいを手配しよう
建て替えでは、今居住している家を取り壊す必要があるため、その家に居住する人全員が仮住まいに引っ越さなければなりません。
その場合、家族全員で入居できる賃貸物件を探します。
仮住まいは基本的に短期間であるため、通常の賃貸物件の他にマンスリーマンションやウィークリーマンションなどもおすすめです。
仮住まい先には前の家にあった荷物も置ける程度の広さが必要になりますが、もし置けない場合は、コンテナボックスなどの月極めで荷物が置ける貸し倉庫サービスを利用するのもよいでしょう。
また、仮住まいを探すときはお子さんがいる場合は学区を、通院する家族がいる場合は行きつけの病院までどのくらいかかるのかなどを考慮しながら仮住まい先を決めましょう。
建て替えを依頼する際の住宅会社の選び方
建て替えを成功させるためには最適な住宅会社を選ぶ必要があります。
優良な住宅会社を見つけるためには、建て替えの実績や施工例などが参考になるでしょう。
それぞれの住宅会社のホームページなどでは、施工例や実績などが掲載されているため、簡単に情報を得ることができます。
次に、アフターフォローなどがしっかりしている会社を選ぶことも重要です。
施工後何かトラブルがあったときに無料で対処するなどのサービスがあれば、安心して建て替えを依頼することができます。
また、住宅会社から最適なプランをもらうためには、間取りや設備などのイメージと予算をあらかじめ決めておくことも大切になります。
そうすることで希望するイメージや予算にあった内容のプランを提出してもらうことができ、正確な見積もりを出してもらうこともできるでしょう。
また、プランや見積もりはできるだけ1社のみではなく、複数の住宅会社からもらうようにしましょう。
1社のみのプランや見積もりの場合、その内容や金額が良いのかどうかが比較できず判断がつきにくくなるためです。
インターネットや口コミなどで良さそうな住宅会社を何社か見つけたら、それぞれ同じ条件で見積もりやプランの提出を依頼し、見積もり結果や対応などを比較しながら建て替え依頼をする住宅会社を決めましょう。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
実際に建て替えをするべきなのか、リフォームをするべきなのかを検討するためには、プロに現状を相談し、「プランと費用を見比べる」必要があります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに建て替えをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。
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