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2019年07月11日更新

二世帯住宅に建て替える際のポイントや費用について

二世帯の家族が同じ住宅に住むことができることによってメリットが多い二世帯住宅ですが、建て替える際にはポイントがいくつかあります。今回は二世帯住宅に建て替えるときに、それぞれの家族が快適に住めるようなポイントやかかる費用などをご紹介します。

二世帯住宅を玄関やキッチンを共用型に建て替える場合

建て替え 二 世帯

玄関やキッチンを共用にする部分共用型に建て替える場合、費用を抑えることができたり家族とコミュニケーションが取りやすいなどのメリットがあります。

では、玄関やキッチンを共用にする場合にかかる費用はどれくらいなのでしょうか。

また部分共用のメリット・デメリットなどを見ていきましょう。

バリアフリー仕様にする

まず、二世帯住宅を玄関やキッチンを共用にする場合、どちらの世帯も快適に使用できるようにバリアフリー仕様にすることを検討しましょう。

バリアフリーとは、段差を無くし手すりを設置するなどして家庭内の事故を防ぐ仕様にすることです。

また、玄関やキッチン以外も段差をなくすなどのバリアフリー仕様にすることで、小さな子どもから高齢者まで快適に過ごせるでしょう。

将来車いすを利用することになっても、バリアフリー仕様であれば安心て過ごすことができます。

玄関とキッチンの具体的なバリアフリー仕様の例は以下の通りです。

【玄関のバリアフリー工事例】

  • 玄関ドアを引き戸にする
  • 靴を脱ぐスペースに手すりを設置する
  • 玄関の1段の段差を小さくし、昇り降りしやすくする

など

【キッチンのバリアフリー例】

  • コンロをIHに変更する
  • 車いすでも通れる幅を確保する
  • 座ったままでも作業できるように作業台を低くする
  • キッチンに手すりをつける

など

玄関とキッチンを共用する二世帯住宅の建て替えにかかる費用相場

玄関とキッチンなど一部共用型の二世帯住宅の建て替えにかかる費用相場は以下の通りです。

【一部同居型の建て替え費用相場】延床面積200㎡程度、標準仕様として

  • 費用相場:約3600万~3800万円

完全同居の建て替え費用相場は約3000万~3400万円となるため、一部共用の二世帯住宅にかかる費用相場は約400万~600万円程高くなります。

完全同居の場合は1軒分の設備で済むため費用も1軒分となりますが、一部同居型は玄関やキッチンなどを追加するため費用もその分かかります。

二世帯住宅を一部共用にするメリットとデメリット

二世帯住宅を一部共用にするメリットとデメリットは以下の通りです。

【一部共用にするメリット】

  • コミュニケーションも取りやすくプライベートも確保できる
  • 共用する部分の費用を浮かすことができるため、費用が削減できる
  • 個人の部屋などのプライベートゾーンを広めに確保できる
  • 自由な間取りにできる

【一部共用にするデメリット】

  • 共用部分があるためお互いに気をつかう可能性がある
  • 足音や水回りの音などが気になりやすい
  • 生活スタイルや価値観などを感じやすい

二世帯住宅の完全分離型に建て替える場合

次に二世帯住宅の完全分離型に建て替える場合のポイントや費用相場、メリットとデメリットなどを見ていきましょう。

二世帯住宅を完全分離するポイント

二世帯住宅を完全分離にする場合、上階と下階で分ける「上下割り」と左右でメゾネットのように分ける「縦割り」があります。

後者の縦割りは音が伝わりにくく独立性が高いのがメリットですが、家2軒分の費用がかかるため、二世帯住宅を完全分離するのであれば上下割を選ぶのほうが良いでしょう。

また上下割りでも外階段から上階に行けるようにすれば、下階を通らずに2階に上がることができるためそれぞれのプライバシーも確保できるでしょう。

しかし上下割の場合、2階の生活音が1階に響いてしまったり水漏れした場合1階に被害が及んでしまう可能性があるため、生活音対策や水漏れ対策が必要になります。

夫婦でも意見の相違がある中で親世帯と一緒に暮らすということは長い目で見ると負担となってしまう可能性もあるでしょう。

二世帯住宅を検討する場合は、生活リズムや価値観などを考慮した間取りを考えていきましょう。

二世帯住宅を完全分離するときの費用相場

二世帯住宅を完全分離する時の費用相場は以下の通りです。

【二世帯住宅を完全分離するときの費用相場】延床面積200㎡程度、標準仕様として

  • 費用相場:約3800万~4200万円

二世帯住宅を完全分離するときの費用相場は、一部共用型よりも約300万円程高いことが分かります。

二世帯住宅を完全分離する場合、2件分の設備などが必要となるため費用も二軒分かかる傾向があります。

完全分離型の二世帯住宅を建て替えるときの費用は、通常の住宅を建設するのに比べ約1.5倍から1.8倍の費用がかかります。

土地も1軒分の広さでは足りないため2軒分の広さが必要となるでしょう。

二世帯住宅を完全分離型にするメリットとデメリット

二世帯住宅を完全分離型にするメリットとデメリットは以下の通りです。

【完全分離型にするメリット】

  • プライバシーが確保できる
  • お互い干渉せずに生活できる
  • 異なる生活習慣に対応できる
  • 将来賃貸として部屋を貸すことができる

【完全分離型にするデメリット】

  • 設備などが家1軒分増えるため費用が高額になる
  • マンションのように全く顔を合わせなくなる可能性がある
  • 水道料金なども2軒分かかる

二世帯住宅に建て替えるポイント

二世帯住宅に建て替えで後悔しないためにおさえておきたいポイントがあります。

具体的にどのようなことがあるのか見ていきましょう。

プランはしっかり話し合う

二世帯住宅は2家族がひとつ屋根の下で暮らすことで、ひと家族分の家賃などが抑えられることがメリットでしょう。

また大人数で暮らすと賑やかになり寂しさも軽減されます。

しかし、費用がおさえられるからと言って安易に完全同居型を選ぶと、生活習慣などの違いからのちに家族間のトラブルが発生してしまう可能性もあるでしょう。

また、誰か1人が間取りなどを決定したところで、居住する人全員が快適な生活を送れるわけではありません。

そのため、同居が決まったら慎重な話し合いが必須です。

生活リズムや価値観が異なると、相手の行動にストレスを感じてしまう可能性があるため、できるだけお互い干渉せず、プライベートを確保できるような空間づくりも大切です。

仮住まい場所を探す

二世帯住宅への建て替えが決まったら、今住んでいる家の取り壊しが行われます。

既存の家の撤去と新しい家の建設中は賃貸などの仮住まいで暮らします。

そのため、二世帯住宅の建設が決まった時点で、家族全員が引っ越しできる仮住まい先を探さなければなりません。

仮住まい場所には賃貸アパートやマンション、週単位や月単位で借りることのできる短期賃貸マンションなどがあります。

学生がいる場合は学区に注意し、勤務先や通学先からあまり遠くならない場所を選ぶようにしましょう。

また、今住んでいる家に置いてある荷物も全て一度どこかへ置かなければなりません。

仮住まい先に全て荷物を置ける場合はいいのですが、荷物が置ききれない場合はトランクルームやレンタル収納スペースなどを利用するといいでしょう。

相続についても話し合っておく

二世帯住宅は相続税対策としても有効で特に土地に関しては「小規模宅地等の特例」が適用され、二世帯住宅の土地の相続税が100坪まで土地の評価額の80%減額されます。

相続税の節税効果もあって近年二世帯住宅を選ぶ人が増えています。

しかし、二世帯住宅は簡単に分けられないため、相続に関して家族間でトラブルへと発展するケースは珍しくありません。

相続対策として二世帯住宅を選んだ場合、他の相続人が賛成しているのかも重要となるでしょう。

また、相続時に二世帯住宅を売却し現金に変えようと思っても一部共用型や完全同居型は売却しにくい傾向にあるため、二世帯住宅で相続しようと考えている場合は将来のことをよく考慮した上で判断するようにしましょう。

二世帯住宅に建て替える際の最適なリフォーム業者の選び方

建て替え 二 世帯

二世帯住宅に建て替える際、リフォーム業者によって建て替えが成功するかどうかが左右すると言っても過言ではないでしょう。

では、優良なリフォーム業者を選ぶためにはどのような方法があるのでしょうか。

基本は地元で多数の建築実績があり、評判の良い中堅工務店が良いでしょうが、インターネットの口コミなどから、施工実績や建築工法などを調べて探す方法もあります。

多くのリフォーム業者はホームページがあるため、インターネットで調べてみて信頼できそうな業者とコンタクトをとってみましょう。

このとき最適なプランを出してもらえるように、あらかじめ予算や全体的な雰囲気、間取りなどある程度決めておくと、間取り図や見積もり金額などをより的確に提示してもらうことができます。

また、同じ条件で複数のリフォーム業者に見積もりを依頼すると工事の費用相場が把握しやすくなるため、できるだけ複数社に見積もり依頼するようにしましょう。

その他に見積もりで分からないことや不安なことがあったら積極的に質問し、担当者の対応なども見ておくといいでしょう。

加えて、アフターサービスが充実している業者を選ぶと、施工後に何かトラブルが発生した場合でも対応してもらえるので安心です。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

実際に建て替えをするべきなのか、リフォームをするべきなのかを検討するためには、プロに現状を相談し、「プランと費用を見比べる」必要があります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!

「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」

「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」

そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。

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一生のうちに建て替えをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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