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2021年02月16日更新

平屋住宅を建てるメリットやデメリットを解説!

広々としていて開放的な印象が強い平屋の住宅に、憧れている人は多いのではないでしょうか。しかし、実際に平屋を建てて生活するということを経験されていない方もまた多いでしょう。この記事では、平屋のメリットとデメリットをご紹介していきます。

平屋住宅を建てるメリットとは

平屋 メリット

平屋住宅を建てることには多くのメリットがあります。

そこで、そのメリットについて、ひとつひとつ詳しくみていきましょう。

構造上安定しやすく地震に強い

平屋は1階部分の上に何ものっていないため、柱や壁に屋根以外の負荷がかかりません。

一方、2階建て以上の家屋の場合は、1階部分の柱や壁に上階の家の重さがかかります。

これは地震が起きた際に、平屋は2階建て以上の家屋と比較して倒壊しにくいということです。

重さだけでなく構造上の利点として、2階建ての家と比べて壁が低いので地震による揺れに対しても抵抗が少ないという利点があります。

また平屋は多くの場合、どの部屋にも窓を設置しているため、地震が発生した時に外に避難しやすいという点も大きなメリットと言えるでしょう。

メンテナンス費用が安くなる

家は、建てた後も様々なメンテナンスが必要になります。というのも経年劣化が各所に起こることは避けられないからです。

例えば、外壁や屋根などがその対象になります。

2階建て家屋の場合、メンテナンスをする際には大掛かりな足場の設置が必要になりますが、この費用が高額でメンテナンス費用全体に影響しています。

一方、平屋の場合には1階部分のみになりますので、2階建ての家と比較すると簡易的な足場の設置で終わることがほとんどで、費用が大幅に抑えられることが多いようです。

もちろん、メンテナンスは一度きりで終わるわけではなく、定期的に必要になります。

長い目でみて、平屋の住宅はメンテナンス費用が安くなるというメリットがあるのです。

階段がないためバリアフリー設計にしやすい

万が一、家族の中の誰かが車椅子生活になったり、介護が必要な状況になったとき、家での生活を過ごしやすくするためにバリアフリー住宅にリフォームする場合も考えられるでしょう。

平屋の建物は元々家の中に階段がなく、部屋間の行き来がスムーズです。

そのため、リフォームをする際には段差の解消や、車椅子の幅に合わせた各部屋の間口の拡張などを中心に行うことになります。

しかし、もし2階建ての場合には2階に上がるための方法を検討する必要が出てくるなど、大掛かりなリフォームが必要になるでしょう。

このように、家をバリアフリー設計にするときにも平屋は対応しやすいというメリットがあります。

階段のスペースを活用できる

2階建ての場合、階段が必要になりますが、平屋の場合はそれがありません。

階段は家の中でも思いのほかスペースをとることが多く、階段下を収納にするなどの工夫をする家も少なくないでしょう。

工夫はできても、全くフリーな場所としては活用でないことがほとんどです。特に敷地が広くない場合には、階段の占めるスペースが気になる方も多いでしょう。

平屋は階段が必要ないため、その分のスペースが有効に活用できるというメリットがあります。

各部屋への動線が短い

平屋は階段による移動がありません。そのため、各部屋間の移動に時間がかからないという利点があります。

つまり、2階建ての家に比べて動線が短いということです。

例えば、1階に洗濯機がある家で2階のベランダに洗濯ものを干そうとすると動線は結構な長さになります。

しかし、平屋の場合は階段の上り下りをする必要がありません。

ある程度の重さなら気にならなくても、布団などの重いものを運ぶ時や洗濯の回数が多い場合などに平屋は移動が楽に感じるでしょう。

家族間のコミュニケーションが取りやすい

平屋は家族間のコミュニケーションが取りやすいというメリットもあります。フロアが異なると、それぞれの家族のプライバシーは守られますが、顔を合わせる機会は少なくなります。

一方、平屋は大体どこに誰がいて何をしているのか、なんとなく感じられるので声をかけやすい環境です。

特に、目が離せない子育て家庭や介護を必要としている家庭には、適した環境づくりが可能と言えるでしょう。

光熱費を抑えやすい

平屋の場合、2階建てとは異なり、ほとんどの水回りの設備が1か所で済みます。

例えば、トイレや洗面所は2階建ての場合、各階に設置することが多いと思いますが、平屋では1つの場合がほとんどです。

そうすると平屋の方が、メンテナンスにかかる負荷が軽いと想像がつきます。

また、居住スペースが2階以上に及ぶと空調をつけても、空気が階段を通って別の階に流れてしまい、非効率的です。

しかし、平屋の場合は階段がないので、空気が別の階に流れることがありません。

そのため、空調にかかる電気代も平屋の方が抑えやすくなるというメリットがあります。

天井を高く設定できる

平屋の場合、1階部分の上には何も設置されません。そのため、勾配天井を付けることができます。

それにより、2階建ての家屋の1階部分と比較して、天井をかなり高く設定することが可能です。

勾配天井にすることによって、光を取り入れやすくなるので、2階以上の建物だと暗くなりがちな1階部分も明るい印象になります。

また、天井が高くなることで空間が広く感じられるというメリットもあります。

設計の自由度が高い

2階建て、もしくわそれ以上の階数の建物の場合、1階の上に2階以上の家屋がのりますので、それに耐えられる構造にする必要があります。

そのため、柱の数や窓の大きさに制限があることがほとんどで、思うような設計が叶えられないかもしれません。

しかし、平屋の住宅の場合、上に何ものらないので、設計の自由度が高くなるという利点があります。窓を広くしたり、柱の数を減らしたりして、開放的な家を設計することも可能になるでしょう。

各部屋に外との連続性を作ることができる

平屋の場合、設計の自由度が高いということは上の項目でも説明しましたが、構造上の問題がなければすべての部屋に窓を設けることも可能な場合があります。

窓をつけることで外の景色を取り込み、開放的な印象の家づくりをすることができます。

これにより、空気の流れも生みやすくなり、気持ちの良い生活を送ることができるでしょう。

しかし、いくら自由度が高いといっても小さな部屋をいくつも作ると、壁が多くなってしまいせっかくの空気の流れを遮断することになりかねません。

平屋を設計するときはできるだけ、広めの空間を心掛けるとよいでしょう。

平屋を建てるデメリットとは

平屋 メリット

ここまで平屋を建てる際のメリットについてご説明してきましたが、反対にデメリットも知っておきたいのではないでしょうか。

ここからはデメリットについてご説明していきます。

限られた敷地では部屋数を増やすのが難しい

前述のとおり、平屋の醍醐味は広々とした空間を作って風通しのよい生活が可能なところです。そのため、小さな部屋をいくつも作るのはあまり適しません。

また、部屋の数を増やすためには土地を広くする方法もありますが、これも2階建ての家と同じ面積にするためには土地が2倍必要になってしまいます。

逆に2階建て以上の家屋の場合であれば、建ぺい率が許す限り上層階に部屋を作ることが可能です。

このように、限られた敷地の中で平屋を建設しようとすると、部屋数を作れないというデメリットがあるのです。

限られた敷地の中では間取りを工夫して、平家を建てるようにしましょう。

敷地の占有面積が大きくなる

2階建て以上の家屋の場合、1階の部分を狭くしても2階以上に部屋を作ることができますが、平屋の場合はそれができません。

そのため、平屋と2階建てで全く同じ面積の家を作ろうとすると、平屋の方が土地に対して家屋が占める割合が大きくなってしまうというデメリットがあります。

土地いっぱいに平屋を建てても、風通しが悪く周りの家との距離が極端に近くなってしまったり、庭の面積が狭くなってしまいますので家の設計には注意が必要です。

2階建てと同じ大きさにする場合は坪単価が高くなる

家を建てるときにかかる費用をその家の面積(坪)で割ったものが坪単価といいます。これは建物を建てるのに、どれくらいの費用がかけられたかがわかる指標になります。

平屋は、2階建ての同じ居住面積の家と比較すると、坪単価が高くなるというデメリットがあります。

というのも、平屋の場合はすべての部屋が1階部分にあるため、2階建ての家の2倍の広さの基礎部分が必要になるのです。(総2階の2階建て住宅と比較した場合)

これと同時に、屋根も2倍の広さになります。

この、基礎部分と屋根の費用が2階建ての家に比べて増えるため、平屋の坪単価は高くなってしまうのです。

プライバシーや防犯面で注意が必要

平屋の場合1階部分しかないため、目隠しとなる生垣や塀がないと外から家の中が丸見えになってしまい、プライバシーが守られにくいというデメリットがあります。

また、家の中の様子が見えることから不在であることが周囲からわかりやすかったり、窓が多い平屋の場合は侵入経路が多くあるというデメリットもありますので、防犯面で注意が必要です。

家の周りに玉砂利を敷いて、敷地内に誰かが侵入してきたことがわかるようにしたり、防犯カメラの設置やセンサーライトの設置をすることで、ある程度対策を取ることが必要になるでしょう。

プライベート空間の確保が難しい

平屋の家屋は広々とした空間を作り、風通しをよくすることでその特性が生かされます。

そのため、ひとつひとつの部屋を広く取り、できるだけ壁で小さく区切らないようにするのですが、その反面、家族それぞれのプライベートな空間を確保することが難しくなります。

家族の人数が多いほど、問題になるかもしれません。

これに対して、必要に応じてパーテーションやロールカーテンなど、一時的に部屋を区切るようにすることで、ある程度は対応することが可能です。

周辺環境の影響を受けやすい

平屋の家を建てようとしたとき、周囲に高い建物がひしめき合っているところには建てようと思わないでしょう。

それは周りの建物によって日当たりが悪くなったり、周りから家の中が丸見えになってしまったりするからです。

そのため、平屋を建てるにはある程度周囲に土地に余裕があるほうがよいでしょう。

このように、平屋はどのような環境でも適しているわけではなく、周辺の環境を受けやすいというデメリットがあります。

建物の中心部が暗くなりやすい

平屋の家をできるだけ大きくしようとしたり部屋の数を多くしようとすると、家の中心部が窓から遠ざかってしまいます。

すると、外部から光が入りにくくなり、部屋の中心部が暗くなりがちです。これが平屋のデメリットの一つです。

2階建て以上の建物であれば、各フロアの面積を狭くして、部屋を上層に増やしていけばいいので、このような問題は起こりにくくなります。

平屋の部屋の暗さ対策としては、部屋の中央に坪庭のような中庭を設けて、窓をつけて光を入れられるようにしたり、屋根に天窓を設置して光を取り入れたりする方法があります。

水害があった場合に2階に逃げることができない

昨今の異常気象では予想もつかない天候になることがありますが、河川に近い住宅の場合、洪水などの水害が危惧されます。

このような事態になった場合、平屋の家屋は2階部分がないので、逃げ場がないというデメリットがあります。

この問題の対策として、できるだけ早くから天候に関する情報を収集し、水害が発生する前に避難をすることが大切です。

平屋と2階建ての税金の差とは

ここまで、平屋のメリット・デメリットについてご説明しましたが、他にも何か2階建てとの違いはあるのでしょうか。

実は、建物にかかる税金に差があるのです。平屋と2階建てでは、税金にどのような差があるのか解説していきます。

平屋の方が固定資産税が高い

家を取得すると、家の資産価値に対する固定資産税を支払う必要があります。

この固定資産税に関して、平屋と2階建ての総坪数(延べ床面積)が同じ場合、平屋の方が高くなります。

なぜなら、平屋の方が屋根や外壁の面積が大きくなり、その分資材を多く使うことになるため、資材分の資産価値が高くなるからです。

また、建物と一緒に土地も取得した場合、土地の固定資産税も高くなります。

同じ総坪数だと、平屋では坪数分の土地が必要になりますが、2階建てにすれば2階部分の土地が不要になります。土地の分だけ資産価値が高くなってしまうのです。

平屋で税金を抑えるポイント

平屋の方が2階建てよりも固定資産税がかかりますが、いくつかのポイントを押さえておけば、税金を安くすることができます。

木造建物にする

木造の建物は、コンクリートの建物よりも固定資産評価額が低くなります。

コンクリート造りだと建物が頑丈な構造となるため、木造に比べて資産価値が高くなるのです。平屋であれば、2階建てに比べて安定した構造となるため、木造でも十分に強度を保つことは可能です。

シンプルな構造にする

固定資産評価額は、使用する資材の量でも変わります。資材が増えると、その分資産価値が上がります。そのため、構造をシンプルにして使う資材を減らせば、その分税金を抑えることができます。

土地の評価額が低い場所を選ぶ

土地も取得して家を建てる場合、同じ土地面積でも土地の評価額が低い場所にすると、固定資産税を抑えることができます。

少しでも税金を安く上げたいのであれば、家を建てる場所についても検討してみましょう。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

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実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!

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一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

この記事の監修者プロフィール

【監修者】タクトホームコンサルティングサービス

タクトホームコンサルティングサービス

亀田融

一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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