2023年12月14日更新

監修記事

500万円で家を建て替えたい

500万円で建て替えができるのか?

建て替え 500 万

30坪の住宅を建て替える場合、2000万円前後が相場となりますが、500万円で建て替えを行うことはできるのでしょうか。

500万円で住宅を建て替えた場合の住宅の仕様や諸経費などの詳細を見ていきましょう。

500万円のローコスト住宅はある

500万円で建つローコスト住宅はあります。

500万円や700万円のローコスト住宅の場合、最低限の仕様の住宅になるでしょう。

ローコストにするために、建設会社はベーシックな建材を大量に仕入れるため必要最低限の設備となるケースが多く、注文住宅のように思い通りに選ぶことはできません。

また、500万円の住宅の場合、水道・電気・ガスなどの引き込み費用や建物外部の配線・配管工事、解体費用・地盤調査などの費用は別料金となります。

さらに雨戸やシャッターなども別途になることがほとんどです。

施工会社の中には、家の建築時に必要不可欠な建築確認申請書の作成費用や工務店の利益なども入っていないことがあるため、500万円という金額はあくまで家本体の価格のみと思っていいでしょう。

さらに、上記のように最低限生活に必要な水道やガスを引く費用の他にも、門やフェンスなどの外構工事も含まれていないため、駐車場やフェンスなどを設置したい場合は注意が必要です。

また500万円の住宅の場合、家を建築する大工さんの賃金が相場より安価であるケースが多く、最悪の場合モチベーションが低下して仕事が雑になってしまう恐れもあるでしょう。

もちろん全てのローコスト住宅でそうなるとは限りませんが、万が一手抜き工事をされた場合は、将来のメンテナンスコストが一般的な住宅よりも高額になる可能性も否定できません。

500万円で建て替える業者のメリット・デメリットは?

次に、500万円で建て替える業者は大手ローコスト住宅メーカーと地元の工務店のどちらを選べばいいのでしょうか。

それぞれメリット・デメリットを見比べてみましょう。

大手ローコスト住宅メーカーのメリット・デメリット

大手住宅メーカーのメリット・デメリットは以下の通りです。

【大手ローコスト住宅メーカーのメリット】

  • モデルルームなどで見学できる
  • 品質が安定している
  • 知名度があり安心感がある
  • 住宅ローンや仮住まいなどの提携先があり、手続きなどを任せられる
  • 設計や職人などの教育がされている
  • デザイン力がありやプレゼンテーションがわかりやすい

【大手住宅メーカーのデメリット】

  • 仕様や設計にあまり自由がない
  • 広告費用などにコストがかかるため工務店より価格が高め
  • 標準仕様に含まれていないことが多く追加費用が出やすい
  • 家を建てるまで営業や設計などが担当制のためコミュニケーションが取りづらい
  • 下請けの工務店に技術の差がある可能性がある
  • 規格品が多くコストパフォーマンスが悪い

大手住宅メーカーのメリットは何と言ってもその知名度でしょう。

また会社の規模が大きいため安心感を得ることができます。

一方、会社の大きさゆえに細かなサービスなどが行き届きにくい点がデメリットで、広告費などが工事費用に乗せられるため費用が割高になる可能性があります。

地元の工務店のメリット・デメリット

地元の工務店のメリット・デメリットは以下の通りです。

【地元の工務店のメリット】

  • 間取りや設備などの要望に答えられる
  • 品質が高い家が多い
  • 工事の見積書に詳細が記載されているため分かりやすい
  • 広告費や人件費のコストがかからないためコストパフォーマンスが良い
  • 一緒に家づくりに参加できる
  • 予算内に収まりやすい

【地元の工務店のデメリット】

  • ローコスト住宅を取り扱う工務店が少ない
  • 会社の規模が小さいため倒産の心配がある
  • 家の完成後のイメージがつきにくい
  • 現場管理が徹底していないことがある
  • 工務店によっては品質が悪いこともある
  • 住宅ローンの提携先がないことが多いため自分で手続きしなければならない
  • 工期が長くなることがある
  • 費用が不透明なことがある

地元の工務店のメリットは間取りや設備選びにおいて自由なことでしょう。

規模が小さい会社だからこそ小回りがきく家づくりが期待できます。

一方、工務店によって品質や満足度にばらつきが出てしまうのがデメリットでしょう。

500万円のローコスト住宅に建て替えるときの注意点

建て替え 500 万

500万円に何が含まれるのか確認する

先程もご説明しましたが、500万円住宅というのは純粋な「家」本体の値段であるケースがほとんどです。

500万円の住宅の場合、どのような工事が含まれているのかを必ず確認する必要があります。

また、建て替えする際は既存の家を解体・撤去しなければなりません。

既存の家の解体・撤去には高額な費用がかかるため、どれくらい費用がかかるのか見積もりを出してもらいましょう。

その他に、事務手数料や建築確認申請書の費用など、建て替えする際にかかる費用を把握して予算を組んでいきます。

追加工事をする場合予算を決めておく

500万円の中に含まれていない工事を依頼して予算オーバーになるケースは少なくありません。

例えば壁紙の色や柄の変更が最初から含まれているのか、それともグレードが高くなるオプションなのかを確認します。

その他にシステムキッチンやお風呂なども、選ぶ種類やグレードによってオプションになりやすいでしょう。

何がどこまで含まれるのかは住宅メーカーや工務店によって異なるため、施工業者を決める時はこのような詳細も見比べてみるといいでしょう。

大手住宅のローコスト住宅の場合は質を求めない

一般的に大手住宅メーカーのローコスト住宅は、建築部材を大量発注してコストを下げているため、設備や建材はベーシックなものが多くなり、注文住宅でも建売のように決められた建具や設備になる可能性があります。

せっかくの注文住宅だから建具、設備などは自由に決めたいと考えていて、さらに質を求めるのであれば、ローコスト住宅は避けたほうがいいでしょう。

500万円住宅は間取りが制限される

500万円住宅の場合、設計する手間を省くためある程度間取りが決まっています。

いくつか間取りのパターンがありその中から選んでいくケースが多いのですが、間取りを一から決めたいと思っている場合は自由に設計できないため注意が必要です。

ただ決められた間取りは生活動線を考えた上で設計されているため、気に入った間取りであれば問題はないでしょう。

むしろ、費用を抑えて使いやすい住宅になることで満足がいく家づくりが期待できるでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】タクトホームコンサルティングサービス

タクトホームコンサルティングサービス

亀田融

一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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