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2019年10月03日更新
ローコスト住宅でキッチンを作るポイントは?ありがちな後悔についてもご紹介
ローコスト住宅のキッチンのコストダウンを図ることは可能でしょうか?ローコスト住宅の場合、設備については規格設定されたプランから選ぶパターンが多いものです。キッチンについてよりコストを下げる方法を調べて紹介していきます。
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- 監修者小川愛
コストを抑えてキッチンを作るポイント
注文住宅などの家を建てる時、できれば少しでも安く建てられたらと思うものです。
特にシステムキッチンは、高額になると車1台と同じくらいのものもあります。
車であれば、多用途に使う事も出来ますが、キッチンが全自動で調理から洗浄、乾燥までしてくれるわけではありません。
少しでもキッチンなどの水回りのコストを掛けない為に何をすべきか調べてみました。
キッチンなどの水回りは一か所にあつめる
家庭内で一番動く動線を考えると、キッチンや洗面所浴室等の移動をシンプルにしたほうが使い勝手がよくなるものです。
そのためには、水回りはの場所は出来るだけ集中させることが求められます。
また、上下水道管や電気配線、ガス管などの距離をあまり離さず施工するとコストダウンにつながります。
特に給湯器を近くに設置が出来れば、ガス代の節約につながると言われます。
また、2階にトイレなどを設置する時は、1階トイレの真上にくるような設計を心掛けることも大事です。
水回りの設備を集中させると、入居後のメンテナンスが楽になるメリットがあります。
例えば、キッチンや洗面所などが遠くなると配管工事も複雑になり、万が一漏水などの緊急性を要する手直しをする時、原因発生箇所の特定に時間がかかることが有ります。
その様な無駄を省く為にも、水回りは近くに作ることが大事になります。
設備のメーカーはこだわらない
建築会社は特定の建材会社や設備メーカーを使いたがる傾向がありますが、これは納品される材料の値引き率に関係するものです。
オプションとして建築会社が推薦したものが実際にコストダウンにつながる場合もありますが、コストアップになることもありえます。
万が一、コストアップにつながるような気配がある時は、施主が自身でインターネット検索やメーカーに問い合わせて、調査するしかありません。
この時、インターネットや業者専門の資材専門のホームセンターなどで格安の設備用品をみつけることもできます。
しかし、業者専門のホームセンターで会員登録をする時に名刺の確認が行われることもあり、一般の方は購入できません。
その時は、建築会社の営業の方に相談されるとよいでしょう。
水回りの設備はメーカーを揃える
キッチンや洗面化粧台、トイレなどをそれぞれメーカーを変えて工事の依頼をすると、工事費用がかさむことがよくあります。
コストダウンを図る方法として、キッチン、洗面化粧台、浴室トイレは同一メーカーにすることです。
また、建築会社が提案する設備品がインターネットで施主が購入すると安いこともあります。
各設備品の型番と見積金額が判れば、インターネットで検索して価格の比較ができます。
施主支給で施工することも可能なのですから、検討してみるべきでしょう。
システムキッチンは設備の中でも高額な商品といえます。
システムキッチンを取り入れず、流し台とガス台を特注で作ってもらう方が安上がりになる場合もあります。
この時施工してもらう流し台の下はオープンにしておくことです。
システムキッチンの様な収納庫がない状態の物を作ってもらう事になります。
あえて、流し台の下は自由に使えるようにしておくことで、コストダウンが図れます。
ローコスト住宅のキッチンでありがちな後悔
ローコスト住宅の特徴の一つに、間取りのプランがあらかじめ決められていて、施主は限られたプランから選択することがあげられます。
全てのローコスト住宅がそうであるとは言えませんが、材料費や経費などを抑えるために施主が望む自由設計ではないため、後から後悔される方もいるのが現実です。
キッチンの間取りは一から決められないことが多い
ローコスト住宅は規格住宅であるために、複数の間取りのプランから選ばせることで、コストを抑えています。
当然キッチンの間取りは規格されたもので、仕様も標準グレードを低めにすることでコストダウンを図っています。
施主の希望を取り入れた設計や仕様変更を申し込むと、費用が高くなることもあります。
開放的な間取りのキッチンは片付けが大変
また、ローコスト住宅は建具や仕切りを少なくするので、キッチンとリビングが一間続きになりがちです。
リビングからキッチンが丸見えなのは、開放感があって広さを満喫できる反面、来客者が来るとみられたくないものも見える欠点があります。
特にキッチンを主に使うのは主婦の方で、1日の時間の中でかなりの時間キッチンにいます。
キッチンは注文住宅や建売住宅に限らず、最も不満が多く出る箇所です。
入居間もない頃は、喜びが先に立つので、使い勝手を気にしませんが、毎日使っているとなんだかんだ不満が芽生えてくるものです。
使い勝手を良くするために色々工夫をしますが、完全に解消することはなく、ガスコンロの交換時期にキッチンリフォームを考える方もいます。
設備の保証期間が短い
建物の保証期間は最長2年の短期保障と10年の長期保証があります。
建物内部については短期保証が適用されます。
気を付ける点として、電気製品は1年保証で、実店舗で購入される電化製品と同じ保証期間になります。
長期保証は、「住宅性能保証制度」に建築する施工会社が加入している場合に適用されます。
長期保証は、築後10年未満の住宅に適用され、雨もりや基礎部、主要構造部の不具合が発生した場合の修理費用を保証するものです。
大手のハウスメーカーでは、入居後のアフターメンテナンスの一環として、最初の2年間は3か月又は半年、1年、2年とまめに訪問してくれるメーカーもあります。
また、5年目、10年目に無料の点検を実施する大手ハウスメーカーもあります。
ローコスト住宅を建築する施工会社によっては、無料のメンテナンスや点検は2年目までで終わり、以後は有料の修理依頼が発生した場合のみ訪問することになります。
契約前の打ち合わせで、入居後の無料の点検やメンテナンス、各保証について細かく確認し、必要であれば契約時に記載してトラブルを未然に防ぐようにすることをお勧めします。
キッチンやリビングで価格を抑えられる間取りについて
キッチンとダイニングを1つにする
ローコスト住宅をさらにコストダウンをするには、部屋数を減らすことが一つの方法です。
キッチンとリビング、ダイニングを1部屋にすることはコストダウンにつながります。
リビングとダイニングを分ける考え方は、欧米の方式で、日本では古来より「お茶の間」で家族と過ごすスタイルでした。
戦後、高度経済成長期にアメリカ式住宅に対するあこがれが強く、畳の部屋を減らしてフローリングを各部屋で使う事が主流になりました。
ローコスト住宅では、リビングダイニングという考え方を捨てて、キッチンから見えるテーブルでくつろぐ「お茶の間」という考え方を取り入れることも良いのではないでしょうか?
特に、子供が小さいうちは子供部屋も必要がなく、親の目が届く大きなワンルームとして使う選択肢があることも知っておくとよいでしょう。
設備のグレードを下げる
元々、ローコスト住宅では設備の標準グレードを下げてコストカットを図っています。
浴室にユニットバスを設置することが当り前のように思われる方が多くいますが、フルユニットバスはグレードを下げてもやはり相当な金額になります。
少しでも費用を下げようと考えるなら、ハーフユニット式を取り入れるのも選択肢の一つです。
このハーフユニットは腰から下の部分がユニットバスのため、排水トラブルが比較的起きにくくなっています。
腰より上の部分は、好みで自由に現場で施工でき、価格も低く抑えることが出来ます。
難点は、種類と施工する職人が少ないことです。
トイレは、高齢になった時、車いす生活を強いられることを考えると、入り口を広く取ったり、引き戸にしておくことやトイレ内部に高齢者用の手すりが必要になります。
年老いてからこれらの改造やリフォームをするのは負担が掛かるものです。
賃貸アパートでは30年以上前から、浴室とトイレが一つの部屋として使う方法が取られています。
1軒の家でトイレが2か所ある場合は、1階トイレと浴室を一つにすることもコストダウンにつながります。
施主支給で設備コストを下げる
設備で施主が自ら手配して現場搬入することを施主支給と言いますが、基本的に施主が支給するものは、デザインにこだわったり、好きなメーカーだからという理由で、取り寄せて業者さんに取り付けて貰う事がほとんどです。
施主が手配することがコストダウンにつながることは、ほとんどなく、逆にコストアップや搬入日に間に合わず、工事費の割り増し請求を受けたりするので、あまりお勧めはしません。
施主自身が設備メーカーから原価に近い値段で手配できるならば例外ですが、そのような事例はほとんどありません。
施主が支給したい設備商品が、施工会社の見積額より低いと確認が取れた時だけにしたほうが良いでしょう。
ローコスト住宅のデメリットとは
建築会社がコストを削減できる大きな理由は、大量発注が可能だからです。
薄利多売が見込めるので、仕入れ値を低く抑えることが出来るからです。
設備メーカーも大量受注を受けることで利益が出せるので、互いにメリットがあります。
また、施主も工事費が安く抑えられるのでメリットを受けます。
ただし、ローコストを謳っているメーカーのデメリットは、バリエーションが少ないのが欠点です。
そのため、施主が希望するものが、対象外の場合は一気にコストアップにつながってしまいます。
これを避けるためには、契約の前段階で建築会社の取り扱っている商品のバリエーションを確認しなければなりません。
また、別途仕入れる時にいくらかかるか、より具体的な金額を知る必要もあります。
名前が知られている会社と地元でコツコツ営んでいる工務店など、複数社に相見積もりを出してもらい、比較検討をしなければなりません。
金額に差異がない場合は、営業担当者との相性で決めるのがよいでしょう。
金額に差異がなくても、見積もりの明細の作り方でより細かく書かれているものを選ぶとトラブルが少なくて済みます。
また、説明も施主側が納得できるまで、根気よく丁寧に説明してくれる営業担当なら安心感も生まれます。
当然、施工引き渡し後のメンテナンスについてもチェックしておくことは忘れてはいけません。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。
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