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2019年07月31日更新

【ローコスト住宅と断熱】断熱性と断熱材について解説!

ローコスト住宅の断熱性について不安を抱く人もいるかもしれません。断熱材には様々な種類があります。当記事ではローコスト住宅における断熱の重要性や断熱材の種類などを解説します。断熱について知識を得てローコスト住宅の断熱材を決めたい人は必見です。

ローコスト住宅でなぜ断熱性が重要視されるのか

ローコスト 住宅 断熱

ローコスト住宅は、価格を重視するだけでは快適な暮らしは望めません。

近年、高気密高断熱住宅という言葉をよく聞くように、ローコスト住宅においても断熱性は重視すべきポイントです。

断熱性とは、家の外から熱の出入りを遮って、外気の影響を抑える性能のことです。つまり、高い断熱性を持っている住宅は夏の暑さを和らげ、冬の寒さを軽減します。

断熱性を高めるために断熱材が使われますが、断熱材は熱の移動や伝達を抑える役目があります。断熱材を使って断熱性を高めることは、暑い夏や寒い冬を快適に過ごせるようになるだけではありません。

熱中症対策になりますし、断熱性によって各部屋の温度差が小さくなることでヒートショックの予防ができるなど、健康的に暮らすことにもつながります。

他にも高気密高断熱住宅がもてはやされる理由としては節電ができるという点も挙げられますが、ローコスト住宅においても断熱性を高めることで冷暖房のコスト削減を実現できます。

ただし、断熱材は価格に幅があるためローコスト住宅の価格にも大きく影響します。

断熱性や吸音性、不燃性など断熱材の性能を知り、予算や必要な性能など様々な点を考慮して断熱材を選ぶのがよいでしょう。工法によっても費用は異なります。

ローコスト住宅の使用される断熱材に種類はあるのか

ローコスト住宅で使われる断熱材には価格に幅があると述べましたが、住宅で使われる断熱材にはいろいろな種類があります。

有名なものではグラスウールやロックウール、高発泡ポリエチレンフォーム、フェノールフォームなどが挙げられます。

耐久性や耐火性、加工性などそれぞれの断熱材に特徴や強みがあります。

断熱材には上記に挙げたように色々な種類があるものの、大きく分類すると繊維系と発泡プラスチック系の2つに分けられます。

また、工法にも複数があり、選ぶ断熱材と工法によって価格に大きな違いが出てきます。

工法に関しては充填断熱工法と外張り断熱工法が有名ですが、近年は充填断熱工法と外張り断熱工法を併用する付加断熱も見られます。

コスト面では充填断熱工法の方が安いと言われていますが、コスト以外においても充填断熱工法と外張り断熱工法にはメリットとデメリットがあります。

それぞれのメリットとデメリットを把握して工法、工法に合う断熱材を選ぶことが肝心です。

ローコスト住宅に使用される繊維系断熱材

ローコスト住宅に使われる断熱材の種類において大きく2種類あると述べましたが、ここではそのうちの一つである繊維系断熱材について解説します。

代表的な繊維系断熱材

繊維系断熱材は素材を繊維状に加工したものですが、加工前の素材によって更に種類を分類することができます。

加工前の原料がガラスや鉱物なら無機繊維系断熱材で、代表的な断熱材はグラスウールやロックウールです。

一方、パルプや古紙が原料なら木質繊維系断熱材で、セルロースファイバーなどがあります。

特に断熱材として有名なのはグラスウールとロックウールです。

グラスウールはガラスが原料の断熱材です。

日本の木造住宅で高確率で使われ、断熱性や吸音性に優れた高性能な断熱材として知られています。

ロックウールは岩が原料となっており、住宅の多くの部分に使用できる上に熱に強く防火性においても優れています。

繊維系断熱材の特徴

繊維系断熱材がよく用いられる工法としては、充填断熱工法があります。

充填断熱工法とは断熱材を壁と壁の間などに入れ込む工法です。

繊維系断熱材自体が安価なことで知られており、施工価格も安く全体的にローコストで済みます。

繊維系断熱材のメリット

繊維系断熱材の特徴でも触れましたが、繊維系断熱材のメリットは何と言っても価格の安さです。

また、グラスウールやロックウールなど無機繊維系断熱材は、日本の住宅で多く使われているため手に入りやすいです。

更にボード状やフェルト状、粒上など様々な形態があるので施工する際に便利です。

無機繊維系断熱材の場合、耐火性も期待できますし、住宅にとって大敵のシロアリの被害を受けにくいというメリットもあります。

繊維系断熱材のデメリット

一方で、繊維系断熱材のデメリットは湿気に弱いという点です。湿気対策をしないと、断熱性能が長く続きません。

もしも結露などによって断熱材が濡れてしまった場合、カビが発生して健康問題にも繋がりかねません。

また、重さによってずり落ちていくことで隙間ができてしまうことが考えられます。

ローコスト住宅に使用される発泡プラスチック系断熱材

ローコスト住宅において使用される断熱材のうち、繊維系断熱材については前述のとおりです。ここでは、もう一つの断熱材の種類である発泡プラスチック系断熱材について解説します。

代表的な発泡プラスチック系断熱材

発泡プラスチック系断熱材の代表としては、硬質ウレタンフォームとビーズ法ポリスチレンフォーム、フェノールフォームがあります。

硬質ウレタンフォームは工場で造られたボード状と施工現場で発泡する現場発泡式の2種類があります。

断熱性の他、接着性が強いことが特徴です。

ビーズ法ポリスチレンフォームは、EPSと表記されることもあります。発泡スチロールを想像するとわかりやすいと思いますが、こちらは熱に弱いです。

フェノールフォームはフェノール樹脂が原料の断熱材です。

発泡プラスチック系断熱材の特徴

発泡プラスチック系断熱材は小さな気泡の中にガスを入れて熱を伝えにくくしています。

コンクリート建造物の外張り断熱工法においてよく使われている断熱材が発泡プラスチック系断熱材です。

比較的最近になって取り入れられ始めた断熱材で、近年では木造住宅においても用いられることがあります。

発泡プラスチック系断熱材のメリット

発泡プラスチック系断熱材の種類によって多少違いはありますが、フェノールフォーム以外の発泡プラスチック系断熱材のメリットは水に強いということが挙げられます。

ボード状や現場発泡など施工しやすい点もメリットです。熱伝導率が低く、気密性が高いのも魅力的です。

発泡プラスチック系断熱材のデメリット

発泡プラスチック系断熱材のデメリットはコストが高くなりがちなことです。

また、経年劣化によって断熱性が失われやすいことや可燃性の断熱材の場合は火事の際の危険性も軽視できません。

更に、シロアリは発泡プラスチック系断熱材を食べてしまいますのでシロアリ被害も懸念されます。

繊維系断熱材についてもいえることですが、発泡プラスチック系断熱材においても工事をする業者によって断熱性やそれぞれの断熱材の特徴を活かせるかどうかが違ってきます。

知識や技術力のない業者を選ばないように注意する必要があります。

断熱材のほかにローコスト住宅の断熱効果を上げるものはあるのか

ローコスト 住宅 断熱

ローコスト住宅においても断熱性が重要視されており、断熱材や工法の選び方が大切です。

しかし、断熱材以外にもローコスト住宅の断熱効果を上げる機能を果たすものがあります。

サッシと窓です。

サッシと窓は、断熱材以外にも家の断熱効果に大きく関係しており、軽視できない観点です。

そもそも断熱性を家に付加するには、断熱材で家全体を覆うことが基本となります。

しかし、壁や床、天井すべてに断熱材を入れて家を覆ったとしても窓から熱が逃げてしまっては何の意味もありません。

いくら断熱性が優れている断熱材を使ったとしても、窓やサッシも断熱効果のあるものに変えないと真の断熱効果は期待できません。

断熱性を考える際には断熱材や工法についてだけでなく、窓とサッシの両方をよく考慮する必要があります。

窓とサッシに関しては、近年では断熱を意識した商品が各メーカーから多く販売されています。

例えば窓ガラスならば、単板ガラスよりもペアやトリプルなど多層ガラスとする方が断熱効果は上がります。

サッシも樹脂製サッシをはじめ断熱性能を謳った製品があります。デザインも色々あります。

断熱材と共に窓やサッシを考えることで断熱効果が高まり、ローコスト住宅での生活がより快適になります。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!

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一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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