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2021年05月27日更新

ローコスト住宅の寿命はどのくらい?

ローコスト住宅は工事費が安いのが魅力です。ところが価格が安いがために、寿命が短いのではないかと心配する人も少なくありません。ローコスト住宅はきちんと基準に適合した住宅なのですが、実際のところ寿命はどのくらいあるのでしょうか。詳しくみていきましょう。

  • 【監修者】下久保彰
  • この記事の監修者
    下久保彰
    二級建築設計事務所経営30年

ローコスト住宅の20年後はどうなっている?

ローコスト 住宅 寿命

誰しも20年後の未来を予測することはできませんが、ローコスト住宅だからといって悲観する必要はありません。

他の住宅が軒並み被害を受けるような大きな災害がない限り、普通に生活ができる状態で建っているはずです。

年配の人達の中には、高度経済成長期に質の悪い住宅が安い価格で大量供給された時代の記憶が残っています。

このため価格が安いというだけで、寿命が短いと推測してしまうのです。

古い時代の印象が悪い原因のひとつには、法整備の不備がありました。

建築基準法が大きく改正された現在、耐震構造の基準も厳しくなり、さらにチェック体制も整えられました。

ほとんどの自治体で、壁を塞ぐ前に専門機関の中間検査を受検しなければ、次の工程に進めなくなったのです。

また金融機関の意識も変貌し、現在では基本的に完了検査済証が交付されないと住宅ローンの融資が受けられなくなっています。

このため、いくらローコストで建てられた住宅であっても、建築基準法で定められた最低基準は守られていますから、通常レベルの地震で住宅が崩壊するということは、理論上考えられません。

もし建物の傾きなどの事態が生じた場合は、ローコスト住宅固有の問題ではなく、地盤の液状化など、別の原因が発生したと考えられます。

ただし外壁や屋根の塗装は、新築時において一般的なレベルの塗装剤が使用されていることから、定期的なメンテナンスが必要になります。

もしまったくメンテナンスなしで使用していたら、早くて10年程度経過した頃から、大雨の際に雨が染み込んでくるなどの事態が想定できます。

ローコスト住宅の寿命が短いと言われる理由

耐久性という面では、一般の住宅と遜色のないローコスト住宅ですが、それではなぜ寿命が短いと言われるのでしょうか。

その原因を探っていきましょう。

仕事のクオリティが低い

ローコスト住宅は、原価を抑えるために人件費も切り詰めています。

このため現場監督は、1人で10件以上の住宅を担当している場合もあり、細部まで目がいきわたっていない可能性があります。

しかも現場監督自身も経験が浅い人も多いようで、工事のツボを理解していないことがあります。

社内の研修期間も短く、ベテランに同行して学ぶ期間もほとんど設けられません。

一般の住宅であれば、経験豊富な大工が技術的な面を補うので、現場監督の経験が不足していても、大きな問題は生じません。

ところがローコスト住宅では、大工も経験の浅い人が多いために、細部の造作で雑な仕事が行われていることがあります。

住宅性能が悪い

ローコスト住宅は、住みにくく快適ではないと評価されることがあります。

それは次のような点に原因があるからです。

断熱・気密性が低い

ローコスト住宅では、断熱材としてグラスウールを使用します。

グラスウール自体は、一般的に使用されている断熱材ですので性能に問題はありません。

しかしローコスト住宅では、気密性を高めるために隙間にテープ巡らせるといった施工は行いません。

このため壁パネルの施工精度が悪いと、わずかな隙間から水分が進入することがあります。

グラスウールは水分を吸い込むと極端に断熱性が低下するという性質があります。

そのうえいったん水を吸い込むとなかなか排出しません。このためローコスト住宅の断熱性が低下することがあります。

第3種換気が多い

現在の基準では、シックハウス症候群対策として、室内の24時間換気が義務付けられています。

ローコスト住宅では、この換気方式として、第3種換気を採用しています。

第3種換気というのは、排気に換気扇を用いて給気は給気口から取り入れる方式です。

このため常に外気の空気が入り込んでくるので、冷暖房の効果の妨げになっています。

これらの快適性が損なわれていることから、ローコストの寿命が短いと感じる人もいるのです。

ローコスト住宅のイメージ

しかしローコスト住宅の寿命が短いと思われている最大の原因は、価格の安さにあります。

工事費が安いことから、どこかで手を抜いて原価を安くあげているのだろうと考える人がいるのです。

それは高度成長期に、実際に「欠陥住宅」と呼ばれる建物が多発したことで、いまだに人々の記憶に深く刻まれているからです。

現実の問題としては、ローコスト住宅は手抜きなどなく、きちんと中間検査や完了検査に合格して、検査済証を交付された住宅ばかりなのです。



なぜローコストで家が建つのか?

ローコスト 住宅 寿命

それでは、なぜローコスト住宅は安い工事費で住宅を建てられるのでしょうか。

その秘密を探っていきましょう。

材料費のコストダウン

ローコスト住宅は、フランチャイズ工務店が実際の施工をしています。

しかし建築資材は、大元のハウスメーカーがまとめて材料を受注しています。このため材料費を安く仕入れることができるのです。

たとえば、アルミサッシは同じサイズの製品を固定化して大量に仕入れているため、仕入れ単価をさらに下げることが可能なのです。

このためローコスト住宅では、一戸の住宅内で同一サイズのアルミサッシが取り付けられます。

しかもアルミサッシを取り付けるよりも、外壁として仕上げた方が工事費が安くなるため、ローコスト住宅では開口部が少なくなる傾向があります。

設備・仕様のグレードダウン

衛生機器、浴槽、システムキッチン、給湯器といった設備機器は、グレードの低い製品を標準仕様としています。

その上、設備メーカーが販売している既製品をそのまま採用しているので安い単価で仕入れることができるのです。

しかも代理店を通さずにメーカーと時価取引をしていますから、価格は相当引き下げられています。

規格住宅が多い

ローコスト住宅では、自由設計の住宅は取り扱いません。予め規格化された住宅を建てることで、コスト削減を図っているからです。

規格化された住宅を大量に生産することで、同一の建築資材を大量に安く仕入れられるのです。

人件費・広告宣伝費の削減

ローコスト住宅では、人件費も削減しているので、現場監督の数も少なくしかも経験年齢の浅い人達が中心になっています。

現場で施工する大工も経験年数の浅い人が多く、ベテランの技術を伝承するという雰囲気は皆無です。

またTVCMは、一部のハウスメーカーを除けば広告費の高い全国ネットでは流しません。

広告費の安い地域限定のローカルエリアを中心に流すことで広告費を削減し、原価を抑えているのです。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

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