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失敗したくないけれど・・・品質的には大丈夫?ローコストで住宅を建てる
ローコスト住宅と聞くと、どんなイメージを抱くでしょうか。
安いと言う理由で「欠陥住宅なのではないか?」とか「デザインが冴えないのでは?」等の不安や疑問を持つ人は少なくありません。
しかしそれらの疑念は、ほとんど根拠のない誤解です。まずはその理由を説明していきましょう。
欠陥住宅ではないのか
欠陥住宅というと、高度経済成長期やバブル経済の頃に質の悪い住宅が安い価格で大量供給されたことが、人々の記憶の中に残っています。
このため価格が安いというだけで、欠陥住宅ではないかと勘ぐってしまうのです。
その根底には、法整備の不備がありました。
建築基準法が大きく改正された現在、耐震構造の基準も厳しくなったと同時にチェック体制も整えられました。
住宅においては、ほとんどの自治体で、壁を塞ぐ前に中間検査を受検しなければ、次の工程に進めなくなったのです。
これにより、構造上の欠陥のある住宅は検査済証を取得できません。
とはいえ、完了検査を受けなければ、欠陥は分からないではないかと疑問を呈する人もいるでしょう。
たしかにひと昔前までは、住宅の検査済証の取得率はかなりの低さでした。
ところが現在では、金融機関の意識が大きく変貌し、基本的に完了検査済証が交付されないと住宅ローンの融資が受けられなくなっているのです。
このため、どんな住宅であっても、建築基準法で定められた最低基準は守られていますから、ローコスト住宅においても、構造上の欠陥が生じる可能性は理論上あり得ないのです。
なぜ価格が安いのか
それでは欠陥住宅ではないのに、なぜ安い価格で住宅を供給できるのでしょうか。
理由はいくつかあります。
ローコスト住宅では、自由設計の住宅は取り扱いません。
予め規格化された住宅を建てることで、コスト削減を図っているからです。
規格化された住宅を大量に生産することで、同一の建築資材を大量に安く仕入れられるのです。
たとえばアルミサッシは同じサイズの製品を固定化して大量に仕入れているため、仕入れ単価をさらに下げることが可能なのです。
このためローコスト住宅では、一戸の住宅内で同一サイズのアルミサッシが取り付けられます。
またローコスト住宅は、フランチャイズの工務店が実際の施工をしていますが、建築資材は、大元のハウスメーカーがまとめて材料を受注しています。
このためさらに安く仕入れることができるのです。
さらに衛生機器、浴槽、システムキッチン、給湯器といった設備機器は、グレードの低い製品を標準仕様としています。
そのうえ、設備メーカーが販売している既製品をそのまま採用しているので、安い単価で仕入れることができるのです。
これらの設備機器も代理店を通さずにメーカーと時価取引をしていますから、価格は相当引き下げられているのです。
クオリティの高い住宅に
ローコスト住宅は、材料の仕入れ価格の抑制の他にも、工期の短縮による人件費の削減によっても価格低下に寄与しています。
こうした企業努力により、ローコスト住宅でも品質の良い住宅が増えてきました。
したがって、ローコストだからといって一概にクオリティに問題があるわけではなく、品質の優れたものも登場してきているのです。
購入してから後悔・・・ローコスト住宅の失敗談!
それでもローコスト住宅を購入して後悔している人がいないわけではありません。
体験者の話を聞いてみましょう。
30代女性(専業主婦)のケース
この女性は、友達がローコスト住宅を建てて、快適に暮らしているということだったので、同じハウスメーカーのローコスト住宅を建てることにしました。
最初に違和感があったのは、営業マンが訪ねてくるのが約束の時間から1時間ばかり過ぎていたことです。
その時はやむを得ない事情があったのかと思いましたが、その後はむしろ約束の時間どおりに来る方が稀有な状態でした。
後で気がついたのですが、同じハウスメーカーであっても、実際に工事をするのは友人の家を手掛けた施工会社とは、まったく別の会社だということです。
しかも、最終責任や保証もハウスメーカーが負うのではなく、この施工会社がすべて担うということでした。
フランチャイズ制というらしいのですが、ハウスメーカーは単にブランドの使用だけであり、実質この施工会社に依頼する形です。
ある程度名の知れた大きな会社に依頼したつもりだったのに、名もない工務店と契約を交わすことになるのは想定外でした。
工事中は、この工務店が倒産しなければと、そればかりを祈っていました。
工事現場は、若い大工さんが多かったように思います。
現場を見に行っても、一切愛想を言われることもなく、むしろ憮然とした対応で、邪険にされた印象です。
現場監督は一度も見かけたことがありませんでした。
現場で気になったことがあって、営業担当の人や現場監督にも伝えたのですが、こちらの言い分を聞いてもらったという実感は皆無でした。
40代男性(会社員)のケース
こちらのかたは、価格が安くても断熱効果が高いという点に期待していました。
新築入居した最初の頃は、暖房もよく効いて断熱効果を実感できたのですが、半年程過ぎて真夏になると、前の家とほとんど変わりなく、冷房の効きが悪い印象になりました。
後から聞いた話によると、高密度仕様ではないので、隙間にテープを張る作業はしておらず、おそらくそれが冷暖房効率の悪い原因ではないかということでした。
また、ローコスト住宅とはいいながら、最終的にはそこまでローコストにおさえることができなかったそうです。
システムキッチンの仕様の中で、オーブンや安全装置の機能が満足できなかったので、オプション品をつけてもらいました。
さらにバスユニットもバスタブの形と素材がどうしても馴染めなかったので、こちらもオプション品を選択。
それらの価格が工事費に反映された結果、最初から普通の木造住宅を建ててもあまり価格が変わらなかったくらいになってしまったと言います。
サッシもカラーフレームの落ち着いた感じにして、リビングの窓の大きさももう少し大きなものにしたいなどの希望もあったようですが、予算的に断念したそうです。
ローコスト住宅のデメリット
比較的高品質の仕様になってきているローコスト住宅ですが、工事依頼をするとどのようなデメリットがあるのかみていきましょう。
プランの自由度がない
ローコスト住宅は、予め規格化された形の住宅を量産することで低価格化を図っています。
このため、限られたプランの中から希望のものを選択することになります。
断熱効果が持続しない
ローコスト住宅は、高気密仕様で仕上げられていません。
また経験の浅い大工が工事をしているために、本来生じないはずの外壁の隙間からの雨水の侵入により、断熱効果が減少することがあります。
ランニングコストが高くなる
ローコスト住宅は標準的な断熱工事しか行わないので、高気密・高断熱化を図った住宅に比べて断熱性能が大きく劣ります。
このため光熱費が高くついてしまいます。
この差は経年毎に大きくなるため、ローコスト住宅はランニングコストがかかるということを認識しておく必要があります。
設備機器はスタンダード
ローコスト住宅では、設備機器はメーカーのスタンダード既製品を大量に仕入れます。
このためローコスト住宅に取り付けられる設備機器は、使用に支障はないけれどどこか物足りないといった印象になることがあります。
デザインが単調
ローコスト住宅では、同じサイズのサッシを多用します。このため外観のデザインがとても単調に見えてしまいます。
外観に高級感がない
ローコスト住宅は、価格高騰につながるデザイン要素は極力排除しています。
また外壁サイディングボードも安い価格帯のものを使用しています。そのため外観の高級感はありません。
頻繁にメンテナンスが必要
外壁サイディングボードの仕様は最小限の機能を備えたものなので、耐久性、耐候性の面で長期間持続することができません。
また屋根も同様で、耐久性があまりない材料を使用しています。
このため、住宅を持続して長く使用しようと思えば、7年から10年で塗装などのメンテナンスが必要になります。
会社の保証が不安
ローコスト住宅も住宅品確法に基づき、基本構造部については10年の瑕疵担保責任があります。
しかしこれを保証しているのは、ローコスト住宅のハウスメーカーではなく、実際に工事を請負ったフランチャイズの工務店です。
こうした工務店の多くは中小企業であることから、会社の経営状態が不透明です。
もしこの工務店が倒産したら、どこにも保証してくれるところはありません。
このように経営の不透明な会社にフランチャイズだという理由だけで、工事を依頼せざるを得ないところが、ローコスト住宅のデメリットです。
ローコスト住宅!失敗しない家作り
ローコスト住宅を注文する場合、失敗を避けるためにはどんな点に注意をすればいいでしょうか。
はっきりしているのは、オプションを選ぶと価格が跳ね上がって、徐々に在来木造軸組工法の価格に近付いていくということです。
価格を抑えようと思えば、どこかで我慢をする必要があるのですが、それでも快適な暮らしをするためには、譲れない点があるのも現実の話です。
たとえば断熱工事ひとつにしても、ほんの少し丁寧に工事を行ってもらえるだけでずいぶんと効果は異なったものになります。
こうしたデメリットを回避するためには、そもそもローコスト住宅のハウスメーカーの資質を見極める必要があります。
利益重視のハウスメーカーに依頼しても根本的な解決を図ることはできません。
ローコスト住宅のハウスメーカーの中にも良質な住宅を目指している会社がありますから、そうした会社の選択を見誤らないことが、失敗を防ぐ最善手です。
そうした会社の姿勢は、打ち合わせの中にも表れてきます。
打ち合わせの際に、担当者や工事施工会社の代表者の態度や応対に不満を感じたら、ただちに交渉を中断して、別の会社を探しましょう。
たとえ「ちょうど今、キャンペーン期間中で、今月中に契約すれば10%オフです」などという甘言をささやかれたとしても、相手が不誠意な会社であれば、もっと大きなものを失うことになります。
契約を交わすまでは、依頼主は絶対的な力をもっています。
「取引中止」の一言で、すべて御破算にできるのです。
ところがひとたび契約を交わすと、ハウスメーカーと依頼主はたちまち対等の関係になるので、こちらの要求はほとんど通らないということも起こり得るのです。
特にローコスト住宅では、どこまで現場管理の体制が構築できるのかの見極めが重要ですから、工事施工会社選びはくれぐれも慎重に行いましょう。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
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