2021年03月09日更新

輸入住宅の代表的なデザイン

輸入住宅のデザイン性の特徴とは?

輸入住宅はクラシックなデザインのものが中心です。その中でも大きく分けて、北米スタイルと北欧スタイルの2つがあります。

いずれも無垢の床材や木の風合いを活かしたモールディングなど、素材の質感を活かしたものが多いようです。北米や北欧の気候に耐えられることを前提に造られているため、素材自体もしっかりとしたものを使用しています。

デザインも多彩でおしゃれなものが多く、例えば北欧スタイルは白を基調とした「フレンチスタイル」や南仏の住宅をイメージした「プロヴァンス&スパニッシュ」北米スタイルならアメリカで人気のイギリス発祥の「チューダー」やシンメトリーなフォルムが特徴的な「ジョージアン」など、輸入住宅でも様々なものがあります。

内装の装飾品にもこだわりのものが多く、それぞれの地域に合わせて装飾品が作られています。

そのため、外観から内装まで現地の雰囲気を持ち込むことが可能で、おしゃれで個性的な住宅を探している人にはおすすめです。

アメリカからの輸入住宅

輸入 住宅 デザイン

人気の高いアメリカからの輸入住宅ですが、アメリカン住宅と一言でいっても色々な種類があります。

地域や年代によって住宅のタイプが異なるように、アメリカからの輸入住宅もデザインは多様です。

ニューイングランドコロニアルスタイル

アメリカの歴史とも関係が深いニューイングランドコロニアルは、アーリーアメリカンスタイルとして最もポピュラーなデザインです。

17世紀にイギリスからアメリカに渡ってきた人々がイギリスの建築様式をもとにして建てた家で、現在のアメリカでもよく見られるスタイルです。ヨーロッパの雰囲気が漂いおしゃれさを演出します。

ニューイングランドは森林資源が豊富だったため、このスタイルの家には木材が多く使われています。特に外壁の下見板張りのラップサイディングが特徴的です。

下見板張りとは、壁に板を横張りする際に上になる板の下部分と下になる板の上部分を少しずつ重ねて張り合わせることを指します。

ラップサイディングは、平たくて長い板を重ねながら外壁に張る工法のことです。

また、ニューイングランドコロニアルでは切妻屋根が一般的です。

切妻屋根とは箱型の家の屋根の頂上部から地面に向かって四角形の斜面2面で構成された屋根のことで、シンプルに見えるデザインが特徴的だといえます。

ほかにも、カバードポーチと呼ばれる屋根付きの半屋外空間が設けられることが多く、開放的な印象を与えてくれます。

この空間をアメリカでは、家族や隣人と楽しく時間を過ごす際に重宝されてきました。

ジョージアンスタイル

ジョージアンスタイルは、もともと18世紀~19世紀のイギリスで普及した建築様式です。

アメリカにもたらされた後は、特に南部の建築様式として知られるようになりました。アメリカでは成功者の家としてイメージされることも多い、堂々とした邸宅のようなスタイルです。

ジョージアンスタイルの特徴として、アメリカ南部で多く生産されていたレンガを使って外壁を作っています。

総2階建ての箱型で、ドアを中心に上げ下げ窓を両側に配したシンメトリーなデザインが基本となっています。

ジョージアンスタイルの輸入住宅は、重厚で落ち着いた雰囲気を醸しだすのでおしゃれで高級なイメージを与えられるでしょう。

また、ジョージアンスタイルでは大型の玄関ドアも特徴です。

成功者の家のイメージが強いジョージアンスタイルらしく、威厳を示すような玄関ドアは中央にコラム柱が建てられ、日本語で破風と呼ばれるペディメントを使った設計になっています。

屋根は寄せ棟屋根が用いられます。寄せ棟屋根とは4つの屋根面から構成されており、屋根の最頂部から4つの面がそれぞれの方向へ下がっていく形状の屋根のことです。

もともと落ち着いた雰囲気のジョージアンスタイルの家屋ですが、寄せ棟屋根によってよりその重厚感を増します。

サンタフェスタイル

サンタフェスタイルとは、アメリカのニューメキシコ州にあるサンタフェという都市に由来します。

アメリカ原住民やスペイン、メキシコなどの文化が反映された異国情緒溢れる街で、芸術の街としても知られています。

独自の文化や日照日数が多く、乾燥している気候は建築物にも反映されており、サンタフェスタイルではアドビという日干しレンガを積み上げたアドビ様式を基本としています。

日干しレンガは熱を吸収してゆっくり放出することで、部屋の中を涼しく保ちます。

厚ぼったい土壁に、素焼きのスパニッシュ瓦で、軒の出が小さいことも特徴です。

バルコニーや階段手すりには職人の手によって作られた鉄製のアイアン装飾が施され、温かみや素朴な印象を与えます。

色々な文化の影響を受けて独自の文化を築いたサンタフェの街のように、エスニックな色使い、デザイン、素材が用いられたサンタフェスタイルの家は、日本において斬新でハイセンスに感じられるでしょう。

ヨーロッパからの輸入住宅

おしゃれなイメージのある、ヨーロッパからの輸入住宅も強い人気です。

しかし、ヨーロッパからの輸入住宅でも色々なスタイルがあります。

南欧スタイルの家

南欧スタイルとは、フランス南部やスペインなど地中海沿岸のリゾート地に見られるデザインの住宅を指します。

南欧スタイルは、さらにスペインでよく見られるスパニッシュ様式とフランス南部のプロヴァンス様式などに分類されることもあります。

南欧スタイルの家は、白やクリーム色の外壁に、カラフルな色の屋根が特徴で、温かみを感じさせます。また、外部装飾を取り付けるのも南欧スタイルの特徴です。

ヨーロッパで長い伝統を持つロートアイアンの飾りやフラワーボックス、日除けのオーニングも一般的な南欧スタイルの家によく見られます。

また、パティオと呼ばれる中庭も見逃せません。パティオとは中庭や裏庭という意味のスペイン語で、建物に付属している屋外空間を指します。

現地ではパティオで家族や友人とゆっくりと時間を過ごす人も多い、くつろぎの空間です。

英国スタイルの家

英国スタイルは、アンティークで落ち着いた印象を与えるデザインが特徴です。英国の古い家からアンティークな素材を持寄り、贅沢な輸入住宅を実現することもできます。

しかし、現在ある素材を使いながらアンティーク風にする建築が多くなっています。

英国スタイルの家はさらに、レンガ張りの邸宅スタイルの家、チューダー様式の家、コッツウォールズスタイルの家などの種類があります。

レンガ張りの邸宅スタイルの家は、外壁をレンガ張りにしたアンティークな雰囲気が漂う家です。まるでイギリスのホテルのような贅沢なイメージで、重厚感があります。

敷地の広い土地に適していますが、総レンガ張りなので建設費用は高くなります。

チューダー様式は、15世紀後半~17世紀始めのチューダー王朝時代に発展した英国の古いスタイルの家で、ティンバーという梁や柱が外からも窺えるデザインや漆喰塗りの壁が特徴です。

コッツウォールズスタイルとは、英国のコッツウォールズ地方で見られるデザインの家です。

コッツウォールズ地方は英国で一番美しい場所といわれる地域で、絵本から飛びだしたような美しく可愛い家並みの風景が広がっているので、日本人観光客にも人気があります。

コッツウォールズスタイルは敷地面積が狭くても建築しやすい可愛らしい印象の家で、コッツウォールズストーンを用いた外壁や妻屋根が特色です。

窓が小さいので外壁面積が広い印象になります。

北欧からの輸入住宅

輸入 住宅 デザイン

日本でも北欧のインテリアや雑貨を扱う店は多く、人気の高い北欧デザインですが、北欧からの輸入住宅もデザイン性や機能性の良さから注目されています。

北欧からの輸入住宅の特徴は、木材をふんだんに使っている点です。

自然豊かな北欧では壁、床、天井にナチュラルカラーの木や白木が多く使われ、シンプルかつモダンな印象を与えます。外壁は板張りが多く、大きな三角屋根も特徴です。

木をたくさん使うことで、木材ならではの温かみを感じることができます。

北欧の冬は長く寒さが厳しくいため、寒さに強い構造となっており、断熱性や気密性にも優れています。

また、北欧は冬の日照時間が短く、家の中で過ごす時間が長い地域です。

そのため、短い日照時間でも光を多く取り入れるために窓は大きなサイズが用いられ、ウッドデッキが設けられることも多いのが特徴です。

天気が良い日にはウッドデッキでお茶や軽食を楽しみ、外にあるリビングという感覚で過ごせるくつろぎの空間となっています。

北欧からの輸入住宅には、やはり北欧家具が合います。

日本でも人気のある北欧家具は、どんなタイプの家にもマッチしやいため、インテリアを工夫できる点も北欧からの輸入住宅が人気の理由だといえるでしょう。

カナダからの輸入住宅

輸入住宅の中でもカナダの輸入住宅はデザインのバリエーションが多くあります。多彩なデザインの名称とその特徴を紹介していきます。

クイーンアンスタイル

中世の城を思わせる、多角形の塔が特徴的な外観をしています。古き良きヨーロッパを現代風にアレンジしていて、独創的なフォルムはまさに子供のころに夢見たお城のようなデザインです。

アーリーヴィクトリアンスタイル

気候が温暖なカナダの西海岸をイメージされたデザインが多く、ゴシック式やバロック式をモチーフにした外観にステンドグラスが多用されていることが特徴です。

また、温暖な気候をイメージしているので花や緑がよく似合います。

コンテンポラリースタイル

カナダ独自の多文化を融合させた現代的なデザインが特徴です。様々な国の住宅の特徴が凝縮されているため斬新なデザインが多くあります。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!

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一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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