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2019年10月10日更新

監修記事

地震に負けない!『地震に強い家の形』

「地震に強い家の形」とはどのような形なのか?

地震 に 強い 家 の 形

近年、地震が頻発する日本おいて住宅を建てる際は、耐震性を高めるケースがほとんどです。

今後、大きな地震が発生すると言われているため、あらゆる事態を想定して家を建てる必要があります。

そして住宅を「地震に強い家」にするためには、住宅の「形」が大変重要な要素となることをご存知でしょうか。

では、地震に強い家とはどういった形なのか詳細を見ていきましょう。

シンプルな四角形が「地震に強い家」

一般的に「地震に強い家」とされる形は、作りや間取りが単純にできているものとされています。

ここで言う単純とは、正方形や長方形など、四角形のような整った形のことを指します。

なぜ正方形や長方形などの形が地震に強いのかと言うと、縦横上下の6つの面が一体となって支え合っているため、地震が発生してもエネルギーが壁や地面に伝わりやすく地震に耐えやすくなるからです。

例えば、正方形のダンボールを潰そうとしたとき、なかなか潰れなかったということを一度は経験した人もいるのではないでしょうか。

潰そうと外部の力をかけているとき、正方形のダンボールは面同士で支えているため、外から力が加わっても壊れにくい構造となっています。

このように、箱型に近い形だと地震のエネルギーを吸収するため、「地震に強い家」にすることが可能になるのです。

「地震に弱い家の形」とは?

では、反対に「地震に弱い家の形」はあるのでしょうか。残念ながら「地震に弱い家の形」は存在します。

地震に弱い家の形とは、地震に強い家となる形とは正反対の形、つまり凹凸が多いなど複雑な形のことです。

シンプルな箱型とは異なり外部からのエネルギーが各部分に集中しやすくなり、建物にねじれや歪みが生じやすくなってしまいます。

ねじれや歪みが発生すると、建物にひび割れが発生したり、最悪の場合、倒壊の危険性もあります。

また、1階部分が駐車場になっているなどで壁がなかったり、2階部分が左右どちらかに片寄っている場合も、地震発生時に2階の力が地面へと流れにくくなるため、地震の揺れに弱く倒壊しやすくなると言われています。

ただ、該当する形状の家でも耐震補強を行うことによって、地震に強い家にすることができるため、不安な場合は耐震を得意とする建築設計事務所や工務店などの専門家に相談すると良いでしょう。

正方形が一番強い家の形なのか

地震に強い家は、正方形が一番なのでしょうか?家の形は、シンプルにすることが良いとされているため、正方形に近ければ近いほど地震に強くなると言われています。

それは「地震に強い家とされる理由」でもご説明しましたが、壁で囲まれているため地震の力を吸収できると考えられているからです。

では、他の形はどうでしょうか。正方形に近い長方形も地震に強い家だと言われています。

また、長方形の他にも家を上から見たときに長方形が2つ程組み合わさったような形の家も単純な形と言えるため地震に強い家に含まれるでしょう。

次に、立体の形状で見た場合はどうでしょうか。

1階と2階が同じ大きさの総2階の家や、1階部分の中央に2階部分があるような家もシンプルな形状だと言えるため地震に強い形となるでしょう。

地震に強い家を計画するときに注意すべき点とは?

次に地震に強い家を計画するときに注意すべき点についてご紹介します。

壁の量を多くする

地震に強い家を計画する際、できるだけ壁の量を多くするようにします。

壁の量が少ないと地震が発生した場合に、地震のエネルギーを吸収できなくなり、もし大きい地震が発生したときに家が倒壊する危険性が高まります。

また、1階と2階の壁の位置をできるだけ合わせることも、地震に強い家にするのに有効です。

家の形に凹凸はなるべく少なくする

耐震性の高い住宅を設計するにあたっては、できるだけ凹凸の少ない形にする必要があります。

凹凸部分が多い形状とは、コの字型や複雑に入り組んだ形のことです。

複雑な形の場合、へこんでいる角の部分に地震によるエネルギーが集中しやすくなるため、家自体に歪みやねじれが発生しやすくなるります。

その他にも、1階部分を駐車場にすると2階部分よりも1階部分の面積のほうが小さくなり、バランスが取れず強い揺れで倒壊する危険性があるため、耐震性を上げるためには避けたほうが良いでしょう。

できるだけ1階に大きな部屋を作らない

1階に12畳以上の大きな部屋を作った場合、耐力壁や柱の量が2階よりも少なくなる場合があります。

耐力壁や柱の量が2階よりも少なくなると、支える力が弱くなり耐震性が低くなる恐れがあると言われているのです。

また、吹き抜けなども耐力壁が少なく耐震性が低くなるため、耐震性を高めるためにはあまりおすすめできません。

大きなLDKや吹き抜けなどは憧れる間取りですが、耐震性が低くなる可能性があることを十分理解した上で設計しましょう。

家の形をシンプルにできない場合に検討すべきこと

地震 に 強い 家 の 形

家の形をシンプルな正方形のようにまとめられなかった場合に、検討すべきこととはあるのでしょうか。

具体的にどのような対策があるのか見ていきましょう。

耐力壁のバランスをとる

耐力壁とは、建物が水平方向からの力に抵抗させるために設ける壁のことです。

木造住宅でバランスが取れていないと判断された場合、耐力壁を入れることで耐震性を高めることができます。

耐力壁はむやみに増やせば良いのではなく、耐震性を計算し不足する場所にバランスを取りながら設置します。

家を設計した段階で耐震性が不足していれば、耐力壁を設置することで耐震性を上げることが可能です。

壁や柱の量を増やす

広い部屋や吹き抜けを設置したい場合、壁や柱の量を増やすことで耐震性の不足部分をカバーすることができます。

ただ、広い部屋の場合、柱や壁が目立ちやすくなるケースもあるため、どのような間取りがベストなのか設計士や建築士などの専門家と相談すると良いでしょう。

筋交いや耐震を強化する金具を設置する

耐力壁の他に、筋交いや耐震性を強化するため金具も数多く流通しているため、これらを積極的に設置するのも1つの手段です。

しかし、筋交いや金具もむやみに設置しても意味がないため、どこにどのような耐震金具が必要なのかを調べた上で設置する必要があります。

考えている間取りで耐震性能をあげたいということをあらかじめ設計士などに伝えておくと良いでしょう。

屋根材を軽量にする

屋根材に軽量な素材を選ぶことも、耐震性を上げるのに効果があります。

屋根材は重い瓦ではなく、ガルバリウム鋼板やスレートなどの軽量な素材がおすすめです。

屋根材を軽量なものにすることで、地震が発生したときに建物への地震エネルギーを軽減させる効果があります。

実際、耐震を強化するために瓦屋根からガルバリウムなどの屋根材に変更するケースが増えており、耐震強化には有効な手段だと言えるでしょう。

2階に重いものを置かないようにする

建物が建った後にも耐震性を保つための工夫をすることができます。

たとえば、2階にピアノなどの重たいものを置かないようにするなども有効な地震対策となるのです。

ピアノや本棚など重たいものを2階におくと、地震発生時に1階にかかる地震の水平力が大きくなるため、建物に負担がかかってしまいます。

家を設計する段階から、2階の床の積載量を軽くするような間取りを考えましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】タクトホームコンサルティングサービス

タクトホームコンサルティングサービス

亀田融

一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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