2024年02月15日更新

監修記事

高気密の住宅に虫?侵入経路と対策

高気密の住宅でも虫は侵入する?

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高気密の住宅は断熱性や気密性が高く、エアコンなどの空調を利用することで、夏は涼しく冬は暖かい快適な空間を保つことができます。

1年を通して空調を使うことが多くなった日本では、高気密の住宅にするケースが増加傾向にあります。

高気密とは文字通り「隙間の少ない」という意味となり、「虫は侵入しないのでは?」と思う人も多いのではないでしょうか。

ひと昔前の木造住宅では、隙間がありあちこちから風や虫が入り込むケースが多かったようです。

では、高気密の住宅に虫は侵入するのでしょうか。

高気密の住宅の場合、ひと昔前の木造住宅よりも虫の侵入は少ないと言えます。

ただ、高気密で隙間がないからと言って、全く虫が入り込まない訳ではありません。

また、よく家に住み着くと言われるゴキブリの場合、暗くて狭い場所や湿度が高くジメジメした場所を好むため、ひと昔前までの木造住宅では水回りなどによく好んで住み着いていました。

しかし、高気密の住宅の場合、室温の調節機能や24時間換気による湿度調節が可能なため、ジメジメした空間になりにくくゴキブリが寄りつきにくい環境になっています。

そのため、窓を締め切った状態であれば、高気密の家の場合は虫が入りづらい環境となるのです。

虫やゴキブリの侵入経路

では、虫やゴキブリは高気密の家にどうやって侵入するのでしょうか?具体的な侵入経路をご紹介します。

窓や玄関の隙間

まず、一番の侵入経路となるのが窓や玄関の隙間です。

窓の網戸やサッシなどの形状によって、締め切った状態でも少し隙間が空いていることがあります。

引き違いの網戸の場合は、隙間があることで開閉をスムーズにさせているため、隙間が必要となります。

そのため、例え網戸やサッシを締め切ったとしても、少しの隙間から虫やゴキブリが侵入する経路となってしまうでしょう。

また、網戸や窓を開けて閉めたときに一緒に虫やゴキブリがくっついて家の中に侵入することもあります。

排気口や排水溝

次に、排気口や排水溝からも虫やゴキブリは侵入します。

排気口の場合は、外から壁を伝って家の中に侵入したり、外で飛んでいた小さな虫が侵入することがあります。

特に高気密の家は24時間換気があるため、排気口からの侵入は防ぎにくいでしょう。

そして排水溝の場合、ジメジメした場所を好む虫が好んで集まります。

例えば、キッチンやお風呂などの排水溝に外から侵入したチョウバエなどが卵を産み、その卵が育ちやがてチョウバエの大量発生につながる恐れがあります。

その他の侵入経路

その他の侵入経路として、敷地の土や洗濯物を取り込む際に付着した虫が室内に侵入するケースが考えられます。

敷地の土の場合、室内用の植木鉢などを外に出して再度室内に置く際に、土の中に虫が入り込んでいたりします。

特に、一度外に出したものを再度室内に設置する場合は、虫が付着していることがあるため注意深く確認した方がいいでしょう。

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高気密住宅を建てる際に取り入れるべきこと

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高気密住宅を建てる際、虫の侵入を最小限にするためにはどのような対策が必要なのでしょうか?

まず、窓のサッシの種類を押し出し窓や滑り出し窓にする方法があります。

引き違い窓のサッシの場合、先に述べたように隙間が空いていたり、窓を開けたときに虫が侵入する恐れがあります。

その点、押し出し窓や滑り出し窓だと、冷蔵庫のドアのようにパタンと閉じることができるため、隙間なく扉を閉めることが可能です。

そのため、全ての窓を押し出し窓や滑り出し窓にすることで、虫の侵入を大幅に防ぐことができるでしょう。

次に、家の換気システムの給気口に高性能なフィルターを装備することです。

給気口は無くすことができないため、外から小さな虫でも侵入できないような目の細かい高性能フィルターを装備することで虫を防ぎます。

一般的な住宅には給気口以外に、キッチンやトイレ、お風呂などに換気扇が設置されているため、それらにも虫除けフィルターをつけるとより効果的です。

換気扇用の虫除けフィルターは100円均一などでも販売されているため、安価で手に入れることが可能です。

汚れたり古くなったりしたら簡単に取り替えられるため、取り入れやすい対策と言えます。

その他にも、虫除けスプレーを室内に噴霧したり、虫除けネットなどを玄関先や窓周辺にかけておくのも虫の侵入防止対策となります。

ただし、虫除けスプレーは効き目が強くなると、お子様やペットに良くない成分が入っている可能性があるため、使用の際は成分を十分確認した上で使用するようにしましょう。

また、一度侵入した虫を繁殖させないために、キッチンなどの水回りの排水溝はきちんときれいにしておきます。

特にチョウバエなどは、排水溝の滑りや排水溝に溜まったゴミなどを好むため、掃除をしないとたちまち幼虫が増えていきます。

キッチンなどの生ゴミも寄生しやすいため、ゴミが溜まったらこまめに掃除をすることで、虫が繁殖しにくい環境にできるでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】タクトホームコンサルティングサービス

タクトホームコンサルティングサービス

亀田融

一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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