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- 【輸入住宅の建築様式】ヨーロッパ&北米スタイル
輸入住宅の特徴
家を建てようと考えた時、輸入住宅に憧れを抱く人も少なくありません。
デザイン性の高さなどから人気の高い輸入住宅ですが、輸入住宅にはどのような特徴があるのでしょうか。
輸入住宅の構造
多くの輸入住宅では「2×4(ツーバイフォー)工法」や「木質パネル工法」といった工法を採用しています。
これらの工法は壁面や床面、天井面を木質パネルで作成し、作成したパネル同士を繋ぎ合わせることで箱状の部屋を形成するため、壁式構造とも呼ばれています。
この工法は面同士を隙間なく強固に接合するため気密性が高くなり、断熱性にも優れているという特徴があります。
開放的な間取り
輸入住宅では日本式住宅よりも開放的な間取りの家が多いという特徴があります。
たとえば、1フロアを丸ごとリビングとすることによって、間仕切りの無い広い空間を設けることができるのも輸入住宅ならではの特徴です。
また、階段を吹き抜けにして1階と2階につながりを持たせたり、上下に広がる空間にゆとりを持たせることによって開放的な雰囲気を持たせることもできます。
輸入住宅は気密性や断熱性に優れているため、広い空間であっても冷暖房の効きが良く、快適に過ごすことができるのです。
輸入住宅の主な様式【ヨーロピアン・スタイル】
ここでは輸入住宅の主な様式の一つであるヨーロピアン・スタイルについてご紹介します。
クイーン・アン様式
「クイーン・アン様式」とは、18世紀のイギリスでアン女王の時代に流行した様式を起源としたものであると言われています。
それ以前の時代のシンメトリーが特徴的な様式とは異なり、クイーン・アン様式では左右非対称で変化に富んだデザインが特徴的です。
寄棟屋根に八角形の塔を乗せたり、外部へ張りだした出窓を多用したりと不規則な形状でシンプルながらも華麗な印象を与えるスタイルです。
北欧スタイル
北欧スタイルはスカンジナビアンスタイルとも呼ばれ、北欧の厳しい冬を乗り越えるための工夫が施されており、シンプルで素朴なデザインの外観が特徴的です。
北欧地域は特に冬の日照時間が短く、人々は室内で過ごす時間が長くなります。
そのため、室内でも快適に過ごすことができるように、温かさを感じられる木材を腰壁として使用したり、明るい色の壁紙を用いるなどの工夫を凝らしています。
北欧スタイルはレンガや天然木などの自然素材が持つ温かみを最大限活かしたスタイルです。
南欧スタイル
南欧スタイルの代表的なものとしては、プロヴァンス様式やスパニッシュ様式などが挙げられます。地中海沿岸地域のリゾート地をイメージさせるような明るく開放的な雰囲気のスタイルです。
南欧地域では地中海の強い日差しを受けるため、室内が暑くなりすぎないような工夫がされています。
たとえば、外壁の断熱性を高めるために外壁の色を白色にしたり、屋根材としてオレンジ色や赤茶色のテラコッタ瓦がよく利用されます。
また、風通しを良くするために大きな窓やベランダが設置されていることが多く、室内にいながらも開放的な気分を味わうことができるでしょう。
輸入住宅の主な様式【アメリカン・スタイル】
ここでは輸入住宅の主な様式の一つであるアメリカン・スタイルについて紹介します。
アメリカン・スタイルはさらに「コロニアル様式」「アーリー・ニューイングランド・コロニアル様式」「アーリー・サザン・コロニアル様式」「ジョージアン様式」「チューダー様式」に分けることができます。
コロニアル様式
コロニアル様式とは植民地時代に好まれた建築様式のことを指し、かつてイギリスやスペインの植民地であった地域で多く見られます。
コロニアル様式に共通する特徴としては、現地の素材を活かしつつ、さらに母国の風土の特徴や建築様式に反映されるといった特色があります。
コロニアルには「植民地の」という意味がありますが、地域や時代によっていくつかの種類に分けられます。
アーリー・ニューイングランド・コロニアル様式
こちらの様式はアメリカへ移住したイギリス人が母国の建築様式を基礎として発展させたものです。
急勾配の切妻屋根と棟の中央部分に立っている煙突が特徴的で、庇の出がほとんどなく建物は箱状の形状をしています。
アーリー・サザン・コロニアル様式
こちらの様式はアメリカ南部へ移住したイギリス人が初期の頃に立てていた建築様式です。アーリー・ニューイングランド・コロニアル様式と同様に切妻屋根や暖炉とつながる煙突が特徴的です。
南部で比較的温暖な地域であったため、実用面では暖炉は必要ありませんでしたが、暖炉や煙突は豊かさの象徴とされていたため、建物本体からわずかに離れた位置に煙突が立っているという特徴があります。
ジョージアン様式
ジョージアン様式は17世紀のイギリスで富裕層から人気を集めました。優雅で威厳のあるシンメトリーなデザインが特徴的で、現代でも憧れを抱く人が少なくありません。
チューダー様式
チューダー様式はイギリスで誕生した様式で、梁や柱などの骨組みが外から見えるようなデザインが特徴的です。
急勾配の屋根や縦長の窓、レンガ造りの外壁などが多用され、日本ではハーフティンバー様式として人気を集めています。
輸入住宅を検討する際の注意点
輸入住宅はおしゃれなデザインのものが多く、他の住宅との差別化を図る上でも魅力的な選択肢の一つでしょう。
しかし、輸入住宅の新築について検討する際はいくつか注意しなければならない点があります。
まず、建てる住宅を選ぶ際にはデザインだけに左右されないよう注意しましょう。
実際に輸入住宅を建ててその家で暮らす姿を想像してみて、自分や家族の生活スタイルに合っているかどうか検討することが大切です。
たとえば和室やバルコニーの必要性や、所有している家具と内装とのミスマッチはないか等については事前によく検討しましょう。
また、希望する輸入住宅は日本の気候に適した工夫がされているかどうかについて知っておくことも重要です。
輸入住宅は世界中の様々な地域のものが存在するため、場合によっては新築予定地の気候に適さないケースもあるかもしれません。
新築後のメンテナンスの対応はどうなっているのか、何か問題が起きた場合に保証は付いているのかといった点についても考慮しましょう。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。
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一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。
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