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2020年01月29日更新

輸入住宅は地震に強い!?その耐震性は・・・?

地震に強い?輸入住宅ってどんな住宅?

輸入住宅とは海外の設計思想に基づいてデザインされ、建材の多くも輸入したものが使用されている住宅です。

ヨーロッパやアメリカなどの街並みにあるようなお洒落な外観のものも多く、輸入住宅に憧れを抱く人も少なくありません。

しかし、周囲に輸入住宅を建てたという人が少なく、実際の住み心地や住宅の耐久性がわからず不安に感じる人もいるのではないでしょうか。

輸入住宅は日本家屋の木造軸組工法とは異なり、しばしば「ツーバイフォー工法」という工法で建設されます。

このツーバイフォー工法は壁や床、天井などのパネルを作成し、パネル同士を隙間なく強固につなぎ合わせることで空間を形成する工法です。

建物の自重だけでなく地震や強風による力に対して面で受け止めることができるため、建物の耐久性は木造軸組工法で建築された建物よりも強いとも言われています。

輸入住宅の耐震性は?どんな建て方をしているの?

輸入住宅の多くは「ツーバイフォー工法」で建てられる

先ほども触れたように輸入住宅の代表的な工法は「ツーバイフォー工法」です。

このツーバイフォー工法とは、建築に使用する木材の寸法が2インチ×4インチであることからそう呼ばれています。

ツーバイ工法には他にも2インチ×6インチ、2インチ×8インチ、2インチ×10インチの木材を使用することがあります。

これらの工法はいずれも基本的な構造は同じですが、使用する木材の寸法によって工法名が異なるのです。

ここでは代表してツーバイフォー工法の構造について見ていきましょう。

「ツーバイフォー工法」の構造とは

ツーバイフォー工法ではまず規格化されたパネルを作成し、パネル同士を隙間なく繋ぎ合わせて壁や床、天井を作ります。

このように各パーツを面として組み上げていく工法は「木造枠組壁工法」とも呼ばれます。

イメージとしては面を組み合わせて箱を作り、箱状の部屋を繋げて建物を形成していくようなものであると考えてよいでしょう。

このことから、ツーバイフォー工法で建てられて建物はハコと呼ばれることもあるようです。

ツーバイ工法の輸入住宅は気密性・断熱性も高い

ツーバイ工法で製造されるパネルの中には断熱材が組み込まれることが一般的です。

この断熱材入りのパネル同士を隙間なく強固に接合するため、気密性や断熱性も高くなります。

さらに、建築に使用されるパネルの多くは工場で規格に沿って作られるため、高品質の断熱パネルを安定的に製造することができるのです。

輸入住宅の輸入元となる国や地域の中には、北欧や北米などといった日本よりも寒さの厳しい地域もあります。

このような地域からの輸入住宅は、厳しい冬を乗り越えるために室内を暖かく保つ工夫が凝らされており、断熱性や気密性については日本の住宅と同等かそれ以上とも言われています。

ツーバイ工法は耐震性にも優れている

ツーバイフォー工法の強みは他にもあります。それは、ツーバイフォー工法で建てられた建物は耐震性にも優れているという点です。

ツーバイフォー工法は床や壁、天井が面構造となっているため、地震の揺れが特定の一箇所に集中しません。

地震や強風による水平方向からの強い力が建物に働いても、受け止めて耐える力が強いのです。

日本は複数のプレートの上に位置する国であり、地震大国といわれています。ツーバイフォー工法で建てられた輸入住宅なら地震にも強く、日本にも適した住宅であると言えるでしょう。

輸入住宅と日本の住宅・・・耐震性と費用の違いは?

輸入住宅と日本の住宅では建物の構造に違いが見られます。

木造住宅の構造は大きく分けて「木造軸組工法」と「木造枠組壁工法」の2つに分類でき、日本の伝統的な工法の住宅は木造軸組工法に、輸入住宅で用いられるツーバイ工法は木造枠組壁工法に該当します。

この構造の違いは住宅の耐震性や建築費用などに影響があるのかどうか、両者を比較しながら見ていきましょう。

「木造軸組工法」「木造枠組壁工法」とは

まず木造軸組工法についてですが、こちらは日本で古来から用いられている工法で在来工法とも呼ばれます。

建築の手順としては始めに柱を立てて、梁を渡し、筋交い等を入れて建物を補強しながら天井や床を張っていきます。

木造軸組工法は空間の点と点を結びながら建物を建築していく工法であるといえるでしょう。

一方で、輸入住宅でよく用いられている木造枠組壁工法についてですが、こちらは戦後に北米から入ってきたとされている工法です。

建築の手順としては前述の通り、まずはツーバイ材という規格の木材とベニヤを使って壁や床、天井となるパネルを作成していきます。

そしてパネル同士を繋ぎ合わせて形成した箱状の空間をベースに建物を建築していく工法です。

木造軸組工法は点と点ではなく、面を組み立てることによって建物を構成していきます。

木造枠組壁工法の方が耐震性が優れてる?

前述のような構造の違いから、木造枠組壁工法の方が木造軸組工法よりも耐震性が優れているという意見があるようです。

たしかに面で建物を支えることができる木造枠組壁工法は頑丈で、地震による水平方向からの力に対して強いといえるでしょう。

しかし、木造軸組工法だからといって必ずしも耐震性が低いとは限りません。

なぜなら、木造軸組工法であっても構造壁を多く入れていれば、木造枠組工法と同じく建物を面で支えるよう補強することができるからです。

新しく建てられる住宅であれば木造軸組工法であってもほぼ必ず構造壁が入っており、耐震性が劣るとは限らないのです。

木造軸組工法の方が費用が高い?

木造軸組工法は木造枠組工法よりも施工に高い技術が必要で工期が長くかかるため、建築費用も高くなってしまうという意見もあります。

もし仮に、木造軸組工法で建築する住宅を、日本古来の方法で現場で職人が木材をカットしたり仕口の加工をするというのであればその通りかもしれません。

しかし、現在建てられる住宅は工場等でプレカットされた木材を利用し、現場では組み立て作業を行うといったケースがほとんどです。

そのため、現場で求められる建築技術の水準は工法によって大差はなく、工法の違いだけでは工数や建築費用にはあまり影響はないでしょう。

輸入住宅!メリット、デメリットは?

多くの人が憧れを抱く輸入住宅ですが、輸入住宅にはメリットだけでなくデメリットも存在します。

輸入住宅を建てた後に後悔しないようにするためにも、輸入住宅の建築前に知っておくべき点について解説します。

輸入住宅のメリット

まず輸入住宅のメリットについて見ていきましょう。

輸入住宅の一番の魅力は何と言っても外観のデザイン性の高さが挙げられるでしょう。

輸入元の国や地域によってアメリカンスタイルやヨーロッパスタイルなどスタイルはさまざまですが、輸入住宅はどれも共通してデザイン性が高いという特徴があります。

しかも、輸入住宅に反映されている伝統的なスタイルは流行に左右されにくいため、末永く美しいスタイルを楽しむことができるでしょう。

輸入住宅のメリットは外観の美しさだけではありません。

先ほども触れたように、輸入住宅は気密性や断熱性が高く、機能面でも優れているのです。

天井も高く構造柱も無いため、室内空間が広く自由なインテリアが演出できます。

北米や北欧などの冬の寒さの厳しい地域から輸入され、ツーバイ工法などの木造枠組工法によって建築された輸入住宅なら、気密性や断熱性が高いだけでなく、耐震性にも優れています。

快適に安心して住み続けることができる住宅だと言えるでしょう。

輸入住宅のデメリット

一方、輸入住宅にはデメリットも存在します。

たとえば、先ほどメリットとして紹介した気密性の高さがデメリットとなってしまう場合があります。

日本の気候は雨や湿気が多く、気密性が高いことによって結露やカビなどの発生を促進してしまう恐れがあります。

気密性の高さをメリットとして活かすためには、通気工法を採用したり計画換気システム等による湿気対策を行う必要があります。

輸入住宅を検討する際には、このような日本の気候や風土にあった対策が取られている住宅を選ぶようにすると良いでしょう。

また、日本住宅に比べ空間モジュールが広いため国産家具では収まりが悪くなる場合もあるので、計画段階から家具の選定は十分配慮しておきましょう。

他にも、輸入住宅はメンテナンスが大変であると言われています。

輸入住宅で使用する資材の多くは海外から輸入されるため、交換が必要な部材があってもすぐに手に入るとは限りません。

取り扱っている業者を探すのに苦労をしたり、仮に取り扱い業者が見つかったとしても流通量が多くないため価格が高いケースもあるでしょう。

また、資材を輸入するということは、住宅の建築時やメンテナンス時の部材交換の費用は、為替の影響を強く受けてしまいます。

円安のタイミングで新築やメンテナンスを行う場合は、想定以上に出費がかさんでしまう可能性がある点には注意しましょう。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!

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そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。

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一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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