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2020年01月31日更新

二世帯住宅は3階建てで!3つのタイプ別メリットとデメリットを解説

二世帯住宅に3階建てが向いているといわれるのはなぜか?

二世帯住宅には3つの同居形態があります。

親世帯と子世帯で寝室以外のすべての空間を共有する「完全同居型」、玄関や浴室などを共有し、トイレ等は各世帯に設けるなど、設備の一部を共有する「部分共有型」、各世帯ごとにそれぞれの設備を設け生活空間を分ける「完全分離型」です。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、二世帯住宅を建てる際にはすべてのタイプを比較検討し、自分たちのライフスタイルや予算等にあった同居形態を選ぶことが大切です。

しかし、二世帯住宅は2階建て住宅よりも3階建て住宅の方がいいという声も聞かれます。

それはなぜなのでしょうか?理由について見ていきましょう。

十分な床面積が確保できる

理由の1つ目は、ゆとりのある床面積を確保できることです。

特に完全同居型や部分共有型の二世帯住宅の場合は、各世帯ごとキッチンや浴室などの設備を設けるため、より広い空間が必要になります。

2階建て住宅に比べて3階建て住宅の方が延べ床面積が広くなるため、その分、余裕を持った間取り作りができ、各世帯の希望を取り入れた家づくりがしやすくなるでしょう。

適度な距離感が保ちやすい

もう1つの理由は、各世帯が適度な距離感を保ちながら生活ができるため、ストレスを減らすことができる点です。

特に完全共有型の場合、親世帯と子世帯の生活リズムが異なると、生活音や照明などの光などにも気を使う必要があります。

しかし、3階建てであれば1階をキッチンや浴室などの共有スペースに、2階は親世帯の寝室、3階は子世帯の寝室などと階ごとに区切ることで、それぞれの生活リズムをある程度崩さず、プライバシーを保ちながら適度な距離感で生活することが可能です。

また、住空間が広がることで、物理的に人と人の間の距離が広がり、精神的にも落ち着きやすくなるとも言われています。

「完全同居型」3階建て二世帯住宅のメリットとデメリット

完全同居型の二世帯住宅は、寝室以外のすべての空間を2つの世帯で共有するタイプの二世帯住宅です。

完全同居型の3階建て二世帯住宅では、1階に親世帯の寝室やバスルーム、2階に生活の中心となるリビングルームとキッチン、3階には子世帯の寝室や子供部屋を配置する間取りが一般的です。

それでは、完全同居型のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

3階建て「完全同居型」のメリット

3階建ての完全同居型二世帯住宅のメリットは建築費用を抑えられるという点です。

他のタイプの二世帯住宅と比べてキッチンや浴室などの設備が1つですむため、その分費用を安くすることが可能です。

また、間取り次第では各階で世帯ごとに寝室を分けることができるため、2階建ての完全同居型二世帯住宅よりもプライバシーが確保しやすい点もメリットでしょう。

3階建て「完全同居型」のデメリット

2階建ての二世帯住宅にも共通することですが、浴室やトイレを使用する時間帯が重なる場合には順番を待たなければならなかったり、生活音などに気をつけなければならなかったりと、距離感が近いからこそストレスを感じやすい点は完全同居型のデメリットです。

また、3階建て住宅の場合は、どちらかの世帯かが1階〜3階までを行き来することになるので、移動が大変に感じられる場合もあるでしょう。

寝室とは別の階にキッチンや浴室などを設ける間取りにした場合、将来、親世帯の移動が難しくなった際に、これらの設備を利用しずらくなる可能性も考えられます。

将来も見据え、自分たちのライフスタイルにあった間取りを考えるようにするとよいでしょう。

「部分共有型」3階建て二世帯住宅のメリットとデメリット

部分共有型の二世帯住宅は、生活スペースの一部を親世帯と子世帯が共有して暮らすタイプの二世帯住宅です。

このタイプはどの空間を共有にするかによって間取りや建設費用が大きく変わってきます。

例えば、玄関と浴室のみを共用するならば、1階には親世帯のリビング、キッチン、寝室に加えて、2世帯が共有する浴室を配置し、2階には子世帯のリビングルームとキッチン、3階には主寝室と子供部屋といった間取りが考えられるでしょう。

もしくは、リビングと浴室を共用するならば、2階に共有のリビングと浴室を、1階と3階には各世帯用のキッチンと寝室を配置する間取りも考えられます。

それでは、部分共有型のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

3階建て「部分共有型」のメリット

広い延べ床面積のある3階建てならば間取りの自由度が高く、また、共有する空間が多いほど、費用を安く抑えることができるため、自分たちのライフスタイルや予算にあった家づくりを行いやすい点がメリットだと言えるでしょう。

2階建ての部分共有型二世帯住宅とも共通しますが、各世帯のプライバシーを確保しながら、適度にコミュニケーションを取ることができるため、良い距離感を保ちやすい点も部分共有型のメリットです。

3階建て「部分共有型」のデメリット

共有する空間が多いほどに生活音に気をつかわなければならない点は完全同居型とも共通したデメリットです。

例えば、親世帯の寝室がある階に共用の浴室がある場合、親世帯の就寝中などにドライヤーを使用すると音が寝室まで響いてしまうこともあります。

また、3階建てで間取りの自由度が高いからこそ、予算や共有する設備、間取り等を決めるための話し合いが欠かせません。

意見がぶつかってしまったり、まとまらなかったりなど、プランを決めるまでに時間がかかりやすい点もデメリットだと言えるでしょう。

完全分離型3階建て二世帯住宅のメリットとデメリット

完全分離型の二世帯住宅は、玄関、浴室、リビングなどすべての空間を各世帯ごとに設けるタイプの二世帯住宅です。

アパートの隣室同士のようなイメージになるでしょう。

1つの住宅を左右で各世帯に振り分ける方法と、上下階で振り分ける方法とが考えられます。

左右で振り分ければ3階建て一戸建て住宅と変わらない余裕のある間取りを取ることができます。

また、上下階で振り分ける場合は、1階に各世帯用の玄関を2つ設置し、片方の玄関からは親世帯が使用する1階部分に、もう片方の玄関からは子世帯が使用する2階と3階に通じるような設計にすることが可能です。

それでは、完全分離型のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

3階建て「完全分離型」のメリット

2階建ての完全分離型とも共通しますが、二世帯が完全に独立して暮らすため、お互いの生活リズムやプライバシー保ちつつも、気になるときにはすぐに相手の住まいに向かうことができる点がメリットです。

また、3階建ての完全分離型二世帯住宅は2階建てよりも延べ床面積が広くなるため、各世帯ごとにキッチンや浴室などを設けても、リビングや寝室にゆとりを持たせることができる点もメリットでしょう。

3階建て「完全分離型」のデメリット

完全分離型の二世帯住宅の最大のデメリットは建築費用です。

特に左右で各世帯を振り分ける場合は、2戸分の3階建て住宅を建てるのと変わらない建築費用がかかることになります。

上下で世帯を分ける場合でも、キッチンや浴室などの設備を各世帯ごとに設けることになるため、その分費用はかさみます。

資金面についてしっかりと計画を立てておくことが重要です。

タイプ別3階建て二世帯住宅の建設価格傾向とは

これまで見てきたように「完全同居型」「部分共有型」「完全分離型」のどのタイプを選ぶかによって、二世帯住宅にかかる建築費用は大きく変わってきます。

ここからは価格の傾向と建築費用の違いが出てくるポイントについてご紹介します。

建築費用は「完全同居型」

二世帯住宅の建築費用を最も抑えることができるのは「完全同居型」、一方で、費用が一番高くなるのが「完全分離型」です。

完全同居型の場合はキッチンや浴室など、費用が特にかかる設備も共有するため、建築費用を抑えることができるのです。

完全分離型は各世帯ごとに玄関、リビングルーム、キッチン、浴室やトイレ等を設けるため、設備にかかる費用だけでも完全同居型の約2倍必要になります。

部分共有型の場合は、どれくらい設備を共有するのかによって費用は大きく異なります。

共有設備が多いほど費用を抑えることができ、また各世帯ごとに設ける設備が多いほどに費用は高くなります。

2戸分の税控除を受けられる場合がある

構造上、機能上、独立していると認められる二世帯住宅の場合、税の軽減措置や減税措置を受けることができます。

これに該当するのが完全分離型の二世帯住宅です。

また、部分共有型であっても玄関が2つあり、各世帯に通じるドアを施錠できるなど、構造上も機能上も独立している場合には対象となります。

不動産取得税と固有資産税については軽減措置が、住宅ローンを利用した場合や相続した場合には減税措置を受けることが可能です。

これらの措置を受けることで税負担を大きく減らすことができるでしょう。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!

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一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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