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2020年02月17日更新

建物が揺れる訳・・・耐震住宅のススメ

耐震住宅でも建物は揺れる?

近年大きな自然災害が頻発しており、住宅の安全性に対する関心がますます高まってきています。

特に地震について、日本は複数のプレート上に位置しているため、いつどこで大きな地震に直面しても不思議ではありません。

万が一地震が発生した際に、できるだけ被害を軽減することができるよう住宅の耐震について解説します。

地震に強い家と言うと、耐震住宅という言葉を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

この耐震住宅とは、文字通り地震の揺れに耐えることができる住宅のことをいいます。

建物の耐震性を高めるためには、壁や柱に筋交いや補強金具を入れたり、耐力壁を使って建物の躯体を補強したりするという方法があります。

また、ツーバイフォー工法のように建物を面で支える工法を採用することによっても耐震性を高めることができます。

補強された建物が実際にどの程度の耐震性を有するかについては、住宅性能表示制度で定める耐震等級で判断することができます。

耐震等級とは1~3までの等級が定められており、数字が大きいほど建物の耐震性が高いことを示しています。

それぞれの等級について簡単に説明します。

まず耐震等級1は、数十年に一度程度の地震で損傷しないこと、かつ数百年に一度程度の地震でも倒壊しない耐震性能を持つ住宅であるとされています。

この基準は建築基準法で定められている耐震基準と同等の基準となっています。

つまり、現行の建築基準法に則って建築される住宅は全て耐震等級1以上であり、耐震住宅であると言うことができるのです。

次に耐震等級2は、耐震等級1よりも1.25倍大きな地震の揺れに対して、損傷しない、かつ倒壊しない耐震性能を持つ住宅です。

主に学校や病院、大型商業施設など、多くの人が利用する施設では耐震等級2以上で建てられていることが多いようです。

最後に耐震等級3は、耐震等級1よりも1.5倍大きな地震の揺れに対して、損傷しない、かつ倒壊しない耐震性能を持つ住宅です。

最も厳しい耐震基準をクリアした建物だけが、耐震等級3の認定を受けることができます。

防災の拠点である消防署や警察署などの建物は耐震等級3で建てられています。

この通り、耐震住宅とは地震が発生した際に揺れを感じさせない住宅というわけではなく、建物の損傷や倒壊を防ぐことを目的とした住宅なのです。

そのため、地震や強風によって建物が揺れることもあるかもしれません。

しかし、建物が揺れるからと言って『危険な建物』であるというわけではないため、過剰に心配する必要はありません。

どちらが揺れる?免震構造と耐震構造

地震による建物への被害を軽減するための建築物の構造として、免震構造と耐震構造というものがあります。

どちらの構造も地震が発生した際に安全性を確保するという目的は同じですが、両者の間には地震対策として明確な違いがあります。

それぞれの構造について説明します。

まず免震構造とは、大きな地震が発生した場合でも免震装置によって地震エネルギーを吸収し、建物が揺れにくくする構造のことをいいます。

免震構造では建物と基礎の間に積層ゴムなどの免震装置を設置することにより、建物と地盤を切り離します。

アイソレーターと呼ばれる装置で建物を地面から切り離すことによって、地震が発生しても地面の揺れが建物に直接伝わることを防ぐことができるのです。

一方で耐震構造とは、建物を強固にすることによって、建物が地震の揺れに耐えることができるような構造のことをいいます。

耐震構造では梁や柱、壁などといった建物を支える部分に補強金具や筋交いなどを入れたり、強固な部材を使用したりすることによって建物全体の強度を高めます。

耐震構造では震度6~7程度の地震が発生しても、建物の倒壊により人が下敷きとなって亡くなることがないような基準が設定されています。

どちらの構造も地震に強いと言えるのですが、耐震構造は地震の揺れに耐えることで被害を抑え、免震構造は地震の揺れを免れることで被害を抑えるという違いがあります。

耐震構造は建物の構造として揺れを軽減するための仕組みは備わっておりません。

そのため、地震が発生した際は建物が揺れることもあり、揺れが激しい場合は家具などが転倒したりしてしまうこともあるでしょう。

特にマンションなどの高層階では体感する揺れが大きくなる傾向にあります。

耐震構造は他の構造よりも比較的安価に採用できる構造であるため、耐震住宅の多くはこの耐震構造となっているようです。

ただし、耐震構造だからといっては半永久的に地震に耐えることができるわけではありません。

想定よりも大きな地震が発生したり、繰り返し地震の揺れを受けることによって建物にダメージが蓄積されていきます。

地震の頻度や規模によっては建物の修繕が必要となることがあるでしょう。

これに対して免震構造は建物を地面から切り離し、建物に揺れが伝わりにくくする構造となっています。

そのため、比較的大きな地震が発生しても揺れを感じることが少なく、家具などが転倒する二次被害を防ぎやすいとされています。

また、免震構造は水平方向の揺れに強いため、マンションなどの高層建物でもよく採用されている構造です。

免震構造の建物は他の構造よりも建築費用が高額となってしまいますが、地震に対して高い安全性を確保することができるでしょう。

なぜ揺れる?住宅が揺れる要因とは?

家の中で揺れを感じる原因となるのは地震だけとは限りません。

地震が発生していない時であっても、地盤や建物、周辺の交通環境などによって揺れを感じることがあるかもしれません。

家が揺れる原因として考えられることと、その対策について紹介します。

家が揺れる原因として考えられるものの一つとして、周辺の交通環境が挙げられます。

たとえば住宅の付近に鉄道が走っていたり、高速道路や幹線道路などのように大型車両が通行する道路があるなどといったことが考えられます。

これらが原因となる振動や揺れに関しては実際に入居してみなければ気が付かないというケースもあるかもしれません。

揺れや振動が軽微で気にならない程度であれば問題ありませんが、毎日継続するようではストレスの原因となってしまう可能性もあります。

対策としては、実際に入居する前に揺れや振動が発生する物件でないかを住宅の販売・賃貸会社に確認することが現実的です。

入居後に改善を行うのであれば、敷地の周辺に杭を打ち込むことによって建物が共振することを防ぐか、地中深くに杭を打ち込むといった工事などが必要となるでしょう。

家が揺れる原因としては地盤に問題があるというケースも考えられます。

たとえば、過去に湿地だった場所を埋め立てて造成した土地や、川の近くや周辺を田んぼに囲まれた土地などは地盤が軟弱である可能性があります。

地盤が軟弱であれば建物の構造が耐震構造や免震構造であったとしても、本来期待される効果を発揮することができません。

交通による振動を受けやすくなるだけでなく、地盤沈下の可能性や地震による被害を受けやすくなるという恐れがあります。

地盤が軟弱であることが原因で建物が揺れている場合は、地盤を強化することによって症状を抑えることができます。

現在では技術の進歩により、更地だけでなく既存の建物が建っている土地であっても薬液や杭を利用した地盤改良工事を行うことが可能です。

地盤調査や地盤改良工事を行うためには多額の費用が必要となりますが、住宅の耐震性を高めて安心して暮らすためにも検討してみると良いでしょう。

昨今は、各自治体も耐震リフォームに「補助金」を出すなど積極的に対策を行っています。

先ずは各自治体の耐震診断を受けてみるのも良いことでしょう。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

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一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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