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2020年11月03日更新

【二世帯宅の防音】対策の重要性と方法を解説! 

  • 【監修者】下久保彰
  • この記事の監修者
    下久保彰
    二級建築設計事務所経営30年

二世帯住宅でなぜ防音対策が必要となるのか?

二世帯が一つ屋根の下に暮らす二世帯住宅でトラブルが起きやすいのが騒音問題です。

騒音問題は自分では気づかないケースが多く、日頃からお互いに気兼ねなく問題を指摘し合える関係を築いておくように心がけましょう。

床上を歩く足音、キッチンやバスルームなどの水回りの排水音など、普通に暮らしていると自然に起きてしまう生活音ですが、時にそれを騒音と感じてしまうことがあります。

そこで騒音トラブルとなる原因を紹介します。

親と子の世帯では生活リズムが違う

生活音が気になる原因として考えられるのが、親世帯と子世帯の生活リズムの違いです。

早く就寝する親世帯と夜遅く帰宅する子世帯が一緒に暮らせば、キッチンなどでの物音は親世帯の生活を邪魔してしまうことになります。

思わぬことが騒音トラブルになりがち

まさか、こんな音が聞こえているなんて、と驚くような事例も聞かれます。

例えば、窓やドアの開閉音、照明器具のスイッチの音です。

子供椅子に座って足をぶらぶらさせただけで床がきしんでいたということもあり、思わぬことが騒音トラブルを生んでいる可能性もあります。

ストレスなく豊かに二世帯で暮らす

縁あって一緒に暮らしているのですから、お互いが気持ちよくストレスなしで暮らしたいものです。

そのためには生活音による騒音から解放されるように防音対策をとることも大切です。

二世帯住宅で防音対策をすることは、物理的な対策という意味だけでなく、精神的にも必要です。

二世帯住宅の防音対策はどこにすればいいのか?

防音対策は床さえしておけばいいと思いがちですが、実はそうではありません。

防音対策で必要なのは床はもちろんですが、間取り自体や水回りにも工夫をすることで防音効果を期待できます。

床、間取り、水回りで行える防音対策を紹介します。

床の防音対策

床に施せる防音対策としては、床材がフローリングならば防音カーペットや防音マットを敷くことが考えられます。

最近はデザイン性の高いものも多く出ていますので、フローリング空間のイメージを損なわないものを探してみるのもよいでしょう。

畳には、畳の下に防音マットを敷くことで、畳を通して伝わる振動を軽減することができます。

間取りによる防音対策

間取りによる防音対策とは、生活音が気になりやすいバスルームやキッチンなどの水回りをまとめるなどの工夫をすることです。

静けさを確保したい空間の上にはクローゼットや納戸を設けたりすることで、階下に響く音を少しでも減らすことができるでしょう。

また寝室などの空間は、音が気になる道路側に作らないなどといった工夫も防音対策になります。

水回りの防音対策

キッチンやバスルーム、トイレなどに使用される配水管には、吸音材を使用した配水管にすると排水音の軽減には効果的です。

またトイレの流す音も気になりやすいので、トイレは節水トイレにして排水量を減らし、排水音を軽減します。

原因にあわせた対策が必要

防音対策をするときに大切なことは、それぞれの原因に合わせた対策を行うことです。

ただ業者から勧められたからという理由で防音対策をしても、決して満足のいく防音対策にはならないでしょう。

それぞれの生活実態に合わせて騒音となる原因を見極め、それに合わせた防音対策を行うことが必要です。

二世帯住宅における間取りによる騒音トラブル原因と防音対策

まさかと思えるような生活音が気になって起こることもある二世帯間での騒音トラブルですが、間取り次第で防音対策をすることができます。

間取りによる騒音トラブルの原因と対策法を見ていきましょう。

間取りによる騒音トラブルの原因

騒音が発生しやすい場所は、玄関や階段です。

玄関での出入りの際のドアの開閉音や物音、また階段の上り下りは思ったよりも屋内に響くことがあります。

エアコンの室外機の音も気になることがあります。

夏場や冬場になりエアコンを長時間つけていると、特に夜などの静かな時間帯にエアコンの室外機の音が響いてくることもあります。

間取りによる効果的な防音対策

音がする場所から騒音が気になる部屋を遠ざけて配置する間取りによって、防音対策をすることができます。

階段のすぐ隣や玄関のそばにプライベートルームとなる寝室を配置せず、またエアコンの室外機は寝室から離れた位置に設置します。

また、音が出やすいものに消音効果のある器具を取り付けることもできます。

室外機には振動音防止シートを貼ると静かになりますし、ドアにはソフトクローズ器具などの消音器具を付けることで防音対策が行えます。

階段の踏み板には階段用のカーペットを敷くなどすると、踏み音が出にくくなり、ぐっと静かになります。

二世帯住宅の場合には特に親世帯に配慮して、騒音が出やすいところからリビングルームや寝室を離した間取りになるように設計することをおすすめします。



二世帯住宅における床の騒音トラブル原因と防音対策

床板を通して聞こえてくる音や声というのも、騒音トラブルのひとつです。

具体的にはどのような音が床を伝わって聞こえやすいのか、その音の原因と防音対策を紹介します。

床の騒音トラブル原因

床の騒音トラブルの原因となりやすいのが、足音です。特に子供が走り回る足音が挙げられます。

子供が元気に遊び回れることはいいことですが、それが毎日となると、足音に加えて家じゅうに響き渡る遊び声もストレスとなり、親世帯と子世帯の間でもめる原因になる場合があります。

ペットを飼っているお宅では、ペットの足音や声も騒音となるケースがあります。

床の防音対策

足音や声の防音対策として、子供部屋の直下にリビングルームや寝室を配置しないようにします。

間取りを変更できない場合には、子供部屋の床板を二重にすることで消音効果を高めることができます。

さらにその上に、防音マットや防音カーペットなどを重ね敷きすることで、足音や声が床下に響きにくくなるでしょう。

またペットには夜などの静かに過ごしたい時間は鳴かないようにしっかりとしつけます。

また子供部屋と同じように防音マットや防音カーペットは、ペットの足音を響かせないようにするのにも効果的です。

二世帯住宅における水回りの騒音トラブル原因と防音対策

水回りの騒音トラブル原因

水回りで騒音トラブルの原因となる音は、キッチンやバスルームなどでの生活音です。

キッチンでは様々な機器があり、それらを使用するときに出る音、バスルームから聞こえるシャワーの水音、さらにトイレでは使用後にトイレの水を流せば、その排水音が聞こえてきます。

また配管の位置によっては、壁裏から聞こえてくる配管を通っていく排水音がトラブルの原因となる場合があります。

水回りの防音対策

水回りから聞こえてくる生活音に対する防音対策として、間取りによる防音対策が挙げられます。

水回りを一か所にまとめて、そこから離した位置にリビングルームや寝室を配置します。

またキッチンの真下に寝室があるような場合も床板や天井を通して音が響いてくるので、上下階でも部屋が重ならないように注意します。

配管を通る水音が聞こえてこないようにするために、キッチンやバスルーム、トイレなどの水回りは一か所にまとめることで、他の部屋への排水音の影響が少ない間取りが取りやすくなります。

また生活音が出やすい器具には音を響かせないような工夫をすることもできます。

例えば洗濯機には洗濯機用防振ゴムを使用することで、洗濯機の振動を抑えることができて静音対策ができます。

また配水管には遮音シートを貼ることで、排水音を減らすことができるでしょう。

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