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2021年03月09日更新

同居型二世帯住宅の間取りのメリット・デメリットや選び方とは?

二世帯住宅の間取りにはどのようなものがある?

二世帯住宅の間取りには様々なものがありますが、大きく3つのタイプに分けられます。完全同居型と部分共用型、そして完全分離型の3種類です。

完全分離型の二世帯住宅は、同居するそれぞれの世帯が暮らす住空間が完全に独立しているタイプの間取りになります。 

逆に完全同居型は個室を除いて、ほぼすべてのスペースを共同で使用する間取りです。

そして部分共用型は住まいの一部を二世帯で共有しつつ、そのほかの部分は世帯ごとに分けて適度にプライバシーを確保したタイプです。

ようするに2つの世帯が家の中でどのように生活するのかによって、家のタイプや間取りが変わってくるということですね。

それでは以降の項目でそれぞれの間取りのメリットやデメリットをご紹介しましょう。

完全同居型二世帯住宅の間取りの特徴やメリット・デメリット

ほとんど全ての住宅設備や居室を二世帯で共有する二世帯住宅のタイプを完全同居型といいます。

完全同居型について詳しく見ていきましょう。

多くの居住空間を二世帯で共有する間取りが特徴

完全同居型の二世帯住宅は、玄関やリビング、水回りなど多くの居住空間と設備を共有する間取りが特徴的です。

二世帯が同じ住宅で暮らしますが、居室と設備を共有するため間取りとしては、一世帯住宅とほとんど同じであるといえるでしょう。

完全同居型二世帯住宅の間取りのメリット

完全同居型の間取りのメリットとして、建築費用と居住後のランニングコストの安さが挙げられます。

まず建築費用についてですが、完全同居型ではキッチンやトイレ、風呂などの設備を共有します。

そのため、建築費用は一世帯住宅と比べて特別高額となることはないでしょう。

居住後のランニングコストについても、設備を共有するため光熱費の契約を1戸分とすることができ、基本料金を抑えることが可能です。

ほかのメリットとして、完全同居型は二世帯が同一の空間で生活するため、お互いの世帯同士のサポートが容易になります。夫婦共働きの子世帯にとっては、家事や育児のサポートを受けやすくなるというメリットがあります。

一方、親世帯にとっては介護や家事など、ちょっとしたサポートを気軽に頼みやすくなります。

どちらの世帯にとっても、大家族として賑やかに楽しく暮らすことができるのが完全同居型の特徴であるといえるでしょう。

そのほかにも、二世帯住宅を建てようと考えた際、希望通りの広さの土地が手に入るとは限りませんが、完全同居型であれば比較的狭い土地であっても建築することが可能です。

設備や間取りを共有するため土地面積を有効に活用することができるため、間取りに無駄が生じないのもメリットです。

完全同居型二世帯住宅の間取りのデメリット

完全同居型の間取りのデメリットとしては、住人のプライバシーの確保が困難であるという点が挙げられます。

親子であるとはいっても家族以外の人と生活を共にすることになるため、家の中でも心からリラックスすることが難しいようです。

完全同居型の二世帯住宅を建てる場合は、寝室などのプライベートな空間を設けるようにすると良いでしょう。

また、同居する二世帯の生活リズムが異なる場合は注意が必要です。

各世帯の活動時間が異なることによって、ストレスの原因となることもあるでしょう。

たとえば、子世帯が仕事などで日常的に帰宅時間が遅く、一方で親世帯の就寝時間が早い場合などは、夜間の生活音に気を遣う場合も考えられます。

シャワーやトイレ、キッチンの水音や話し声といった生活音が相手方の世帯にストレスを与えることもあれば、逆に気を遣ってストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。

ほかにも、間取りや設備を共有するのであれば、使い方や管理方法について問題となることがあります。共有する部分に関する掃除の仕方や頻度に不満を感じることもあるようです。

また、トイレや風呂などの設備を使いたいタイミングでほかの人が使用中であるといったことも。

このように親子ではあるものの、必ずしも価値観が似通っているとは限りません。

完全同居型の二世帯住宅に居住する際には、予め居室や設備に関するルールを定めておくと良いでしょう。

一部分離型二世帯住宅の間取りの特徴やメリット・デメリット

1戸の建物に二世帯が同居するものの、キッチンや風呂など一部の居室や設備を共有するタイプの二世帯住宅を一部分離型といいます。

一部分離型の特徴について紹介します。

居住空間の一部を二世帯で共有する間取りが特徴

一部分離型は、居住空間や住宅設備の一部を二世帯で共有する間取りとなっています。

どの部分を共有するかについては、居住する人が話し合って決めることができます。

たとえば玄関やリビング、風呂は二世帯で共有し、キッチンは世帯毎に別々に設けるといったことも可能です。

一部分離型の二世帯住宅の建築費用は、共有部分をどの程度増やすかによって増減します。

共有部分が多ければ多いほど建築費用は安くなり、逆に各世帯の専用部分や設備が多ければ建築費が高くなるでしょう。

一部分離型二世帯住宅のメリット

一部分離型の二世帯住宅のメリットは、プライバシーを確保しながらも二世帯のコミュニケーションを大切にできるという点です。

一部分離型は完全同居型よりも、それぞれのプライベートな空間を確保しやすくなります。

そのため、同居するとはいっても適度な距離感を保ちながら、相手世帯と付き合うことができるでしょう。

また、1戸の住宅の中で二世帯が生活するため、世帯同士の交流の機会が失われることはありません。

日常的に相手世帯のコミュニケーションを取れるので、交流を楽しみながら互いにサポートし合って暮らすことができます。

一部分離型の建築費用は完全同居型より高くなってしまいますが、それぞれの世帯が暮らす住宅を別々に建てるのと比べると費用を安く抑えることができます。

一部分離型では、共有する間取りや設備を増やせばその分だけ安く抑えることが可能です。

特に、費用が嵩むと言われているキッチンや風呂、トイレなどの水回りの設備を共有することで、より費用を抑えることができるでしょう。

一部分離型二世帯住宅のデメリット

一部分離型の二世帯住宅では、プライベートな空間があるとはいっても同居することに変わりはありません。

そのため、二世帯が別々に暮らす場合と比べるとプライバシーの確保が困難となる場合があります。

もちろん完全同居型と比べると自分専用の空間を持てる分、家の中でリラックスできる可能性は高いでしょう。

しかし、来客や外出の様子は相手方の世帯に知られるので、自分の交友関係や生活リズムを監視されているような気分になってしまうこともあるようです。

また、一部分離型では居住空間が完全に分離されているわけではないため、世帯別の電話代や水道光熱費を正確に把握することが難しいというデメリットがあります。

仮に水道光熱費を折半するというルールを取り決めていたとしても、在宅時間が短い側にとっては不公平に感じてしまうこともあるかもしれません。

完全分離型二世帯住宅の間取りの特徴やメリット・デメリット

ここまで完全同居型、そして部分共用型の間取りについてご紹介しました。

では次に、完全分離型の二世帯住宅について見てみましょう。

玄関、LDK、個室までそれぞれ独立した間取りが特徴

完全分離型の間取りとは、親世帯と子世帯が一緒に暮らす二世帯住宅の中でも、それぞれの世帯が暮らす住空間が完全に独立しているタイプの住宅を指します。

つまり、完全分離型の二世帯住宅では個々の部屋はもちろん、リビングや水回り、そして玄関にいたるまで全て別々です。

完全分離型の二世帯住宅は1つの建物をどう区分して住むかによって、横割りタイプと縦割りタイプの2つに分かれます。

横割りタイプの二世帯住宅は、建物の階によって親世帯と子世帯の居住する空間を区分します。

逆に建物を縦に区分して、親世帯と子世帯の居住空間を構成するのが縦割りタイプの間取りです。

完全分離型でもどのように建物を区分するか、それぞれのライフスタイルや住宅の規模に合わせて決めると良いでしょう。

完全分離型二世帯住宅のメリット

完全分離型の二世帯住宅のメリットはなんといってもお互いのプライバシーや生活スタイルを尊重できる点です。

たとえば、生活時間のズレにより深夜や早朝にシャワーを使う場合なども、気遣いが軽減されます。また玄関も別になっているので、それぞれのゲストを自由に招きやすいのも良いですよね。

また、同じ屋根の下に住んでいることにより子供を両親に預かってもらったり、万一何かあった場合でもすぐに駆けつけられるというメリットもあります。

まさにスープの冷めない距離で、親世帯と子世帯が行き来することが可能です。

二世帯住宅でもお互い余計な気は遣いたくないという場合は、完全分離型の間取りを選ぶのがベストだといえるのではないでしょうか。

完全分離型二世帯住宅のデメリット

では逆に完全分離型の二世帯住宅におけるデメリットとはどのような点が挙げられるのでしょうか。

完全分離型の一番のデメリットといえば、やはり建築コストがかかることです。

完全分離型の間取りでは水回りを始め、LDKや玄関など全て二世帯分の設備や空間が必要になります。場合によっては家を2棟建てるのと変わらないくらいの費用がかかることもあるのです。

また電気・ガス・水道なども完全分離されるので、光熱費もそれぞれに必要となります。

つまり、ほかのタイプの二世帯住宅と比べ、建築費用だけでなくランニングコストも大きくなりがちです。

費用と利便性、どちらを重視するかによって完全分離型の間取りを選ぶかどうかが変わってくるでしょう。

同居型二世帯住宅の間取りの選び方のポイント

単に住宅の購入というだけでなく、家族以外の人と一緒に暮らす二世帯住宅を購入する場合には、大きな決断を迫られることがあります。

安心して暮らせる二世帯住宅を建てるためにも、同居型の二世帯住宅の間取りを決める際のポイントについて紹介します。

キッチンを基準に共有スペースを決める

住宅設備の中でもキッチンはお互いの生活スタイルの違いが顕著に表れやすい部分です。

食事の用意は毎日の生活に欠かせないものであるため、キッチンを共用とするか専用とするかは重要な問題となります。

各世帯の価値観や考え方が異なれば、使用方法や管理方法の違いによってストレスの原因となる可能性があります。

同居型の二世帯住宅の間取りを決める際は、まずキッチンを共用するかどうかについて考えてみましょう。

生活する上で重要な設備となるキッチンをどう扱うかによって、そのほかの共有部分を決める際の基準にすることができます。

玄関から客間までを相手世帯を通らないストロークにする

仕事の付き合いや個人的な交友関係で、自宅に来客の機会があるかもしれません。

来客時に玄関から客間まで通行する際、相手世帯の居住空間を通過しなければならないような間取りにすることは避けましょう。

相手世帯に迷惑をかけるだけでなく、プライバシーの確保が困難となってしまいます。

お互いが気遣うことのないよう、相手世帯の居住空間を通らないストロークにしておくのがおすすめです。

二世帯住宅に住んでいる人の意見を参考にする

友人や知り合いの中に二世帯住宅で生活している人がいるのであれば、話を聞いてみると家を建てる際の参考になるでしょう。

ハウスメーカーや住宅販売業者の営業トークではなく、実際に二世帯住宅で生活する人の生の声を聴くことにより、事前に気を付けるべき点を知ることができます。

可能であれば、一緒に暮らす相手世帯と本人との関係性が自分の状況と同じような人から話を聞けると良いでしょう。

家族構成やライフスタイルが変わることを想定した間取りにする

経年により家族構成やライフスタイルは変化します。

たとえば、子供が生まれて家族が増える場合、居室の数だけでなく収納スペースも多く必要となるでしょう。

また、人数が増えることによってトイレや風呂が特定の時間帯に混雑してしまうということもあるかもしれません。

間取りを決める際は予め余裕を持った間取りとしておくことが大切です。

ほかにも、親世帯が高齢である場合は将来的に介護が必要となる可能性があります。

建築時点でバリアフリー仕様であれば問題ありませんが、そうでない場合はリフォームをすることになるかもしれません。

トイレや洗面所、風呂などをバリアフリー仕様とするためには広いスペースが必要となるでしょう。

二世帯住宅の間取りを決める際は、将来的な家族構成やライフスタイルの変化も視野に入れ、住宅に可変性を持たせることも重要です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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