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2021年05月19日更新

震度7に耐える地震に強い家について解説!

  • 【監修者】下久保彰
  • この記事の監修者
    下久保彰
    二級建築設計事務所経営30年

震度7に耐える地震に強い家を建てるには何を目安にすればいいのか?

4つのプレートの上に跨るように位置する日本は、世界的に見ても地震の多い国であるといえます。

日本で生活する限りは常に地震のリスクが伴うため、被害を抑えるためにはしっかりとした対策を取ることが重要です。

私たちの生活の基盤である住居も、地震対策が不十分な状態では地震による被害を受けてしまうかもしれません。

万が一大きな地震が発生しても安心して暮らすことができるようにするためには、地震に強い家になる対策を検討する必要があります。

地震に強い家と言っても、その性能は様々です。

建物の性能としては地震に強ければ強いほど安心ですが、震度7の地震にも耐えることができれば地震に強い家であるといえるでしょう。

地震に対する強さは「耐震等級」「耐震性に関する構造」「家の構造」という3つの項目を目安として判断することができます。

これら3項目の詳細については後述しますが、地震とどのように向き合うかといった考え方が家の構造等にも影響します。

どのような地震に強い家を建てるかの最終判断は施工主次第となるため、ひと口に地震に強い家といってもその内容は様々なのです。

震度7に耐える地震に強い家を建てる目安「耐震等級」とは

地震に強い家であることを示す目安の一つに「耐震等級」というものがあります。

ここではこの耐震等級について解説します。

そもそも住宅を建てる際には、建築基準法で定められている基準を満たす必要があります。

そして、建築基準法では耐震基準を判断するための指標として1~3の耐震等級を定めているのです。

耐震等級はその数字が大きいほど耐震性能が高いことを意味します。

耐震等級1

耐震等級1の住宅は、数十年に一度程度の地震で損傷しないこと、かつ数百年に一度程度の地震でも倒壊しない耐震性能を持つ住宅です。

耐震等級1は建築基準法で定められている耐震性能を最低限満たす水準であるため、ほぼ全ての住宅は耐震等級1以上となっています。

耐震等級2

耐震等級2の住宅は、耐震等級1で想定する地震の1.25倍の力に対してそれぞれ損傷しない、かつ倒壊しない耐震性能を持つ住宅です。

主に学校や病院などの公共施設では耐震等級2以上で建てられていることが多いようです。

耐震等級2以上だと、長期優良住宅の認定が受けられます。

この長期優良住宅の認定があると、住宅建築にあたってローンを利用する際に借入条件が有利になったり税制優遇を受けることができます。

耐震等級3

耐震等級3の住宅は、耐震等級1で想定する地震の1.5倍の力に対してそれぞれ損傷しない、かつ倒壊しない耐震性能を持つ住宅です。

防災の拠点となっている消防署や警察署などの建物は、耐震等級3以上で建てられています。

稀に「耐震等級3相当」と謳って住宅が販売されていることがあります。

一見地震に強そうに見えるかもしれませんが、あくまで「相当」と謳っているだけの場合は住宅性能評価機関の認定を受けて等級を与えられているわけではない点には注意しましょう。



震度7に耐える地震に強い家を建てる目安「耐震性に関する構造」とは

ここからは「地震に強い家」の耐震性について見ていきましょう。

地震に対してどのように対処するかによって、耐震性に関する構造は異なります。

耐震性に関する構造は大きく3つに分類されます。「耐震構造」「制振構造」「免震構造」についてそれぞれ解説します。

耐震構造

耐震とはその名の通り、地震に耐えることができるよう建物自体を強化することを指します。

耐震構造にするための方法としては壁に筋交いを入れたり、柱に補強材を取り付けて建物を補強したりする方法があります。

十分な耐震性を発揮するためには、必要な箇所に必要な量の補強材を取り付ける必要があるため専門的な知識が必要です。

制振構造

制振構造とは、地震による揺れを吸収する仕組みが備わった建物の構造のことを指します。

建物の内部に制振材と呼ばれる重りやダンパーなどを組み込むことによって、地震による揺れを熱エネルギーに変換して吸収します。

高層ビルなどは上層階ほど揺れの影響が通常は大きくなりますが、制振構造とすることで地震による被害を抑えることができます。

免震構造

免震構造とは建物と基礎との間に免震装置を組み込むことによって、基礎から浮いた状態の建物の構造のことを指します。

地震が発生しても揺れの衝撃を受け流すことができるので、建物まで振動が伝わりません。

そのため、建物の被害を抑えるだけでなく家具などの建物内部の被害を抑える手段としても有効です。

震度7に耐える地震に強い家を建てる目安「家の構造」とは

一般的な住宅の構造は「木造」「鉄骨造」「RC造(鉄筋コンクリート造)」に分類することができます。

構造ごとに地震に対してのメリットとデメリットが存在するため、それぞれの内容について解説します。

木造構造

木造構造とは主に木材を使用して建てられる構造のことであり、日本ではほとんどの戸建て住宅が木造構造で建てられています。

この木造構造には昔からの軸組工法と、北米から入ってきたツーバイフォー工法の2つの形式があります。

ツーバイフォー工法は壁面構造のため軸組工法より耐震性があるとされています。

木造構造は着工件数が多く、比較的安いコストで建てることができるという点が魅力的です。

また、将来的にリフォームをしやすいといったメリットがあります。

一方で、木造構造は他の構造と比べると耐震性が劣るというデメリットがあります。

鉄骨構造

鉄骨構造とは主に鉄骨を使用して建てられる構造のことであり、鋼材の厚みによって重量鉄骨か軽量鉄骨かに分かれます。

一般的な戸建て住宅の場合は軽量鉄骨造りであるケースが多いでしょう。

鉄骨構造のメリットは筋交いの入ったブレース構造とすることにより、ある程度大きな揺れにも耐えることができるという点です。

デメリットとしては木造よりも重量があるため、住宅の新築時に地盤改良が必要になるケースがあり、その際は建築費用が高くなることがあります。

RC構造

RC構造とは鉄筋で補強されたコンクリートで建てられた建物の構造のことです。

コンクリートは圧縮力に強く、鉄筋は引っ張る力に対して強いため、高い強度で地震の揺れにも強いという特徴があります。

他の構造と比較するとかなり重量があるため、RC構造の場合も地盤改良費が高額となる可能性があります。

地震に強い家は震度7にも耐えられる?

震度7の地震では耐震性能が高い建物であっても傾いたりひびや亀裂などが入ってしまうことも少なくありません。その為、新耐震基準というものが制定されました。但し、新耐震基準においても震度7の地震は「極めて稀に発生する地震(数百年に一度の頻度)」という事になっています。

つまり新しい耐震基準にも熊本地震のような大きな地震は想定されておりません。その為、新耐震基準を満たしているものであっても倒壊してしまった例もありました。

しかし、さらに耐震等級という目安もありますので地震に強い家を探したい場合はこちらを参考にしましょう。

選ぶなら耐震等級3

熊本地震のような巨大地震では建物の倒壊も少なくありませんでした。その中で無傷で残る家もありその共通点は耐震等級が3の建物でした。

耐震等級には1~3まであり、耐震等級とはその家がどれだけ耐震性があるかという基準を示す数値です。

耐震等級が1なら新耐震基準を満たすレベル、2ならその1.25倍、3なら1.5倍の強度、といった感じでその建物の耐震性を表しているので、耐震等級が3のものを選ぶようにしましょう。

さらに耐震等級には地震保険が安くなるというメリットもあるため、さらに地震に備えることができます。

震度7にも耐えられる地震に強い家のポイント!

日本で生活をする上では地震に強い家を考えるのは当然の流れだと思います。では地震に強い家を作る為に気を付けるポイントを紹介します。

耐震等級を確認する

前述でも紹介していますが耐震等級は建物の地震に対する強さを表しているため参考にするといいでしょう。倒壊防止や損壊防止など色々な基準がありますので1つ1つ確認をしておきましょう。

木造枠組壁工法

木造枠組壁工法は一般的にツーバイフォー工法と呼ばれていることが多いです。

この工法は床・壁・屋根が一体となったモノコック構造になっているため外圧を一点で受け止めず面で受ける為、地震が発生しても傾きや倒壊を防いでくれるという特徴があります。

ツーバイフォー材よりも強度があるツーバイシックス材を外壁に使用することによりさらに地震に強い家を建てることができます。

地盤や基礎の部分も考えよう

建物自体の耐震性を気にする人は多くいますが地盤や基礎の耐震性を考える人は意外と少ないです。いくら耐震性の高い建物を建てても基礎や地盤が弱いと地震の被害を防ぐことができません。

建てる前に地盤の確認をして地盤に不安のある土地柄の場合は地盤改良の工事も視野に入れるといいでしょう。基礎についても耐震性の高いものをハウスメーカーに確認をして使用するなどを検討すると良いでしょう。

震度7にも耐えられる地震に強い間取り

耐震性というと構造の事を考える人が多いと思いますが、実は住宅の間取りも耐震性に関わります。ここでは地震に強い間取りと特徴を紹介していきます。

震災後に人気が高まっている平屋

熊本地震など、大きな地震の後に人気が高まる傾向にあるのは平屋です。地震が起きた時、より揺れを感じるのは2階になりますので平屋にしようと考えるようです。

しかし、平屋でも部屋数が少ないなど壁が少ないような間取りだと耐震性は下がってしまいますので注意が必要です。

正方形に近い家のほうが耐震性は高い

新しい家を設計していく際、日当たりや間取りを考えると長方形の家になりやすいのですが、耐震性だけを考えるならば正方形の方が耐震性が高いです。なぜなら正方形の家はどの方向の地震にも同様に耐える事ができるからです。

しかし、ほとんどの家が土地の広さや日当たりなどの様々な理由から正方形の家を設計することは難しいです。あくまで参考程度に考えて設計をすると良いでしょう。

耐力壁を多くする

耐力壁とは地震の揺れなどの負荷に耐える事のできる壁の事をいいます。

耐力壁が多ければ多いほど耐震性は向上しますので、その為には部屋数を増やすことです。部屋を増やすことができれば耐力壁を多く設置できるので自ずと耐震性を上げることができるでしょう。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

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