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2021年09月22日更新
建て替える?買い替える?2つの選択肢を比べて解説!
家が老朽化するなどした場合、建て替えるか買い替えるか、悩まれる方も多いのではないでしょうか。この記事では建て替えと買い替え、それぞれのメリット・デメリットや費用の相場についてや、どちらを選ぶべきかのポイントについて解説します。
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- 監修者弘中純一
目次
建て替えるか買い替えるか検討すべき時期とは
「建て替え」とは、既に建築されている建物を解体・撤去し、同じ土地に新たに住宅を建築することです。
一方で「買い替え」とは、今の住まいの売却と別の土地の新居の購入をセットで行うことを指します。
どちらの場合でも、今まで住んでいた家を手放すことになるので、建て替えや買い替えを検討する際には悩まれる方も多いでしょう。
では、どのようなタイミングで建て替えや買い替えを検討する人が多いのでしょうか?
まずは、建物の老朽化が進んだタイミングです。住宅のさまざまな箇所で不具合が生じるようになると、家の建て替えや買い替えを検討し始める人が多いと言われています。
また、ライフスタイルの変化も建て替えや買い替えが検討されるタイミングです。例えば、子供が独立して使わない部屋がでてきた場合や、親との同居すると決め広い住居が必要になった場合などです。
そして、住宅ローンが終わる時期に家の建て替えや買い替えを検討する方も多くいます。
建て替えした場合と買い替えした場合のメリット・デメリット
今の住まいを手放すと決めても、建て替えと買い替えのどちらを選んだら良いのでしょうか?ここでは建て替え・買い替えそれぞれのメリットについてご紹介します。
建て替えの場合
メリット
建て替えの場合は、それまで慣れ親しんできた場所を離れなくて良い点が大きなメリットでしょう。家自体は新しくなりますが、今までの通りの環境で生活を送ることができます。
また建て替えは、構造や間取りをゼロから決められるというのもメリットの一つです。今の自分達のライフスタイルに合った思い通りの家を建てることができるでしょう。
デメリット
建て替えのデメリットは、仮住まいが必要になるという点です。既存の住宅を解体して新築するため、工事中は住む場所を用意しなければなりません。
仮住まいをする住宅の家賃に加えて、旧住宅から仮住まいへの引っ越しと、さらに新居完成後の引っ越しの2回の引っ越し代金が必要になるため、その分の費用も見積もっておく必要があります。
また、建て替えでは住宅の解体費用が別途かかる点もデメリットでしょう。
このように、建て替えの場合はさまざまな費用が必要になるため、しっかりとした資金計画を事前に立てておくことをおすすめします。
買い替えの場合
メリット
買い替えのメリットとしては、建て替えとは逆に生活環境が一新できるということが挙げられます。
例えば、今の住居が駅や病院などから遠く不便を感じていた場合などは、買い替えを選んで、これまで暮らしてきた場所を離れるという選択も良いでしょう。
また、買い替えのメリットとして仮住まいがいらないという点も挙げられます。建て替えの場合は既存の住宅を解体する必要があるため、解体・新築工事中は仮住まいを用意しなければなりません。
その点、買い替えは別の場所にある新居に引っ越してすぐに生活を始めることができるため、仮住まいのための資金が必要なく、金銭的にもメリットになるでしょう。
さらに買い替えの場合は旧宅を売って、そのお金を活用することもできます。
デメリット
買い替えのデメリットは、住み慣れた地域を離れなければならない点です。それまで住んでいた場所を離れて、生活環境や人間関係を一から整えていかなければならないので、ストレスを感じるという方もいらっしゃるでしょう。
また、買い替えの場合は家の売却と購入、2つの手続きを並行して進めなければならなくなります。もし家の売却が上手く行っても、購入する段階で手続きが思ったように進まなければ住む場所がなくなる可能性も出てきます。
家の買い替えを行う場合は、その段取りについて事前によく頭に入れておくようにしましょう。
建て替えと買い替えの費用相場はそれぞれどれくらい?
ここまで住宅の建て替えと買い替えについて解説してきました。
では住宅の建て替えや買い替えを行う場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。それぞれの費用相場について比較してみましょう。
建て替えの費用相場
先述の通り、建て替えを行う場合は建物の解体も行わなければなりません。古い家を解体する際にかかる費用の目安は、木造住宅であれば一坪あたり約3~5万円、鉄骨住宅は約3~6万円、鉄筋コンクリートは約4~7万円と言われています。
30坪の住宅であれば最低でも90万円、場合によっては100万円以上かかることもあるでしょう。さらに解体時に出る廃棄物を処理してもらうための費用も別途かかります。
他には仮住まいに引っ越す際の引っ越し費用も必要です。こちらは近距離であれば約10万円程度が相場となるでしょう。ただし引っ越しは2回行う必要があるため、あわせて20万円は見積もっておく必要があります。
建て替えの際におそらく最も費用がかかるのが新築費用で、こちらは1坪あたり約50万円が相場とされています。
他にも各種税金や登記費用、地盤調査などを行う場合はその費用もかかります。仮住まいでの生活費や家賃等もみておかなくてはなりません。
それらを含め、30坪の建て替え費用の相場は約2600万円程度でしょう。しかし、こちらはあくまでも目安です。広さや工事の内容などさまざまな要因に比例して建て替え費用も大きく変わります。
買い替えの費用相場
買い替えの場合の費用は、旧宅・新宅ともに住宅の種類がポイントとなります。分譲戸建て・分譲マンション・注文住宅・中古戸建て・中古マンションそれぞれ売却・購入ともに相場は異なります。
特に買い替えの場合は、現在の住宅を売却した資金で新居を購入することが多いため、売却価格によって、新居購入のために必要になる金額は大きく違ってきます。そのため、買い替えには相場というものが存在しないとも言えるでしょう。
買い替えの実績が豊富な不動産業者などに相談して、ご自身のケースに合った見積もりを提出してもらうようにすると良いでしょう。
建て替えか買い替えか選ぶポイントとは
建て替えと買い替えのどちらを選ぶか考える際には、どのような点を考慮すればよいのでしょうか?
1点目は、住んでいた場所から離れるかどうかです。通勤・通学の利便性という点もポイントになってくるでしょう。
現在の生活環境から利便性を向上させたいという場合には買い替えが、住み慣れた今の場所でこれからも生活を続けたいという場合には建て替えが良いでしょう。
2点目は、不動産のエリア相場についてです。人気エリアに住んでいる場合や、建物がそこまで傷んでおらず綺麗な場合は、現在の住居に資産価値があるとも言えます。
そうなると売却金を新居購入費の一部として活用できるため、お得に買い替えを行うことができるでしょう。しかし、居住地や周辺の不動産相場、物件の価値などさまざまな条件により異なるので一概に言うことはできません。
3点目は現在のローンの残債についてです。ローンが残っている段階で買い替えを行い、新しい家を手に入れようとすると、ローンを二重に払うことになるケースもあるでしょう。
建て替えを選ぶか住み替えを選ぶかは、家で暮らす家族が快適に暮らせるかどうかが重要です。建て替えや買い替えを行う目的や予算なども含めて、どちらにするのかよく検討しながら選ぶようにしましょう。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
実際に建て替えをするべきなのか、リフォームをするべきなのかを検討するためには、プロに現状を相談し、「プランと費用を見比べる」必要があります。
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一生のうちに建て替えをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

一級建築士事務所アルド住宅研究所
弘中純一一級建築士、宅地建物取引士。プレファブ住宅の開発からスタートし、以来40年にわたり住宅産業に従事。建築設計事務所・住宅リフォーム会社の経営を経て、現在は住宅の悩みを解決する、コンサルティングを中心に活動中。
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