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2021年06月11日更新
【二階建て注文住宅】二階建てと平屋の違いについても解説
注文住宅を建てたいけれど、平屋と二階建てはどちらが良いのか、迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では平屋と二階建てそれぞれのメリットやデメリット、費用を払うタイミングや利用できるローンなどについて詳しくご紹介します。
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- 監修者弘中純一
目次
二階建て注文住宅の種類と特徴とは
二階建て注文住宅には大きく分けて「総二階建て」と「部分二階建て」の2種類があります。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
総二階建ての特徴
総二階建ての注文住宅とは、一階と二階の面積が同じ住宅のことを指します。一階と二階の面積が同じであるため、建物全体が四角い箱のような形をしているのが特徴です。
シンプルな形であるがゆえに工事費用や性能面でさまざまなメリットがあるのも特徴の1つと言えます。
部分二階建ての特徴
部分二階建ての注文住宅とは、総二階建てとは違い一階と二階の面積が異なります。一般的には二階の面積より一階の面積が広いものが多いと言われています。
また一階と二階の面積が異なるため、総二階建ての注文住宅と同じ床面積を確保したい場合には、より広い土地が必要になります。
総二階建て注文住宅のメリットとデメリット
総二階建て注文住宅には、部分二階建て注文住宅など他の住宅の構造にはない、さまざまなメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。それぞれ代表的なものをいくつか見ていきましょう。
総二階建て注文住宅のメリット
総二階建て注文住宅のメリットの1つに、建築工事費を安く抑えることができる点が挙げられます。部分二階建てに比べて凹凸が少なくシンプルな形状の総二階建て注文住宅は、外壁の表面積も小さくなるため、その分工事費用を安くすることが可能です。
また、費用を抑えられるだけではなく、シンプルな構造であるがゆえに、工事期間が短く、地震に強く、断熱性に優れているというメリットもあります。
シンプルな構造の総二階建ては、地震による揺れの力が建物全体に均等にかかるため、耐震性に優れており、外気に触れる外壁面積も少ないため建物の断熱性能も高いと言われているのです。
断熱性能が高いということは、生活する上での電気代などの節約にもつながります。この点も大きなメリットでしょう。
そして、一階と二階とで同じ面積が確保できるため、同じ土地に部分二階建ての家を建てる場合よりも床面積の広い家を建てることができる点もメリットです。
総二階建て注文住宅のデメリット
総二階建て注文住宅のデメリットとして挙げられるのは、凹凸のないシンプルな形状の建物になるため、単調なデザインになってしまう可能性が高い点です。シンプルさを活かした設計上の工夫が必要になるでしょう。
また、複雑な形状の土地の場合は、不向きである点もデメリットの1つです。特に、「道路斜線制限」など、高さに関する法的な規制を受ける場合には、敷地いっぱいに総二階建ての住宅を建てることができないケースもあります。
部分二階建て注文住宅のメリットとデメリット
部分二階建て注文住宅はその建物の形状などにより、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
部分二階建て注文住宅のメリット
部分二階建て注文住宅のメリットの1つは、ライフスタイルに合った部屋数を確保しやすい点です。平屋よりも部屋数を多くしたいけれども、総二階建てよりは部屋数を少なくしたい、などのケースなどに向いています。
また、二階の部屋数が少ない分、広めのバルコニースペースを作ることが可能な点もメリットでしょう。
総二階建てと違い凹凸のある形状になるので、デザイン性が高くおしゃれな外観にしやすいという点もメリットと言えます。
部分二階建て注文住宅のデメリット
部分二階建て注文住宅のデメリットは、総二階建てより建物の形状が複雑になるので、工事費用が高くなる傾向にある点です。
また、凹凸のある形状が原因となって、総二階建てより耐震性が低くなりやすいこともデメリットです。
二階建てと平屋で建てた注文住宅の違いとは
注文住宅において二階建てと平屋とではさまざまな点で違いがあります。納得のいく注文住宅を建てるためにも、それぞれの違いを把握して自分たちに合った選択をしましょう。
必要な土地の違い
同じ床面積の注文住宅を建てると考えた場合、平屋の方が二階建てより広めの土地を確保する必要があります。
予算の違い
費用は、地盤の強度や住宅に導入する設備機器、建材のグレードなどにより大きく異なります。同じ延べ床面積にするとなると、平屋の方が工事費用の坪単価は高くなる傾向にあります。これは、基礎や外壁、屋根の施工面積が広くなるためです。
生活動線の違い
二階建ての生活動線の特徴は、一階と二階とで空間が分かれているため、動線が長くなる点にあります。
しかし、1階部分は居間やキッチンなどの家族が集う空間に、二階は家族それぞれの部屋を設けてプライベートな空間にするなど、用途で分けることができるという特徴もあります。
平屋の場合は、全ての部屋が一つのフロアにあることで、全ての動きがフラットでコンパクトになります。
向いている家族構成の違い
若い世帯や、小学生以上の子どもがいる世帯などは、二階建てでも平屋でもあまり不便を感じずに生活できるでしょう。
しかし、高齢者の方が暮らす場合は、階段の上り下りがある二階建ては足腰に負担がかかり、不便に感じられることもあるでしょう。
また、未就学児など小さな子どもがいる世帯も、平屋の方が階段からの転落などの心配がなく、生活動線もコンパクトなため、安全で快適に生活できると考えられます。
税金の違い
家を取得すると、その土地と住宅に固定資産税が課せられます。同じ条件下で比較すると平屋の方が税金が高くなるのが一般的な傾向です。しかし、1万円以内の差で収まることが多いと言われています。
二階建て注文住宅を選択する際のポイントとは
二階建て注文住宅を選択する際のポイントは、まず、総二階建てと部分二階建てそれぞれのメリットとデメリットをきちんと把握するということです。
その上で、家族構成やライフスタイルも十分に考慮しながらどちらを選ぶか決めていきましょう。また、将来的に子どもが増えることや二世帯で暮らす可能性があるなどといった、ライフスタイルの変化も考慮した建て方を考えることも大切です。
そして、土地の大きさや形状もどちらを選ぶか決める際に大切になるポイントです。
二階建て注文住宅は、土地の形状によって法的な規制を受けることが多くなります。そのため、希望する住宅が建築できるかどうか、事前にきちんと確認しておくことが必要です。
二階建ての注文住宅を建てる際に生じる支払い時期とローン
注文住宅を建てる際には、完成後に一括で代金を支払うのではなく、4つの段階に分けて支払うのが一般的です。
しかし、ローンを利用する場合、融資が実行されるのは建物が完成した後になります。では、十分な手持ち資金がない場合にはどのように支払えばよいのでしょうか?
二階建ての注文住宅を建てる際のローンの支払いについて詳しく見ていきましょう。
注文住宅の完成までに発生する支払い時期
土地の購入から、注文住宅完成までに発生する支払いは、下記のタイミングが一般的です。しかし、建築会社によって異なる場合があるため、あくまで参考としてご覧下さい。
【1回目】土地購入時:土地を購入する際の、土地取得金の支払いを行います
【2回目】建物着工時:建築会社へ工事着工金として支払いを行います
【3回目】建物工事中:建築会社へ工事中間金として支払いを行います
【4回目】建物完成、引渡し時:建築会社へ残金の支払いを行います
注文住宅の資金計画とローン
住宅ローンの融資が行われる住宅完成後までに発生する支払いについて、自己資金を準備できない場合には、別途ローンを組む必要があります。自己資金を使わずにローンで全ての資金を賄う方法は主に3つあります。
【方法 1】土地代と建物代それぞれにローンを組む
土地と建物の代金をそれぞれについて別のローンを組み、合計2つのローンを契約する方法です。
この場合、土地代のローンについては土地購入時に融資が実行され、建物完成までは利息分のみを支払うのが一般的です。両方のローンの元本の返済開始は建物完成後からになります。
【方法 2】つなぎ融資と住宅ローンを組む
土地購入と建物代金の合計金額について住宅ローンを組み、建物完成までに発生する土地購入時の支払いや工事中の支払いについては、「つなぎ融資」を利用して支払う方法です。
つなぎ融資とは、住宅ローンの実行までに発生する支払いについて、その都度一時的に融資を受け、住宅ローンの融資が実行された際に一括で返済を行うというものです。
【方法 3】住宅ローンの分割融資を利用する
注文住宅における住宅ローンの分割融資とは、契約した住宅ローンの融資実行が複数回に分けて行われるというものです。支払いタイミングに合わせて、その都度融資が実行されます。
それぞれの融資実行後から返済が開始されるため、融資実行のたびに返済額も増えていきます。
二階建ての注文住宅に適用される補助金と税制の優遇とは
二階建ての注文住宅を建てる場合、総二階建てでも部分二階建てでも、適用される補助金制度や税の優遇制度があります。
ここからは2021年2月時点で実施されている補助金制度や税制の優遇の具体例をご紹介します。
しかし、制度の内容や条件については年度や各自治体によっても異なるため、事前にお住まいの自治体の制度についてよく確認しておくようにしましょう。
二階建ての注文住宅に適用される補助金
二階建ての注文住宅を建てる際に、省エネ設備を導入したりすると、補助を受けられる場合があります。
工事着手前に事前申請が必要な場合がほとんどで、工事完了後にも仕様などの報告を行う必要があります。建築会社が代理で申請手続きを行っているところもあるため、この点についても確認しておくと安心でしょう。
また、住宅を購入するときに現金の給付が受けられる「すまい給付金」の制度もあります。給付額は収入に応じて変わるため、こちらも事前に確認しておきましょう。
二階建ての注文住宅に適用される税制の優遇
ローンを利用して住宅を取得した個人が受けることができるのが「住宅ローン減税」と呼ばれる優遇制度です。住宅ローンの年末残高の最大1%に相当する額が所得税額から控除されるというものです。
また、住宅を取得する際に必要となる印紙税や登録免許税、不動産取得税、固定資産税などについても軽減措置を受けることができます。制度の概要や条件は、年度ごとに変更になる可能性があるため、該当するものについて確認しておくようにしましょう。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

一級建築士事務所アルド住宅研究所
弘中純一一級建築士、宅地建物取引士。プレファブ住宅の開発からスタートし、以来40年にわたり住宅産業に従事。建築設計事務所・住宅リフォーム会社の経営を経て、現在は住宅の悩みを解決する、コンサルティングを中心に活動中。
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