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2022年10月25日更新

キッチンのシンク下の水漏れの原因や対処法は?修理費用も解説

シンク下の水漏れはどこの家庭でも起こり得ることです。事前に知識を身につけて、いざというときにも慌てずに修理を依頼できる備えをしておきましょう。自己判断で修理を試みると、水漏れの量が増えたというケースもあります。むやみに触らず、プロの到着を待ってください。

キッチンのシンク下の水漏れを放置すると、被害が広がり家の構造部分まで腐食する恐れがあるため早めに対処しなくてはいけません。

この記事では、キッチンのシンク下で起こった水漏れの対処法などを詳しく解説しています。

修理費用の相場や保険が適用されるケースも紹介しているので、キッチンの水漏れに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

キッチンのシンク下が水漏れする主な原因

シンクの下から水が漏れる主な原因は次の通りとなります。原因を特定するのは専門家でなければ難しいので、早めに点検と修理を依頼するようにしましょう。

キッチンの排水口のパッキンの劣化や排水管の接続部分の緩み

キッチンのシンク下が水漏れする原因の中で、かなりのケースで当てはまるのが「パッキンの劣化」です。

パッキンは、水栓金具とシンクが接続する部分、シンク下のトラップ(排水口)と排水ホースを接続する部分に使われています。

パッキンを入れることでしっかりと接続して水を漏らさない仕組みになっていますが、パッキンが少しでも劣化して薄くなったり割れたりすると、接続部分から水が漏れてしまいます。

パッキンはゴム製品ですから、経年劣化します。長い間使っていなかった輪ゴムが、簡単にパチンと切れてしまった経験はありませんか?

長い年月の中でゴム中の水分が失われ、弾力を失って切れてしまうのですが、これと同じことが配管のパッキンでも起こります。

水漏れの原因となるパッキンの劣化は、10年程度で始まると言われています。

使用環境やゴムの性質によって違いはありますが、キッチンの水漏れが起こり、10年以上パッキンを交換していないのであれば、劣化を疑ってみましょう。

そして、パッキンの劣化だけでなく、接続部の経年による緩みも水漏れの原因のひとつです。配管部材は樹脂でできているため、温度変化や乾燥でわずかですが伸縮します。

この伸縮が長い間繰り返されることで、徐々に締め付けが緩み、隙間から水が漏れるといったケースもあるのです。

キッチンの排水管・排水ホース・シンク自体に破損がある

パッキンや配管の緩み以外にも、キッチンのシンク下で起こる水漏れの原因になることがあります。

それは、排水管やホース、給水・給湯管、シンクなどの「破損」です。これらの部材に何らかの原因で穴が開いてしまうと、たとえ小さな穴でも少しずつ水漏れが起こります。

破損で最も多い箇所が「排水ホース」です。蛇腹の配管で多いケースで、シンク下の調理器具が当たってしまったり、収納のためにホースを無理やり動かしてしまったりすることで、蛇腹の部分に切れ目が入ることがあります。

キッチンの排水管につまりがある

排水管が詰まることで、排水が逆流するというケースもあります。これは、漏れてくる水が「排水が逆流した水」となるため、パッキンや破損での水漏れとは明らかに漏れた水の色やニオイが違います。

漏れてきた水にニオイがあったり、色がついたりしている場合は、配管の掃除をして詰まりを解消する必要があるでしょう。

キッチンのシンク下の水漏れによる二次被害

「少しずつの水漏れだから気にならない!」そういって放置しておくと、新たな被害が発生することもあります。被害が拡大する前に、早めに修理することが大切です。

キッチンのシンク下の収納にカビや腐敗が発生する

少しの水でも、漏れてしまうとシンク下は湿気でいっぱいです。開閉が少ないと湿気がこもり、カビが発生する原因になります。

カビは、排水ホースやシンクの裏などの部材や、キッチンの床に発生することもあります。キッチン本体に発生した場合、本体ごと取り替えないといけないという事態にもなりかねません。

また、水が壁の間や床下に侵入して断熱材にカビが蔓延する可能性も考えられます。壁の中にカビが生えると健康被害をもたらすこともあるので注意が必要です。

害虫の被害が増えることもある

シンクの下が湿気でいっぱいになると、害虫が発生しやすくなるというリスクもあります。害虫の多くは湿気を好み、少しでも乾燥すると、湿気のある場所へ巣ごと引越ししてしまうほどです。

シロアリも湿気を好む害虫で、キッチンの水漏れを放置することで、シロアリを引き寄せてしまうこともあります。実際に、シロアリ工事の現場では、キッチン周囲の被害がひどいケースが多くなっています。

家の躯体に被害が広がると大変

水気は家を傷めます。例えば、柱や床材などの木材は湿気で耐久性が極端に落ちてしまいます。木材に継続的な湿気は大敵で、強い湿気によって腐敗が進み、強度を失った床が沈んでしまうなどの危険な状態になることもあります。

柱や床材が傷むとキッチンの取り替えどころではなく、相当な費用と日数をかけての修繕工事となるでしょう。

アパートやマンションの場合は下階への被害も

アパートやマンションなどの集合住宅では、上の階の水漏れが原因で排水ホースを伝わり下の階の天井にシミを作ってしまうことがあります。

このようなケースでは、自室だけでなく、下の階の修繕工事も負担することになり、修繕費用が驚くほど高額になる可能性があります。

気がつけば水道代が高くなることも!

少量の水漏れだからと放置していると、水道代が高額になる恐れがあります。というのも、目に見えている漏水は少量だとしても、常に出続けていることで大量の水が漏れ出ることになってしまうからです。

じわじわと漏れ出た水が蓄積することで、シンク下の収納部分や、深刻な場合は床下の構造部分まで被害が及ぶ可能性があります。マンションなどの場合は、知らないうちに下の階まで水漏れしてしまうかもしれません。

放置するほど被害が大きくなり修繕費用も高額になりやすいので、気づいた時点で早急に対処することが大切です。

キッチンのシンク下の水漏れ・修理方法ごとの費用の目安

キッチンの水漏れによる修理費用は、排水口など水漏れの原因となっている場所の修理にかかる費用と、水漏れにより被害を受けたキッチンの交換にかかる費用の2つに分けられます。それぞれについて詳しく解説していきます。

キッチンのシンク下の水漏れの修理にかかる費用の目安

キッチンのシンク詰まりやシンク下のパイプ交換にかかる費用の目安

キッチンの水漏れで必要になる工事費用の目安は以下の通りです。

パッキンの交換:約3,000円~

この他に、会社によっては出張料金が発生することもあります。比較的短時間の工事ですから、価格自体は水道工事の中ではお手頃な設定になっています。

薬剤によるシンクの詰まり解消:約4,000円~

専用の薬剤を使って、詰まりの原因となる油の塊を溶かします。詰まりがまだ初期段階である場合に効果的です。

ローポンプによるシンクの詰まり解消:約5,000円~

一般家庭でトイレに使われることの多い「ラバーカップ」の数倍の威力のあるローポンプという器具を使用し、詰まりを吸い上げて解消する工事です。

高圧洗浄機によるシンクの詰まり解消:約20,000円~

詰まりが重度の場合、高圧洗浄機の出番となります。長年にわたってこびりついた油汚れを落とします。

お風呂など、他の水回りでも詰まりの症状が出ているのであれば、どこで詰まりが発生しているのかを調べるために、配管の中をカメラで調査することもあります。その場合、別途調査費用が必要となります。

シンク下の排水パイプ交換:約8,000円~

パイプが詰まっていることが明らかで、洗浄に高額な費用がかかる場合、パイプごと交換するという選択肢もあります。パイプに亀裂があるなど、破損が明らかなときも交換の対象となります。

水漏れによる劣化が激しい場合のキッチンの交換リフォーム費用の目安

水漏れ自体は原因を突き止めて修理をすれば止めることができます。しかし、キッチン内部の劣化が激しい場合、キッチンごと交換することも考えられます。

気になるのはその費用です。ここでは、マンションでキッチンごと交換するときの相場と内容をまとめてみました。なお、キッチンの交換費用は、「キッチン本体価格」と「取り付け作業費」がセットになっています。

また、キッチン本体の幅で本体価格が大きく変わりますが、ここではマンションに多い「2m50㎝」幅のキッチンを前提に費用を説明していきます。

ローグレードのキッチン交換:約30万円~

必要最小限の機能のついたキッチンに交換するときの目安がこちらです。開き扉・ステンレストップカウンター・2口ガスコンロなど、最低限の機能を集約したグレードのキッチンを選べば、本体価格自体が安いので、交換費用も抑えられます。

スタンダードグレードのキッチン交換:約50万円~

各メーカーが主流の商品として売り出している、ベーシックで機能的なキッチンです。本体の定価が約50万円~70万円前後の商品が多く、IHコンロや食器洗浄機も選べます。

高級グレードのキッチン交換:約100万円~

食器洗浄機はもちろん、3口コンロや鏡面仕上げの扉、最新レンジフードなど、機能が最も充実しているグレードのキッチンです。ワークトップや取っ手なども特殊な素材のものが多く、交換費用は約100万円台になります。

上記のキッチン本体の施工費に加え、養生費や解体撤去・処分費に約5万円~、床や壁などに大工工事が伴う場合は約8万円~、電気工事も必要になる場合は更に約2.5万円~が追加となります。

水漏れによってキッチン内部が傷んでいる場合、床にも浸水があり床材も一緒に交換しなければならないことがあります。

床材の交換は、部屋の全部の交換となりますので、キッチン交換費用とは別に、8畳程度の居室で約20万円の費用が必要です。

何年も放置されていたような水漏れの場合は、下地まで被害が及んでいる場合が少なくありません。下地の補修は程度により費用が変わってきますので、現場で調査してもらい、見積もりを依頼すると良いでしょう。

水漏れ修理作業の流れと修理にかかる時間

水漏れに気付いたときから、修理完了までの作業の流れをご説明します。

キッチンのシンク下の水漏れの修理作業の流れ

シンク下の水漏れに気付いたら、まず水道業者に連絡して見積もりを依頼します。このとき、調査は必ず行ってもらいましょう。分譲マンションなどでひどい水漏れがある場合は、管理会社にも一言連絡しておくと良いでしょう。

電話口で金額だけを伝え、いきなり作業を始めようとする水道業者は要注意です。きちんと状態を確認し、正確な見積金額を出してもらうようにしてください。

パッキンの交換など、簡易的な工事で済むようなら、金額はその場で明らかになることもあります。見積金額に納得してから、作業を依頼しましょう。なお、作業中は、当然ですがキッチンを使うことはできません。

水道業者に依頼したら、工事開始までの間に、シンク下の調理器具や調味料などを別の場所へ移動させておくとスムーズに工事に取り掛かってもらうことができます。

工事が終了した後の支払い方法については、工事に入る前にきちんと確認しておきましょう。金額が大きくなるときは、振込による支払いやクレジットカードによる支払いを選べることもあります。

キッチンのシンク下の水漏れの修理にかかる期間・時間の目安

パッキン交換やパイプ交換:約1時間

事前に調査を行っていて交換部材が手元にあれば、短時間の作業で終ります。

詰まり解消:約1時間~5時間

詰まりの程度によって作業時間が変わります。高圧洗浄機を使った作業が必要なほど詰まりがひどい場合、機械の準備や片付けの時間を含めて、半日近くの時間がかかることもあります。

※夜間に作業を依頼した場合、スタッフの数が少ないため、駆けつけてくれるまでの時間が日中よりも多くかかることがあります。作業自体の時間は日中でも夜間でもそれほど違いはありません。

水漏れによる被害は保険が適用される?

キッチンで水漏れが起こったときは、火災保険や個人賠償責任保険が適用されることがあります。火災保険で水漏れによる損害が補償される条件は以下の通りです。

【火災保険が適用されるケース】

  • 火災保険の対象に建物が含まれる
  • 水漏れ特約を付帯している
  • 水漏れの原因が経年劣化ではない

火災保険の対象は契約内容により異なりますが、建物か家財、もしくは両方で契約しているはずです。キッチンの場合は建物に該当するので、建物を対象にした火災保険を契約していることが必須条件となります。

また、火災が原因の損害だけを補償対象とした火災保険の場合は、水漏れ自体から発生した損害については補償の対象外となります。

したがって水漏れ特約の付帯も必須です。さらに、突発的な事故による損害のみが対象となるので、経年劣化が原因で起こったものは対象になりません。

そのため、排水管の詰まりが原因の場合は補償対象となる可能性があるものの、パッキンなどの劣化による水漏れは対象外となります。

火災保険で補償されるのは、水栓や配管など直接原因の部分の修理代ではなく、水漏れによって被害を受けた床や壁などの修繕費用です。被害が小さく建物がダメージを受けていない場合は、火災保険の対象とはならないため注意しましょう。

個人賠償責任保険は、マンションで水漏れが起こって階下にも被害が及んだ場合など、自分ではなく他人に対する損害を補償する保険です。

火災保険だけでなく、自動車保険やクレジットカードなどにも付帯できるので、契約内容を確認してみるといいでしょう。

水漏れに気づいたら応急処置を!

キッチンのシンク下の水漏れに気づいたら、被害が大きくなるのを防ぐために応急処置を行わなくてはいけません。まずは、止水栓を閉めてキッチンへの水の供給を止めましょう。

止水栓はシンク下の給水管についているパーツで、マイナスドライバーで時計方向に回すことで水の供給を止められます。蛇口のようなハンドルになっている場合もありますが、同様に時計方向に回して止水してください。

止水栓が見つからない、もしくは固くて回せないといった場合は、水道の元栓を閉めましょう。水道の元栓は、屋外にある「量水器」と書かれたボックスの近くに設置されています。量水器ボックスの中に一緒に設置されている場合もあります。

形状はさまざまですが、丸いハンドルやつまみのような形状のものは時計方向に回すと止水できます。上下に動かすレバータイプのものは、下に倒して止水してください。

ただ、元栓を閉めると家全体の水の供給が止まるので、お風呂やトイレを使っている場合は注意が必要です。

止水栓や元栓を閉めても、排水ホース内に水が溜まっていて水漏れが止まらない場合は、キッチンや床を保護するためにバケツなどで水を受け止めましょう。

水漏れ箇所が特定できれば、防水テープを巻いて一時的に対処できますが、あくまでも応急処置なので早めに業者に連絡してしっかり修理してもらう必要があります。

カビに気づいたら?早めの処置と乾燥方法

一見して水漏れが起こっている様子がなくても、カビの臭いがしたり、よく見るとカビが生えていたりすることがあります。カビに気づいたら、アルコールでふき取り、シンク下の風通しをよくしてしっかり乾燥させましょう。

除湿剤を置いたり、定期的にシンク下を換気したりして湿気がこもらないようにすると、カビ予防につながります。

対策をしているにもかかわらず、何度もカビが発生する場合は、排水管などに異常があり湿気がたまりやすい状態になっている可能性があります。素人では原因の特定が難しいので、早めに業者に相談するのがおすすめです。

賃貸物件で水漏れしたときの対処方法

賃貸物件でキッチンのシンク下に水漏れが起こったときは、まず管理会社や大家さんに連絡を取りましょう。賃貸物件は自分の所有物ではないので、勝手に修理をするとトラブルにつながる可能性があります。

また、賃貸物件での修理費用の負担先ですが、入居者に過失があった場合は入居者負担、設備の劣化が原因の場合は大家さんの負担となる場合が多いです。

例えば、掃除を怠ったことによる排水管のつまりや、自分で修理しようとして破損させてしまったことが原因の場合は、入居者負担となる可能性が高いです。

一方、経年劣化による排水管のひび割れなどが原因の場合は、大家さんが費用を負担することになるでしょう。ただし、小修繕は自己負担という契約になっている場合、パッキンの交換は入居者負担となる可能性があります。

いずれにせよ、賃貸物件の場合は階下へ被害が及ぶことがあるので、早急に管理会社や大家さんに連絡して指示を仰ぎましょう。

水漏れ修理業者の選び方

水漏れ修理を行う業者を選ぶときは、悪徳業者にだまされないように以下のポイントに気をつけましょう。

  • 相場より安すぎる業者は避ける
  • 見積もり作成のための費用を請求されないか確認する

水漏れ修理業者の中には、相場より極端に安い見積もりを提示してくるところもあります。格安の業者は魅力的に見えますが、追加費用を請求されて最終的に割高になるなど、トラブルになりやすいので避けたほうが無難です。

また、見積もり作成時にそのときの出張費を請求する業者や、こちらが契約を拒むとキャンセル料を請求してくる業者もあるので、事前に費用の有無を確認しておきましょう。

優良業者を見つけるには、適正価格を見きわめるためにも複数の業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。費用だけでなくスタッフの対応なども比較すると、よりよい業者が見つけられるでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社KURODA一級建築士事務所 坂田理恵子

株式会社KURODA一級建築士事務所

坂田理恵子

一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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